(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2002年2月8日

 

本日の相場

とうもろこし  -- ほぼ変わらずの寄付き、ほぼ変わらずの引け ---

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
02 MAR 204 1/4 - 04 1/2 205 1/2 204 1/4 204 3/4 +1/4 222253 -5716
02 MAY 211 1/2 - 12 212 1/2 211 1/4 212 +1/4 104163 +3471
02 JUL 217 3/4 - 18 1/2 219 217 3/4 218 1/4 +0 67592 +877
02 SEP 223 3/4 - 24 224 3/4 223 1/4 223 1/2 +0 22133 +67
02 DEC 231 1/4 232 1/2 231 231 1/4 +0 52119 +117
03 MAR 239 240 1/4 239 239 +0 6087 +64
            479667 -1049

 

大豆     --- やや安値寄付き、安値引け ---

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
02 MAR 430 1/2 - 31 432 1/4 425 1/4 429 -2 1/4 60287 -2631
02 MAY 435 1/4 - 35 1/2 436 1/4 430 433 1/4 -2 1/2 51622 +905
02 JUL 439 1/2 - 40 440 1/2 434 1/4 437 1/2 -2 1/4 34122 +28
01 AUG 440 441 436 437 -2 3/4 3871 +62
02 SEP 440 441 436 438 -2 1/2 1084 +57
02 NOV 444 1/2 445 1/4 439 1/2 441 1/2 -2 3/4 15485 +158
          168020 -1420
  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
MAR 14760 -220 MAR 1533 -4 MAR 281 3/4 +3/4 134.21 - 134.79
MAY 14600 -180 MAY 1558 +0 MAY 288 +3/4  
JUL 14600 -170 JUL 1582 +1 JUL 290 3/4 +1/2  
AUG 14600 -130 AUG 1592 +2 SEP 294 1/2

+1/2

 

 

本日の相場の動き

 

需給報告はインパクトなし。

コーンは需給報告の発表日にもかかわらず、値幅が1.5セントにも満たない閑散な相場となった。需給報告自体はやや強気であり、また仕向地不明の成約12万トンが中国向けと噂されたこともサポート要因とされた。しかしながら大豆、小麦が値を下げていた事から頭を抑えられ、ほぼ終日動きのない相場となった。

大豆も需給報告自体はやや強気。またアルゼンチンのドライ予報もサポート要因と考えられた。しかしながらアルゼンチン政府が懸案となっていたVAT tax6億ドルの支払いに柔軟な姿勢を見せ始めたというニュースが流れ、来週にも輸出商談が再開されるとの発想が弱い材料となった。ブラジル中部、北部で大豆の収穫が進捗しているというニュース、中国とUS高官による話し合いで、結局新GMOルールの具体的な内容は合意に至らなかったとのニュースも相場の下げ要因となった。この件に関してはベネマン長官も強い不快感を表明している。安値トライの中で先週からサポートされている3月限425付近からは商業筋の買いが入り支えられ、最安値よりはやや値を戻しての終了となった。

ニュートラルな要因としては、中国が輸入タリフを発表したこと。輸入商談への第一歩ではあるが、現実の輸入商談になるのはまだ先と見られた。また来週は中国が旧正月、ブラジルがカーニバルでマーケットから消えるため、輸出商談の低調が予想される。

本日のファンドは、コーンは2,000コントラクトの買い越し、大豆は3,000コントラクトの買い越しであったと考えられている。

 

需給報告サマリー

(コーン)

アメリカ国内は全く変化なし。輸出数量を下方修正すると思われていたがなかった。従いレポート自体はやや強気と取られた。国外では南アフリカの生産量を50万トン下方修正したことが目立つ程度。しかしながら輸出予想は150万トンを変えていない。その他は全く変わらず。中国の輸入(100万トン)、輸出(300万トン)予想も前月同様。USマイロの需給報告も変わりなし。カンザスのエタノール工場が今後マイロだけで製造するとアナウンスが1月にあり、1,000万ブッシェルの需要増加が見込まれていたが、今回反映されなかった。USコーンの在庫率は15.7%、世界コーンの在庫率は18.2%となっている。

(大豆)

アメリカ国内は予想通り。輸出を1,000万ブッシェル増加、搾油を500万ブッシェル増加させ、その分期末在庫を1,500万ブッシェル下方修正とした。予想通りではあったが、在庫減少からコーン同様やや強気と取られた。国外ではブラジル、アルゼンチンの生産量予想は変わらず。しかしブラジル大豆の輸出予想を30万トンだけ下方修正して1,770万トンとしている。また中国の輸入予想も1,350万トンと前月より50万トン下方修正している。US大豆の在庫率は9.4%、世界大豆の在庫率は11.9%となっている。

(その他)

アメリカの牛肉輸出数量予想を増加させている。日本では狂牛病に続き、ラベル表示の偽証問題で消費が落ちているにもかかわらず、需給報告では反映されていない。一方アメリカ国内の牛肉消費は回復してきていると言う。消費者に対するアンケートでもアメリカ産牛肉は狂牛病の心配はなく安心と答えている人が89%もいる。

 

 

