(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2002年9月6日

 

本日の相場

とうもろこし  -- やや高値寄り付き、やや高値引け ---

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
SEP 02 273 1/2 - 73 3/4 274 271 1/2 273 + 1 7144 1110-
DEC 02 281 1/2 - 82 283 1/2 280 3/4 283 1/4 + 2 3/4 334406 1160-
MAR 03 287 3/4 - 88 289 1/4 286 3/4 289 + 2 1/2 77989 853+
MAY 03 289 1/2 - 90 290 3/4 288 1/2 290 1/2 + 2 1/4 18431 208+
JUL 03 288 - 87 1/2 288 1/4 286 1/4 287 1/4 + 1 1/2 24259 161+
SEP 03 269 270 268 1/2 268 3/4 + 1/4 5814 244+
            491924 560-

 

 

 

大豆     --- やや高値寄り付き、やや高値引け ---

   OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
SEP 02 565 1/2 - 66 568 1/2 564 1/4 565 - 1/2 7066 1439-
NOV 02 556 1/2 - 58 562 556 1/2 560 + 2 3/4 102680 919+
JAN 03 560 - 59 1/2 565 559 1/2 563 1/4 + 3 3/4 23119 188+
MAR 03 561 1/2 566 3/4 561 564 1/4 + 3 3/4 20024 68+
MAY 03 559 - 58 1/2 564 3/4 558 1/2 563 1/4 + 4 1/2 29975 252+
JUL 03 561 - 60 1/2 565 560 563 + 4 3/4 10079 93+
  197281 212+
MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
SEP 18280 -10 SEP 2040 +23 SEP 403 1/2 + 17
OCT 17830 +100 OCT 2041 +23 DEC 410 + 17
DEC 17780 +150 DEC 2050 +29 MAR 418 1/2 + 20
JAN 17740 +140 JAN 2055 +30 MAY 396 1/2 + 12

 

 

 

 

本日の相場の動き

 

コーン  

小麦の勢いとまらず4ドルのせ。コーン・ダイズともに小麦に影響を受けるも冷静な動き。

本日の市場も主役は小麦となった。米国の小麦の収穫が最終段階に入っており北部プレーンズでのこのところの雨勝ちの天候による春小麦の収穫の遅れ、また30年振りの大減産やタイトな在庫量などがはやされ本日も週末ながら小麦市場は火が付いたままとなった。期近9月限、12月限、3月限は各4ドル台にのせた。

コーン市場での材料としてはスパークスが生産予想として8,885million bushel (USDA 8月 8,886bushel)と出したことで先週来同社の数字が8月の農務省の予想を大きく上回るのではとの見方があっただけに本日の市場では強材料視されたこと、更には9月限に対するデリバリー通知が20枚にとどまった事などからしっかりに動いた。

一方、弱材料としては8月29日までの輸出成約が予想の75〜90万トンを大きく下回り65万トンにとどまったこと、更には韓国2社が138000トンの中国メイズを買い付け、別の一社が105000トンの中国メイズを買い付けたことなど同市場で中国がことごとく米国を排除しつつあることが材料視された。

 

ダイズ

コーンと同様に本日も小麦など他市場の動きに刺激された格好となった。ダイズ自体の本日の強材料としては期近9月限のデリバリー通知が18枚のみとなったこと、更には今後も続くホット&ドライ天候が東部中心にダイズの収量に悪影響を与える(鞘入れ最終段階により悪影響は限定的との見方が一方ではあるが。)また、スパークスが発表したダイズの生産量が2.7billion bushel (農務省8月 2.628billion bushel)と前回農務省の発表数字を上回ったものの予想より少ない数字となったことなどが強材料となった。 

 

(本日のファンドはコーンでイーブン、ダイズで2100枚の買い越しとなった模様。各ネットロングは本日引け後のコミットメントオブトレーダーズに基づき、コーンで約94300枚、ダイズで36000枚となった。)

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部  引き続き平年を上回る高温が来週にかけ続き作物の成熟を促す

昨夜から今朝にかけてミネソタ州東部、ウィスコンシン州北西部中心に強い雷雨があったがその他の地域では降雨はなかった。降雨量は0.25〜1.25インチ、カバー率は10%以下。週末から来週の天候は来週月曜、火曜日がもっとも降雨の可能性が高くベルト北西部で0.25〜1インチ、ところにより2.5インチの降雨、カバー率40%の降雨が予想されている。気温は平年を大きく上回り70度半ばから90度半ば程度となろう。この高温傾向はコーン・ダイズの完熟を促進させる為作柄には有益となる。東部ベルトは降雨が引き続きなくドライ天候が続くが、同地区のダイズは鞘入れ後期にあり影響は少ない。

(6-10日後)

