(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2002年7月15日

 

本日の相場

とうもろこし  -- ギャップをつけての高値寄り付き、高値引け ---

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
JUL 02 226 1/2 - 27 1/4 229 1/4 226 1/2 227 1/4 + 4 3/4 1155 95-
SEP 02 236 1/2 - 37 1/4 239 1/4 236 1/2 237 1/4 + 4 1/2 153360 205+
DEC 02 244 - 43 1/2 245 3/4 243 1/2 243 3/4 + 4 1/4 208006 502+
MAR 03 246 - 47 249 1/2 246 248 1/4 + 4 3/4 36037 195+
MAY 03 251 - 50 1/2 253 249 1/2 251 1/4 + 4 1/4 8677 164-
JUL 03 251 - 50 1/2 247 245 245 1/2 + 4 1/2 13951 191+
            440720 1210+

 

 

 

大豆     --- ギャップをつけての高値寄り付き、高値引け ---

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
JUL 02 570 - 68 1/2 572 1/2 566 570 +11 3/4 45 393-
AUG 02 549 - 48 549 1/2 543 1/2 547 1/2 + 13 41081 46-
SEP 02 536 - 34 536 3/4 530 533 1/4 + 11 3/4 18599 276+
NOV 02 533 - 31 536 529 532 + 11 99216 479+
JAN 03 530 - 29 533 1/2 529 530 3/4 + 9 3/4 15535 265+
MAR 03 530 - 29 532 526 528 3/4 + 7 3/4 12306 89+
  215328 2013+
  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
JUL 18720 +270 JUL 1991 +68 JUL 323 3/4 +5 1/2
AUG 17960 +290 AUG 1999 +62 SEP 332 1/2 +6 1/2
SEP 17250 +250 SEP 2007 +58 DEC 337 + 6 3/4
OCT 17060 +206 OCT 2030 +59 MAR 330 + 6

 

 

 

 

本日の相場の動き

 

ホット&ドライに本日もギャップ

寄付き前のコールから大豆で5-10セント、コーンで2-3セントの高値となる。実際の寄り付きも大豆9-10セント、コーン4セントの高値、ギャップをつけての派手なスタートとなった。材料は、

−週末の天候。金曜にごく一部地域での降雨を見た以外土曜〜日曜と、降雨は全くといっていいほど見られなかったこと 
−今週も少なくとも水曜までは週末のパターンの継続。即ち高温に雨なし、の状態が続くと見られること
−今週後半ややクールダウンが言われるも、週末から来週にかけて再びホット&ドライの到来が予想されること
−米国のみならず、カナダのドライ、インドのモンスーンの遅れ、中国南部産地地域でのヒート等、各国での厳しい天候状況

と、見てのとおり全ては天候材料が占める事となった。

コーンはギャップを付けた寄付き(9月限で227前後)が本日の安値圏。セッション中は大きなアップダウンなく、この227〜229までのレンジ(ほぼ2セント幅)での取引に終始することとなった。
大豆の動きもコーンと同様、寄付きで大きなギャップをつけた後セッション中はほぼ4-5セント幅の上下に限られることとなった。

この派手な寄付き後は、午前中週間輸出検証の発表などインプットされるも内容的には中立、全く材料視されず。それ以外の材料に乏しくどちらかというと大人しい市場のまま後半に移ることとなる。

セッション後半はコーン・大豆共にやや値を削る展開となったが、これは引け後に発表されるクロッップコンディションにおける内容が改善している、という期待感から来たもの。(実際の数字は反対に悪化する事となるのだが)

              

本日のファンドの動きはコーンで3000コントラクトの買い越し、大豆で3500コントラクトの買い越しと伝えられている。

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部  

週末最高気温は概ね80度後半、しかし雨は全くなし ⇒ 本日高値相場の原因

週末、ベルト北西部(ダコタ西部)以西にかけては100度以上の高温となった。しかし中西部の大部分の地域においては最高気温80度半ば〜90度まで。ネブラスカなどの一部では90度前半をつけるなどしている。問題は降水量となった。結局金曜〜日曜にかけてベルト全体の5%の地域(イリノイ南部・ミズーリの一部地域に限られた)に僅かな降雨が金曜にあったのみで、その他の地域は全てドライ。 従い、極めて厳しい暑さ、とまではいかなかったものの、現在最も必要とされる雨が中西部で殆ど見られなかった事は本日の高値相場の中心材料となった。

