(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2002年8月12日

 

本日の相場

とうもろこし  -- 大幅高値寄り付き、大幅高値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
SEP 02  266 - 68  268  260 1/2  260 3/4  + 10 1/2  118579  4403- 
DEC 02  276 - 78  279  272  272 1/4  + 10 3/4  282321  3416+ 
MAR 03  282 1/4 - 85  285  276 1/4  276 1/4  + 10  46939  467+ 
MAY 03  283 1/2 - 83  283 1/2  277 3/4  278  + 9 1/4  12075  162+ 
JUL 03  284 - 83  284 1/2  278  278 1/4  + 7 3/4  18050  34+ 
SEP 03  265 - 63  265   261 1/2  261 1/2   + 5 1/2  3604  89+ 
            500581  417+ 

 

 

 

大豆     --- 大幅高値寄り付き大幅高値引け ---

?? OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
AUG 02  625 - 620  625  589  590 1/2  + 22 1/2  1769  595- 
SEP 02  594 - 98  598  580  581 3/4  + 27  28629  298+ 
NOV 02  567 - 71  571  551 1/2  552 3/4  + 27 1/2  99561  704- 
JAN 03  569 1/2 - 69  569 1/2  552  552 3/4  + 26 1/2  18757  65+ 
MAR 03  564 - 65  565  550 1/2  552  + 26 1/2  15353  29+ 
MAY 03  550  556  546  546 1/2  + 21 3/4  26948  331- 
            200998  1204- 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
AUG  19230  +830  AUG  2055  +67  SEP  351 3/4  + 7 1/4  122.84 - 119.15 
SEP  18540  +790  SEP  2057  +66  DEC  362 3/4  + 6 3/4   
OCT  17650  +850  OCT  2058  +63  MAR  368 3/4  + 6   
DEC  17400  +810  DEC  2069  +66  MAY  361 1/2   + 6 1/2   

 

 

 

 

本日の相場の動き

 

注目された8月農務省発表。予想外の強気な内容にに反応し、劇的に上げる

市場の予想平均は、コーン生産量90.79億、大豆生産量27.11億ブッシェル。これだけでも十分に強気な予想レベルであったが、本日朝7:30、農務省は「より」強気な内容を市場に提供する事となる。コーンの生産量88.86億、大豆は26.28億ブッシェル。(イールドはコーン:125.2、大豆36.5) 強気を覚悟で挑んだ市場ではあったが、それにしてもそれを上回る農務省の積極的な強気数字に、寄り付きはまさに波乱の幕開けとなった。 

コーンに関しては前回の約半分の在庫率(7.85%)、大豆に関しても今までの数字を大きく下回る数字(5.8%)は、市場関係者に対して十分すぎるインパクトを与え、タイト感を煽った。セッションが始まるや否やコーン・大豆共に(現行のルールになって以来初めて)リミットアップをつけるかという勢いで大きくギャップを付けて劇的に上げる。コーンで17-18セント、大豆で40-45セント上げての寄り付き。各限月で契約新高値を更新、大豆期近は以前7月限月がタッチした6ドルちょうどをあっさりと抜き去り、6.25ドルをつける(これは57セントアップ)。11月限も7月につけた高値をブレークし高値では571をつけるに至った。引け前にはファンド筋の利益確定の売りが入り本日の安値圏にて引けを見たものの、コーンで約10セントアップ、大豆新穀で27セント半アップ。 

 

本日のファンドの動きは、コーンは4,000コントラクトの買い越し、大豆で2,500コントラクトの買い越しであったと見られる。 

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部  

期近の天候は依然安定。中長期が引き続きやや強気。

週末はベルトの南東部にて多少雷雨を見たが、主に降ったのは北西部であった。雨量は0.25-1.25、所により2.0インチ、範囲はベルトの約35%程度であった。この雨は今日、明日と降り続く予定である。雨量は0.25-1.25、所により2.5インチで、範囲はベルトの65%に及び、中央部と西部を中心に降る。週末から明日までを合計するとその範囲はベルトの80%に及ぶ。気温は週末の間平年より高目であったが今週は平年並みまで下がる。今週はたいていの乾燥気味の地域にて降雨を見るので乾燥によるストレスは減少していく。 

