(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2002年5月16日

 

本日の相場

とうもろこし  -- やや安値寄付き、安値引け ---

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
JUL 02 215 1/2 - 16 216 212 3/4 213 1/4 -3 210786 +1435
SEP 02 221 3/4 - 22 1/2 222 1/2 219 219 1/2 -3 48178 +583
DEC 02 230 3/4 - 31 1/4 231 1/4 228 228 1/2 -3 1/4 110404 +1814
MAR 03 237 1/2 - 38 1/4 238 1/4 235 1/2 235 3/4 -3 18266 +355
MAY 03 241 241 1/4 239 1/4 239 1/2 -2 3/4 5447 +290
JUL 03 243 243 1/2 241 3/4 242 1/4 -2 1/2 8660 -364
            414997 +4000

 

大豆     --- やや安値寄付き、期近高値引け・期先安値引け ---

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
JUL 02 481 - 82 487 1/4 479 484 3/4 +2 3/4 86680 +2852
AUG 02 477 1/2 482 475 1/4 479 3/4 +2 3/4 11153 +206
SEP 02 470 1/2 475 468 471 3/4 +1 7283 +278
NOV 02 466 1/2 - 66 469 1/4 464 466 1/4 -1 35457 -346
JAN 03 470 1/2 473 1/2 468 1/2 470 1/4 -1 1/4 3962 +117
MAR 03 474 475 471 471 3/4 -3 1/2 2853 +118
            152269 +3769
  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
JUL 16510 +120 JUL 1693 +10 JUL 276 1/2 -7 127.36 - 128.19
AUG 16180 +80 AUG 1704 +10 SEP 281 1/4 -6 1/2  
SEP 15860 +70 SEP 1715 +10 DEC 291 1/2 -6  
OCT 15510 -10 OCT 1725 +10 MAR 296 -5 1/2  
                   

 

 

 

本日の相場の動き

 

コーン 週間輸出成約高はよかったが、中国から55,000トンのキャンセルが入っていたこと、来週の天気がドライになると予報する予報家が出てきたこと、韓国が10万トンの中国コーンを買付けたニュース、また今夜にもオプショナルで10万トン買付けに入るが、これも中国産になると見られたこと、などからやや安値での寄り付きとなった。その後今週の買いが行き過ぎであったという考え、またファンドも売り手にまわっていたこともあり、すぐに3セント安までの下落となった。一方今夜から寒気団が中西部に入り、氷点下まで気温が下がるという予報からサポートされ、値を戻す場面も見られたが、これだけでは高値圏まで戻すには至らなかった。その後小麦が大きく売られていたことにも足を引っ張られ、本日の安値圏まで再度下げての終了となった。小麦はEUが輸出補助金付きの商談を開始するとの噂から売られていた。

大豆 コーン同様週間輸出成約高はよかったが、中国向け成約が入っていなかったこと、アルゼンチンが資金援助を受ける目処がたったというニュースが弱い材料とされ、やや安値での寄り付きとなった。寄り付き後は期近高の期先安の展開。ミシシッピー川を始めはしけ運航が止まり期近の現物価格が上昇している事、中国が早急に大豆輸入に入るとの噂、アルゼンチンの状況改善にはやはりまだ時間がかかり、期近の需要はUS産にシフトされるという考え、などから期近限月はサポートされた。一方期先限月は、再度作付面積が予想より増加するという考えから売られていた。この他にはNOPAの搾油レポートはやや強気、インドが20万トンの大豆油をアルゼンチンから買付けという噂、久しぶりの大豆油の大型商談であり、US産大豆油にも好感された、中国がこれ以上GMO大豆輸入への規制を厳しくしないというニュース、などがそれぞれサポート要因と考えられるも相場にはそれほど大きな影響は見られなかった。終了間際には利益確定タイプの期近売り戻し、期先買い戻しが出て、それぞれ上げ幅、下げ幅をやや削っての終了となった。

