(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2002年4月12日

 

本日の相場

とうもろこし  -- やや安値寄付き、一時大幅安、安値引け ---

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
02 MAY  198 - 98 1/4 198 1/4  193 1/4  197 3/4  -1  144074  -6180 
02 JUL  204 1/2 - 04 3/4  204 3/4  199 1/2  203 3/4  -1 1/4 140391  +1699 
02 SEP  211 - 11 1/4  211 1/4  206 1/4  210 1/4  -1 1/4 40740  +1097 
02 DEC  220 - 20 1/4  220 1/4  215  219  -1 1/2 82639  -361 
03 MAR  228 3/4  228 3/4  224 1/4  228  -1 1/2 14080  +334 
03 MAY  235  235  231  233 1/4  -2 1/4 2320  +97 
            434798  -3370 

 

大豆     --- 安値寄付き、高値引け ---

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
02 MAY 455 1/2 - 56 461 3/4 454 461 +3 46483 -5736
02 JUL 458  - 58 1/2 464 456 1/2 463 1/4 +3 1/4 70641 +1474
02 AUG 456 1/2 - 57 463 455 461 1/2  +3 1/2 7514 +47
02 SEP 451 458 1/2 450 1/2 457 3/4 +4 3/4 3907 +161
02 NOV 451 - 51 1/2 459 1/2 450 1/2 459 +6 1/4 27304 -1608
03 JAN 455 1/2 465 455 464 3/4 +7 3/4 3087 +109
          162486 -5484
  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
MAY 15620 +100 MAY 1659 +8 MAY 272 1/2 +1 1/4 132.01 - 132.08
JUL 15420 +80 JUL 1685 +9 JUL 278 3/4 +1 1/2  
AUG 15280 +120 AUG 1695 +9 SEP 284 3/4 +1 1/2  
SEP 15060 +90 SEP 1708 +9 DEC 295 3/4

+2 1/4

 

 

本日の相場の動き

 

ホッグ・キャトル相場の下落につれて、コーン・大豆も一時大幅安。

コーンの始まりはやや安いながらも静かな寄り付き。しかしながらキャトル・ホッグ相場が今日も急落を見せると、一気に契約新安値を更新して5セント安まで付けた。この他にも、小麦がやはり約定安値を付けていた事、スパークスカンパニーがコーンのローンレートが198-200(現行189)に引き上げられそうだとのコメントを出したこと(これによりコーンの作付面積が更にぞうかするという発想につながった)、イリノイ州天然資源管理局がエルニーニョが進行中の年のイールドは平年より高い傾向にあるという統計をアナウンスしたことなど弱い材料が続いた。そのまま安値引けするような展開であったが、午後に入りホッグ相場が買戻しからの反騰を見せると、コーンにも買戻しが入り、本日の高値圏まで一気に上げての終了となった。

大豆も大豆粕がホッグ相場の影響で下げており、つれ安で一時は3-4セント安まで下げた。しかしながら大豆のローンレートは502-505(現行526)に引き下げられるとのスパークスカンパニーのコメント、中国がブラジル大豆、大豆粕を買い付けすぐにでも船積されるとのニュース、久しぶりの中国の買い付けのニュースにUS産にも少しは食指が動くと考えられたこと、ホッグ相場の戻りで大豆粕も高値に転じていた事、アルゼンチン情勢は依然として混沌としており、すぐには売り物は出ないと考えられたこと、などが強い材料となり、午後になり急激に値を戻し始め、結局前日比3-4セント上げとほぼ高値圏での終了となった。アルゼンチンでは輸出税を一気に上げて混乱させたとの責任で農務大臣が辞任した。また一方テレビニュースでは輸出税が下げられるというコメントも流れており、混沌としていてとても農家売りが出る状態ではないと見られた。

本日のファンドは、コーンは5,000コントラクトの売り越し、大豆は2,000コントラクトの買い越しと考えられている。また今日現在のファンドのオプションなしのポジションは、コーンは53,000コントラクトのショート、大豆は15,000コントラクトのロングと考えられている。ちなみにコーンの過去最高のファンドのネットショートは約69,000コントラクトとなっている。

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国産地

デルタ地域 : 予報は昨日と変わらず。来週一週間で約80%の地域に0.3-1.5インチの雨。気温は平年以上のレベルにて推移する。これまでデルタでの降雨過多は明らかに懸念材料となっているが、来週は雨は所々であるものの、その程度は適度なレベルにまで落ちる。これまでの影響もあり、来週一気に事態が回復することはないが、来週のパターンが継続すると仮定すれば、徐々に回復に向かうと予想されている。しかし、コーン作付けには時期的に既に遅め。今後は綿花、そして5月に大豆、とシフトしていくことになる。

中西部 : 向こう10日間同地域の80%までの範囲に0.2-1.2インチの降雨を見る。しかし降雨のウエイトは西部地域が大きく、ドライ気味であった同地域、ややウエットな東部地域どちらにもいい形となりそう。気温も今後10日間はほぼ全域で平年より高めの推移となる。多少の雨はあっても気温が十分に上昇するといった来週見込まれているようなパターンが4月下旬も続けば、フィールドワークに十分適した環境となる。その通り行けばコーンの作付けも問題ないと見られる。来週以降がいよいよ本格的な中西部での作付け、といってもよい。

 

