(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2002年4月26日

 

本日の相場

とうもろこし  -- 高値寄付き、期近やや安値引け・期先やや高値引け ---

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
MAY02 198 - 97 1/2 198 1/2 196 196 1/4 -3/4 73332 -4895
JUL  02 204 3/4 - 04 204 3/4 202 3/4 203 +0 188823 +4826
SEP  02 210 3/4 - 11 211 /4 209 3/4 209 3/4 +1/4 45306 +396
DEC 02 220 1/4 - 19 3/4 220 1/2 219 1/4 219 1/2 +1 88856 +900
MAR 03 228 3/4 - 28 1/2 229 228 228 1/4 +1 1/4 14809 -804
MAY 03 233 1/4 234 233 1/4 233 1/2 +1 1/4 3625 +275
            427344 +1355

 

大豆     --- 高値寄付き、安値引け ---

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
MAY 02 475 - 75 1/2 475 1/2 467 1/4 467 1/2 +6 1/2 26671 -292
JUL   02 479 - 78 479 469 469 1/2 -7 84494 +973
AUG 02 475 475 465 465 1/2 -6 3/4 10481 +424
SEP  02 467 1/2 468 460 460 1/2 -4 3/4 5999 +370
NOV 02 465 1/2 - 65 466 1/2 458 458 3/4 -4 30061 +851
JAN 03 471 1/2 - 71 471 1/2 463 464 -4 1/2 3096 +2
            165042 +2400
  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
MAY 16160 -320 MAY 1650 -14 MAY 257 3/4 -3 1/4 127.81 - 128.42
JUL 15860 -330 JUL 1674 -12 JUL 266 1/2 -1 3/4  
AUG 15600 -290 AUG 1687 -11 SEP 272 3/4 -2 1/2  
SEP 15330 -270 SEP 1698 -13 DEC 285 1/4 -1 1/2  
                   

 

 

本日の相場の動き

 

アルゼンチン状況が少し改善、大豆にファンド売り。コーンは引き続き小動き。

大豆 センサスの搾油数量が多かった事、農業法成立で大豆のローンレート引き下げ→作付面積減少の考えを受けて高値寄りつき。しかし高値は短命。週末のウエットな天候→コーンから大豆への作付転換、アルゼンチンの銀行が今日からオープンしていた事(ただしサービスは限定的だが)、アルゼンチンの大統領が輸出税の増税はしないと言明したこと、アルゼンチンで新しい財務大臣の下、比較的早く輸出再開されるという考え、アルゼンチン農家が4/28から9日間予定していたストライキにつき妥協する可能性が出てきたこと、などアルゼンチンの状況改善ニュースが次々と入り、寄り付き以降は一本調子で値を下げて、結局安値引けでの終了となった。

アルゼンチンからの売り再開で期近限が影響を受けやすいと考えられた事(期近安)、農業法の成立で新穀の作付面積が減少するとの考えから(期先高)、旧穀と'新穀のスプレッドが若干縮まった。

コーン ウエットな天気予報を材料にやや高い寄り付き。その後は最近の取引を象徴するようにどちらつかずの相場が続いた。弱い材料は、ウエットな予報にもかかわらず、西部ベルトを中心に意外に作付は進捗しているという考え、農業法の成立でコーンの作付面積が増加するというアイデア、中国が旧穀コーン531,000トンを売ったというニュース、小麦が5日間続けての契約新安値更新、などが流れていた。一方強い材料としては、昨夜台湾がUS産コーン56,000トンを買い付けした事、キャトル相場がリミットアップをつけていたこと、スイスのスーパーで、アルゼンチン産コーンから作られた製品に未承認のGMOが発見されたというニュース(ランドアップ GA21はヨーロッパとアルゼンチンでは未承認)、これにより年間7億ドルにものぼるヨーロッパ向け商売への影響が懸念されたこと、などが流れていた。

強い材料がやや優勢で気持ち高値で取引されていたが、期近限月のみは来週火曜日の受渡量が多いと考えられ、やや小安いレベルまで売られての終了となった。

本日のファンドは、コーンは2,000コントラクトの売り越し、大豆も5,000コントラクトの売り越しであったと考えられている。

 

 

各生産地の天気予報および状況

 

アメリカ中西部

予報どおり昨日・本日はドライ。しかし気温は上がらず最高でも50度半ばレベルにとどまった。通常年における平均気温は60度台であることから、依然として平年以下の推移となっている。各地で軒並み5-10度低い。週末の降雨予報も昨日と変わらず。80%の範囲に0.4-1.8インチまで。(所によっては3インチ)のまとまった雨を見る。又、来週火曜より木曜にかけての前線予報も現状維持。75%の範囲に0.3-1.5インチまでの降雨を見ることとなろう。又、本日時点で、新たな前線が来週末に到来する可能性があることも示唆され始めた。雨量は向こう2つのものに比べ軽微なものとなるが、それでも、このコンスタントな前線到来の傾向が更に継続する可能性があり、コーン作付けへの支障が引き続き懸念されるところ。

 

【NOAA 米国各産地6-10日間予報 (5月2日〜5月6日) 】

  気温 降水量
西部ベルト N/B N/A
東部ベルト N/B A

気温はやや低め、降水量は大目の予報。5月始めのこの傾向はコーン作付けへの不安へと繋がることとなる。いい形とは言えない。

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ)