本日のファンドは、コーンは2,500コントラクトの売り越し、大豆は2,600コントラクトの買い越しであったと考えられている。

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部

ウエット地域、目先いいニュースなし

予報は変わらず。本日・明日と前線の影響で再び雨、中心は再びベルト中南部〜東部(イリノイ中南部・インディアナ・オハイオ)。来週前半にかけてもベルト中北部〜東部などを中心に散発的なシャワーが見込まれる。この期間、今後2日間については雨量にして0.3-1.6インチ、75-80%の範囲をカバー。来週前半のシャワーは雨量としては少ないものの0.05-0.15インチレベルがベルト中央部〜東部にかけての殆どを覆うこととなる。その後木曜まではドライ。しかしその次の前線。これが来週後半よりどっぷりとメモリアルデーを挟んだ3連休を覆うという予報も出始めた。雨量自体は大きくなさそうだが、3−4日中西部に停滞する恐れが強く結果的にベルトの75%をカバーするといわれる。

更に気温。昨日お伝えしたとおり、特に本日より来週火曜にかけて中西部一帯の気温は大きく冷え込むこととなる。向こう数日間平年比15-20度も低いレベルが継続する。 最高気温は40度半ばから50度後半。最低気温は20度後半より40度前半。特に中西部の(豪雨の影響で作付け遅れの著しい)東部地域では冷え込みが厳しいと予報では言われている。

因みに、ノースダコタ・ミネソタ北部などでは、金曜から土曜にかけて「雪」の予報も出ている。

このように現在特にウエットなベルト中南部〜東部ラインに関しては、目先(状況の改善を)期待できる予報は何一つ出ていない。今週の雨〜来週前半のシャワー。来週後半からは停滞型の前線到来予報。現状回復のためには少なくとも1週間はドライが欲しいといわれる同地域だけに、土壌の回復が今後順調に進みそうにないこれら予報は農家にとっては非常に厳しい。加えて気温にも注目したい。特に向こう数日間中西部は大きく冷え込む。雨勝ちの天候推移プラスこの低気温はまさにダブルパンチであり、予報通りに推移するとすれば、来週以降更なる不安材料が相場に吹き込まれることとなるだろう。

今後の展開、引き続き目が離せない。

 

【NOAA 米国各産地6-10日間予報 (5月22日〜5月26日) 】

  気温 降水量
西部ベルト N/A A/N
東部ベルト N/A N

気温が低め推移だが、降雨量が減る形となっておりその意味ではコーンへはややネガティブか。

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ)

 

 

本日の発表等

 

1) 週間輸出成約高報告(5月9日の週)  (単位:千トン)

【寄り付き前の発表】

  週間成約高 輸出成約量累計 成約残
  今年度 来年度 今年度 昨年度 今年度 来年度
コーン 1,466.0 0.0 38,472.2 37,517.0 6,835.7 330.2
大豆

352.0

60.0 27,298.7 25,749.1 2,494.7 660.0
小麦 199.0 195.9 24,604.8 26,640.7 1,652.8 1,223.5
大豆粕 100.3 1.0 5,713.5 5,128.2 955.2 278.3
大豆油 50.0 0.0 652.0 303.9 119.1 0.9

発表前の事前予想レンジはコーン750,000-950,000トン、大豆は200,000-300,000トン、大豆粕60,000-100,000トン、大豆油25,000-35,000トンだったことから、コーン予想の上限を大きく上回り寄り付き前の支援材料。大豆も予想上限を上回りややサポーティブ。又大豆粕・油についても予想比較大きな数字。それぞれが好感されることとなった。今回の数字で、対前年進捗率はコーンが先週の101.2%から102.5%へ、大豆は先週の106.1%から106.0%となっている。 

 

2) 週間輸出高 5月9日の週 (単位:千トン)

 

  輸出量 輸出量累計 USDA通年予想
  今週 先週 今年度 昨年度  
コーン  1,035.1  875.8 31,636.5 31,896.9 48,900
大豆 568.0 254.8 24,804.0 23,616.0 27,760
小麦 633.7 555.6 22,952.0 24,541.9 23,810
大豆粕 91.7 77.7 4,758.3 4,461.1 7,030
大豆油 7.1 3.0 532.9 295.1 980