引き続き平年を上回る高温が続き、収穫期を前にしたコーン・ダイズの成熟を促す。降雨はこの時期の後期にありドライ天候も一段落するが、降雨量は限られる。一方、早霜の懸念は同期間中にはない。北部プレーン地域では平年並みの降雨となるが、同地域の春小麦の収穫進捗を大きく妨げるものではなさそう。

 

(11-15日後)

同時期においても気温は平年を上回るが、降雨は平年並みとなろう。降雨量は作物の完熟を妨げる程度のものにはならない。霜による被害の可能性は同時期において限定的となろう。北部プレーンでは降雨は平年並みとなり春小麦の収穫は最終段階を迎える。

 

【NOAA 米国各産地6-10日間予報 (9月12日〜9月16日)】 

*引け後の予報

  気温 降水量
西部ベルト A A
東部ベルト A B/N

中立からややサポーティブ。

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ)

 


 

本日の発表等

 

1) 週間輸出成約高報告(8月29日の週)  (単位:千トン)

【寄り付き前の発表】

  週間成約高 輸出成約量累計 成約残
  今年度 来年度 今年度 昨年度 今年度 来年度
コーン 60.7 605.1 49,542.6 50,025.3 2,082.2 4,040.7
大豆

70.5

1,192.4 30,331.9 28,165.3 493.6 4,854.0
小麦 816.7 0.0 9,372.5 9,575.5 3,495.0 0.0
大豆粕 50.1 101.3 6,857.5 6,772.1 469.2 777.0
大豆油 15.3 8.5 840.8 320.2 68.3 47.7

特に大豆・小麦には支持材料。 大豆は中国向け成約663,000トンも確認されている。

2) 週間輸出高 (8月29日の週) (単位:千トン)

 

  輸出量 輸出量累計 USDA通年予想
  今週 先週 今年度 昨年度  
コーン 826.1 928.6 47,460.4 47,219.3 48,260
大豆 267.0 340.0 29,838.3 27,454.0 28,850
小麦 565.2 673.7 5,877.5 5,632.5 24,490
大豆粕 94.0 51.1 6,388.3 6,066.7 6,940
大豆油 3.2 8.0 772.5 316.2 1,090

 

3) コミットメント オブ トレーダーズ

 

  オプションを除く  ⇔ 市場事前予想 オプション込み
大豆 ロング  30,342 ロング  29,000 ロング  28,381
大豆粕 ロング  16,986 ロング  16,900 ロング  13,104
大豆油 ロング  34,219 ロング  27,300 ロング  29,278
コーン ロング  90,345 ロング  78,100 ロング  70,671
小麦 ロング  32,419 ロング  33,800 ロング  34,904

コーンは予想以上にロングが多く、ややネガティブに捉えられている。

 

4) 農務省発表 週間ローンデータ

【コーン】

  9ヶ月残高 先週比 FORFEIT計 先週比 REDEEMED計 先週比
2001クロップ 212.6 -40.9 0.3 0.0 1,181.8 40.9
2002クロップ 2.7 1.3 0.0 0.0 0.0 0.0

【大豆】

  9ヶ月残高 先週比 FORFEIT計 先週比 REDEEMED計 先週比
2001クロップ 23.1 -6.1 0.2 0.0 288.5 6.1
2002クロップ 0.1 0.1 0.0 0.0 0.0 0.0

予想範囲内にて中立材料とされる。

 

5) スパークス社、生産量予想

本日寄付き前、スパークス社が独自の生産量予想を発表した。

  本日数値 同社の8月数値 農務省の8月数値
大豆 2.700 (37.5) 2.677 (37.2) 2.628 (36.5)
コーン 8.885 (125.8) 8.797 (125) 8.886 (125.2)

(単位:10億ブッシェル、 カッコ内はイールド数値)

両商品共に、大きな凹凸無く、市場にはほぼ中立視された。

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

今週は小麦、小麦の一週間となった。本日も小麦市場では火が付いたまま期近3限月は17〜20セントアップを記録し各4ドル台でのクローズとなった。コーン市場でも小麦市場に影響を受けながらも本日は比較的冷静な動きをキープして小幅高にとどまった。ファンドは結局本日は売り買いイーブンとしたが、引け後に発表されたコミットメントオブトレーダーズで予想を大きく上回るファンドのネットロングが確認されたことから来週月曜日の寄り付きはやや軟調となることを予想する。

意見は変わらず、12月限で8月30日につけた265-3/4は固いサポートラインと考える。このレベルを下値リスクとして来週の農務省の発表がある12日までに270〜275セント程度までのセットバックがあった場合はそこは必ずプライシング、新規の買いを間違いなく入れてゆく。本日のレベルでの買いは来週前半のセットバックを期待して見送りたい。また、ショートは禁物とする。中期的・長期的(年末まで)には12月限で300〜310セントに達することを予想する。