南米各産地

アルゼンチン、ブラジル南部の各産地においては、引き続き降雨にやられており収穫も停滞気味。来週後半までにアルゼンチンではある程度雨も上がると見られるが、ブラジル南部(リオグランデドスルなど)では来週いっぱい不安定な天候が継続すると見られる。特に収穫期の綿花にとってはその影響が懸念されるところ。

 

 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ)

 

 

本日の発表等

 

 

1)コミットメント オブ トレーダーズ

 

  オプションなし  ⇔ 事前予想 オプション込み
大豆 17,527 long 7,800 long 17,527 long
大豆粕 14,782 long 15,400 long 14,782 long
大豆油 11,765  short 7,900 short 11,765  short
コーン 41,294 short 45,100 short 41,294 short
小麦 18,915 short 22,500 short 18,915 short

大豆のロングはやや多めに出たが、総じて範囲内か。

 

2) 各家畜相場の暴落

 

本日はこれまでの行き過ぎ感から戻しはしたが、今年3月半ばよりの下げ基調。そして過去2日間のリミットダウンと同商品相場は大きく値を削ってきている。このように大きな下落を続ける同市場の背景にはどのようなものがあるのか。様々な要因が重なり合ってこれまでの動きを形成していることにはなるが、簡単にまとめると、

@ ロシアの米国産家禽類輸入禁止。本件については未だに米ロ間での決着を見ておらず、時間的には既に一ヶ月を経過していること。
A バージニア州にて3月中旬頃より発生していると言われる鳥類伝染病による影響
B ガソリン価格の高騰。自動車社会の同国にとっては財布の紐に直結する問題。これが引いては肉の消費へ影響を与えるというもの。
C マクドナルドが豪州などよりの牛肉輸入をテストすると言われていること。米国国内において依然好調なファーストフード店にとっては原料肉の調達は大きなポイント。豪州ドルとの為替優位からこの流れが予想されてのもの。
D やはり為替。カナダよりの肉の輸入量は昨年・今年と大幅に増加してきている。対カナダドルとの為替優位性がここにもある。
E 昨年来、米国農務省によりピッグクロップ報告数字は繰り返し上方修正されてきており、現在市場よりは更なる上方修正が起こる可能性は高いと理解させていることに対する動き
F テクニカルな動き。

などとなる。今後の展開としても目先需要が順調に回復する状況にはなく、当面は頭打ちのマーケットが継続するものと見られている。

 

 

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

今日の下げはショックだった。5月限が195を割り込むとは思っていなかったし、この早い時期に7月限が2ドルを割り込むとも考えていなかった。蓄肉相場が下げた事は予想されていなかった新しい弱い材料とはいえ、実際に飼養頭数が減少し飼料用需要に悪影響が出てくるのは数ヶ月も先の話となる。それにもかかわらず相場に織り込んでしまった今の状況に、考えていた以上のもろさを感じる。今日の安値からの戻り相場に月曜日の寄り付きは高値になるかもしれないが、それも一瞬に過ぎないと思われる。今までの考えを改めて、この相場は余程の天候異変が明らかにならない限り上がらないと考え直したい。従い4、5月には相場は上がらない。7月限もまだプライシングは待ちとしたい。作付がうまく終了すれば、7月限の安値は5月限の安値を抜く可能性が強い。従い180セント台も可能となる。

昨年もダレた相場が6月まで続いたが、7月には2週間で40セント上げている。今年も同様の事はまだ起こり得る。しかし相場の明らかな上昇が見られるのは、早くても6月。初期成育の段階での多少の天候異変では、相場は大きく動かない。繰り返しになるが、このコーン相場は考えていた以上にもろかった。(N)

 

(大豆)

本日のローンレートニュースにはそれなりの意味あり?

農務省の作付け意向発表。大豆は値を跳ね上げる。本調査が行なわれたのは3月頭であり当時の農家にとっての新農業法導入は「大きな見込み」になっていた。従い、コーンローンレートの上げ・大豆レートの下げ、に対する期待(即ちコーンの作付けに積極的・大豆には消極的)が3月末の発表数字に表れた、とする見方は多い。しかしその後(3月頭以降)今日に至るまで、一向に同法取りまとめが進まず、この1ヶ月強の間に市場では「もうコーン作付けは開始された。農業法導入は2003年度以降になるのではないか。」とした見方も複数出始める。この心理は明らかに3月末以降の2週間近く経った相場に織り込まれてきたものと見ている。

そんな、市場の(新法導入への)期待が削がれるムードの中、本日某シンクタンクより出た、新ローンレートについてのニュースはかなりインパクトのあるものに映ったに違いない。「火のないところに煙は立たぬ」というが、農務省サイドよりの「5月1日までには取り決めを・・」といった発言には殆ど反応を示さなかった市場。全く先行きが見えなかった本件につき、本日のニュースへの頗る敏感に反応することとなった。このようなニュースが出ると、一気に市場の期待は膨らむ。相場が今後ぐんぐんと上昇するきっかけ・・とはなるとは思わぬが、取り敢えず今週の昨日までの動きを一つの値固め期間という形で理解したい。

上値に一気に向く力は未だにないが、今週の安値は中期的な安値圏になると位置付けている。従い、トレンドとしてはもみ合いながらも緩やかな上昇ライン、という姿をを描いている。(A)

 

 

 

【ご注意】

弊社作成本相場情報内における各種コメント内容、その正確性についてはその一切を保証するものではありません。又、本相場情報により、各種商品売買を推奨する意図も全くありません。

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)