(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2002年5月31日

 

本日の相場

とうもろこし  -- わずかに安値付き、期近高値・期先マチマチの引け ---

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
JUL 02 212 1/4 - 11 3/4 214 1/2 211 3/4 214 + 1 1/2 198334 92+
SEP 02 219 1/4 - 19 221 1/4 218 3/4 220 1/2 + 1 1/4 53115 344+
DEC 02 229 - 29 1/2 231 228 3/4 230 + 1/2 121547 614+
MAR 03 236 1/2 238 236 1/4 237 1/4 + 1/4 20573 38+
MAY 03 241 241 1/4 239 1/4 240 1/4 + 0 6336 82+
JUL 03 243 244 242 243 1/4 - 1/4 9743 155+
            424869 1766+

 

大豆     --- やや高値寄付き、高値引け ---

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
JUL 02 503 - 04 510 3/4 503 508 3/4 +7 1/2 92111 993+
AUG 02 497 1/2 - 98 505 497 1/2 503 1/2 + 8 1/4 12750 524+
SEP 02 487 1/2 - 87 495 487 493 + 7 3/4 10069 184+
NOV 02 481 1/4 - 81 488 481 487 + 7 3/4 37710 228+
JAN 03 485 - 84 1/2 490 1/2 484 1/2 489 1/2 +7 1/4 6291 65+
MAR 03 485 1/2 490 485 1/2 489 1/2 + 5 3/4 4086 99+
            171217 2319+
  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
JUL 16870 +160 JUL 1869 +56 JUL 282 1/4 + 5 3/4 123.76 - 124.36
AUG 16530 +170 AUG 1878 +53 SEP 288 1/2 + 5 3/4  
SEP 15230 +180 SEP 1888 +54 DEC 298 3/4 + 6  
OCT 15830 +140 OCT 1896 +55 MAR 302 3/4 + 5  
                 

 

 

 

本日の相場の動き

 

大豆 強い材料が目白押し。9ヶ月半ぶりの高値。

寄り付きは昨日からの勢いでやや高値寄り付き。その後強い材料が続き、そのまま終日高値での取引となる。強い材料としては -

@某サプライヤーがUS産大豆を西海岸積で中国向けに成約したという噂。A週間輸出成約高が好調。Bブラジル大豆にサビ菌が見つかったというニュース。アジアがオリジンのこの菌であるが、アジアからの需要がブラジル産からUS産に振り変わると考えられた。C大豆粕、大豆油につれ高。大豆油はマレーシアのパーム油高、ロッテルダム大豆油高、予想以上の週間輸出成約高、などにサポートされた。また大豆粕はブラジルからの大豆粕輸出がサビ菌の影響で滞るとみられサポートされた。D中国が期近で入港してくるブラジル産大豆の通関は遅れないであろう、とコメントしたこと。US産大豆にも道が拓かれたと考えられた。Eドル安からヨーロッパ向け商談が期待された。F天気予報で降雨量予報がやや増え、作付遅れが懸念された、など。

弱い材料は、農家売りがやや多く見られた、アルゼンチンでのトラック業者のストライキが終了した、などにてこの強い勢いを止めるには至らず、9ヶ月半ぶりの高値を更新した。最後に利食いから少し値を下げたものの、ほぼ高値圏を維持しての終了となった。

 

コーン 大豆につれ高。

コーンは材料不足。農家売りがやや多目に見られたことから、わずかに安値での寄り付き。また月末でファンドがロングの手仕舞い売りをしてくるという警戒心も見られた。

しかし大豆が強かったことにつられて下値はすぐにサポート。また週間輸出成約がよかったこと、スパークスカンパニーが6/2までに作付が終了していない東部ベルトのコーンは250万エーカーであり、これは作付転換されるかそのまま作付けされないとアナウンスしたこと、韓国のUS産(53,000トン)、中国産(37,500トン)のコーン買付け、天気予報で降雨量予報が増えた事、などを材料に上値トライの展開となった。

