(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2002年4月15日

 

本日の相場

とうもろこし  -- やや高値寄付き、安値引け ---

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
02 MAY  197 3/4 - 98 1/4 198 3/4  195 1/2  196  -1 3/4  140016  -4058 
02 JUL  204 - 04 1/2  204 3/4  201 3/4  202 1/4  -1 1/2 143484  +3093 
02 SEP  211 - 11 1/4  211 1/4  208 3/4  209  -1 1/4 42428  +1688 
02 DEC  219 1/2 - 19 3/4  220  217 1/4  217 3/4  -1 1/4 83848  +1209 
03 MAR  228 3/4 228 3/4  226 3/4  226 3/4 -1 1/4 14599  +519 
03 MAY  234 3/4 234 3/4 232 1/2  232 1/2 -3/4 2549  +229 
            437725 +2927 

 

大豆     --- ほぼ変わらずの寄付き、安値引け ---

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
02 MAY 461 - 62 462 1/2 455 1/4 456 1/2 -4 1/2 43044 -3439
02 JUL 463 - 63 1/2 464 1/4 456 3/4 458 3/4 -4 1/2 71804 +1163
02 AUG 461 3/4 - 62 1/2 462 1/2 456 456 3/4 -4 3/4 7312 -202
02 SEP 460 460 453 453 1/4 -4 1/2 4001 +94
02 NOV 460 - 60 1/2 461 453 453 1/2 -5 1/2 27225 -79
03 JAN 465 1/2 - 66 466 458 1/2 458 3/4 -6 3063 -24
          160063 -2423
  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
MAY 15640 +20 MAY 1638 -21 MAY 271 3/4 -3/4 131.53 - 132.00
JUL 15420 +00 JUL 1661 -24 JUL 278 3/4 +0  
AUG 15250 -30 AUG 1673 -22 SEP 284 3/4 +0  
SEP 15020 -40 SEP 1685 -23 DEC 295 3/4

+0

 

 

本日の相場の動き

 

コーンは新規材料不足で閑散。大豆は中国の輸入数量減少懸念からファンド売り。

コーンは一部地域でのウエットな状況から高値場面も見られたが、本日中西部一帯で気温が上昇している事、今週の予報で雨による悪影響は後退したとの見方が広がり、作付進捗期待から値を下げた。週間輸出成約数量はニュートラル。強い材料としては、ロシアが1ヶ月以上に渡ったUS産家禽類の輸入禁止を解除した事(しかしながらまだ某4州は除外されているとのニュースもあり)、キャトル・ホッグ相場が回復していたこと、などが挙げられる。先週売り材料とされた、コーンのローンレートの引き上げの話は今日のセッション中までには確認されなかった。大豆が終日弱かったこと、韓国が中国産コーン52,500トンを6/7月積で買い付けたニュースなども伝わり、作付進捗期待と相まって、コーン相場は閑散な中やや値を下げての引けとなった。

大豆の寄り付きはマチマチ。しかし寄り直後から中国が輸入数量を減らすという懸念が相場を支配し、ファンドが売りを浴びせた。またアルゼンチンがドライ予報になったこと、ブラジルの収穫も順調にきていること、本日の週間輸出成約高がよくなかったこと、等も売り材料とされた。また某米国大手種子会社が開発したカノーラに、日本ではまだ承認されていない遺伝子が組み込まれているというニュースが流れ、カノーラから大豆へと需要がシフトされるという考えからサポート要因とされていたが、相場を大きく戻すまでには至らなかった。

本日のファンドは、コーンは1,000コントラクトの売り越し、大豆は5,000コントラクトの売り越しであったと考えられている。

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国産地

デルタ地域 : 下記中西部における推移と類似した動きとなる。総じてこの1週間は気温は高め推移。前線の通過もあるが、激しい雨は予想されておらず、これ以上フィールドワークに支障を来たすような事態にはならない。しかし、今後一気に改善に向かうとも言い切れず、現在の予報内容を前提にしても、やや時間はかかると思われる。そうするうちに作付けについての焦点は綿花へ移り、その後大豆へ、とシフトしてゆくこととなる。

この時期の80度半ばは記録的・・

中西部 : 先週日曜より気温は大幅に上昇している。アイオワ・ミズーリ・イリノイ・サウスダコタ・ネブラスカなど各地で最高気温が80度以上を記録している。ここシカゴでも本日月曜の最高気温は80度半ば、と同時点ではほぼ30年振りの高値(史上最高レベル)2週間前には小雪がちらついたと思えば、一気に夏模様である。(因みに例年のこの時期の平均気温は50度半ば〜60度半ば)。さて、この季節はずれの高気温の波が継続するのは今週後半まで。金曜あたりから次第にレベルは下がり、来週いっぱいは逆に平年以下の推移が予想されている。

一方水分について。先週末より上昇し今週も続くこの気温により土中水分の温度も上昇が見込まれる。これまで3月〜4月頭までの極めて低かった気温の推移により発芽に適した温度にはまだまだ足りない、と言われていたこの土中水分の温度がこの1週間で改善される。このこと自体、作付け時期のコーンにとっては非常に適した状態となる。

