(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2002年4月4日

 

本日の相場

とうもろこし  -- ほぼ変わらずの寄付き、ほぼ変わらずの引け ---

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
02 MAY  201 1/4 - 01 3/4 202 3/4  200 1/2  201 1/2  +1/4  172059  -1454 
02 JUL  207 1/2 - 07 3/4  209 206 3/4  207 3/4  +1/4  121957  +2399 
02 SEP  214 1/4 - 14 1/2  215 1/2 213 1/2  214  40692  +1147 
02 DEC  222 1/4 - 22 3/4  223 3/4 221 3/4  222 1/4  81578  +1379 
03 MAR  230 1/2 - 30 3/4  231 1/2 230 1/4  230 3/4  0 13100  +175 
03 MAY  236 1/2  237 236  236   -1/2 1765  -13 
            441016  +3792 

 

大豆     --- やや安値寄付き、安値引け ---

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
02 MAY 461 - 61 1/2 463  456 3/4 459 -2 3/4 67805 -2405
02 JUL 465 467 460 463 1/4 -2 1/4 63024 +844
02 AUG 464 1/2 - 65 1/4 466 3/4 460 1/2 462 1/4 -3 7024 +372
02 SEP 463 - 63 1/2 464 1/2 457 1/2 458 1/4 -4 1/4 3019 +81
02 NOV 465 - 65 1/2 468 460 461 1/2 -4 1/4 30121 -94
03 JAN 468 472 465 465 -4 1/2 2765 +257
          177182 -897
  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
MAY 15540 -150 MAY 1632 +9 MAY 280 1/2 -3  
JUL 15460 -160 JUL 1658 +8 JUL 286 -3 1/2  
AUG 15350 -140 AUG 1671 +8 SEP 291 1/2 -3  
SEP 15200 -190 SEP 1685 +10 DEC 302 1/4

-2 1/4

 

 

本日の相場の動き

 

コーンは2日続けての安値更新。大豆は引き続き先週の高値からの調整安。

コーンは週間輸出成約がよかった事から寄付き後買いが先行した。しかし上値では買いが続かなかったこと、中西部で今後のドライ予想が作付の進捗を予感させたこと、小麦が下げていた事(昨日までの中国の買い付けはあてにならない、キャンセルされるかもしれないと噂された)、ポーク・キャトル相場がリミットダウンを付けていた事、などから値を下げて2日続けての契約新安値をつけるに至った。しかし5月限2ドルは心理的な壁となっており、ここからは商業筋も買いを入れ昨日と変わらないレベルまで戻しそのままの終了となった。

大豆は週間輸出成約が失望。昨日のファロースローもありやや下げての寄付きとなった。しかし下げ渋った事、売られ過ぎと考えられた事もあり一時はやや高値まで戻す場面も見られた。しかしながら本日もCRBインデックスが1.5%近くの大きな下落をしていたこと、最近の輸出商談の不振、特に中国がUS産大豆に目もくれていないことが再度話題となり、結局4日続けての下げ相場となった。

この他に、中国のシンクタンクが大豆輸入量を1,200万トンと予想したこと、ヨーロッパ向け大豆粕商売が25,000-50,000トン成約できたとのニュース、USDAよりロシアのUS産家禽類の輸入禁止が4/10に解除されるであろうとのアナウンスがあったこと、などがマーケットで流れていたが、左程影響はなかった。

本日のファンドは、コーンは3,000コントラクトの買い越し、大豆は5,000コントラクトの買い越しと考えられている。

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国産地

予報どおりに推移するか?

デルタ・中西部南部地域においては今週末〜来週にかけて、気温は上昇し平年並み〜やや高めが予想されている。従い来週以降徐々に土壌温度も上昇に向かい、コーンの作付け作業には適した環境になってくると期待される。雨量についてもこれまでのパターンは週末まで。来週以降は限られた地域のみとされる。ただ、これまでの雨量の蓄積が特に見られるオハイオ川流域(挟んで南北の州)では現状依然としてかなりウエットである、との情報も入っている。又、週末以降回復といっても、シカゴは本日も午後よりは雪が降り続いており、気温の上昇も予報どおりにいくか読みにくい状況にあるようだ。(というのも州頭、このような雪は予報にはなかった)。 少なくとも今週末まではその推移を見守りたい。

 

ブラジル・アルゼンチン

予報に変化。来週アルゼンチンの収穫は停滞

予報がやや変わった。アルゼンチン南部の前線北上により今週末より各産地での天候が不安定になるという内容。来週いっぱい同国中央部を中心に停滞する見込み。従い、今週土曜より来週木曜にかけて、各大豆・コーン産地地域に頻繁に雨を降らせるということになる。75%の範囲に2インチまでの雨量が見込まれる。従い、来週の収穫作業は停滞せざるを得ない。このアルゼンチンの前線は来週いっぱいブラジルへ北上する見込みにはないので、ブラジル南部については向こう1週間殆どの地域でドライを持続する。従い収穫作業に支障はないと見られる。

 

