(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2002年8月22日

 

本日の相場

とうもろこし  -- ギャップ安値値寄り付き、やや安値引け ---

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
SEP 02 259 - 59 1/2 261 257 1/2 260 1/2 - 3/4 71229 6006-
DEC 02 270 - 70 3/4 272 267 3/4 271 1/2 - 1 321003 3385+
MAR 03 276 1/2 - 76 3/4 277 3/4 273 3/4 277 1/2 - 1 61788 1484+
MAY 03 278 1/2 - 78 1/4 279 1/2 276 279 - 1 1/2 15742 215+
JUL 03 278 3/4 - 78 1/4 279 1/4 276 1/2 279 - 1 1/4 23634 135+
SEP 03 264 - 64 1/4 264 1/4 261 3/4 262 1/4 - 2 4989 235+
            520322 618-

 

 

 

大豆     --- ギャップ安値寄り付き、やや安値引け ---

   OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
SEP 02 550 - 50 1/2 551 540 548 - 6 1/4 20605 2747-
NOV 02 536 1/2 - 38 538 1/2 530 1/4 537 3/4 - 3 1/2 101701 85-
JAN 03 541 - 42 542 533 1/2 541 - 3 3/4 21110 1024+
MAR 03 541 - 42 542 536 541 1/4 - 3 3/4 17854 459+
MAY 03 540 541 534 540 1/2 - 3 28482 158-
JUL 03 539 554 535 540 1/2 - 1 3/4 9339 249-
  203401 1820-
  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
SEP 17630 - 210 SEP 2100 +15 SEP 340 1/4 + 2 118 .90-119.90
OCT 16960 - 160 OCT 2099 +13 DEC 351  + 1 1/2
DEC 16830 - 160 DEC 2098 +7 MAR 358 1/2 + 1/4
JAN 16820 - 130 JAN 2095 +5 MAY 354  - 3/4

 

 

 

 

本日の相場の動き

 

コーン・大豆ともに中盤には一段安となるも引け直後に持ち直し、マイナスサイドではあるが本日の高値圏で引けた。

西部ベルト地域に昨夜より降雨があり、特にアイオワ州北東部からイリノイ州北部にかけて5インチ〜8インチ近くの豪雨となったこと、更にはこの雨が東部ベルトに移動し、かつ新たな前線が週末にかけ北部ベルトに発達するとの予想にコーン・大豆ともにマイナスサイドで寄り付いた。昨夕よりシカゴ周辺では雷を伴った豪雨となり降雨量は6インチを記録した。また、本朝まで射流洪水警報がシカゴ周辺に出され一部交通機関も麻痺した。

大豆では昨夜から今週末にかけての降雨により大豆のクロップコンディションが改善するとのアイデアから終始売り先行の動きとなり商い中盤では期近から10セント以上の下げを記録するに至った。コーンも中盤には現在進行中のプロプロファーマーツアーからアイオワ中部やミネソタ州南部のコンディションが予想を上回り同地のコーンサンプルで収量が158ブッシェル(昨年のツアーでは133ブッシェル)と推計されたと伝わると売り攻勢がいっそう激しくなり12月限で前日比5セント近くまでの下げとなる場面があった。

しかし大豆11月限で529セント、コーン12月限で267-1/2セントの強力なサポートラインを抜ききることが出来ないことからローカルのショートカバーが大豆・コーンで引けにかけ一気に値戻しし本日の高値圏でのクローズとなった。

ファンド筋はコーン・大豆で各2000枚、5000枚の売り越し、各ネットロングを90000枚、29600枚とした。大豆のファンドネットロングの減少が注目される。

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部 

昨日は北西部地域を中心に0.25インチ〜1.25インチ、場所により4〜8インチの降雨が中西部35%のカバレージを伴いあった。シカゴ周辺では昨夕より豪雨となりこれが本日午前中まで続いた。住宅地にある空き地などでは水があふれ道路に流れ出たところもあり一部の道路は閉鎖された。この雨は本日南部から東部にかけて移動し、更に新たな前線が北部地域から発達し同地区に明日雨をもたらす予定。今週末には西部ベルトの1/4の地域に0.25〜1.5インチ、ところにより3インチ、カバレージ65%の降雨をもたらす。気温は平年並みから平年を上回り北部では70度半ば、南部では90度半ば程度となろう。向こう2日間で西部中心に前線の活動が活発となり同地区には恵みの雨となろう。東部地域はまだ平年の半分にも満たない降雨量となっており水分不足の状況は続いている。

