(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2002年8月29日

 

本日の相場

とうもろこし  -- 安値寄り付き、安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
SEP 02  258 1/4 - 58  258 1/2  256  256 1/2  -3  33159  13459- 
DEC 02  268 3/4 - 68  269  266 1/4  266 3/4  -3 1/2  321090  508- 
MAR 03  274 3/4 - 75  275  272 1/4  273  -3 1/4  69247  1219+ 
MAY 03  277 1/2  277 1/2  275  275 3/4  -3  16307  320+ 
JUL 03  277  277 1/4  274 1/4  274 3/4  -3 3/4  23409  148- 
SEP 03  262 1/4  262 1/4   260  260   -2 1/2  5211  40+ 
            491172  12460- 

 

 

 

大豆     --- 高値寄り付き、安値引け ---

?? OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
SEP 02  561 - 60 1/2  561 1/2  555 1/4  555 1/4  -4 1/4  12121  405- 
NOV 02  544 1/2 - 43 1/2  545 1/2  538 1/4  539  -3 3/4  99532  889+ 
JAN 03  545 - 45 1/2  546 1/2  539 1/4  539 3/4  -4 3/4  21576  101+ 
MAR 03  545 1/2  545 1/2  539  539 1/4  -5  17553  148+ 
MAY 03  545  545  537  538  -5 1/4  28767  68+ 
JUL 03  543 1/2 - 44  544  536 1/2  536 3/4  -5 1/4  9332  18+ 
            193085  872+ 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
SEP  18020  -20  SEP  2021  -45  SEP  355 1/4  +0  117.61 - 118.26 
OCT  17170  -80  OCT  2025  -40  DEC  364  -2   
DEC  16920  -110  DEC  2027  -40  MAR  369 1/4  -3 3/4   
JAN  16880  -100  JAN  2027  -37  MAY  360   -4   

 

 

 

 

本日の相場の動き

 

コーン・大豆  さらなるファンドのポジション調整にて下げる

コーン : 朝発表された輸出成約高が予想の下限だったため、多少ネガティブな材料とされた感もあるが、連休を前にしたファンドのリクイデーション売りが主な原因となり、本日も前日比安値での取引に終始。ファンダメンタルズに関しては韓国が105,000トン食品用コーンのテンダーを控えているという強気な材料、アメリカ南東部地域にブラジル産コーンが入ってきつつあるのではという弱気な噂、共にあまり材料視されず。12月限で3セント半下げ、ほぼ本日の安値圏266.75セントにて引けを見る。 

大豆 : 輸出成約高の報告が予想より強気な数字であったことと、あらたに中国が223000トンのUS大豆を買い付けたという報告があったこと、また、売り先不明の120000トンのUS新穀大豆の輸出成約の報告などにより、寄り付きは高値。しかし本日も買い意欲は長く続かず、その後大豆粕、大豆油の下げがファンドのリクイデーションを煽り値を下げる。ほぼ本日の安値圏、11月限では3.75セント安の539セントにて引ける。 

本日のファンドの動きはコーンで8,000コントラクト、大豆で2,500コントラクトの売り越しと言われている。 

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部  ---降雨は限定的。クロップの生育には良い環境となる。9月後半の天候に注意---

昨日はベルトの北西端にて降雨を見た。雨量は0.25-1.0、所により2.0インチで、範囲はベルトの10%程度であった。雨雲はこの週末にかけて北西部から東部1/4の地域へと移動する。雨量は合計で0.25-1.0、所により1.75インチで、範囲はベルトの35%に及ぶ。気温はこの期間を通じて平年より高目で最高気温は70度台後半から80度程度。 

ベルトの西半分では十分な水分が保持されているので大豆のPOD-FILLINGは順調に行われるだろう。成熟期に入っているコーンはこの時期目だった変化はないだろう。 

(6-10日後)
この時期気温は平年より高目になるが、中西部の大抵の地域で成熟期に入っているであろうコーン・大豆にとってこのことは恵みとなる。西部にて降雨を見るが、これはもはやクロップの生育に助けとなるものではない。また、霜害の懸念はこの時期ではまだなさそうだ。 

(11-15日後)
気温は平年並みか、低め。雨量は平年以上。この時期の雨はクロップの成熟を遅らせる。もし9月の後半に雨が降ってしまうとタイミング良く収穫ができなくなってしまう。 

NOAA 米国各産地6-10日間予報 (9月2日〜9月6日)】  

*引け後の予報 

  気温  降水量 
西部ベルト  A  N/A 
東部ベルト  A  N/A 

中立か、やや弱気な材料となる。 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 


 

 

本日の発表等

1) 週間輸出成約高報告(8月22日の週)  (単位:千トン) 

【寄り付き前の発表】 

  週間成約高  輸出成約量累計  成約残 
  今年度  来年度  今年度  昨年度  今年度  来年度 
コーン  184.6  801.8  49,481.9  49,755.4  2,847.5  3,435.6 
大豆 

-57.7 

 
782.8  30,261.4  28,188.0  690.0  3,661.7 
小麦  618.8  0.0  8,555.8  8,938.7  3,243.5  0.0 
大豆粕  81.6  29.6  6,807.5  6,656.7  513.2  675.8 
大豆油  20.3  5.8  825.5  320.1  56.2  39.2 

コーンは予想の下限にてややネガティブ、大豆は予想以上にてサポーティブに捉えられた。
 

2) 週間輸出高 (8月22日の週) (単位:千トン) 