12日の農務省の9月のレポートでは収量は8月の発表数値であり125.2変わらず〜2ブッシェルの下方修正と見られている。これ以上の下方修正があった場合は市場には強い材料となろう。一方の需要サイドではカナダのコーン輸入が2〜3百万トン上方修正される可能性があり、中国の輸出攻勢はあるものの20百万ブッシェル程度上方修正される可能性も一部では指摘されている。一方、中国の生産量が125百万トンから130百万トンに上方修正されることも一部で噂されていること。飼料、食品・種子・工業用需要に関しては大きな変化はないとみられているが、飼料需要の下方修正があるかどうか注目されるところ。

一方、南米では前回の農務省の発表ではブラジル産コーン生産が37百万トン、アルゼンチン産コーン生産が11百万トン、各国輸出が1百万トン、6.3百万トンとなっている。この数字は大きく変わらないとみるが、ブラジルでの鶏肉生産が年間10%程度の伸びを示しており(大手の新工場設備投資が続いている。)国内需要が38百万トン〜40百万トンと見るとブラジルがアルゼンチン産コーン輸出の大部分を一国で吸収して欧州向け輸出余力が乏しくなりそう。市場では出ていないが、パラナ州では今週前半にはスポッティ-ながらも霜があり既に作付けされていたコーン(発芽段階)に被害がでて再作付け(42000ヘクタール)を余儀なくされているとのニュースも飛び込んでおりそろそろ南米の作付け動向、天候も市場で材料としてとらえられる時期に来ている。(H) 

 

(大豆)

【今週の相場回顧】

11月限。大半を540割れ〜540半ばという狭いレンジで動きが取れなかった先週からレイバーデイ開けの今週はやや動きのある4日間となった。8月半ばにほぼ580を付けるまでに至った後の1週間にして50セントの調整局面、そして先週までの膠着相場。ファンドのポジションも大いに解れ、新規取り組みも今週になり増加し始めたこともあり、徐々に値を上げる展開が続いた。結局本日の引け値は、先週の金曜日比11月限で15セント強(引けねベース:544.75 ⇒ 560.00)値をあげる形で終了している。主な今週の材料としては、

− 供給不安が日に日に圧し掛かる小麦市場の急騰劇。先週末から軒並み40セント値を上げており既に4ドル相場を実現
− 各民間シンクタンクによる9月の生産量予想の発表が相次いだ。スパークス数値はやや改善しイールドは37.50へ。

 

【来週以降の相場展望】

来週は若干の修正局面を期待。

先ず、基本的に相場の方向は現在の向きを変えることは無い。従い、6ドルに向けての右肩上がりの基調は今後の継続する事となる。これは大前提。

その上で。今週は、派手とは言えずとも一方的に値を上げてきた事もあり、来週多少の修正局面を期待したい。小麦についても4ドル達成感から一旦の修正を迎えてもおかしくないし、大豆市場もその影響は受けやすくなると思われる。まだ540台への戻しは十分ありうる故、来週あたりそれを期待したオペレーションを持ちたい。特に買いたいポジションにある場合は11月限の540台、来週はねらい目となろう。

ファンダメンタルズ。昨日も述べたが、今シーズンの各国産地の天候パターンは『大凶』である。特に大豆に近い菜種については特に主要輸出国であるカナダでの大減産で、今後大豆への需要シフトは必至となる。大豆油市場12月限、現在は20ポイントであるが、この先24-25レベルまでの上昇も十分ありうる。米国自身大豆の期末在庫はこの時点で既に6%という在庫率の低さ。小麦などの他穀物も含め、世界的な需給構造が徐々に変化してきており、今後ちょっとした動きにも「限られた在庫しかない」米国にはインパクトを例年以上に与えやすい環境が今後も続く事になる。

農務省発表の大豆の生産量についても、「特に今年は」より正確な数字が出るまでは時間がかかることとなる。既に市場ではよく言われているが、大豆の鞘数を数える事によってはじき出す予想イールドでは、(特に今年のような不安定な作柄が言われる年は)その量(かさ)まで把握されない。鞘の数を把握できてもその中身の量(かさ)が今年の場合は問題なのである。この数字がより正確に把握されるまでにはまだ時間がかかることになる。まだ9月、全ての大豆は依然として植わっている。仮に9月に改善数値を見ることがあっても、決してその後を楽観する事は出来ない。

 

今は、どのようなチャートを描いて今後6ドルを達成するか、これが大きな関心事となっている。上述のとおり、このままいく相場ではないが、来週の動きを見た上で、改めて考えてみたい。(A)


 

 

 

【ご注意】

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)