(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2002年5月20日

 

本日の相場

とうもろこし  -- ほぼ変わらずの寄付き、高値引け ---

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
JUL 02 209 1/4 - 08 3/4 211 3/4 208 211 1/2 +2 1/2 205623 -1694
SEP 02 215 1/4 - 14 3/4 217 3/4 214 1/4 217 1/2 +2 1/4 49368 +948
DEC 02 224 1/2 - 23 3/4 226 3/4 223 1/4 226 1/2 +2 1/4 114451 +2578
MAR 03 231 1/2 - 31 1/4 233 1/2 230 1/2 233 1/2 +2 18697 +305
MAY 03 234 3/4 237 1/2 234 3/4 237 1/4 +2 5514 +61
JUL 03 238 241 238 240 3/4 +2 9026 +3058
            416126 +2683

 

大豆     --- やや安値寄付き、高値引け ---

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
JUL 02 486 - 85 1/2 492 1/2 482 3/4 491 1/4 +3 3/4 89344 +860
AUG 02 480 1/2 - 81 488 479 486 1/2 +4 1/4 12667 +257
SEP 02 472 1/2 479 471 477 3/4 +4 3/4 8532 +632
NOV 02 466 3/4 - 66 1/2 475 465 3/4 474 +6 35658 +214
JAN 03 470 1/2 - 71 479 470 477 3/4 +6 4790 -48
MAR 03 473 479 472 1/2 479 +4 3/4 3224 +106
            159598 +2454
  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
JUL 16560 +50 JUL 1749 +42 JUL 276 3/4 +3 125.22 - 125.71
AUG 16240 +30 AUG 1761 +43 SEP 281 3/4 +3  
SEP 15940 +80 SEP 1773 +42 DEC 291 3/4 +2 1/2  
OCT 15620 +80 OCT 1782 +42 MAR 296 +2 1/2  
                   

 

 

 

本日の相場の動き

 

大豆油にファンド買い。大豆・コーンもつられる。

大豆 寄り付きは材料難の中で小安いスタート。その後大豆粕の下げが大きかったこともありつられて安値場面も見られたが、安値は長くは続かずにすぐに反騰した。強い材料としては、週間輸出検証高が予想より良かったこと、また中国向け23,500トンの船積が新ルール以降初めて確認された事、大豆油が大きく上げていた事、ドル安(対ユーロ)、中国がUS産大豆3船を買付けたという噂、アルゼンチン状況 - 5/26-29で農家団体のストライキのニュース、またペソが対米ドルで3.6と急落(先週まで3.0レベル)しており、まだ経済の安定が見られず期近での需要はUSへシフトするという考え、中西部のドライな天気予報から、コーンの作付けが進捗し大豆への作付転換が少なくなる、などが挙げられる。大豆油が上げていたのは、マレーシアのパームが昨夜36リンギットも急騰していたこと、イランが大豆油2万トンの買付けに入るというニュース、インドが大豆油を買付けるという噂、などによる。一方弱い材料としては、中国がUS産大豆に20%の輸入関税を課すという噂が流れたが、確認されずに左程相場には影響はなかった。最後には利益確定タイプの売りからやや下げたものの、ほぼ高値圏での終了となった。

コーン コーンは大豆に比べて小動き。先週末、今週前半のドライが弱い材料とされるものの、木曜日以降の雨予報、気温の低下予報と相殺されほぼ'変わらずでの寄り付きとなった。その後は大豆につられる展開。寄り付き後には大豆安から小安い場面も見られるが、その後は大豆の急騰に再度つられて値を上げた。コーン自体には相場要因が少なく、日本向け10万トンの成約がアナウンスされたこと、週間輸出検証高が予報より良かった事、などが強い材料と考えられた程度。一方弱い材料にも乏しく、コミットメントオブトレーダーのファンドのネットロングが予想よりやや多かったことが焦点とされた程度。結局終日大豆に追随する展開で、本日の高値圏での終了となった。

本日はヨーロッパ各国が休日であったこと、また引け後の作付進捗・発芽進捗をみたいという考えから、相場自体は取引量も平均以下でやや閑散としたものだった。

本日のファンドは、コーンは3,000コントラクトの買い越し、大豆も6,500コントラクトの買い越し、大豆油も7,000コントラクトの買い越しであったと考えられている。

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部

週末記録的冷え込み、カナダ東部産地では一部雪も・・

週末降雨はベルト南部中心。コーン・大豆産地の約25%の範囲に0.25-1.0インチ(所によっては2インチまで)、0.5インチ以上の範囲は10%に限られた。気温はこの時期にして”記録的低温”。中西部北東部では平年比15-20度も気温が下がり、最高気温が40度半ば、最低気温は20度後半を観測している。アイオワ北東部・ウイスコンシン・ミシガンなどでは気温は氷点下まで下がり、カナダ、ケベック・オンタリオの一部では雪を観測するなど、5月後半にして異常な低温現象が続いている。特に中西部中央部〜東部においては、今週半ばまでこの低温は継続する為、引き続き作物の発芽、ウエット地域のドライ化には障害となりそう。

ただ、降水量については今週〜10日間限られたものになる。今週は週後半まではドライ。そして木曜遅くより週末にかけて中西部各地で降雨が予想される。範囲は75%で0.3-1.5インチまでの降雨となる。気温は週央までは現在の極端に寒い日が続く。しかし週後半にかけては徐々にそのレベルは改善を見、終末にはほぼ平年並みにまでレベルアップする見込み。