各生産地の天気予報および状況

ブラジル

昨日は北部・東部を中心に35%の範囲に1インチまでの降雨。週末北部産地ではこの前線により全体の50%の範囲に1.25インチまでの降雨が予想される。従い来週頭にこの前線が移動するまでは引き続き北部産地の収穫はスローとなる。しかしその後は安定した天候が回復する見込み。一方今週やや水分不足の南部リオグランデドスルにおいては来週も現在のところまとまった降雨の予報は出ていない。従い月後半に少なくとも1度はまとまった降雨を必要とする。

アルゼンチン

昨日は産地ベルトの15%の0.5インチまでのお湿りのみ。しかし、ややドライが指摘されていた南部コルドバにはその降雨があった。次の雨は日曜から月曜にかけて。産地の50%の範囲に1インチまでの降雨が予想されている。引き続き作物の状態を良好に保つ流れが継続している。

 

米国各地

NWS 6-10 日間予報 (2月13−17日)

 

  気温 降水量
コーンベルト西部 A A/N
コーンベルト東部 A A
北部冬小麦産地 A B
南部冬小麦産地 A N/B
デルタ地域 A A/N

引き続き変化なく、気温も高め推移が継続。

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ)

 

 

本日の発表等
1)USDA SUPPLY/DEMAND REPORT

 

@ 米国産大豆(単位:百万ブッシェル)

  2000-2001 2001-2002
  JAN11 FEB11 JAN11 FEB11
作付面積(百万エーカー) 74.3 74.3 74.1 74.1
収穫面積(百万エーカー) 72.4 72.4 73.0 73.0
単収(ブッシェル/エーカー) 38.1 38.1 39.6 39.6
         
初期在庫 290 290 248 248
生産量 2,758 2,758 2,891 2,891
輸入 4 4 5 5
・供給合計 3,052 3,052 3,143 3,143
搾油用 1,641 1,641 1,675 1,680
輸出用 998 1,000 1,010 1,020
種子・飼料用 91 91 91 91
その他 74 73 82 82
・需要合計 2,804 2,804 2,858 2,873
期末在庫 248 248 285 270
農家平均価格($/ブッシェル) 4.54 4.54 3.90-4.70 4.00-4.60

 

A 米国産コーン (単位:百万ブッシェル)

  2000−2001 2001-2002
  JAN11 FEB11 DEC11 JAN11
作付面積(百万エーカー) 79.6 79.6 75.8 75.8
収穫面積(百万エーカー) 72.4 72.4 68.8 68.8
単収(ブッシェル/エーカー) 136.9 136.9 138.2 138.2
         
初期在庫 1,718 1,718 1,899 1,899
生産量 9,915 9,915 9,507 9,507
輸入 7 7 10 10
・供給合計 11,639 11,639 11,416 11,416
飼料用その他 5,836 5,838 5,850 5,850
食用・種子用・工業用 1,967 1,967 2,045 2,045
輸出用 1,937 1,935 1,975 1,975
・需要合計 9,741 9,740 9,870 9,870
期末在庫 1,899 1,899 1,546 1,546
農家平均価格($/ブッシェル) 1.85 1.85 1.85-2.15 1.85-2.15

 

B 01/02クロップ世界のコーン/大豆生産量予想 (単位:百万トン)

【 カッコ内は前月発表 】

○コーン

  生産量 輸出量
中国 108.00 (108.00) 3.00   (3.00)
アルゼンチン 11.50   (11.50) 7.00   (7.00)
南アフリカ 8.50     (9.00) 1.50   (1.50)

○大豆

  生産量 輸出量
ブラジル 42.50  (42.50) 17.70 (18.00)
アルゼンチン 28.75  (28.75) 8.35 (8.75)

コーンは南アフリカ生産量を50万トン下方修正。
大豆はブラジル・アルゼンチンともに輸出用をやや下方に修正。

 

2)コミットメントオブトレーダーズ

 

  オプションなし ⇔ 事前予想 オプション込み
大豆 8,809   short 6,600   short 11,572   short
大豆粕 16,584  long 18,300  long 12,431   long
大豆油 23,516  short 16,800  short 35,723   short
コーン 19,640  short 17,400  short 70,776   short
小麦  972    short  2,300  short 3,979   short

各内容とも予想の範囲内ということでほぼ中立的な材料と見られている。

 

本日のトーメンの意見

 

コーンも大豆も今の値位置から中期的、長期的には上昇を予想。USコーンの在庫率15.8%、世界コーンの在庫率18.2%、US大豆の在庫率9.4%、世界大豆の在庫率11.9%で今の価格は安過ぎる。G7にても日本の景気回復以外では比較的楽観的な見方が広がっている。需要が大幅に落ち込むという悲観的なシナリオは遠のいたとみている。従って在庫率に見合った価格上昇を予想。

3月までの農家が資金を必要としている時期までには、ラリーがあれば農家売りが見られる。その意味からも3月限コーンの高値は215、3月限大豆の高値は450辺りまでで抑えられる。しかし作付にともなる天候プレミアムが付き始める春先からは、南米の収穫からのプレッシャーも消化して上昇トレンドに向かう可能性の方が高いと見ている。5月限コーンは230台、5月限大豆は460台までの上昇を予想。4月積までの原料のプライシングは、今のレベルから入れていくことを勧める。(N)

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)