(6-10日後)
気温は平年より高目で雨量は平年より少なめ。 

(11-15日後)
気温はベルト全体を通じて平年より高目。雨量は平年より少なめ。 

(crop impacct)
今月の入ってこれまでのところ、南部・北東部アイオワ、北部・東部ミズーリ、中央部・西部ミズーリ、中央部、東部イリノイ、インディアナ全域、オハイオ全域、ウィスコンシン全域、ミネソタの極一部の各地域にて降雨を見た。これは、ベルトの約半分の地域でクロップがストレスを受けやすい状況にあることを示す。しかしながら、現在の天候パターンでいくと猛暑にはならないので、今後10日間を考えた場合クロップに壊滅的なダメージを与えることはないだろう。 

NOAA 米国各産地6-10日間予報 (8月17日〜8月21日)】  

*引け後の予報 

  気温  降水量 
西部ベルト  N  A 
東部ベルト  A  A 

大豆にとっては若干弱気な材料として捉えられる。 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

本日の発表等

1)USDA SUPPLY /DEMAND REPORT 

@ 米国産大豆(単位:百万ブッシェル) 

  2001-2002  2002-2003 
  JLY  AUG12  JLY  AUG12 
作付面積(百万エーカー)  74.1  74.1  73.0  73.0 
収穫面積(百万エーカー)  73.0  73.0  72.0  72.0 
単収(ブッシェル/エーカー)  39.6  39.6  39.7  36.5 
         
初期在庫  248  248  210  195 
生産量  2,891  2,891  2,860  2,628 
輸入  3  3  4  5 
・供給合計  3,141  3,141  3,074  2,829 
搾油用  1,705  1,705  1,715  1,680 
輸出用  1,045  1,060  955  820 
種子・飼料用  89  89  89  89 
その他  92  92  84  84 
・需要合計  2,931  2,946  2,844  2,674 
期末在庫  210  195  230  155 
農家平均価格($/ブッシェル)  4.30  4.35  4.15-5.05  5.15-6.05 

 

A 米国産コーン (単位:百万ブッシェル) 

  2001-2002  2002-2003 
  JUN  JLY11  JUN  JLY11 
作付面積(百万エーカー)  75.8  75.8  78.9  78.9 
収穫面積(百万エーカー)  68.8  68.8  72.1  71.0 
単収(ブッシェル/エーカー)  138.2  138.2  135.8  125.2 
         
初期在庫  1,899  1,899  1,621  1,636 
生産量  9,507  9,507  9,790  8,886 
輸入  10  10  15  15 
・供給合計  11,416  11,416  11,426  10,537 
飼料用その他  5,825  5,825  5,750  5,600 
食用・種子用・工業用  2,045  2,055  2,160  2,170 
輸出用  1,925  1,900  2,050  2,000 
・需要合計  9,795  9,780  9,960  9,770 
期末在庫  1,621  1,636  1,466  767 
農家平均価格($/ブッシェル)  1.91  1.93  1.80-2.20  2.30-2.70 

 

B世界の新穀コーン/大豆生産量予想 (単位:百万トン) 

(( )内は前月発表) 

○コーン 

  生産量  輸出   
中国  114.0(125.0)  7.00(6.00)   
アルゼンチン  14.40(11.0)  9.50(6.30)   
南アフリカ  9.10(9.00)  1.60(1.30)   

 

○大豆(01-02クロップ) 

  生産量  輸出 
アルゼンチン  29.50 (29.50)  7.00(7.55) 
ブラジル  43.50 (43.50)  16.20 (16.20) 


(02-03クロップ) 

  生産量  輸出 
アルゼンチン  30.00(30.00)  10.60(8.50) 
ブラジル  48.00(47.00)  22.20(20.20) 

 

2)USDA 週間輸出検証高 (単位:千トン) 

 

  8月8日の週  8月1日の週  昨年同週  今年度累積  昨年度累積 
コーン  494.0  477.9  411.1  4,332.5  4,393.6 
大豆  195.1  459.1  334.1  28,533.2  26,818.3 
小麦  494.0  477.9  411.1  4,332.5  4,393.6 

 

 

3) USDA発表週間クロップコンディション報告 

【引け後の発表】 (主要18州平均) 

冬小麦収穫  今週  先週  昨年同期  平均 
  94  91  94  94 

 

春小麦収穫  今週  先週  昨年同期  平均 
  28  15  27  29 

 

