(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2002年6月28日

 

本日の相場

とうもろこし  -- 高値寄付き、わずかに安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
JUL 02  230 - 29  230  224 1/2  225 1/2  - 1/2  26841  17058- 
SEP 02  237 - 36  237  231 3/4  233  - 3/4  151553  11303+ 
DEC 02  248 - 47  248  242 1/2  243 1/2  - 1  184545  11798+ 
MAR 03  251 1/2 - 52  252  249  250  + 0  29270  1258+ 
MAY 03  252 - 53  253 1/2  251 1/2  252  - 1/4  8155  3+ 
JUL 03  254 - 55  255   252 3/4  253 1/2   + 0  12858  242+ 
            431748  7822+ 

 

 

大豆     --- 大幅高値寄付き、大幅高値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
JUL 02  541 - 43  543  532  536 1/2  + 14 1/2  20637  9068- 
AUG 02  535 - 40  540  525  528 3/4  + 13 3/4  41087  3502+ 
SEP 02  516 - 20  520  512 1/2  515 1/4  + 13 3/4  15236  201+ 
NOV 02  508 - 11  512  504  506 3/4  + 15 1/4  84311  4317+ 
JAN 03  508 - 10 1/2  511  504 1/2  507  + 14 1/4  11289  809+ 
MAR 03  504 - 05  510  504  508 1/2  + 15  8859  121+ 
            200171  475+ 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
JUL  18040  + 420  JUL  1825  +28  JUL  307  + 1/2  118.43 - 119.86 
AUG  17630  +340  AUG  1835  +30  SEP  313  - 1   
SEP  17240  +370  SEP  1849  +29  DEC  323 1/2  - 3/4   
OCT  16760  +310  OCT  1859  +29  MAR  326   + 4   

 

 

 

本日の相場の動き

 

大豆   ---作付面積の強気な発表に素直に反応、20セント上げる場面も--- 

寄り付き30分前までのコールでは3-6セント程度の上げであったが、寄り付きが近づくにつれどんどん高値コールとなり、20セント以上を唱えるトレーダーもいた。開けてみると作付面積が市場の平均予想より200万エーカーも少なかったことに過敏に反応し、20セントアップと大きくギャップをつけての寄り付きとなった。しかしながら今週の上げが大き過ぎることへの警戒感、月末・四半期末を控えてのポジション調整売り、南米農家からの売りヘッジ、コーン・小麦相場が下げていたこと、などから10セント高程度まで値を戻す場面も見られた。その後はやや落ち着いた展開。終盤ファンド買いが少し優勢となり、期近で14.5セント、新穀で15.25セントアップのレベルにて引けた。 

本日は何と言っても発表の内容が材料なのであるが、それ以外には期近の天候が引き続き強気であるのと、7月中下旬の天候懸念がサポート要因であった。
 

コーン  ---方向性に欠ける--- 

 本日は弱気なUSDAの発表と強気な天気予報が交錯し、方向性に欠ける1日となった。
予想より多い作付面積報告により寄り付き前には1-3セントの下げが予想されていたのだが、開けてみると大豆相場の迫力に引っ張られて3-4セント高にて始まった。しかし高値では月曜日に続き大量の農家売りのヘッジと見られる売りから値を戻した。その後は落ち着いた相場展開となり、昨日の引けレベルからそう変わらない狭いレンジ内での取引となり、そのまま引けた。
 また、本日中国当局が02/03年度のとうもろこしの輸出数量を500万トンにて発表しており、これは昨年より100万トン少ない数字であったので若干の強材料となった。 

 

 

本日のファンドの動きは、コーンで6,500コントラクトの買い越し、大豆で9,000コントラクトの買い越しと言われている。 

 

USDA発表サマリー 

コーン 

*作付面積*
3月の発表では79.047百万エーカーであったのに対して今回は78.947百万エーカーとした。予想のレンジ外であり、予想の平均よりも約120万エーカー大きい数字。昨年と比べると約4%UP。

週ごとに見てみると、インディアナで600,000エーカー、オハイオで350,000エーカー、ケンタッキーで110,000減っているのに対してアイオワで200,000エーカー、ミネソタで400,000エーカー、ミシガンで50,000エーカー増えている。作付け時に雨が降りすぎた東側ではやはり減っているが、それを相殺するほどベルトの西側で増えているということが言える。