 

(向こう6日〜10日の天候予想)

気温は平年並みから平年を若干上回る。降雨は西部ベルト中心にあり、平年並みから平年を上回る降雨量が期待される。東部ベルトでの降雨のチャンスもあるがカバレージは限られる模様。

(向こう11日〜15日の天候予想)

気温は中西部一帯で平年並みから平年を若干上回る。降雨は平年並みから平年を上回り生育の遅れている大豆の着鞘には恵みの雨となろう。

 

【NOAA 米国各産地6-10日間予報 (8月28日〜9月1日)】 

*引け後の予報

  気温 降水量
西部ベルト N A/N TO N
東部ベルト N TO A/N N TO A/N

乾燥が続いている東部ベルトで平年を若干上回る降雨が予想されていることから弱材料視される。

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ)

 

中国の天候

昨日は中国大陸南部から北部平原にかけて降雨がみられた。降雨量は0.25〜1インチ、ところにより2インチの降雨が35%のカバレージを伴いあった。前線は今週末にかけて更に北部に移動して0.25〜1.5インチの降雨を大豆生産地域70%の地域にもたらすこととなる。

 

本日の発表等

 

1) 週間輸出成約高報告(8月15日の週)  (単位:千トン)

【寄り付き前の発表】

  週間成約高 輸出成約量累計 成約残
  今年度 来年度 今年度 昨年度 今年度 来年度
コーン 414.9 440.6 49,307.3 49,696.0 3,591.6 2,633.8
大豆

234.1

416.3 30,374.0 28,111.5 1,087.7 2,878.8
小麦 181.9 0.0 7,937.0 8,460.3 3,298.4 0.0
大豆粕 122.0 45.0 6,725.8 6,617.1 482.7 646.1
大豆油 1.1 2.2 805.2 320.1 43.9 33.4

大豆は予想以上の数字となりサポーティブ。コーンの内容はほぼ中立視された。

2) 週間輸出高 (8月15日の週) (単位:千トン)

 

  輸出量 輸出量累計 USDA通年予想
  今週 先週 今年度 昨年度  
コーン 1,094.8 1,132.3 45,715.7 44,948.4 48,260
大豆 258.0 351.7 29,286.3 26,905.7 28,850
小麦 559.2 483.7 4,638.6 4,433.9 24,490
大豆粕 77.7 102.8 6,243.1 5,857.9 6,940
大豆油 4.0 8.5 761.3 311.6 1,090

 

3)プロファーマクロップツアー報告

本日プロファーマツアーは最終日を迎えている。西・東の両班は今晩ミネソタへ終結し、最終合同ミーティングをおこなうこととなっている。そこで全てのデータが集計され、明日の早朝に発表される事となる。

弊社より参加のトラビス・カイヌマからの速報によると、本日最終日のルートはアイオワ南西部のアイオワシティーから北西、ウオータールーに向けてのルートと、その後は63号線をほぼ真北に北上、ミネソタ南部にかけてとなった模様。

同州の状況については、これまでの農務省の発表を含めた各種報告でもご了解の通り中西部産地でも最もいいとされるエリアに相当する。本日の同員参加半のサベイ結果もその期待通りの”よい数字”となったようである。

同班におけるコーンのイールド結果は149(昨年のプロファーマ131.44、8月の農務省146、2001年最終146)。又、大豆の鞘数についても1,238(3x3フィート、昨年プロファーマ1,020.23)となった模様。今夜のミーティングで各班の数字を持ち寄り州としての平均をはじき出す事になるので上記数字は州としての最終値でははいが、少なくともアイオワについての順調な状況を確認出来た格好にはなっている。上記のルート、どこをとっても押しなべて同様の状況であったとのことで、アイオワは今年も安定しているようである。

以下、これまでの各州の確認が取れている部分のイールド状況を表にしてみた。
(データは全てプロファーマの数値)

"
  コーンイールド 大豆鞘数(3x3フィート)
オハイオ 2002 83.32 1241.99
オハイオ 2001 129 1336.93
3年平均(99-01) 136 1005.33
     
