(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント
2002年8月23日
| 本日の相場 |
とうもろこし -- 高値寄り付き、高値引け ---
| OPEN | HIGH | LOW | SETTLE | CHG | OPEN INT | CHG | |
| SEP 02 | 260 1/2 - 60 1/4 | 264 1/4 | 260 1/4 | 262 1/2 | + 2 | 67802 | 3439- |
| DEC 02 | 271 3/4 - 71 1/4 | 275 1/2 | 271 1/4 | 273 1/2 | + 2 | 319201 | 1818- |
| MAR 03 | 278 - 77 3/4 | 281 1/2 | 277 1/2 | 279 1/4 | + 1 3/4 | 62836 | 1050+ |
| MAY 03 | 279 1/2 - 79 | 282 | 279 | 280 1/2 | + 1 1/2 | 15627 | 155+ |
| JUL 03 | 279 3/4 - 79 1/2 | 281 3/4 | 279 1/2 | 280 3/4 | + 1 3/4 | 23409 | 227- |
| SEP 03 | 263 1/2 | 265 | 263 1/2 | 264 | + 1 1/2 | 4994 | 5+ |
| 516176 | 4175- |
大豆 --- 高値寄り付き、高値引け ---
| ?? | OPEN | HIGH | LOW | SETTLE | CHG | OPEN INT | CHG |
| SEP 02 | 544 1/2 - 45 | 556 | 544 | 552 | + 4 | 19498 | 1107- |
| NOV 02 | 534 - 32 1/2 | 544 | 532 1/2 | 540 1/2 | + 2 3/4 | 97502 | 4180- |
| JAN 03 | 536 - 36 1/2 | 546 1/2 | 536 | 543 1/4 | + 2 1/4 | 20912 | 198- |
| MAR 03 | 538 | 547 | 538 | 544 1/2 | + 3 1/4 | 17474 | 380- |
| MAY 03 | 539 | 544 1/2 | 539 | 543 1/2 | + 3 | 28556 | 74+ |
| JUL 03 | 538 1/2 | 544 1/2 | 538 1/2 | 542 | + 1 1/2 | 9119 | 220- |
| 197263 | 6119- |
| MEAL | CHG | OIL | CHG | WHEAT | CHG | NY-YEN | |||
| SEP | 17580 | - 50 | SEP | 2126 | + 26 | SEP | 347 3/4 | + 7 1/2 | 119.47 - 119.87 |
| OCT | 16930 | - 30 | OCT | 2124 | + 25 | DEC | 359 | + 8 | |
| DEC | 16820 | - 10 | DEC | 2122 | + 24 | MAR | 365 1/2 | + 7 | |
| JAN | 16830 | + 10 | JAN | 2111 | + 16 | MAY | 361 1/2 | + 7 1/2 |
| 本日の相場の動き |
コーン・大豆ともに軟調に始まるも他市場(小麦・オーツ)の急騰に刺激され急速に値を上げプラスサイドで引けた。
現在南部・東部に降っている降雨が明日まで続くことや新たに西部ベルトで来週前半にかけて降雨のチャンスがありベルトの60%に0.25〜1.25インチの降雨となるとの報に寄り付きはコーン・大豆ともにマイナスサイドで始まったが、その後カナダ統計局の発表で小麦が前年の20.568百万トンに対して15.448百万トン、また大麦が前年の10.846百万トンに対して7.883百万トン、更には菜種が4.926百万トンに対して今年は3.238百万トンと各作物が大幅に減産となるとの見通しが発表され、まず小麦市場で火が付きコーン・大豆ピットにもプラスの影響を与えた。