≪大豆主要7州の開花進捗状況≫ 

  8/11現在  先週  昨年同期  平均 
アイオワ  100  98  95  98 
イリノイ  95  88  98  96 
ミネソタ  98  96  97  98 
インディアナ  87  78  99  95 
ネブラスカ  98  95  95  98 
オハイオ  89  81  96  96 
ミズーリ  83  75  82  86 
18州平均  94  88  94  93 

 

≪大豆着鞘進捗率≫ 

  8/11現在  先週  昨年同期  平均 
アイオワ  92  79  73  85 
イリノイ  71  49  86  80 
ミネソタ  81  57  62  75 
インディアナ  52  35  83  72 
ネブラスカ  79  59  67  72 
オハイオ  51  27  79  75 
ミズーリ  48  32  48  55 
18州平均  71  53  72  72 


≪コーン主要7州のシルキング状況≫ 

  8/11現在  先週  昨年同期  平均 
イリノイ  99  95  100  99 
インディアナ  95  87  100  97 
アイオワ  99  97  96  99 
ミネソタ  98  97  98  99 
ウィスコンシン  89  77  84  93 
ネブラスカ  99  93  99  99 
オハイオ  90  76  97  97 
18州平均  96  91  97  97 

 

《コーン主要7州のドウステージ》 

  8/11現在  先週  昨年同期  平均 
イリノイ  60  41  75  63 
インディアナ  35  18  74  59 
アイオワ  42  23  31  32 
ミネソタ  29  5  11  20 
ウィスコンシン  25  11  7  27 
ネブラスカ  64  46  65  54 
オハイオ  25  12  44  47 
18州平均  48  31  51  48 

 

《コーン主要7州デントステージ》 

  8/11現在  先週  昨年同期  平均 
イリノイ  16  8  29  22 
インディアナ  9  0  28  15 
アイオワ  8  2  8  5 
ミネソタ  1  0  0  3 
ウィスコンシン  3  0  0  2 
ネブラスカ  18  12  17  12 
オハイオ  1  0  5  7 
18州平均  15  8  19  15 

 

 

《クロップコンディション》  (単位 : %) 

【コーン】 括弧内は先週 

7大生産州  非常に悪い   悪い  普通  良い  非常に良い 
アイオワ  4 (4)  10 (10)  27 (23)  42 (48)  17 (15) 
イリノイ  10 (10)  18 (16)  40 (36)  29 (33)  3 (5) 
ネブラスカ  24 (23)  17 (16)  25 (31)  29 (26)  5 (4) 
ミネソタ  3 (5)  8 (11)  22 (26)  48 (44)  19 (14) 
インディアナ  16 (13)  22 (20)  34 (36)  26 (28)  2 (3) 
オハイオ  27 (19)  30 (30)  30 (34)  12 (15)  1 (2) 
ウイスコンシン  8 (5)  14 (14)  30 (31)  36 (35)  12 (15) 
主要18州平均  13 (12)  18 (17)  30 (30)  31 (33)  8 (8) 
18州平均(昨年)  4 (3)  10 (9)  29 (28)  45 (45)  12 (15) 

「良い・非常に良い」の合計は全体で2ポイント悪化。イリノイ・インディアナ・オハイオで特に目立つ。 

 

 

【大豆】 括弧内は先週 

7大生産州  非常に悪い  悪い  普通  良い  非常に良い 
アイオワ  3 (3)  11 (8)  28 (24)  44 (50)  14 (15) 
イリノイ  8 (8)  16 (15)  39 (37)  34 (35)  3 (5) 
ミネソタ  3 (4)  7 (9)  22 (26)  51 (48)  17 (13) 
インディアナ  11 (8)  20 (17)  36 (37)  31 (34)  2 (4) 
ネブラスカ  28 (27)  27 (28)  30 (30)  14 (14)  1 (1) 
オハイオ  20 (13)  31 (29)  34 (40)  14 (16)  1 (2) 
ミズーリ  19 (15)  27 (26)  35 (38)  16 (18)  3 (3) 
主要18州平均  9 (9)  17 (16)  32 (32)  35 (35)  7 (8) 
18州平均(昨年)  4 (3)  11 (9)  31 (31)  43 (45)  11 (12) 

「良い・非常に良い」の合計は1ポイント悪化。 

 

 