サウスダコタ 2002 77.73 927
サウスダコタ 2001 107.62 752.34
3年平均  108.04 985.89
     
インディアナ 2002 114.12 1499.64
インディアナ 2001 141.15 1400.57
3年平均  132.43 1395.61
     
ネブラスカ 2002 95.75 1042.69
ネブラスカ 2001 127.86 1244.1
3年平均 116.32 1171.58
     
イリノイ 2002 132.27 1386.33
イリノイ 2001 142.16 1303.48
3年平均 142.12 1369.09
     

このように、コーンのイールド傾向については、今回の調査でもその実態が顕著に出ていると言えよう。因みに8月の農務省発表数値では、オハイオ112(138)、サウスダコタ95(109)、インディアナ124(156)、ネブラスカ121(147)、イリノイ140(152)となっており・・( )内は昨年最終・・、「昨年比」という対比をしてみても、上記プロファーマと数値傾向は似ているといえる。

反対に大豆。これは非常に掴みにくい。今回のツアーの報告内容をみても、昨年を上回る数値を出している地域が(農務省発表内容に比べて)かなり多くなっている。これは市場にもややネガティブに受け止められている部分であるが、これからは先が読みにくい。只、一つ言えることは、(数年前に同ツアーへ参加した経験から述べさせていただくと)大豆の場合は、鞘数のカウントといっても、コーンのように一つの1〜2本はっきりと実がついている類のものではないことから、その鞘数をカウントする方法には限界がある点。従い自ずとそこには大きなバラツキが出て来やすい傾向にある。又、時期的にも依然として成長過程にあることから、その後の状況は容易に変化することなど。 もともと大豆の場合は蓋を開けるまでそのイールドを予測するのは困難であるといわれているだけに、その辺りは難しいところではある。

さて、明日は同ツアーに参加してきた弊社員が戻る。改めて明日、ツアー参加の総括を本稿にてしてもらう事としたい。

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

予定変わらず12月限で275セント以下ではプライシング、買いを進める。このレベルでのショートはしない。このレベルでのロングのリスクは12月限で265セントと置く。

昨夕から今朝にかけシカゴ周辺は雷を伴った豪雨に見舞われ昨夜より本日午前中まで射流洪水警報がだされた。家の近くの公園の空き地などは雨水があふれ道路まで流出しており車の運転もままならぬ状況、また幹線道路も一部閉鎖され交通機関も混乱した。気象レーダーではアイオワ州中東部からイリノイ州FREEPORT-ROCKFORD-CHICAGOのラインに強力な前線が横たわり、長時間にわたる大量の降雨をもたらしたもの。この豪雨、また更には週末にかけての広範囲の降雨予想から大豆の収量改善が連想されセッション中に大豆が予想外に下げた。(一時10セント以上) コーンも大豆・小麦・オーツなどの軟調に引っ張られ12月限で268セントを割り込んだ。しかし、268セントを割り込んだ時点では新規の売り攻勢も影をひそめ逆に267-3/4が抜けないとみるとローカル中心に買い戻しが入り急速に値戻しした。

コーン相場のコレクションは大豆のクロップコンディションの改善に影響を受けた要素が大きい。大豆は本日までファンドのロングを29000枚台まで減らしてきておりコレクション場面は一段落しつつある。そうであればコーンも再度需給バランスの見直し機運が高まり徐々にそのレベルを切り上げていくのではないか。コーン市場ではファンドのロングは9万枚残っておりまだ大きいが商業筋のショートも93000枚ある。今後は冷静に需給のバランスを意識したアップトレンドの動きが9月、10月程度まで続くと考える。(H)

 

(ダイズ)

上段説明の通り、予想外の集中豪雨に市場も朝から売り一色となった。が、11月限531を割れたところでは強力な買戻しが入り本日の高値での引けとなっている。一日のトレードではあるが、この530というレベルに市場は強い抵抗を持っていると思われる。仮にこのレベルをブレークした場合、恐らく8月の農務省発表前のレベルに完全に戻ってしまう事になるが、現時点でそれは考えづらい。今週これだけ降雨に恵まれれば市場がイールド数値改善を期待しても無理は無いが、このような大掛かりな調整を続けながら今後は徐々にファンダメンタルズをより意識した展開になると予想している。現値位置を底値圏に暫くは530-550圏内でのレンジ取引を経て、相場は再び5ドル後半ね向けてその値位置を上げていくものと見ている。この530台は拾い、で臨みたい。(A)

 

【ご注意】

弊社作成の本相場情報は、各種コメント内容を保証するものではありません。又、本相場情報により、各種商品売買を推奨する意図も全くありません。

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)