しかし買いも大きくは続かず。月曜日の作柄レポートをみてからポジションを取りたいというトレーダーが多かった。結局、作柄レポートに左右される新穀限月以降はマチマチ、期近のみ大豆につられてやや上げての終了となった。

 

本日のファンドは、コーンは2,000コントラクトの買い越し、大豆は1,000コントラクトの買い越し、大豆粕は6,000コントラクトの買い越し、大豆油は9,000コントラクトの買い越しであったと考えられている。

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部

不安定な予報は変わらず

昨日はベルトの10%(東部地域中心)に若干の降雨を見た以外は概ね晴れ渡った。湿度は高く、最高気温も軒並み80度台。西部の一部では90度に届く地域も見られた。本日も夕刻まではほぼ快晴。昨日の同じような天候パターンとなったが、予報によると今夜半より前線の到来により降雨がスタート。この不安定な前線による影響は来週の木曜日に亘ってベルトを覆うこととなる。来週木曜にかけてベルトの80-85%の範囲に0.35-2.0インチ、所によっては3インチ以上の降水量が予想されている。来週金曜から土曜にかけては一旦ドライとなるが、再び日曜から翌週の火曜(6/8-11)には前線の影響を受けると見られる。 

今週末から来週にかけての降雨、大きな焦点は現在特にウエットなイリノイ中南部・インディアナ南西部にどのくらい雨を齎すか、ということになろう。

いずれにしても、今週末〜来週、又来週末から・・と不安定な天候が依然として継続するというこの状況は、更なる支援材料として今後も大きく相場を作用することになる故、要注意。

 

【NOAA 米国各産地6-10日間予報 (6月6日〜6月10日) 】

  気温 降水量
西部ベルト B/N N/A
東部ベルト N/A N/B

傾向は変わらず、ほぼ中立。

 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ)

 

 

本日の発表等

 

【本日寄り付き前の発表】

 

1) 週間輸出成約高報告(5月23日の週)  (単位:千トン)

【寄り付き前の発表】

  週間成約高 輸出成約量累計 成約残
  今年度 来年度 今年度 昨年度 今年度 来年度
コーン 1,177.8 13.5 40,609.5 39,424.5 6,581.8 349.1
大豆

345.1

72.0 27,975.7 26,006.3 2,521.8 732.0
小麦 100.4 349.9 24,968.5 26,848.4 1,309.2 1,894.9
大豆粕 140.0 0.0 5,923.1 5,544.3 991.5 278.4
大豆油 33.4 0.0 692.2 304.1 145.7 0.9

コーンの予想は750-900,000トン、大豆は200-300,000トン、大豆粕は50-100,000トン、大豆油15-30,000トン。従いいずれも予想の上限以上の数字が確認されることとなり本日寄り付き前の支援材料となった。今週の進捗で大豆は昨年同期比107.6%、コーンは同103%のペースで進んでいる。

 

2) 週間輸出高 5月23日の週 (単位:千トン)

 

  輸出量 輸出量累計 USDA通年予想
  今週 先週 今年度 昨年度  
コーン 1,410.0  984.8 34,027.7 33,260.3 48,900
大豆 251.9 398.1 25,453.9 24,057.6 27,760
小麦 374.5 249.5 23,659.3 25,301.7 26,540
大豆粕 52.7 122.6 4,931.6 4,689.1 7,030
大豆油 2.2 11.4 546.5 298.7 980

 

 

3) コミットメントオブトレーダーズ

(単位 : コントラクト)

  オプションなし ⇔ 事前予想 オプション込み
大豆 ロング 31,621 ロング 26,700 ロング 31,359
大豆粕 ロング 25,573 ロング 25,500 ロング 26,935
大豆油 ロング 11,018 ショート 1,900 ロング 11,122
コーン ロング 16,823 ロング 17,100 ショート 23,153
小麦 ショート 22,218 ショート 21,800 ショート 17,585