実際に極端に冷え込んだ週末を確認することとなったが、これまで作付けされてきた作物にとっては大変厳しい寒さとなった。当然それらの発芽への支障となっている。今後週央まではこのレベルが継続する見込みにて、ドライとはいえ、ウエットの改善・或いは発芽促進へは障害となり続けることとなる。

 

【NOAA 米国各産地6-10日間予報 (5月26日〜5月30日) 】

  気温 降水量
西部ベルト A N/B
東部ベルト A N/B

来週頭には気温も平年以上、降水量も少なめ、ということでややネガティブなインプット

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ)

 

 

本日の発表等
1)USDA 週間輸出検証高 (単位:千トン)

 

5月16日の週 5月9日の週 昨年同週 今年度累積 昨年度累積
コーン 864.0 936.7 526.7 32,265.4 32,624.7
大豆 301.0 290.5 202.2 24,911.8 23,756.9
小麦 159.4 560.2 398.1 25,560.6 27,467.1

中立からややサポーティブ視された。

 

 

2)農務省発表週間作付け・発芽進捗率

【引け後の発表】

作付け 5/19現在 先週 昨年 5年平均
コーン 70% 62% 88% 87%
マイロ 36% 30% 43% 38%
大豆 30% 17% 55% 50%

コーンの数字は予想の下限(70-75%)。大豆の数字は予想の上限(25-30%) 

 

《コーン生産主要5州の作付け進捗状況》 (単位:%)

5/19現在 先週 昨年同期 平均
アイオワ 94 86 87 92
イリノイ 51 51 99 89
ネブラスカ 93 79 91 91
ミネソタ 90 78 77 91
インディアナ 13 11 100 87

傾向は先週と変わらず、西部地域アイオワ・ミネソタ・ネブラスカなど、ほぼ平年並みに終了も間近。一方ベルト中央部〜東部。例年であれば同時期終了しているインディアナではまだ13%。又オハイオでも先週比5%の進捗で22%、昨年の97%からは程遠い進展となっている。

 

《大豆生産主要7州の作付け進捗状況》 (単位:%)

  5/19現在 先週 昨年同期 平均
アイオワ 54 30 42 57
イリノイ 10 10 80 57
ミネソタ 52 24 38 60
インディアナ 4 3 92 63
ネブラスカ 45 19 46 50
オハイオ 7 6 84 64
ミズーリ 18 13 39 36

コーンと同様に傾向は顕著に数字に表れている。インディアナ・オハイオそしてイリノイ・・これまでの状況を如術に数字が物語る。全体的にはほぼ予想内も、この極端な状況の相違は特に主産地であるだけに今後の懸念材料となろう。

 

《発芽率》

  5/19現在 先週 昨年同期 平均
コーン 34 21 62 NA
大豆 6 3 27 NA

コーンは先週から全体として8%進んだ作付け。発芽状態は同様に13%の進捗となっている。大豆は作付けが先週比13%進み30%になり、同様に発芽は3%から6%へ。昨年の27%からは大きな遅れとなっている。

 

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

作付進捗だけをみれば70%と予想よりやや少ない程度といえるが、内容を見ると強気にならざるを得ない。まず作付進捗。インディアナで13%、オハイオで22%。どんなに作付け機械が進歩しているとはいえ、5月末までに作付が完了することはこの2州では不可能。今のウエットな土壌から考えて、あと50%進捗すれば御の字ではないか。某農業博士のコメントによれば6月1日以降に作付された場合は、少なくとも20%は反収が落ちるというデータもある。反収の低下、作付を放棄して保険でカバーする、大豆への作付転換、などが選択されることになるが、いずれにせよ平年作が難しくなった事に変わりはない。

また発芽率。昨年は62%が発芽していたが、それに比べ今年は34%しか発芽していない。これでは軒並み受粉は一番暑い8月にずれ込んでしまう。5月に入ってからの気温の低下で初期成育は遅れており、また来週も気温の低下を予報する天気予報家がいる。1ヶ月とまでは言わないが、2-3週間は生育が遅れており、このキャッチアップは今からでは不可能。生育の順調な西部ベルトは7月中旬から受粉が始まり、東部ベルトは8月中後半までかかる可能性がある。中西部でこれだけの期間、受粉に適した天気が続くことは確率的には相当低い。USDAは発芽率が50%を超えてからコンディションレポートを発表し始めるが、恐らくこれも昨年・平均と比べてよくないレポートが出されると考えられる。

また各州で作付進捗と発芽率を比べた場合、ミシガン(作付51%vs発芽8%)、ミネソタ(90%vs13%)、ネブラスカ(93%vs50%)、ノースダコタ(73%vs8%)、サウスダコタ(79%vs11%)、ウイスコンシン(56%vs13%)、などのように作付進捗に比べ、発芽率が著しく遅い州がいくつか見られる。コーンは土壌温度が50度以上にならないと発芽しない。また長い間土の中にいると種子が発芽しないまま腐ってしまう。この発芽率の遅さをみるに、すでにそのように腐ってしまった種子があると考えられる。従って見かけの作付進捗よりも実際にはもっと少なく、今後作付のやり直し、作付放棄しての保険でのカバー、大豆への作付転換がここでも考えられる。

またチャートを見ると、金曜日の下げでこれまでの上げの丁度半値戻しとなっており、今日もこの半値戻し辺りは強くサポートされていた。ファンドのロングは1万コントラクト余りと、まだまだ積み重ねていける。今の価格レベルは買っていっていいと判断している。(N)

 

(大豆) 

想定していた目先の高値圏。従い一旦調整を見る。が同時に流れには上値への勢いを感じており当初見込み程の安値は期待できぬか。様子見姿勢。 (A)

 

 

【ご注意】

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)