(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2002年2月21日

 

本日の相場

とうもろこし  -- ほぼ変わらずの寄付き、ほぼ変わらずの引け ---

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
02 MAR 207 - 06 3/4 207 3/4 205 3/4 206 3/4 +0 146841 -9811
02 MAY 213 3/4 - 14 214 3/4 212 3/4 213 3/4 +0 132705 +6328
02 JUL 220 1/4 - 20 221 1/4 219 1/4 220 1/4 +1/4 86842 +3134
02 SEP 227 - 26 3/4 227 1/2 226 226 1/2 +0 24607 +55
02 DEC 234 3/4 - 35 235 3/4 234 234 3/4 +0 56823 +574
03 MAR 243 1/4 - 43 243 1/2 242 1/4 242 3/4 +0 7558 +41
            461533 +446

 

大豆     --- ほぼ変わらずの寄付き、やや安値引け ---

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
02 MAR 443 1/2 - 44 1/2 445 440 1/2 444 -1 43193 -2973
02 MAY 447 - 49 1/2 449 1/2 444 448 -3/4 63849 +3572
02 JUL 453 - 53 1/4 453 1/4 448 3/4 452 1/2 -3/4 39790 +427
02 AUG 453 453 1/2 450 453 +0 3975 -340
02 SEP 454 - 53 454 1/4 450 1/2 454 1/4 +1/4 1501 -25
02 NOV 459 460 454 1/4 459 1/4 +1 1/4 20083 +388
          174435 +1079
  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
MAR 15200 +60 MAR 1580 -15 MAR 278 3/4 -1 1/4 134.14 - 134.41
MAY 15070 +70 MAY 1600 -14 MAY 284 -1 1/2  
JUL 15060 +50 JUL 1623 -15 JUL 287 3/4 -1  
AUG 15010 +40 AUG 1635 -13 SEP 291 -1 1/2

 

 

本日の相場の動き

 

動きなし。

コーン自体に材料はなかった。韓国が156,000トンのコーンを買い付けたことがアナウンスされたが、原産地がオプショナルであったためにたいして強い材料にされなかった。オーツが2日続けての契約新高値を更新するも、大豆・小麦が値を下げており、板ばさみの形で殆ど動きがなかった。オーツが躍進しているのは、受渡を控え改めて北米でのオーツ在庫の少なさが焦点となった為。

大豆は昨日の上げで農家売りが見られたこと、ドル高もありヨーロッパからの商談が全く見られなかった事、ブッシュ大統領が訪中しているにもかかわらず、GMOルールについて具体的な'解決策が全く見られなかったことの失望、などが弱い材料と見られ売りが先行した。しかしながらブラジル中北部で雨が続いており、収穫遅れのみならず品質懸念もでてきていること、アルゼンチンの大豆地域1/3でドライからのストレスが続いていることから下げ幅は削られ、小幅安での引けとなった。

ワシントンで開催されているアウトルックフォーラムから各穀物の作付予想面積、生産量、期末在庫数量などがアナウンスされたが、これらは暫定数字であり、明日再度改定数字が出されることから、本日は殆ど相場への影響はなかった。

本日のファンドは、コーンは1,500コントラクトの買い越し、大豆は100コントラクトの売り越しであったと考えられている。

 

 

各生産地の天気予報および状況

 

ブラジル

昨夜はベルト全体の45%の範囲に0.25-1.25インチ(所によっては2.5インチまで)の降雨を見ている。昨日の予報の継続で今後5日間はベルトの中北部中心に1インチまで多いところでは2−3インチまでの降雨を見る。その範囲は50%。気温は北部でやや高め、南部はほぼ平年並みに推移する見込み。南部、中部の一部ではこの引き続く雨の機会は恵みの雨と歓迎。逆に北部においては一部で収穫遅延の懸念もある為相場の支援材料とも考えれるが、現時点ではまだ実際の被害は限られたものとして扱われており深刻な状況になっているとは見なされていない。