今週の予想も引き続き(先週段階での予想以上に)作物にとっては神経質な展開を予想している。中西部中心地域での100度超えなどという形はなさそうだが、水曜にかけて最高気温は軒並み80度後半より90度強。ネブラスカ東部・サウスダコタ東部などにおいては100度をつけると予想される。週後半にかけてはやや気温もクールダウンが予想されるものの、週末から来週半ばにかけては再び気温は上昇。特に中西部の北西部(アイオワ北西部、サウスダコタ東部、ネブラスカ東部、ミネソタ南西部などにかけて)での気温上昇が懸念される。⇒ このように極めてホット、とまではいかないが、中西部各地において引き続きホット(平年以上の気温推移)が続く事となりそうである。

降水量。先ず今週前半(水曜まで)については、週末からの流れもそのまま、主だった雨の予報は残念ながらどこにも出てこない。週後半〜週末にかけては一部地域での降雨は予想されるが、来週前半までの程度としてはベルト全体の30-35%、0.5-2.0インチまでの雨量としている。しかしいずれにせよ、雨量としては平年以下のレベルが今後も暫く継続する形が予想され、その面からもクロップへはストレスの蓄積となり続ける。

このように、週末の天候に引き続き、今後10日程についても、「平年以上の気温推移」プラス「平年以下の降水量」の状態は継続する事となる。最も重要なコーンの受粉期を迎えていることを考えると、このボディーブローのようにクロップに打撃を与える天候パターンにより、益々コーンの水分不足⇒受粉問題⇒イールド減、という懸念が市場を取り巻く事になる。要注意。

 

その他の地域

中国 特にコーン・大豆ベルト南部、この夏一番の暑さとなっており、それによるストレスが蓄積している。高いところでは100−106度までを観測、北京においても日曜日106度を記録、又ドライとなっている。 一方、ベルト北部地域(黒龍江・吉林・遼寧など)では週末気温は総じてクール、又適度な降雨を見た、とされる。

今週、明日までは南部コーン・大豆産地において高温・ドライが継続するとされるが、その後ようやく気温も落ち着きを取り戻す。先週より明日までのホット&ドライもようやく一息つく、といった感じである。向こう1週間における降雨はベルト全体に満遍なく予想されており全体の50-60%の範囲での降雨が期待される。気温も80度後半〜90度前半までにとどまりそう。

このように、これまでの天候推移がクロップへの懸念を作ってきており、今後は寧ろ改善方向へ向かうと予想はされている。しかし、この受粉の中心時期における、これだけのホット&ドライに対し、間違いなくある程度の影響は受けていると言われており、引き続き今後の動向にも注意を払う必要が出てこよう。

インド 7月に入ってからここまでのモンスーンによる降雨量は平年比15%低い。今月後半への期待はあるものの、現時点でクロップがストレスを抱えている状態は変わらず、天候推移に対してナーバスな状況は今後も継続すると見られる。

 

【NOAA 米国各産地6-10日間予報 (7月21日〜7月25日)】 

*引け後の予報

  気温 降水量
西部ベルト A B/N
東部ベルト A B/N

この内容も強い。明日の寄付きの強材料と一つとなる。

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ)

 

本日の発表等
1)USDA 週間輸出検証高 (単位:千トン)

 

  7月11日の週 6月27日の週 昨年同週 今年度累積 昨年度累積
コーン 954.4 1,075.6 1,201.8 40,158.6 39,288.0
大豆 316.7 331.9 231.9 27,223.4 25,638.0
小麦 519.3 590.7 373.0 2,501.4 2,498.4

内容的はほぼ中立視。

 

 

2) USDA発表週間クロップコンディション報告

【引け後の発表】 (主要18州平均)

冬小麦収穫 今週 先週 昨年同期 平均
  81 74 76 76

 

春小麦発芽 今週 先週 昨年同期 平均
  80 52 81 81

 

マイロ発芽率(11州) 今週 先週 昨年同期 平均
  25 24 25 22

≪大豆主要7州の開花進捗状況≫

  7/14現在 先週 昨年同期 平均
アイオワ 74 50 37 51
イリノイ 29 10 53 45
ミネソタ 50 20 20 35
インディアナ 22 6 52 45
ネブラスカ 50 18 23 33
オハイオ 19 7 51 50
ミズーリ 19 10 21 31
18州平均 39 20 38 39

イリノイ・インディアナ・オハイオ・ミズーリ等、引き続き平年比目だって進捗が遅れている。


≪コーン主要7州のシルキング状況≫

  7/7現在 先週 昨年同期 平均
イリノイ 29 9 57 42
インディアナ 9 2 48 36
アイオワ 25 5 5 18
ミネソタ 8 1 1 18
ウィスコンシン 3 0 2 6
ネブラスカ 31 7 24 23
オハイオ 4 1 20 17
18州平均 24 11 29 28

引き続き遅れをとっている構図に変りは無い。主産地でもあるイリノイ・インディアナにおける遅れは特に懸念されるところ。

《コーン:ドウステージ》

今週よりの発表開始。主要18州平均として、

ドウステージ 7/14 7/7 2001 平均
 

3

NA

5

4

 