 

 

本日の発表等

 

 

1) センサス月間搾油報告

(単位 : ショートトン、 オイル ⇒ 1千ポンド)

  3月 (2002年) 2月 (2002年) 3月 (2001年)
搾油量 4,492,870 4,170,900 4,252,592
工場在庫 3,355,659 3,847,213 3,604,817
粕生産量 3,334,860 3,079,427 3,178,178
粕在庫 292,677 229,159 270,897
皮生産量 254,104 233,791 233,796
皮在庫 43,794 42,883 38,299
粕・皮在庫 336,471 272,042 309,196
油生産量 1,661,552 1,543,678 1,602,800
油工場・倉庫在庫計 2,922,901 2,896,335 2,504,451

※ 2月月間搾油量は、149.8(百万)ブッシェルに相当。事前予想レンジ内に収まり数字は中立。これれ昨年9月〜この3月までの累積数値は1,024(百万)ブッシェルになり、昨年比約44百万ブッシェル多いペースとなる。
※ 粕・皮在庫。事前予想は313,000ショートトン。数字は範囲内にて中立。
※ 工場在庫。事前予想は29.35億ポンド。29.22億は予想範囲内、これも中立。

 

2)コミットメントオブトレーダーズ

  オプションなし  ⇔ 事前予想 オプション込み
大豆 ロング 15,644 ロング 25,800 ロング 12,529
大豆粕 ロング 17,353 ロング 15,800 ロング 19,277
大豆油 ショート 2,343 ショート 1,300 ショート 5,230
コーン ショート 29,813 ショート 39,900 ショート 69,157
小麦 ショート 25,538 ショート 22,700 ショート 26,150

大豆のロングがやや少なかったことは支援材料。コーンのショートがやや少なかったことはネガティブに受け止められている。

 

3)新農業法案、ついに合意に達した模様

 

本日、上院・下院との間で、ようやく新農業法案の基本的枠組みについて合意に達した、との報道がなされた。

1) ローンレートについて (単位:セント/ブッシェル)

  02/03年度産 04-07年度産 現行レート
大豆 503 496 526
コーン 198 195 189
小麦 280 275 258
大麦 188 185 165
オーツ 135 133 121
ソルガム 193 190 171

上記数字に最終確認は取れていないものの、ほぼ確定値だと了解されている。鞘の収まりどころとしては市場の予想を越えるものではなく、大きなインパクトを与えるものではなかった。ただ大きな特徴としては向こう6年を2年・4年と段階を経る形でレートを調整するものとなっている点。大豆は現行の526を向こう2年間は503とし、その後の4年を496、同様にコーンの場合は198、そして195となっている。又、2002年度産の作物から適応することとなった故、これまで市場で議論されてきた、2003年への持ち越し、といった可能性はなくなった。

2) 各農家へ対する支払いの上限金額について

まだ詳細は明らかにされていないが、合計金額として、年間「360,000ドル」。これは現行の460,000ドルから100,000ドルの減額と言うことになる。

3) その他

政府支払いの農産物補助金については、年間48億ドルの増額となったようだが、詳細は不明。

今後は、ブッシュ大統領のサインを取り付ければめでたく成立の運びとなる。ブッシュ大統領は既に今後10年間で735億ドルという政府補助金額に対し肯定的なコメントをしていることから、この法案を拒否する可能性は殆どない、即ち残すところは署名のみ、ということになりそうである。

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

ファンドが持っていた5月限のショートポジションを期先に乗り換えていったにもかかわらず、今週の5月限は安値引けをしている。コーン相場には力強さが感じられない。意見は変わらずに5月限は当用買い、7月限以降はまだ待ちでいいと思う。

農業法が成立して(詳細はまだ見えてこないが)、今日の相場でも作付面積への影響が取引要因として流れていた。しかし実際にはもう4月の末であり、農家はすでに作付の準備は殆ど終えている。今更の変更は基本的にはない。この話題は相場を扱うトレーダー達による心理的なものであり、実際の農家への影響は現実的ではない。作付転換が起こるとすれば、農業法によるローンレートの変更によるものではなく、天候によりやむを得ない場合に限る。(N)

 

(大豆)

【今週の相場回顧】

今週はアルゼンチンに上げ、アルゼンチンに下げた。24日の7月限高値484は3月末の高値を僅かに更新する。しかし週後半は同国状況が幾分あるべき方向へ向かうのではないか、という裏が取れたことから容易に値を削ることとなり、まさに「行って来い」の動きとなった。そして本日の引け値は今週の最安値圏となる。

【来週の見通し】

7月限予想レンジ : 下限460見方は変わらず。来週は今週後半の流れを引きつき、限レベルからやや下値を模索する。460半ば〜下値は指値方針。

中期的見通しとしては、現在の緩やかなトレンドラインはこのまま継続する。しかし新穀11月限は3月末の高値まで本日引け値の位置からまだ25セント以上もあり、現在のラインを今後辿るにしても少なくとも5月下旬までは時間を要するとみる。(A)

 

 

 

【ご注意】

弊社作成本相場情報内における各種コメント内容、その正確性についてはその一切を保証するものではありません。又、本相場情報により、各種商品売買を推奨する意図も全くありません。

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)