アルゼンチン

昨夜は、コルドバ南東部、サンタフェ南部、ブエノスアイレス北東部などを中心にコーン産地の30%、大豆産地の25%において0.10-0.50インチ(所によっては1.5インチまで)の降雨を見た。気温はやや低めで、高いところでも80度半ばまで。 さて今後は来週の火曜までほぼ全域でドライ。気温は東部でやや低め、西部はほぼ平年並み推移の見込みとなっている。 昨夜は一部ドライ地域にも降雨は見たが、程度・範囲は限られたもの故、来週にかけてのドライは特に今回雨を外した地域には厳しいものとなりそう。現在気温がまだ平年並み〜やや低めで推移しているのでそのストレスも最低限にとどまることにはなっているものの、来週以降は気温が上昇に向かうという見方がされていることから、引き続きドライに対しての警戒は必要となる。

 

NWS 6-10日間予報 (2月27日〜3月3日)

【米国各地域】

  気温 降水量
西部コーンベルト B N/B
東部コーンベルト B N/A
北部冬小麦地帯 B N/A
南部冬小麦地帯 B B/N
デルタ地域 B N/A

気温が各地域平年以下の予報に変わってきていることは、ここまでが平年以上にて推移してきただけに相場には支援材料とされている。

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ)

 

 

本日の発表等

 

☆ 週間輸出成約高・輸出高については、発表が明日に遅れています。

 

USDA年次アウトルックフォーラムでのSUPPLY/DEMAND発表数字

 

【大豆】

  本日の発表 (02/03) USDA 2月数字 (01/02)
作付面積(百万エーカー) 74.5 74.1
収穫面積(百万エーカー) 73.5 73.0
イールド(ブッシェル/エーカー) 39.7 39.6
初期在庫 270 248
生産量 2,920 2,891
輸入 6 5
【供給合計】 3,196 3,143
搾油 1,710 1,680
輸出 1,020 1,020
種子 N/A 91
その他 N/A 82
【需要合計】 2,901 2,873
     
期末在庫 295 270
     
農家平均価格($/bu) 4.35 4.30

 

【コーン】

  本日の発表 (02/03) USDA 2月数字 (01/02)
作付け面積(百万エーカー) 78.5 75.8
収穫面積 (百万エーカー) 71.5 68.8
イールド(ブッシェル/エーカー) 137.9 138.2
     
初期在庫 1,546 1,899
生産量 9,860 9,507
輸入 10 10
【供給合計】 11,416 11,416
飼料用その他 5,750 5,850
食用・種子・工業用 2,250 2,045
輸出 2,000 1,975
【需要合計】 10,000 9,870
     
期末在庫 1,416 1,546
     
農家平均価格($/bu) 2.10 2.00

 

【注意】

上記発表数字は本日夕方遅くに入手したデータであり、明日の材料となるべき内容のものになっています。
本日朝寄り付き前に発表された数字は昨年10月頃の状況をベースに立てられた数字であり、それは本日の市場に(所謂参考データとして)提供されています。

因みに、今朝寄り前の発表数字としては、

【大豆】

作付面積 75.5
イールド 39.5
生産量 2,945
期末在庫 415

【コーン】

作付面積 77.5
イールド 137.7
生産量 9,735
期末在庫 1,428

朝、これらの数字が発表された後は、明日の調整後の数字発表(これが前述の数字に相当)が本来の焦点になることを当然市場は認識しており、何ら反応はなかった、ということが出来ます。

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

今後の相場を考える上で次の3つが重要となる。

1.中国 − マーケットでは02/03年度で2-4百万トンのネット輸入国になると考えられている。WTOに加盟したこともさることながら、彼らの期末在庫も過去5年間減少しつづけており、過去10年間では類を見ない少なさ(それでも在庫率は50%を超えるが)となっている。従い輸入数量自体はそんなに市場予想からは動かない。問題はタイミング。GMOルールの問題もあり、すぐには大きな商売にはなりそうにもない。中国が強い材料となるのは、春先以降になりそうだ。

