(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント
2002年3月14日
| 本日の相場 |
とうもろこし -- 高値寄付き、やや高値引け ---
| OPEN | HIGH | LOW | SETTLE | CHG | OPEN INT | CHG | |
| 02 MAR | 204 | 204 1/2 | 201 | 203 | +1/2 | 1372 | +471 |
| 02 MAY | 208 1/2 - 08 3/4 | 209 1/2 | 207 1/2 | 207 3/4 | +1/2 | 194912 | +686 |
| 02 JUL | 216 - 15 3/4 | 216 3/4 | 214 1/2 | 214 1/2 | +1/4 | 113876 | +550 |
| 02 SEP | 222 1/2 - 22 | 222 1/2 | 220 1/2 | 220 1/2 | +1/2 | 33683 | +418 |
| 02 DEC | 229 1/4 - 29 1/2 | 230 1/4 | 228 1/4 | 228 1/2 | +1/4 | 68347 | +920 |
| 03 MAR | 237 3/4 | 238 1/4 | 236 1/2 | 236 1/2 | +1/4 | 10233 | +40 |
| 431178 | +3239 |
大豆 --- やや高値寄付き、高値引け ---
| OPEN | HIGH | LOW | SETTLE | CHG | OPEN INT | CHG | |
| 02 MAR | 455 1/2 - 56 | 459 1/2 | 455 | 457 1/2 | +1 1/2 | 849 | -874 |
| 02 MAY | 463 1/2 - 62 1/2 | 470 | 462 | 468 1/2 | +5 3/4 | 78718 | -756 |
| 02 JUL | 469 - 68 | 476 | 467 1/2 | 473 3/4 | +6 | 52470 | +334 |
| 02 AUG | 468 1/2 - 69 | 475 | 467 1/2 | 473 1/2 | +6 | 5248 | -136 |
| 02 SEP | 468 | 475 | 468 | 473 3/4 | +6 | 1998 | +60 |
| 02 NOV | 471 1/2 - 72 | 478 3/4 | 471 | 477 | +5 3/4 | 27875 | +253 |
| 170924 | -1001 |
| MEAL | CHG | OIL | CHG | WHEAT | CHG | NY-YEN | |||
| MAR | 15820 | -140 | MAR | 1641 | +11 | MAR | 272 | +2 | 128.29 - 128.98 |
| MAY | 15740 | +130 | MAY | 1688 | +40 | MAY | 279 1/4 | +3 | |
| JUL | 15720 | +140 | JUL | 1711 | +38 | JUL | 283 1/4 | +2 | |
| AUG | 15650 | +150 | AUG | 1721 | +36 | SEP | 288 1/2 | +2 1/4 |
| 本日の相場の動き |
口蹄疫は否定されるも、コーンの上げは小幅。大豆はファンド買い。
コーンは口蹄疫の検査結果を受けて高値で始まるも、買いが続かなかった。週間輸出成約高が予想以上であったこと、今夜台湾がUS産コーン55,000トンの入札を予定している事、ロシアにいるアメリカ大使より、家禽類の輸入禁止措置が早ければ明日にも解除されるとのアナウンス、等のサポート材料も買いにはつながらなかった。口蹄疫が否定されたにもかかわらず、ライブキャトル相場が昨日に続き大きく下げていた事、明日発表予定のスパークスの作付面積予想で、コーンの作付面積が大きいと噂された事が頭を抑えた。最後は大豆につられる形でかろうじて高値を維持しての引けとなった。
大豆はテクニカル要因(チャート)からファンドの買いが入った。南米の天候は引き続き順調、週間輸出成約は予想以下、ABIOVE発表のブラジル大豆生産量は先月よりも増加、アルゼンチンがVAT taxを半分の10.5%に引き下げる見通し、等の弱い材料があったが、ファンドは引き続き買い続けた。テクニカル以外の買い材料としては、大豆油につられたこと、中国の南米大豆の買い付けがまだ確認されておらず、US産大豆にもチャンスがあると考えられた事が挙げられる。大豆油が強かったのは、マレーシアのパームが上げていた事、また中国がすぐにもパーム油の買い付けに入ると考えられた事による。5月限470は抵抗線と見られていたこともあり抜けきれなかったが、本日の高値圏での終了となった。
相場とは直接関係しなかったが、昨日の両院委員会による農業法の審査は物別れに終わり、次回は早くて来週火曜日の開催となっている。また本日正午にて3月限は切り落ちした。
本日のファンドは、コーンは1,500コントラクトの買い越し、大豆は4,000コントラクトの買い越し、大豆油は6,000コントラクトの買い越しであったと考えられている。