コーンは昨年同期比99.2%、大豆は105%となっている。

 

3) NOPA 月間搾油報告発表

 

4月 3月 前年同月
搾油量(千ブッシェル) 135,398 145,374 128,035
大豆粕生産量(百万トン) 3.22 3.48 3.07
大豆粕イールド(ポンド/ブッシェル) 47.61 47.89 47.99
大豆粕輸出量(トン) 460,749 618,984 504,000
大豆油生産量(千ポンド) 1,527,365 1,636,921 1,458,022
大豆油イールド(ポンド/ブッシェル) 11.28 11.26 11.39
大豆油在庫量(千ポンド) 2,284,878 2,404,912 1,991,145

搾油量は予想以上の数字となった。大豆油は国内消費量の伸びを映して2,284百万ポンドと前月比120百万ポンド減少し、サポート材料となった。

 

4)インドのパームオイル基本輸入価格をアップ

 

インドがパームオイルの輸入関税ベースを引き上げるとのニュースがあった。

- CRUDE PALM OIL           :  現行 $314/ton ⇒ $344/ton
- CRUDE PALM OLEIN       :  現行 $334/ton ⇒  $362/ton

このニュースは大豆油への価格競争優位に繋がるとして大豆油市場へはサポート材料。

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

ゴルフ好きのトレーダーと話をしていたら、4月は2回、5月に入って1回もラウンドできていないと言っていた。確かに気温はずっと低かったし、週末を中心に雨が多かったことが思い出される。今夜からまた寒気団が降りてきて気温がぐっと下がる。シカゴ近辺でも最低気温は氷点下までさがる見込み。最高気温も40度前後。さて先週末の段階でコーンの作付進捗は62%であった。しかし発芽率は21%に過ぎない。昨年同時期が72%の作付に対して41%の発芽率であった事からみても、今年の発芽率がいかに低い数字であるかわかる。コーンは50度の土中温度なければ発芽しない。またあまり長い間湿った土中にいれば、腐って発芽しなくなってしまう。今週の雨と気温の低下で発芽できずに終るコーンが増えそうだ。62%の作付進捗もみかけであり、すでにこのうちの数パーセントは作付のし直しが必要と言われている。来週月曜日の作付・発芽進捗率で作付遅れ、発芽遅れが確認され、もう一段高に相場が向かうと見ている。今日のセットバックした価格はヘッジの意味からも抑えておきたい。

この作付遅れに乗じて、種子会社が農家にBTコーンへの作付転換を強く勧め、農家もBTコーンに切り替えているという話がある。この湿った環境は害虫には幸いであり、コーンボアラーの被害が予想される為。今後作付けされるコーンは作付時期が重なることになり、GMOコーンもNON-GMOコーンも受粉期が重なる。したがいGMOの花粉がNON-GMOに付着するという状況が考えられる。NON-GMOコーンの生産量減少、受粉時によるコンタミの懸念を考えた場合、今秋以降純粋なNON-GMOコーンは少なくなる。従い弊社のようにサンプリング、GMOテスト回数の多い、しっかりしたI/Pプログラムを持っていなければ純度の高いNON-GMOコーンは手当てが難しくなる。(N)

 

(大豆) 

期近が強い。ミシシッピ川水位上昇・米国国内の大豆粕・油の好調な需要・インドのパーム輸入価格切り上げ・中国の買付開始への期待・アルゼンチン情勢・・・ 期近限月を引き締める大きな材料がまとまって飛び込んできている。これらファンダメンタルズのインプットにより強い節目であった484(JLY)もあっさり更新。目先の需要タイト感は今後も継続すると見られ、期近は今後も上昇を継続する可能性が強い。

新穀11月限はまだ現段階では470台に居所を移すまでにはいっていない。今後の天候推移によっては吹くこともあり得るが、一旦は460前後までの調整を予想。本格的な上げを見るとしても5月終わりまでは時間を要すると見る。(A)

 

 

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)