更には昨日終了したプロファーマーのクロップツアーの集計でコーン生産予想が8.6-8.72billion bu (USDA 8月予想 8.886billion bu), 収量が121.1-122.8bu/acre (USDA 125.2bu)と発表されたことも支援材料となりその後のコーン価格を押し上げる材料となった。大豆の予想は2.605-2.695billion bu (収量は36.2-37.4bu/acre)と発表されたが中立材料として無視された格好となった。それぞれクロージング直前には利食いタイプの小規模な売りに値を若干下げたもののプラスサイドの引けとなった。
本日のファンドの動きはコーン・大豆でそれぞれ1500枚、1000枚の買い越し、ネットロングを各108400枚、36200枚とした模様。一方、商業筋はそれぞれ1000枚の売り越しとなっている。
| 各生産地の天気予報および状況 |
米国中西部
アイオワ中南部、イリノイ中北部、インディアナ中部で降雨が続いた。降雨量は0.5〜2.0インチところにより3.5インチとなった。気温はミネソタやウイスコンシン州で70度前半、南部州で90度半ばとなった。
現在降り続いている雨はこの日曜日から続いている一連の前線の活動によるもので同期間中にベルトの65%に平均で0.5インチ以上の雨をもたらした。多くの地域では1〜3インチの降雨またところによっては5インチ以上の雨があった。もっとも降雨の激しかった地域はイリノイの中部から北部地域で8インチの雨を受けたところもある。オハイオ、インディアナ、ミシガン南部、イリノイ州南部などではこの前線の恩恵に預かれなかったところもある。
今週末から来週前半にかけては概してドライな天候が中西部を支配し、次の降雨の可能性は来週後半からレイバーディ(9月2日)にかけてとなろう。しかし、この降雨はあまり量をもたらさないものと現在の段階では予想できる。気温は9月の前半にかけて平年並みを予想する。レイバーディの週にかけては早霜の心配は今のところ出ていない。
【NOAA 米国各産地6-10日間予報 (8月29日〜9月2日)】
*引け後の予報
| 気温 | 降水量 | |
| 西部ベルト | N | A/N TO N |
| 東部ベルト | N TO A/N | N TO B/N |
西部ベルトでの平年を上回る降雨に対して東部ベルトでの平年を若干下回る降雨予想が相殺され中立材料と考えられる。
米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ)
| 本日の発表等 |
| 1)PRO-FARMER TOUR 結果 & コメント |
4日間続いたツアーも昨日で終わり、本日久しぶりにオフィスに戻ってきた。私が回ったのは東からオハイオ→インディアナ→イリノイ→アイオワの4州である。各州のクロップの状況及び印象に関しては写真の項で述べるとして、ここでは今回発表されたPRO-FARMERのイールドを元に数値的な検証をしてみたい。
(その1 コーン)
@ |
A |
B |
C |
D |
E |
F |
G |
|
IL |
132.27 |
142.16 |
-6.96 |
152 |
141.43 |
140 |
11300 |
16,107 |
IN |
114.12 |
141.15 |
-19.15 |
156 |
126.13 |
124 |
5270 |
11,205 |
SD |
77.73 |
107.62 |
-27.77 |
109 |
78.73 |
95 |
3700 |
-60,211 |
OH |
83.3 |
129 |
-35.43 |
138 |
89.11 |
112 |
2970 |
-67,978 |
NE |
95.75 |
127.86 |
-25.11 |
147 |
110.08 |
121 |
7600 |
-82,966 |
MN |
137.14 |
130.76 |
4.88 |
130 |
136.34 |
140 |
6800 |
-24,868 |
IA |
138.33 |
131.44 |
5.24 |
146 |
153.65 |
146 |
11900 |
91,073 |
@ : 2002年度PRO-FARMERイールド調査結果
A : 2001年度PRO-FARMERイールド調査結果
B : PRO-FARMERイールド去年比較増減(%)
C : 昨年度USDAイールド
D : イールド予想( C X B )
E : 今年度(8月発表)USDAイールド
F : 今年度収穫面積(単位1000エーカー)