| 各生産地の天気予報および状況 |
ブラジル
北部産地における状況はこれまでと変わらず、今後1週間ほどは収穫には最適な天候推移が継続すると見られる。又南部産地においては特にリオグランデドスルにおいて月曜以来既に3-4インチの降雨を見ているが来週もアルゼンチンより北上してくると見られる前線の影響で引き続き不安定な気象状況が続くことになると思われる。パラナにおいては一部降雨不足にてドライな地域が指摘されているが、現在そして今後の降雨はある程度その回復を促すものとして期待されている。
アルゼンチン
散発的な降雨は土曜にかけてベルトのコーン・大豆産地で引き続き見られる。今週日曜からを含め、全体の70-75%の範囲に0.5-2.0インチの見込み。来週はこれらの不安定な天候は北上しブラジル南部へ移動。従い気温はやや下がりドライな天候がほぼ10日ぶりに産地に戻ってくることとなる。 これまでの天候は鞘つきのほぼ中心時期である現在の大豆にとってはまさに最適の状況であるということができる。
| GWS 6-10日間予報 (3月20日〜3月24日) |
【米国各地域】
| 気温 | 降水量 | |
| 西部コーンベルト | B/N | A/N |
| 東部コーンベルト | N | A |
| 北部冬小麦地域 | B | N |
| 南部冬小麦地域 | N | N/B |
| デルタ地域 | A | A |
米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ)
| 本日の発表等 |
| 1) 週間輸出成約高報告(3月7日の週) (単位:千トン) |
【寄り付き前の発表】
| 週間成約高 | 輸出成約量累計 | 成約残 | ||||
| 今年度 | 来年度 | 今年度 | 昨年度 | 今年度 | 来年度 | |
| コーン | 1,043.8 | 0.0 | 30,039.1 | 30,829.4 | 7,338.3 | 244.5 |
| 大豆 |
129.6 |
60.0 | 24,856.4 | 23,822.7 | 3,609.5 | 420.0 |
| 小麦 | 314.5 | 18.0 | 21,896.6 | 23,711.3 | 3,230.8 | 184.9 |
| 大豆粕 | 132.3 | 0.0 | 5,230.1 | 4,197.2 | 1,704.8 | 120.2 |
| 大豆油 | 12.2 | 0.0 | 547.7 | 285.0 | 118.7 | 0.9 |
寄り付き前の市場予想では、大豆250-450千トン、コーン850-1050千トン、大豆粕100-150千トン、大豆油10-20千トンとなっていたので、コーンは予想の上限、大豆は予想の下限を下回ることとなった。
本日の数字で輸出成約進捗率は、コーンは昨年同時期比先週時点のぺースとほぼ変わらず97%、大豆は先週の進捗率106%から更にペースダウンし104%となった。
| 2) 週間輸出高 3月7日の週 (単位:千トン) |
| 輸出量 | 輸出量累計 | USDA通年予想 | |||
| 今週 | 先週 | 今年度 | 昨年度 | ||
| コーン | 990.7 | 1,523.2 | 22,700.8 | 23,341.0 | 48,900 |
| 大豆 | 628.0 | 383.8 | 21,246.9 | 19,089.3 | 27,760 |
| 小麦 | 474.3 | 427.2 | 18,665.8 | 20,346.1 | 26,540 |
| 大豆粕 | 233.9 | 301.8 | 3,525.3 | 3,185.0 | 7,170 |
| 大豆油 | 23.4 | 66.0 | 429.0 | 229.1 | 1,040 |
輸出進捗については、コーン : 昨年同期比、先週の96.5%から97.3%、 大豆 : 先週の113.5%から今週は111.3%と、先週に引き続き、コーンは進捗率アップ、大豆は逆にダウンとなっている。
| 3) ブラジル関連各種発表 |
@ ABIOVE 発表 : 大豆三品
⇒ 2001/02年度(10月〜9月)の大豆生産量を42.7百万トンと発表。この数字は同筋の一月発表分比50万トンの上方修正。同社昨年度の数字、39.3百万トンからは8.7%の増加となっている。因みに先週のUSDA発表では同国の生産量を1百万トン上方修正し43.5百万トンとしたが、その数字には届いていない。
⇒ 2月に起きた、北部の降雨(⇒収穫遅延と品質劣化)と南部のドライ(⇒生育期の品質懸念)という天候パターンから今回の数字を悲観的に予想する声が多かった中、上方への修正となっている。これらを受けて同国搾油業界では、その搾油量の見込みをこれまで以上に上げてきており、その流れから今回ABIOVEは各商品の輸出見込みについても上方修正している。
| 輸出量(3月) | 1月時点比較 | 昨年比較 | 昨年実績 | |
| 大豆 | 17.8 百万トン | +0.3 百万トン | +14.1 % | 15.6 百万トン |
| 大豆粕 | 11.0 百万トン | +0.2 百万トン | +4.40 % | 10.7 百万トン |
| 大豆油 | 1.70 百万トン | +0.05 百万トン | +6.20 % | 1.60 百万トン |