  USDA 需給報告 発表のサマリー   

コーン 

非常に強気な発表となった。旧穀の需要に関してF/S/Iが1000万ブッシェル増え、輸出が2500万ブッシェル減ったために旧穀の期末在庫は1500万ブッシェル増えて163.6万ブッシェルとなる。新穀の供給面に関して、収穫面積は1100万エーカー減少したが、これは西部にて極度の乾燥のために放棄されてしまった畑を計算に入れたものと思われる。単収は10.6下げて125.2BU/ACREとしたが、これは95/96クロップ以来の少ない数字である。これにより生産量は904万ブッシェル減少して88億8600万ブッシェルとなる。一方需要面に関しては餌用その他が1億5000万ブッシェル減って輸出が5000万ブッシェル減った。またF/S/Iが1000万ブッシェル増えたことにより、結果として期末在庫は6億9900万ブッシェル減って7億6700万ブッシェルとなる。この数字は95/96クロップ以来の少ない在庫となった。 

世界のコーンは期末在庫が2290万トン減って9184万トンとなったが、これは主にUSの生産量が減ったことによる。中国の輸出は100万ト増え、700万トンとなった。 

大豆 

コーンと同じく、大方の市場予想をくつがえす非常に強気な発表内容となった。供給面に関しては生産量は26.28億ブッシェルで、これは7月時点の予想より2.32億ブッシェル少ない数字となっている。収穫面積に関しては今回は据え置きとなった。単収は前回の発表より3.4BU/ACRE少ない36.5BU/ACREとなった。旧穀の重要に関しては輸出を1500万ブッシェル増やして10億6000万ブッシェルとした。搾油用は据え置き。結果旧穀期末在庫は前回の2億1000万ブッシェルに対して1億9500万となった。新穀の供給がかなりタイトになったため、新穀の需要も増えた。搾油用は先月発表された数字より3500万ブッシェル減って16億8000万ブッシェル、輸出は先月の発表より1億3500万ブッシェル減って8億2000万ブッシェルとした。その結果新穀の期末在庫は先月発表された2億3000万ブッシェルから大幅に減って1億5500万ブッシェルとなった。在庫率は大幅に減り、5.8%となる。 

世界の大豆に関してはアルゼンチンの生産量は3000万トンにて変わらずであったが、ブラジルがまた増えて4800万トンとなる。期末在庫は96/97クロップ以来の少ない数字、2290万トンとなり、これは先月発表された数字より647万トン少ない数字、また、在庫率に関しても96/97クロップの10.6%以来の小さい数字、12%となっている。 

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

今回の農務省の発表ではっきりしたことは、12月限ベースで下値リスクが260〜265セントにきり上がったこと(発表前は245〜255セント)、また今後更なる収量の下方修正リスクがあることだ。8月の農務省の発表がドラスティックな下方修正となったことは市場では大きな驚きとしてとらえられた。しかし、今回の農務省の推計が8月初旬のコンディションをベースとしていること、またコーンのイアーの数をベースとした収量の算出であれば収量は今後更に下方修正される可能性が強い。先週末にかけてイリノイ州南部を訪問したが各地でコーンで受粉が失敗しておりイアー上部に実がついていないものがほとんどであった。この傾向はインディアナ南部、オハイオでも観られると言う。従い今後収量を算出するにあたりイアーのなかまで考慮されだすと更に収量は下方修正される。コーンは既に受粉に重要な時期は過ぎ去った。今後の天候の回復は大きなコンディションの改善をもたらさない。明日の市場ではファンドは幾分かロングポジションを売り手仕舞いしてくるだろうが下値リスクは上記の様に限られる。12月限で260セント〜265セントのリスクを考え現在のレベルからの買いを更に進めたい。(H) 

(ダイズ) 

現値位置、違和感感じず 

11月限は571と、7月中旬に付けた565をブレークした後、値を戻して引ける事となった。しかし、大きな大きなファンダメンタルズのインプット。市場がこの先の指標としたがっていたこの数字が本日加わった事は、今後の上げ相場へ向けて十分な準備が出来たのではないか、と受け止めている。27セント上げて引けた割りには、現値位置に居心地の悪さは感じない。 

本日の反動、又やや落ち着き感のある天候推移・・・短期的には11月限で540辺りまでの戻しを想定したオペレーションを心掛ける。在庫率が5.8%にまで落ちてしまった大豆。この8月時点で期末在庫が155百万ブッシェルしかない点、更にこの数字は次の9月の発表にて更に削られる可能性が強い、と思っておいたほうが良い。 

一旦の調整の後は、本日の高値を再度目指し、ぐっと近くなった6ドルを目指す展開となる。(A) 

 

 

 

 

 

 

【ご注意】 

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)