G : 生産量増減予想
上記表Dのイールド予想は、今回のPRO-FARMERのイールド予想の去年からの増減と去年のUSDAのイールド予想をもとに算出したものである。この数値と、USDAが現時点で発表している収穫面積を使って各州の生産量を算出してみると、現時点でUSDAが発表している生産量との比較は表のFのようになる。
結論としては上記7州に関しては現在USDAが発表している生産量より約1億1700万ブッシェル減少するということになる。そうしたときの生産量の合計は87億6900万ブッシェルということになる。
これに対してPRO-FARMERが独自の計算方法を用いて本日発表したイールドは121.1-122.8BU/エーカー、生産量は86.0-87.2億ブッシェルとなっている。
また、イールド以外にもPRO-FARMER TOURが調査しているものの中にROW STACE(コーンの列の幅)があるのだが、これに関しておもしろい結果がでている。上記7州の中で唯一ミネソタだけだが、平均値29.19フィートと、30フィートを下回る数字になっていることだ。これはどの州をとってみても過去例がなかったことであり、事実私が見て回った4州(約70箇所の畑をサーベイした)においても列幅が30フィート以下の畑は1つもなかった。ほとんどの畑が30フィートで、たまに36フィートの畑があるという具合である。そう言えば今回のツアー中に、あるFARMERに連れられて訪れたミネソタの農作業機械ショップで新商品のPLANTERを見たのだが、これは列幅が20フィートであった。最近ミネソタでは列幅を狭くするのが流行ってるのかもしれない。
(その2 大豆)
| @ | A | B | |
IA |
1,371 |
1,020 |
34.41 |
MN |
1,087 |
989 |
9.91 |
IL |
1,386 |
1,303 |
6.37 |
IN |
1,500 |
1,339 |
12.02 |
OH |
1,242 |
1,337 |
-7.11 |
SD |
927 |
752 |
23.27 |
NE |
1,043 |
1,244 |
-16.16 |
@ : 2002年度PRO-FARMER鞘数調査結果(3フィート四方内)
A : 2001年度PRO-FARMER鞘数調査結果
B : PRO-FARMER鞘数昨年度比較増減(%)
大豆に関してはこの時期に上記のコーンと同じ方法にてイールド予想を算出するのは多少ナンセンスだと思われるので上記結果だけにとどめておきたい。ただ言えるのは、ツアーの参加者の多くの者が「大豆のフィールドは予想より良かった」という意見をもっていたということだ。
| 2) コミットメント・オブ・トレーダーズ |
(単位 : コントラクト)
| オプションなし | ⇔ 事前予想 | オプション込み | |
| 大豆 | ロング 41,817 | ロング 37,600 | ロング 39,030 |
| 大豆粕 | ロング 21,244 | ロング 10,000 | ロング 17,133 |
| 大豆油 | ロング 30,068 | ロング 34,700 | ロング 27,001 |
| コーン | ロング 109,256 | ロング 96,100 | ロング 75,012 |
| 小麦 | ロング 29,910 | ロング 30,100 | ロング 31,417 |
| 本日のトーメンの意見 |
(コーン)
意見変わらず12月限ベースで275セント割れはプライシングを進めて行く。(275以下から出来れば270割れ)下値のリスクは265セント。
カナダ統計局が発表した各農産物の生産予想で小麦が前述の通り大減産予想されたことに加え大麦で約2百万トン(前年比)の減産が予想された。米国農務省の予想ではカナダ産大麦は9百万トンの生産となっており9月の発表ではこれが7.9百万トンに下方修正される。また、対カナダ向け米国コーンの輸出が大麦減産により1百万トン上方修正されることが予想されている。これは今後の強材料として注目される。
一方、韓国の中国メイズ買い付けがこのところ増加しており、しかも新穀メイズを収穫前にオファー開始したと伝えられている。今後のコーン市場のプレッシャー材料となりそうだ。
