(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2002年2月27日

 

本日の相場

とうもろこし  -- やや高値寄付き、高値引け ---

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
02 MAR 198 3/4 - 99 3/4 200 1/4 198 3/4 199 3/4 +1 55219 -27909
02 MAY 206 - 06 1/2 207 1/4 205 3/4 207 +1 1/2 186449 +14622
02 JUL 212 3/4 - 13 214 1/4 212 1/2 213 3/4 +1 1/2 103087 +4923
02 SEP 219 3/4 - 20 221 219 1/2 220 1/2 +1 3/4 30326 +1284
02 DEC 227 3/4 - 28 229 1/2 227 1/2 229 1/4 +2 61575 +981
03 MAR 235 1/2 238 235 1/2 237 1/2 +2 1/4 8487 +207
            452204 -5647

 

大豆     --- やや高値寄付き、高値引け ---

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
02 MAR 436 1/2 - 37 1/2 444 3/4 436 1/2 442 3/4 +6 26079 -4316
02 MAY 441 1/2 - 42 449 1/2 441 1/4 447 1/2 +6 1/2 69435 +154
02 JUL 446 1/4 - 46 1/2 453 1/2 446 451 1/4 +6 41501 +864
01 AUG 447 1/2 454 447 451 3/4 +6 1/4 4148 +70
02 SEP 448 454 1/2 448 454 +7 1860 +45
02 NOV 452 - 52 1/2 459 452 458 1/2 +6 3/4 21647 +308
          166796 -2863
  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
MAR 15460 +410 MAR 1532 -21 MAR 271 1/2 -4 1/4 134.37 - 135.02
MAY 15360 +430 MAY 1555 -20 MAY 279 1/2 -1  
JUL 15350 +420 JUL 1580 -20 JUL 283 1/2 -1   
AUG 15290 +390 AUG 1587 -24 SEP 287 1/4

-1/4

 

 

本日の相場の動き

 

一転してファンド買い。大豆粕がリーダー。

大豆粕が大きく上げた。明日発表のセンサスレポートにて大きな搾油高が予想される一方、同じく明日発表の受渡数量で大豆粕はゼロが予想され、国内大豆粕需要の好調が証明されるという考えから大きな上げとなった。また畜肉相場にて、豚腹相場がファンド買いからリミットアップとなっていたことも心理的なサポート要因となっていた。

コーンでは昨日噂になった中国向け成約50万トンのキャンセルが確認された。しかしすでに昨日織り込まれていた事から今日の弱い材料とはならなかった。しかしながら残りの成約で船積されていない数量がまだ38万5千トンあり、この部分も将来キャンセルされるという予想が本日の相場の上げ幅を削った。一方中西部の冷え込み(ベルト北部では夜間気温が華氏で10度を切っていた)が飼料用需要を喚起するという考え、グリーンスパン議長がアメリカ経済の底堅さを表明したことからダウが上げていた事などがサポート要因とされたが、結局は大豆粕につられて上げたという面が強かった。他に弱い材料としては、ウクライナが飼料用小麦をマーケットに売り出すのではというニュースが出ていた。これはEUが先週飼料用小麦の輸入関税を上げた為、ウクライナの飼料用小麦がEU域内にいかず、US産コーンと輸出商談で競合するというもの。本日の相場の上げ幅を抑える一因となった。

中国のUSコーン成約キャンセルの他に、今後も予想以上に輸出攻勢があるのではという噂が昨日同様流れたが、これは噂に過ぎないとして左程マーケットでは取り上げられていない。話の発端は先週韓国が私企業から8月積中国産コーンを1船買い付けた事。5月積以降の成約が一切なかった段階での成約であり、今後も積極的な売りが続くと噂された。しかし輸出許可を正式に持っている総公司と吉林省は5月積以降の輸出成約を全くしておらず、今後の動向は今だ定かではない。

大豆はまさに大豆粕につられて上げた。ネブラスカにある某大手搾油工場が火災で3-4日稼動できない事、アルゼンチンで軍がクーデターを起こしたというニュース(セッション中にすぐに否定された)もサポート要因とされた。またアルゼンチンがIMFの勧め通り、輸出税を穀物に課税するという古くて新しい噂も心理的に強い材料とされていた。弱い材料としては、ブラジル北部がドライ予報で収穫の進捗が期待できること、アルゼンチンに恵みの雨があった事、中国のGMOルールの解決につき何ら進展が見られないことが上げられる。また中国向けUS産大豆の成約のうち船積されていないものはほんの2万トンであり、コーンのようなキャンセルの話題にはなっていない。午前中は一本調子で値を上げていたが、最後に買い疲れからやや売り戻されての終了となった。

本日のファンドは、コーンは5,000コントラクトの買い越し、大豆も5,500コントラクトの買い越し、大豆粕は3,500コントラクトの買い越しであったと考えられている。

 

 

各生産地の天気予報および状況

 