今後の降雨であるが、今週半ば・週末・来週後半、とそれぞれ前線の通過が見込まれるが、程度は軽微なもの。今週半ばの前線:20%に0.25-1.2インチ。週末の前線:50−60%の同程度の雨量。来週後半の前線もほぼ同様。となっており、作付け作業に支障を来たすレベルではない。

【NOAA 米国各産地6-10日間予報】

  気温 降水量
コーンベルト西部 B/N A
コーンベルト東部 B/N A
春小麦地域 B A
デルタ地域 A/N A/N

上記説明の通り、今週は平年よりかなり高い気温の推移が続くが、週末から来週にかけてはこの6-10日間予報に出ているとおり、気温は平年並み〜やや低めに下がる見込み。又降水量が多く出ているが、現時点では作付けを阻害するような大きな雨が予報されているわけでもないので、今の所心配する必要ななかろう。

 

 

南米各産地

リオグランデドスル、今週も収穫は停滞か・・

週末アルゼンチン産地では雨は上がった。先週引き続き降り続いた降雨に区切りをつけることにはなったが、月曜〜火曜にかけて再び一部産地では雨の予報。これが通過した後週末にかけてはドライとなる。従い大豆などの収穫作業もやや回復すると見られる。

ブラジルでは南部主産地であるリオグランデドスルにおいては、今週いっぱい引き続きの降雨。従い収穫作業は停滞したままになると懸念される。産地中西部においては例年並の降雨は一部地域であるものの、収穫作業に支障の出るレベルではない。南部産地での収穫停滞が心配だ。

 

 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ)

 

 

本日の発表等

 

1)USDA 週間輸出検証高 (単位:千トン)

 

4月11日の週 4月4日の週 昨年同週 今年度累積 昨年度累積
コーン 868.0 860.0 781.8 27,817.7 28,889.4
大豆 263.8 190.0 395.9 23,449.6 22,705.6
小麦 361.0 579.7 662.9 23,198.4 24,915.9

大豆の少ない数字にはやや失望。

 

 

2)USDA週間作付け進捗状況・主要州(4/14/02の週)

【単位 : %】

  4/14/02 4/7/02 4/14/2001 5-year av.
イリノイ 1 0 4 5
インディアナ 0 0 3 2
アイオワ 1 0 0 0
カンザス 11 4 10 8
ケンタッキー 17 3 21 18
ミシガン 0 0 0 0
ミネソタ 0 0 0 0
ミズーリ 26 10 12 19
ネブラスカ 1 0 0 1
ノースカロライナ 33 13 36 34
オハイオ 2 1 3 3
テネシー 25 5 34 33
テキサス 59 56 41 52
主要18州平均 4 2 4 5

(☆ 主要18州で全米コーン作付面積(昨年数字)の93%を占める。)

全体数字としてインパクトのあるものではないが、例えば最近雨量過多が最近指摘されていた、テネシー・ケンタッキー・インディアナ・オハイオなど、その影響が数字に出ているとも言える。

 

3)ロシア、米国よりの家禽類輸入禁止を解除

 

3月10日より始まっていたロシアの禁輸措置。その解決までの道のりは遅れに遅れ市場をやきもきさせていたが、本日ようやく正式なアナウンスがされた。 4月15日以降、制約を解除された商品は再びロシアへ流れることとなる。しかし今回の解除はまだ完全なものとはなっていない。以下の2点がその制限となっている。

@ これまで全米38州より昨年実績で言うと約1.1百万トンの冷凍家禽類が輸出されていたが、今回の解除については「ノースカロライナ・バージニア・メーン・ペンシルバニア」州産を除く、としている。

A 更に、サルモネラ菌が確認された商品を製造したとされる14の工場産についてもその輸入を認めない。

これらの禁止措置は本日のコメントによると、今後6ヶ月は継続されるものと言われている。

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

週末の中西部は最高気温が初めて80度を越えた。本日の最高気温は更に上昇し、シカゴでも90度(摂氏32度)を超え92度までつけた。先週までの降雨がなければ、ドライ云々から強い材料にされてもいいような天候の変化であるが、作付の進捗が進むと弱い材料にしか取られていない。

農家はまだ例年以上のコーンを売り残したまま作付時期に突入してしまっている。先週の金曜日の安値場面では、何とか諦め売りを出さずにしのいだ。でもいつまで売らずにおれるであろうか?コーン相場は夏場に本当の天候異変がなければ上がらない様相を呈してしまっている。品質劣化のリスクを回避する為に夏場まではコーンの保管をしない農家も多い。作付の終了と供に諦めの売りが出てくる。

プライシングはぎりぎりまで待ち。堅調が予想されていた国内飼料用需要も、最近の蓄肉相場の下落で黄信号が灯ってきている。

明らかな強い材料 - 天候異変 - が出てくるまでは、プライシングは待ち。(N)

 

(大豆)

7月限、現値位置より5セント下は拾う方針。現値位置より4-5セント下までを中期的な底値圏と位置付けている。(A)

 

 

【ご注意】

弊社作成本相場情報内における各種コメント内容、その正確性についてはその一切を保証するものではありません。又、本相場情報により、各種商品売買を推奨する意図も全くありません。

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)