 

  輸出量  輸出量累計  USDA通年予想 
  今週  先週  今年度  昨年度   
コーン  928.6  1,094.8  46,634.4  46,024.9  48,260 
大豆  340.0  258.0  29,571.4  27,199.7  28,850 
小麦  673.7  559.2  5,312.3  4,835.3  24,490 
大豆粕  51.1  77.7  6,294.3  5,934.3  6,940 
大豆油  8.0  4.0  769.3  314.1  1,090 

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

ファンド筋がその大きいロングポジションを調整するために弱材料(特に中国関連)を探す傾向が強く、連日前日比安値での取引が続いているが、深追いは禁物。作付けの遅れた東部地域では収穫前に霜害に遭うリスクもあるので、昨日も書いたように上値リスクは大きいと考える。意見変わらず、あまり欲張らずに需給報告前までに12月限プライシングをなるべく進捗させておくべき。ここ最近のファンドの売りは新たなる買い場への前準備と考えたい。 

なお、夕方入った情報によるとメキシコが今年度産のUSコーンの輸入割当を320万トンから270万トン増やして590万トンにしたとのこと。明日の寄り付き時に多少強材料となりそうであるが、短期的にはまだ調整局面が続くと見ている。 (K)
 

(ダイズ) 

三連休をまじかにファンドのロング整理売り中心に本日も力なく予想とおりの軟調な展開。8月も営業日は明日が最終日。今週より米国の学校も始まり子供達も長く続いた夏休みボケの顔で、眠たい顔をこすりながらスクールバスに収監されていやいや学校へと吸い込まれるように、一方のお父さんたちも夏の疲れが出てくる今日この頃、ファンドやローカルトレーダーも8月中旬に元気一杯買い込んでしまったはいいもののその後の天候の回復、需要サイドのサポートなく”まてよ、ちょっと買いすぎたかな”と反省の時期、また夏休み中の家族旅行の出費に懐具合も寂しくなり少し利食えるものは利食おうか、レイバーディの三連休もお金がいるしといった心理状況か。日本でも2月、8月は経済活動、体調、心理面でダルな時期、コーン・大豆相場はこの8月後半はまさにダルな展開が続いた。この様な場面ではあまり相場に向かって行くことはお勧めできない。これも相場とじっくり休養をとって9月以降リフレッシュして新たな気分で相場を分析していきたいもの。 

レイバーデイ明けは再び大豆・コーンの需給の表読み、収穫期を睨んだ天候、ブラジル・アルゼンチン南米各国の作付け進捗動向と天候などに焦点が移る。本日、ブラジルSafras&Mercado社の大豆生産予想と作付け面積予想、更にはコーンの予想を引っ張りだして検討してみた。 

コーンについては昨年度より作付け面積が11,726,289ha --->11,257,800haと約50万ha減少するが生産高は36,217704ton --->37,244,150tonに増加予想となっている。単位当たりの収量増を予想しているからだ。一方、肝心の大豆については作付け面積が昨年の15,850,000ha --->17,080,000haとなりなんと123万ha(7.7%)増加するとしている。収量の増加予想も寄与(2.617mt/ha --->2.820mt/ha)して生産高は前年の41.5million ton --->48.2million ton (USDA 48million ton)と予想している。ここで2つの疑問が出てくる。一つは大豆の収量予想、もう一つは作付け面積予想である。収量については昨年より7.7%上昇すると予想している。それよりも2.82mt/haと言う非常に高い収量が本当に達成できるのかと言う疑問である。エーカー当たりの収量に直すと42.8bu/acreと言う収量となる。昨年は南部リオグランデドスル州、バイア州での旱魃による減産はあったもののこの42.8ブッシェルを全国平均単州として使用している点、少々過大評価ではないかと考える。次に作付け面積の増加123万haについてだが、伝統的な大豆の産地である南部州のリオグランデドスル、パラナ州などではコーンの夏作の減少分が大豆にシフトされる格好となっている。その部分が約45万haで上記のコーンの作付け面積の減少分と合致する。ブラジル中西部三州(マトグロッソ、ゴイアス、マトグロッソドスル州)で大豆の作付けが約50万ha増加すると予想されている。同地区は伝統的にコーンの作付けが少ない地域だが実際コーンの作付けは大きく減らされていない予想となっており、同地区だけではたして50万haの大豆耕作面積が純増するのか大いに疑問である。確かに大豆耕作地はアマゾンめがけて北へ北へ拡大しているが一年間でこれだけの耕地が大豆に新たに向けられるとは考えにくい。この点はもう少し調査する必要がある。 

何れにしても南米大豆生産の市場占有率が増加しており、今後の同地区の大豆生産動向が大きく変動することは世界の大豆、油脂動向を左右する一大要因となる。上記の様にもし過大な収量予想、過大な作付け面積が農務省やプライベートの予想筋により発表され市場に既に織り込みされているのであれば今後要注意だ。同国通貨安の為、農業資材(肥料、農薬関連)を輸入に頼っている農家は単位当たりの投薬量を減らすであろう。いくら先物の相場が上がっているとはいえ大豆の販売代金は来年にしか入らない。大きくコストを上げた農業資材を目一杯買い込み投薬することはブラジル農家の習性いや農民の習性としてこれを行なわない。よって、上記の大豆収量予想はあまりにも楽観的と考える次第です。はたして今後の展開は如何に。休み明けにゆっくりと考えましょう。(H) 

 

【ご注意】 

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)