中国産地

ドライが懸念される大産地、黒龍江省

穀物の大産地である黒龍江省。同省では特に2月下旬より3月半ばにかけて激しいドライに見舞われた。同省の約90%とほぼ全域でその影響を受けているといわれる。3年連続してのドライ傾向。又暖冬だったこともあり、確実に土中水分が不足してきている。従い、今後いよいよ作付け時期を迎えようとしているところであるが、今シーズンも『天候に弱い』状況が続きそうである。注意してみていきたい。

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ)

 

 

本日の発表等

 

 

1) 週間輸出成約高報告(3月28日の週)  (単位:千トン)

【寄り付き前の発表】

  週間成約高 輸出成約量累計 成約残
  今年度 来年度 今年度 昨年度 今年度 来年度
コーン 957.9 0.0 32,878.1 32,972.8 6,788.1 248.9
大豆

80.4

0.0 25,401.5 24,527.0 2,405.4 420.0
小麦 225.3 100.0 23,314.4 25,014.4 3,328.6 295.4
大豆粕 -7.1 4.0 5,239.0 4,478.3 1,193.8 244.2
大豆油 -1.7 0.0 575.7 293.9 112.9 0.9

 

寄り付き前の市場予想では、大豆175-300千トン、コーン750-950千トン、大豆は予想の下限以下、それも極端に成約が限られた週となった。コーンは予想の上限となった。

本日の数字で輸出成約進捗率は、コーンは昨年同時期比先週時点の100.1%から99.7%、大豆は先週の進捗率104%から103.4%と僅かに鈍化。

 

2) 週間輸出高 3月28日の週 (単位:千トン)

 

  輸出量 輸出量累計 USDA通年予想
  今週 先週 今年度 昨年度  
コーン  1,259.6  981.2 26,090.0 26,634.9 48,900
大豆 411.1 466.3 22,996.1 21,620.0 27,760
小麦 346.8 549.4 19,985.8 21,376.3 26,540
大豆粕 149.4 135.6 4,045.2 3,737.3 7,170
大豆油 5.0 15.9 462.8 266.3 1,040

輸出進捗については、コーン : 昨年同期比、先週の97.3%から98.7%、 大豆 : 先週の111.3%から今週は108.7%と、先週に引き続き、コーンは進捗率アップ、大豆はダウンとなっている。

 

3)中国の大豆輸入見通し

 

中国の某シンクタンクが本日アナウンスしたところによると、中国の2001/2002(10月-9月)年度大豆の輸入量は、1200万トン。昨日同国農業府より発表された数字(7-8百万トンから9百万トンへ修正)よりの更に高い数値となっている。(昨シーズン実績は13.9百万トン) 同社によると、政府よりの(低い)予想数値は、昨今増加しつづけている搾油能力を十分加味しきれていない。今後年末までに更に7-8の工場が稼動を始める見込みにて、輸入大豆に対する需要は確実に上がる、というのが同社の見方。

又、政府は大豆の作付けを昨年比3.3%増加すると発表しているものの、逆にSSB(連邦統計院)は先日4.2%減少するとコメント。

このように、現状各見方が分かれており情報に一貫性がない。

 

4)アルゼンチン輸出税についてのアナウンス

 

本日引け後に正式にアナウンスされた。

穀物(グレイン)は現行の10% ⇒ 20%へ。大豆粕・大豆油は5% ⇒ 20%へ。
油糧種子は10% ⇒ 20% へとされた。

但し、油糧種子については現在同国内搾油業界などとの最終的な決着がついていないようにて、更に3.5%(即ち20から23.50%へ)上げられる可能性が高い。明日改めて発表される見込み。

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

5月限 - 2ドルは心理的サポート。3月限安値198-1/2までの下げはあるが、抜けてもせいぜい197まで。ここで5月限のプライシングを終了させても差し障      りはない。

7月限 - まだ待ち。もし作付が上手いけば、5月限と同様に2ドルを目指す展開になる。(N)

 

(大豆)

現レベルを確実に抑える

5月限の456付近へは強い抵抗があった。本日の動きがそれを表している。しかしそれと同時に2日前の高値から本日の安値まで約20セント下げたマーケットの勢いも感じざるを得ない。本日の安値付近を底値レベルと考えていたが、この勢いがもし明日更に続き、この450半ばを抜けるようなことになれば更なる下げも短期的には可能性としてある。しかしその更なる下値レベルを掴むことより、現レベルを確実に抑えることに重きを置くべきである。

来週は10日に農務省の需給報告が出るが、そのタイミングとほぼ同時に、現在依然として揉めている(?)新農業法案についてのアナウンスも期待されている。市場参加者にとってはこれから作付けをする新穀のローンレートが果たしてどうなるのか、無論興味深い且つ必要な情報となる。残念ながら来週最終決定がなされる、といった見方をするものはごく少数に限られ、新農業法は2003年に持ち越される、といった見方・声がやや大きいか、と捉えている。来週はっきりとした声明がなければ、大豆の上値への動きにじわりとのしかかる重石になると見ている。

今後のトレンドは緩やかな上昇。しかし、その上への動きはかなり鈍いものになる。(A)

 

 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)