収穫面積に関しては72.081百万エーカーで、これは作付面積の91%に相当する。6月の需給報告のイールド135.8を採用すると、97.89億ブッシェルの生産量になる。需給報告における旧穀の期末在庫16.21億ブッシェルと新穀の需要合計99.85億ブッシェルをもとにして算出すると、新穀の期末在庫は14.25億ブッシェルということになる。


*在庫報告*
35.9億ブッシェルという数字は予想平均よりは若干少なかったものの、ほぼ予想通り。昨年同時期の発表は39.24億ブッシェルだった。3月から5月までの使用は去年同時期の21.2億ブッシェルに対して22億ブッシェルということになり、旧穀の使用量はこの9ヶ月で78.14億ブッシェルということになる。また、現在発表されている旧穀の需要合計97.95億ブッシェルを達成するためには残りの3ヶ月での使用は20.26億ブッシェルになるということになる。 

 

大豆 

新穀作付け意向は、72.993百万エーカー。市場予想平均が74百万エーカー前後だっただけに本日の数字は極めて大きな強材料となった。この数値は昨年度との比較で2%のダウン、又3月の数値72.966からは僅かに27,000エーカーの増加にしか過ぎない。市場予想からもわかるように百万エーカー単位の上方修正が大勢を占めていただけに、本日の数字は市場へ大きなインパクトを与える事となった。   

特にポイントとされたベルト中部〜東部州における3月末発表数値からの変化では、インディアナで300,000エーカー、オハイオで250,000エーカー、アーカンソーで100,000エーカーなどと増加はしたが、反対に、イリノイ・ミネソタ・ミシガンでそれぞれ200,000エーカー、アイオワ・ウイスコンシンでも100,000エーカーと減少した事もあり、全体として殆ど数字に変化は見られなかった。  

四半期在庫は683.773百万ブッシェル。市場予想平均(689)よりやや下の数字でこれもややサポーティブに捉えられた。この数字は昨年同期比3%ダウン。 On-Farm在庫が301百万(昨年同期比17%ダウン)、OFF-Farm在庫が383百万(昨年同期比11%アップ)となった。 3月〜5月の3ヶ月間の消費量は合計652百万ブッシェルとなり昨年同期比では6%ダウンした事となる。  

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部

来週HOT&DRY、その後落ち着くが、7日の週後半高気圧再来 

中西部では月曜までドライな天候が続く。気温は現在穏やかであるが、日曜から上昇を始め、来週を通じて華氏88-96度であろう。北西部では90度台後半にまで及ぶ。予報では来週火曜から日曜にかけて、ベルトの20-25%の範囲にしか降雨を見ないことになっている。この高気圧の山は7/7の週の初めにはロッキー山脈の西側に移動するが、その週の後半にはまた中西部に戻ってくると考えられる。

(crop impact)
今週末から来週にかけての暑さでクロップがストレスを受ける地域はネブラスカ、カンザス、アイオワ、サウスダコタ各地域の一部。しかしとうもろこしの本格的な受粉は7月中旬であるのでこの時期のHOT&DRYにはより注意しなければならない。 

【NOAA 米国各産地6-10日間予報 (7月4日〜7月8日 )】 

  気温  降水量 
西部ベルト  A  N/A 
東部ベルト  A  A/N 

気温・降水量共にやや強気な予報となっている。 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

 

本日の発表等

1) USDA 四半期在庫報告 (単位:十億ブッシェル) 

 

  在庫(6/1時点)  予想平均  予想範囲  3/1/02時点  6/1/01時点 
コーン  3.594  3.608  3.552-3.685  5.796  3.924 
大豆  0.683  0.689  0.655-0.703  1.336  0.708 
小麦  0.771  0.753  0.730-0.767  1.211  0.876 

 

 

2) USDA 02/03年度作付け意向報告 (単位:百万エーカー) 

 

  作付意向面積  予想平均  予想範囲  2001年実績USDA 
コーン  78.947  77.763  77.080-78.100  75.752 
大豆  72.993  73.936  72.970-74.710  74.105 
小麦  60.085      59.617 

 

3)USDA遺伝子組み替え作付け予想 (単位 : %) 
   2002予想    2001  2000 
     コーン     34  26  25 
     大豆  75  68  54 
     綿花  71  69  61 

 

 

 

 

4) USDA 四半期 ホッグ & ピッグ 報告 

 

  USDA発表数値  事前予想平均  事前予想幅 
6月1日時点飼養頭数  102  102.6  101.4-104.0 
導入頭数  100  100.6  100.0-101.7 
マーケティング頭数  102  102.8  101.5-104.0 

内容はほぼ予想通りにて、ニュートラル。 

 