大豆油はややロングが大きく出たが、その他商品はほぼ予想範囲内にて中立材料となる。

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

予想よりは強い相場ではあるが、大豆につられている感じはぬぐえず、その大豆の短期RSIが80を超えている事を考えると、最近の高値7月限216を抜くのはすぐには難しい。先週の作柄状況は最悪であったが、今週は気温の上昇とともに改善していると見られている。6月が始まったばかりでは、まだ作柄が今後どう転ぶか分からないという声も聞かれており、作柄改善が見られているうちは上値は抑えられるという気がする。

ただ今の作柄、作付遅れを考えた場合に、上値のリスクはここ最近では一番大きい。豊作が続き価格の停滞に慣れ過ぎてしまっているきらいがあるが、もし7月限216を超えていく、来週月曜日の作柄が思ったほど改善していない、ということになれば買い付けスピードを上げる必要がある。(N)

 

 

(大豆) 

【今週の相場回顧】

メモリアルデーをはさみ営業日は4日に限られたが、先週5日間で11セント幅に限られた動きも今週は火曜日の安値466(11月限)から本日の高値488まで22セント。先週までの流れから今週は一旦のセットバックを予想していた中、完全に相場は(自身思惑と)逆に動くこととなった。特に昨日から本日にかけての動きは力強く、大きなレジスタンス(3月末作付け意向面積発表時につけた)485を一気にブレークしたことは今週の最も注目すべき動きであることが言える。一方期近7月限も今週火曜の安値488から昨日あっさりと5ドルをブレーク、本日の高値510.75まで23セントの上昇。今月初めに付けた大きなボトム457から一本調子で上昇を続けこの一ヶ月で54セントの上昇となった。

上述の通り、特に今週4日間の上げは今後の相場展開を占う上でも非常に大きなポイントになると考える。

【今後の展開】

先ず、7月限。この勢いは今暫し継続すると考えたほうが良い。来週5ドル〜510辺りにかけての値固めの週になり更に10−15セント上値を目指す展開、或いは今週の勢いが来週継続することも現在の勢いからして否定は出来ない。その後一旦は5ドル近辺までの短期的な調整を見ることも考えられるが、6月末の農務省在庫発表に向けて再び相場は力を取り戻すというシナリオを描いている。即ち、6月中の期近限月の展望としては、「5ドル相場定着」をここで挙げておきたい。

この勢い、現在はしっかりとファンダメンタルズが支え続けているところがいかにも強い。
− 南米(亜・伯共に)の輸出市場に対する不透明感・不安感は、米国市場へと需要の目を向かわせる。
− 中国向けの輸出再開後、既に成約は20万トンを超えており、同国市場を考慮した場合更なる買付けも大いに期待される。
− 好調な搾油・輸出、そして南米市場不安は益々期近をタイトな状況に保つ。これは短期で崩れそうにもない。現旧穀期末在庫に対するブリッシュな見方は今後益々高まる公算が高い。
− そして新穀の作付け遅れ。今後も旧穀限月の下値を支える要因として影響を与え続ける事となる。

11月限。今週の動きは想定できなかった。しかしこの動きで、先週末に予想していた460台への望みは現段階でなくなったと見ている。今後の焦点はどのような形で更なる上値を目指すかと言うことになろうかと思うが、大きな壁は5ドル。本日の引け値からすれば同レベルまで僅かに13セントのところにまで迫っている。今週の勢いが来週続くようならあっさりとこの壁はブレークされても不思議ではない。しかし11月限にとってのこの5ドルは相当重い壁であると見ており、これが6月の相場の一つの大きな焦点となる。6月後半から7月にかけての農務省のビックレポートや受粉期入りするコーン相場などの先取りが始まるであろう6月後半まで(少なくとも今後2週間は)この壁はブレークされない、というのが現在の見方。その間相場は一旦470台半ば辺りまでのセットバックを想定、そして下旬以降11月限の5ドル入りとなる。

このように、6月の相場は、前半は持ち合いから調整のタイミングに、後半から7月前半にかけては更に相場の底上げを図る展開を予想している。(A)

 

【ご注意】

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)