2.天候 - 11月以降の中西部の降水量は、どの地域も例年の80-90%と明らかに平年以下となっている。その上気温も平均で4-5度(華氏)も高く、土壌水分は不足している。ちなみにUS全体でみた11-1月の平均気温は観測史上もっとも暖冬であった。気温パターンは3月からは低温に変わりつつあると予報されているが、ドライパターンは春先までは続きそう。従い作付懸念からの天候プレミアムが相場に織り込まれていくことになる。巷で話題になりつつあるエルニーニョはまだその進行が非常に遅く、最新の予報では早くて夏過ぎ、10月頃にやっと弱いエルニーニョになると見られている。従い夏場に旱魃となる可能性は少ない。実際某天気予報家は夏本番前からのウエットパターンを予報している。

ただ問題はアメリカ中西部よりもカナダ。カナダのドライパターンの方が深刻。大麦、カノーラといった穀物は水分を他より大量に必要とする。従い大麦、カノーラを作付けしないで休耕するか、他の穀物を作付けする可能性が高い。またカナダオーツが不作となった場合、大量のオーツをカナダからの輸入に頼っているアメリカには影響が大きい。3ドル相場のオーツも視野に入ってくる。

3.作付面積 − 一昨年から昨年にかけてアメリカにおける穀物の総作付面積が3.7百万エーカー減少している。これはベルト北西部で春先の長雨により作付できなかった事が挙げられているが、近年の灌漑やその他の理由による土壌浸食が大きいと言われている。従いマーケットで言われているような作付面積の増加は見られないのではないか。巷で言われているような数字が全てが上手くいた場合の最大の数字になると思われ、実際にはコーン、大豆の作付面積はそれ程増えない可能性がある。作付増加期待がマーケットでは大きいだけに、実際の数字が小さかった場合の反動は大きい。農業法は今年度クロップには間に合わない。従いインパクトは考えていない。

短期は狭いレンジの相場を予想。天候相場をそろそろ織り込み始めるために上値を狙っていくが、今冬の気温が暖かかった為に、ミシシッピー上流のオープンも早く、3月にコーンの国内での動きが活発に見られ始め頭が抑えられる。また冬ではあるが、暖冬のため、サイロに入りきらずに野積みしていたコーンの品質が劣化しはじめているという話も聞かれる。これらのコーンも動く事になる。天候プレミアムと農家売りが綱引き合いをする狭いレンジ相場ながら、緩やかに値を切り上げていく展開を短期では予想。

中期はいっそうのドライからの天候プレミアムの積み上げ、更に作付面積が予想ほど増加しない反動から急激に値を上げると予想。もしこの時期に中国問題が片付き、輸出商談がされた場合には、もう一段の上げも考えられる。この時期の期近限月は250-260程度までの上げを予想。

長期は天候が予報通りウエットパターンになれば、再下落を予想。下げ始めるのは早くて6月か。しかし今冬のような安値にはいかない。期近限月が2ドルを切るようなことはない。期近限月の年内の値幅は205-260を予想。

したがい5月限は今でも買い。(N)

 

(大豆)

  予想レンジ(5月限)
〜1週間 440−460
〜3月いっぱい 435−475

今週再度下を目指すと見ていた展開が逆に行ったことで、下値を多少底上げすることとする。今週の動きが一つの転換点になる可能性も否定できない。現在のレベルからの緩やかな上昇基調という形をチャート上に描きながら今後の展開を追っていきたい。

ところで本日引け後に市場に出た農務省の数字については、期末在庫が強い形となっている。現在はこれまでと比較するとファンドが出動しやすい環境にあると言え、取り敢えず明日の支援材料として注目したい。(A)

 

 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)