1) コミットメントオブトレーダーズ 

(単位 : コントラクト) 

  オプションなし  ⇔ 事前予想  オプション込み 
大豆  ロング 30,412  ロング 37,700  ロング 26,031 
大豆粕  ロング 26,209  ロング 30,000  ロング 24,171 
大豆油  ロング 17,848  ロング 19,100  ロング 16,992 
コーン  ロング 45,943  ロング 54,600  ロング 21,831 
小麦  ロング  5,058  ロング  1,900  ロング 10,178 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

今日の作付面積レポートが正しいとすると、3月のレポート数字は明らかに間違っていた事になる。間違いなくコーンの作付面積は作付遅れから減少してしていたはずだ。しかしUSDA以上の人員を持って調査できる組織は他にあるわけもなく、最新の数字を信じるしかない。 

今日のレポート内容にもにもかかわらず、下げ渋った相場はまだ強いと言わざるをえない。今週だけで50,000コントラクトもファンドは買い増してきているが、まだ調整売りが見られていない。上げ続ける相場もあるわけもなく、いずれはセットバックが見られる。しかしまだ20セント上げたに過ぎない。これを「もう20セントも上げた」と考えるのは危険。セットバックは相当先になる可能性も十分にある。50セント上げた後の10セントのセットバックを掴まされる可能性も否定できない。 

昨年でさえ一気に40セントの上げを見せた。今年の状況、クロップの状態ともに昨年よりも大きな上げの可能性を秘めている。来週から7月入り。作付が通常通り行われた西部ベルトでは受粉の声もちらほらと聞こえ始める。もし今の天候懸念から、実際に目に見えるダメージというステージに移ってしまえばこの程度の上げではすまされない。ここからでも歯を食いしばって少量の買いは続けた方が無難と考える。(N) 

 

(大豆) 

【今週の相場回顧】 

過去2週間の調整期間を終えた相場は今週いきなり火を吹く形となった。火付け役は天候。例年比較「より大きなハンディを持つ作物」を背負う形となった市場にとって、「ホット&ドライ」という言葉が一際大きな意味を持つことを証明した形。それから本日の農務省発表数字。市場の意表をつく作付面積には極めて敏感に反応することとなった。
先週末495(JLY)、470 (NOV)で引けた相場はいきなり月曜からギャップをつける展開。今週5日間でファンドの買い越しはざっと25000枚、本日でJLYは536.50、NOVは506.75、この5日間で40セントという大きな上昇を見ることとなった。あの一方的な相場展開だった5月で上昇しきった値幅を、今回はたったの5日間で達成した事になる。上値への警戒は以前より述べてきたが、ここまで勢いをもった動きには驚きである。 

【来週以降の展望】 

依然として強材料のみの相場ではあるが、今週の勢いに昇華されたと考えれば、来週は多少のセットバックを伴うレンジ内取引か。11月限は515〜5ドル割れ辺りまで。8月限は本日の高値を頭に520割れもある。本日の高値を、今週の勢いを持続させた形で再び来週一気に抜く展開は考えてはいない。 

【ファンダメンタルズ】 

@ 現在は天候相場のメインステージであること。先ずこれは念頭に置きたい。引き続きホットドライの予報が崩れない中西部の予報推移には今後も十分注意を払う必要がある。一旦は本日までで織り込まれた感もあるが来週以降の新たな展開には注意を払うこと。
A 本日の農務省発表による大きなファンダメンタルズのインプットは、今後の長期トレンド形成の土台となる。特に新年度大豆作付け意向数字がほぼ据え置きに近かった事 + 今年度在庫(範囲内とは言え)のタイト感が確認された事、この2つのセットは、十分に新穀の期末在庫を今後脅かすものとなる。
今年度クロップのタイト感は改めて確認され、南米・中国など今週引き続き材料となってきたこれらは今後更なる在庫減をもたらす(大きな)可能性を持っている。本日の四半期On-Farm在庫は44%のみ。昨年の51.5%からは大きな減少となっており、今後市場はより警戒感を増す事になろう。又同時にこれは新穀の期首在庫減⇒期末在庫減と繋がるわけで、長期的に相場を支えつづける材料となる。 

2週間前は11月限470を挟んだ展開であった。が、大きなファンダメンタルズのインプットも見た後、相場の値位置は確実に上昇してきている。今週の動きが行き過ぎであるとしても、少なくとも20セント程は底上げしていると自分の気持ちも持っていきたい。(A) 

 

 

【ご注意】 

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)