《クロップコンディション》  (単位 : %)

【コーン】 括弧内は先週

7大生産州 非常に悪い 悪い 普通 良い 非常に良い
アイオワ 2 (3) 9 (10) 28 (22) 47 (54) 14 (11)
イリノイ 5 (3) 15 (11) 37 (33) 37 (42) 6 (11)
ネブラスカ 9 (6) 16 (13) 34 (36) 33 (36) 8 (9)
ミネソタ 1 (2) 8 (6) 29 (29) 50 (53) 12 (10)
インディアナ 4 (4) 11 (12) 37 (36) 42 (42) 6 (6)
オハイオ 6 (3) 16 (11) 40 (38) 34 (41) 4 (7)
ウイスコンシン 2 (3) 6 (5) 21 (24) 50 (47) 21 (21)
主要18州平均 5 (4) 13 (11) 33 (32) 40 (43) 9 (10)
18州平均(昨年) 2 (1) 7 (6) 26 (24) 50 (53) 15 (16)

非常に良い・良いの合計は18州平均で先週の5ポイント悪化に引き続き今週も4ポイントの悪化。先週後半における市場の見方としては、「若干の改善」が期待されていたこともあり、本日のこのコンディションの悪化については、明日の強材料となる。

 

【大豆】 括弧内は先週

7大生産州 非常に悪い 悪い 普通 良い 非常に良い
アイオワ 2 (2) 7 (9) 26 (25) 52 (50) 13 (14)
イリノイ 3 (2) 14 (9) 41 (35) 36 (43) 6 (11)
ミネソタ 2 (2) 6 (7) 28 (31) 53 (52) 11 (8)
インディアナ 3 (2) 11 (12) 35 (35) 47 (46) 4 (5)
ネブラスカ 9 (5) 26 (21) 41 (44) 22 (27) 2 (3)
オハイオ 7 (4) 15 (11) 39 (38) 34 (40) 5 (7)
ミズーリ 5 (4) 14 (14) 44 (45) 33 (33) 4 (4)
主要18州平均 4 (3) 12 (11) 34 (34) 42 (43) 8 (9)
18州平均(昨年) 2 (2) 9 (8) 32 (29) 47 (50) 10 (11)

大豆についても明日の寄り付きを多少サポートする内容。良い・非常に良いの合計平均は先週の52ポイントから50ポイントと、2ポイント悪化している。特に顕著な州がイリノイの12ポイントダウンとオハイオの8ポイント、ネブラスカの6ポイントなど。

 

【マイロ】 括弧内は先週

  非常に悪い 悪い 普通 良い 非常に良い
11州平均 7 (6) 18 (17) 39 (38) 31 (36) 5 (3)
昨年 6 (3) 16 (14) 33 (33) 40 (44) 5 (6)

 

 

 

 

本日のトーメンの意見

 

明日の寄り付き、再び高い

やはり天候である。発表前まで「改善予想」が市場を覆っていたクロップコンディションも蓋を開ければコーン・大豆共に悪化。又引き続き気温は高めの、雨はなし。明日の寄り付きは再び大きく高値を目指す展開となりそうだ。

現在確かに気温は平年比高め推移が続いている。しかし、この週末もそうであったが一部を除いては最高気温も90度には達していない。「極めて厳しい」暑さ、という範疇には入っていない。では何が現在のポイントか?というと、この平年比高めの気温の継続性と、「ドライ」である。とにかく雨がない。コーンクロップは受粉という最も重要な時期に差し掛かっているにも拘わらず、各主要産地においては雨がなさ過ぎる。イリノイ州で最もイールドがいいとされる地域(マックリーン郡周辺から南部地域など)においても、「感覚としては1ヶ月近く雨をみた心地がしない・・・」。100度という強烈な厚さは未だ見ずとも、このボディーブローのような暑さとドライの蓄積は、確実にクロップにダメージを与えている。 この状況が下手したら向こう10日間続く可能性もある・・といった状態が今である。相場もう一段吹いても何ら不思議はない。

本日の引け後の発表。市場の意表をつき、クロップコンディションは悪化。コーンではイリノイ・オハイオにおいては「良い・非常に良い」は10ポイントも悪化した。大豆もイリノイで12ポイント、オハイオが8ポイント。特にこの2州については悪化が激しかった。主産地の動向だけに、明日も市場は敏感に反応する事となろう。又、今後の天候推移においても、引き続き雨は少ない。現状況下、0.5インチの雨が1回落ちても、大きな改善には繋がらないとさえ言われる。その為には是非まとまった降雨が必要なのだが、そのような予報は今のところ全く出ていない。

天候相場はまだまだ続く。(A)

 

【ご注意】

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)