プロファーマーツアーの最終集計レポートで収量が121.1〜122.8ブッシェルと報告された。これは8月の農務省のレポート収量である125.2ブッシェルを大きく下回る数字であったが本日の市場での動きをみる限りこの発表に対する反応は薄かった。しかし、今週の降雨や天候の改善に好影響を与えるのは大豆のみでコーンの収量を大幅に良化する材料とはならない。今後収穫期に近づくにつれて精度の高い収量調査がなされれば8月の農務省の生産予想比較収量の下方修正が次々に行なわれてくるはずだ。8月の農務省の発表を契機に短期間で12月限ベース287−1/2をつけた相場の修正局面は今週で終了したと考える。今後は冷静に米国、世界のコーン需給を睨んだ息の長い上昇トレンドに入っていくものと考える。ファンドのロングは思った程減少していないことが気に入らないが、このことにより12月限で270セント割れが再度実現する可能性もあり間違いなくこのチャンスをとらえて行きたい。(H)
(ダイズ)
【今週の相場回顧】
今週の値動きは(予想を上回る)修正局面となった。先週は月曜の農務省発表を受け大きくギャップを付け、価格レンジは一気に520台から550〜580へ(11月限)。相場のレベルを30〜50セント上げる事となった。しかし今週は中西部への豪雨がきっかけとなりファンドの大掛かりなポジション整理に先週の取引レンジから再びギャップをつけ、取引レンジは550〜530へ、その居所を一段下げる事となる。結果、先週(農務省発表後につけた)大きなギャップをほぼ埋める形となった。
【来週以降の展望】
現値位置を底値圏とし、再び”徐々に”上昇局面へ
7月末に5.00ドルをつけて以降ほぼ1ヶ月に亘り、相場は大きく3つの段階を経てきた。
@ ホット&ドライに一気に540−550レベルに吹き上がった相場は農務省発表を前に520までの調整
A 農務省発表を受けて、(上述の通り)大きくその居所を上げ相場は550−580を達成
B そして、中西部の豪雨をきっかけに今週は530−540レンジへのこれまた大掛かりな調整
==今後のパターンを考える==
≪現レンジから、農務省発表前のレンジ、520台へ再度下落する≫
このパターンは考えづらい。確かに現在、これまでのドライパターンから180度状況が変化し、各地で予想を越える量の降雨を見ているのは事実。しかし、最も注目されたこの8月の農務省発表で市場へ提供された「あの」ファンダメンタルズが消えた訳ではない。万が一520台へ今後突入し、発表前のレベルを埋める形となれば、相場は更に下値に向かう可能性が強い。しかし、市場がそこまで現ファンダメンタルズを無視する動きに出るとは考え難い。従い、このパターンはなし、としたい。
≪現レンジから、来週以降一気に回復に向かい、570−580を再び狙う≫
この展開を想定するには、材料不足、且つムードがついていけないのではないか。大方の材料は今週で織り込まれた。先週あれだけヒートアップした市場も今週の豪雨により相殺される。極端に大きな強弱両材料がこの2週間で整理される形。ファンドも落ち着きを取り戻している、ということが言え、来週よりいきなり一気に値位置を570−580へ・・・というエネルギーは今の市場からは感じ取れない。
≪現レンジプラスアルファ。即ち530−550にかけてのレンジ取引。その後徐々に5ドル後半を狙う展開≫
今は、このパターンが最もしっくりくる。豪雨も見たことで、クロップも市場も取り敢えず落ち着きを取り戻している。従い来週一杯はこの530−550にかけてのレンジ取引。下手に上がろうとすればすぐさま頭は抑えられよう。この540を中心レンジとした取引を繰り返しながら、市場は9月へ突入することになる。9月に入れば、市場も現在より「より」ファンダメンタルズへの対処が冷静になってくると思われ、「生産量減・タイトな期末在庫」が、より存在感を現し始めることになり、しっかりとした相場展開が期待できる。
遥か先には南米の大豊作もあるかもしれぬが、まだ作付も始まってないものを今から気にする必要はなかろう。それよりもこの冬場に向けての(世界的な油糧種子減産をも含めた)タイトな需給バランスが相場の焦点になってくることは間違いない。米国には現時点でほんの限られた期末在庫しかない事を忘れてはならない。これらをベースに今後の長期トレンドも依然として右肩上がりを継続、その上で今後の展開を引き続き追いかけたい。(A)
【ご注意】
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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)