ブラジル

昨日はベルト南部はドライ、気温もパラナ・サンタカタリナ・リオグランデなどでは90-97度までとかなり上昇した。一方ベルト北部(マットグロッソ・ゴイアスなど)においては相変わらず降雨を見ている。 向こう1週間も現在のパターンが継続すると見られる。全体の85%の範囲に2インチまでの降雨が予想されている。一方降雨については、現在アルゼンチンで北上を始めた前線は明日あたりから南部産地へ雨をもたらす。この流れも手伝い、南部地域においては来週火曜あたりまで70%の範囲に1.8インチまでの降雨が期待されている。雨の欲しい南部産地にとってこの予報はありがたい。 

 

アルゼンチン

今後10日は現在のドライ傾向継続か

予報どおり、昨日もコーン・大豆産地とも全体的に気温は上がった。最も高いところでは95-99度まで、主にベルト北東部(サンタフェ・エントレリオス)でその影響は出た。全体としてはこの夏一番の暑い日となったようである。又降雨については昨晩より南部地域において発達し始めた前線がベルト中央部に向かって移動している。この前線の影響で本日より気温は低下し始める。依然として北部山地(コルドバ・サンタフェなど)では本日午後までは95-99度の高温も予想されているが、南部〜中部においてはこの前線の影響で気温は80度台までと下げることとなる。この前線は25%を覆い、今後24時間で1.2インチまでの雨をもたらすと見られる。

今後木〜月曜まで再びドライに戻る。気温は金曜までは下がるが、週末〜来週頭には再び上昇、ただ現在のような高温にはならないと見られる。 降雨はいくつかのコンピューターモデルでは来週中盤以降、ブラジル南部の雨がアルゼンチン北部〜中部にまで南下してくることを示しているが、まだはっきりとした形にはなっていない。可能性としては現在のドライ傾向が継続という方が大きいようだ。従い、今後10日間ほどは依然としてドライ傾向が続くことになり、今後の着鞘を向かえる大豆にとっては特に注意を払いたい。

 

NWS 6-10日間予報 (3月5日〜3月9日)

【米国各地域】

  気温 降水量
西部コーンベルト B/N N/B
東部コーンベルト B/N N/A
北部冬小麦地帯 A/N B
南部冬小麦地帯 A B
デルタ地域 A/N N

低めの気温推移が継続。ややフレンドリーを維持。

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ)

 

 

本日の発表等

 

1) ブラジルのコーン・大豆関連発表

 【 コーン 】 

(民間 : サフラスメルカド誌)

生産量 : 37.66(百万)トン ・・・・ 昨年比10.4%ダウン。

この数字は同社の12月発表数字より20,000トン増加している。又、作付面積としては11.635(百万)ヘクタールを維持。これは昨年比6.6%ダウンの数字となる。 又産地中・南部のメインクロップ生産量については26.363(百万)トンと昨年度の実績比較20%落ちるとしている。これは昨年末に40-50日続いたリオグランデドスルにおけるドライの影響が大きく、同州の生産量は昨年の5.735(百万)トンから約25%減少の4.3百万トンとされている。

(CONAB : 国家食料供給局)

生産量 : 37.909百万トン ・・・・ 昨年比8.7%ダウン。

この数字は前回12月の数字から約90万ドン下方に修正されている。

 【 大豆 】 

(CONAB )

生産量 : 41.54百万トン ・・・ 昨年比11.6%アップ。

同局は12月の数字から140,000トンその予想数字を上方修正している。又作付面積は15.653百万ヘクタールと昨年度比14.4%アップ。又12月時点の数字からは約200,000ヘクタール上方修正となっている。

 

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

買い急ぐ必要はないが、今日の大豆粕・大豆の上げを見ていると、歴史的に2月の最終週に契約安値を付けることが多かったという格言を思い出す。また今年のように1,2月の気温が異常に高かったのは過去では1931年に遡るが、この年は旱魃であった。

多くの国内キャッシュトレーダーに聞くと、農家は今週の下げで一気に売り意欲を無くしてしまったような感じを受ける。2-3セントここから上げたからといって、売り意欲がすぐに戻るといったものでもない。国内キャッシュトレーダーの意見では、今後農家はお金が必要な時に、値段にかかわらず必要な分だけ売ってくるという事であった。これから作付にかけてまだお金は必要であり、従い売りのプレッシャーは残っている。しかしながら一度に売りが来るようなたぐいにはならない。もちろん15セントも上げるようであれば、大きな農家売りにはなるが。農家はLDPや直接補助である程度の金はある。しかしそれでも作付前の準備としては充分な資金余裕ではないというのが実情。

ファンダメンタルから見れば充分に安い価格ではあるが、ここからの下げはファンド次第。ファンド売りが落ち着けば相場は緩やかに上向く。しかししばらくは農家売りのプレッシャーが残っており、3月中に大きな上げ相場には至らない。本格的な上げ相場は4月からか。(N)

 

(大豆)

意見変わらず。5月限で430台は拾い。ただ上値も限られることから買い急ぐ必要はない。目先はこの430台に入ったところを下値に上値は460まで。 

南米の天候は、毎日一喜一憂ではないが強弱材料を提供し続けている。しかし目先最も注意すべきはアルゼンチン産地でのドライ傾向。多少の降雨はあってもパターンが良くない。今後大豆着鞘にとり最も重要な時期となるだけに潜在的材料として注意したい。(A)

 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)