⇒ 搾油量について。1月時点の数字から0.2百万トン上げて今回は23.9百万トン。昨年の22.8百万トンから4.8%のアップとなっている。
A FNPコンサルタント社 発表 (大豆)
⇒ 2001/02年度産大豆生産量を41.61百万トンと発表。同社の一月発表数字比0.34百万トン下方修正。しかし同社昨年度の生産量37.92百万トンからは9.7%の増加となっている。今回のこの生産量は各社予想数字レンジの下限に近い数字となっている。現在ブラジルセンサスビューロー並びにIBGEの41.1百万トンという数字が下限になっているがその次に位置する。(因みに上限の数字として位置付けられるのが先週のUSDA発表の43.5百万トンとなる)
⇒ 同国第三位の生産州リオグランデドスルの生産量:6.05百万トン(昨年の6.72から10%ダウン)。2月までのドライを映したもの。第一位の生産州マットグロッソ:10.07百万トン(昨年9.26からは8.9%アップ)。しかし収穫期の長雨を映しイールドを落とし、同社一月の数字比較若干の下方修正としている。
⇒ 2002/03年度輸出量は17.2百万トン。今年度数字15.68百万トンからは9.7%のアップとしている。
⇒ 2002/03年度搾油量は23.2百万トン。今年度数字21.75百万トンからは6.7%のアップとしている。
B FNPコンサルタント社 発表 (コーン)
⇒ 2001/02年度コーン生産量を37.01百万トンとした。同社の昨年数字41.57百万トンからは11%のダウン。この数字は同社の一月発表数字とほぼ変わらないが、政府機関であるCONABの数字37.91百万トン、或いは先月のサフラスメルカド社数値37.63百万トンと比較しても低い数字となっている。 FNPはメインクロップの数字を昨年の36百万トンから19%ダウンの29.28百万トンとしている。
⇒ 同社は12月〜2月までの南部産地におけるドライが影響し、同国第二位の生産州リオグランデドスルの数字は昨年の5.63百万トンから28%ダウンの4.06百万トン、一月の予想数値4.68百万トンからも大幅に下方修正している。
⇒ 一方中間クロップにおいては昨年の数字5.39百万トンから41%と大幅アップの7.73百万トンとしている。(但しこの数字は、他機関筋の予想数字8-8.5百万トンと比較すればまだ低いレベルとなる)
⇒ 2002/03年度輸出量は2.35百万トン。今年度数字5.9百万トンからは58.2%のダウンとしている。他機関での予想は、今年10月の大統領選に向けて通貨レアルの価値がどう動くかという部分に焦点がいっており、寧ろ3-5百万トンの輸出成約を予想する向きが強い。(既に1.5百万トンは成約済み)
⇒ ただ、同社の穀物担当のコメントとしては、『現在国内バイヤーは国産確保の為、高いプレミアムで玉を抑えている傾向にあり、実際に輸出はペースダウンしてきている。この傾向は今後も継続すると見込んでおり数字が3百万トン以上に伸びるとは想定できない』 としている。
⇒ 年度を通し国内需要玉を賄う為に、同社の予想では今年輸入数量は0.915百万トンと昨年比(0.622百万トン)増加すると予想している。
【参考】 ブラジルにおける各種統計発表機関として通常注目されるのは、サフラス・CONAB・ABIOVE・IBGE でありその他の各民間については取り上げられることは殆どありませんが、上記内容はご参考まで掲載しています。
| 本日のトーメンの意見 |
(コーン)
口蹄疫が否定されたにもかかわらず、昨日の下げを取り戻す事が出来なかった。輸出成約に中国が入っていなかった事も強気になれない要因。このコーン相場は思った以上にまだ弱い。このままレンジ内取引が暫らく続いたあと、この価格レベルからでも農家売りが出る。契約新安値の更新も現実味を帯びてきた。しばらく様子見を勧める。契約新安値を更新すれば買い下がり。(N)
(大豆)
徐々に底上げされて中長期的な上昇ラインを描いてはいるが、短期的には修正安をむかえてもおかしくないレベル。今週それを見ると想定していたが本日の上げは目先の高値の上限まで届いた。本日の高値470近辺から一度は戻しを予想、このままもう一段上げる相場には見えないが。
明日より各筋よりの作付け意向についての予想が出始める。市場の目はいよいよ春先の作付けをより意識し始めることとなる。同時に、現段階では新農業法導入についての詳細は依然不明なままだが、近いうちに発表されることになる。
又、南米では収穫進捗20%、天候推移も順調にて来週以降数字は更に進む。そして今後新穀が市場にどんどん出回り始める。そしてこれは米国の輸出に今後数字として出てくることになる。一方で経済不安定なアルゼンチンの今後の輸出動向については依然として不安がつきまとう。はっきりとした声明が待たれる。そして作付け期の天候相場。
このように材料には事欠かぬが、上げたがっている相場に注文どおりの内容となるかは蓋を開けるまでわからない。基本トレンドとしてはゆるやかな上昇ラインを描くがその中における上下動をどう抑えていくか。2月末から10営業日で30セント近く上昇した相場は目先修正安。 5月限450台は再来する。(A)
(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)