(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント
2002年9月10日
| 本日の相場 |
とうもろこし -- やや高値寄り付き、安値引け ---
| OPEN | HIGH | LOW | SETTLE | CHG | OPEN INT | CHG | |
| SEP 02 | 279 3/4 | 279 3/4 | 274 | 275 1/4 | - 3 1/2 | 4720 | 780- |
| DEC 02 | 290 - 91 | 291 | 285 | 287 1/2 | - 1 3/4 | 341387 | 5888+ |
| MAR 03 | 295 1/2 - 96 | 296 | 290 1/4 | 293 | - 2 | 82304 | 3475+ |
| MAY 03 | 297 - 96 1/2 | 297 | 292 | 294 1/2 | - 1 1/4 | 19735 | 494+ |
| JUL 03 | 293 1/2 - 92 3/4 | 293 1/2 | 290 1/4 | 292 1/4 | - 1/2 | 25441 | 877+ |
| SEP 03 | 273 1/2 - 72 1/2 | 273 1/2 | 272 | 272 | - 1 | 6029 | 123+ |
| 504036 | 10298+ |
大豆 --- やや安値寄り付き、高値引け ---
| OPEN | HIGH | LOW | SETTLE | CHG | OPEN INT | CHG | |
| SEP 02 | 573 1/2 - 74 | 582 | 569 | 581 | + 7 1/2 | 4897 | 1083- |
| NOV 02 | 569 1/2 - 70 1/2 | 578 1/2 | 565 | 577 1/4 | + 6 1/4 | 101382 | 201+ |
| JAN 03 | 573 - 73 1/2 | 582 | 568 | 580 3/4 | + 6 1/2 | 24358 | 809+ |
| MAR 03 | 573 1/2 - 74 | 581 1/2 | 569 | 581 | + 6 1/4 | 20978 | 642+ |
| MAY 03 | 570 1/2 - 71 1/2 | 580 | 566 | 579 | + 5 1/4 | 30840 | 505+ |
| JUL 03 | 571 1/2 - 71 | 578 | 567 | 577 1/2 | + 4 1/4 | 10280 | 211+ |
| 197922 | 1813+ |
| MEAL | CHG | OIL | CHG | WHEAT | CHG | NY-YEN | |||
| SEP | 18760 | +200 | SEP | 2040 | -7 | SEP | 414 | - 1 | |
| OCT | 18390 | +180 | OCT | 2039 | -11 | DEC | 416 | - 6 | |
| DEC | 18370 | +230 | DEC | 2047 | -13 | MAR | 421 1/2 | - 8 3/4 | |
| JAN | 18330 | +250 | JAN | 2054 | -13 | MAY | 400 | - 6 |
| 本日の相場の動き |
コーン 小麦相場の一服感にコーン市場も同調
夜間取引、小麦は高かった。豪州政府関連筋から発表された同国小麦生産高が非常に強い形となったのを受け、寄付き前から小麦を筆頭にコーン・大豆共に高値唱え。しかし、寄付きで小麦が高値発進出来ず逆に大きく値を下げた事で、コーンも寄り付きこそ1-2.25セント高値で付くも、直後より一気に値を落とす展開となった。本日のメインはこの寄付きから直後まで。ここで本日の高値291(12月限)と安値285を一気につけると、後はほぼ286〜288セントと狭いレンジ内取引に終始。取引量も比較的限られ、そのまま取引を終了した。
先週より小麦の動きにつられ上げてきたコーンだったが、昨日の約定高値実現を見た後、又上記セットバックをきっかけに農務省発表前の利益確定売りなども集中し、本日の安値となった。
ダイズ 安値推移も最後はテクニカルに高値引け
上記同様、小麦の勢いに寄付き前コールはやや高値となったが、実際にはやや安値での寄付き。その後すぐに本日の安値565(11月限)をつける。その後は特段新規材料も無く、566-570という狭いレンジ内の取引となる。コーンと同様そのまま引けるかと見られたが、終盤より一部ファンドの大量買い(11月限6ドル、6.20ドルのコールを5000〜10000枚)が入ることとなり、その他もその上げに同調、最後は大きく値を引っ張られての引けを迎える事となった。
本日のファンドの売り越し、小麦は3000枚、コーン2500枚、大豆1,500枚と見られている。
≪明日は9月11日。昨年のNYテロの悲劇からちょうど一年となります≫
CBOTは明日、9:29より黙祷を捧げ、取引開始は通常より5分遅れて、9:35よりの開始となります。
| 各生産地の天気予報および状況 |
米国中西部 高温は本日まで。明日以降週末にかけて、気温は平年並みへ。
昨日も中西部のほぼ全域でドライ、気温も高め推移となった。(予報どおり) 唯一の例外はベルト北西部。サウスダコタにおいては北からの寒気が入り込み、同地区同部での最高気温は70度台半ばにとどまる事となった。
今週の見込み。予報は殆ど変わらず、今週末に向けてもドライは継続。唯一の例外はベルト北西部。ミネソタやサウスダコタ地域には降雨が期待されている。 今後日曜にかけて、0.5インチ以上の降雨はベルトの15-20%の範囲と見られるが、その殆どは北西部に集中すると見られる。
気温。本日まで、ミシシッピ川以東では引き続きかなり暑い。オハイオ南部、インディアナ南部、イリノイ南部などでは本日も90度半ばの高温にさらされる。一方同川以西においては、気温は既にクールダウン、最高気温も70度台にとどまっている。明日以降週末にかけてはベルト東部においても気温は平年並みに下がる事見込まれており、最高気温も70度台から80度前半にどとまることになりそう。
現在の所、寒気団の南下による早霜などの懸念はなく、9月20日頃まではその心配はない、とされる。
【 9月に入ってからここまでの中西部における天候について 】
本日でほぼ9月の1/3を消化したこととなるが、ここまでの中西部の天候について簡単に下記する。
* 平年以上の降水量を受けている地域 --- ミネソタとウイスコンシンの2州のみ。
その他の州においては、平年比25%以下(多くで10%以下)と、極端な降雨不足の状態が続いている状態。 僅か10日足らずの期間ではあるが、平年比降水量が5%にも満たない地域としては、ミシガン東部から、オハイオ北東部〜南東部のライン、インディアナの大部分、イリノイ中部〜南部、ミズーリ北部、アイオワ中部〜西部、ネブラスカやカンザスの東部にかけて・・・となっている。
因みに9月1日現在の大豆の着鞘率を見ると、インディアナ95%、オハイオ96%、ミズーリ92%、イリノイでも98%・・と進捗の遅れている地域でも数値的にはほぼ終了しており、この10日のドライという状況がどの程度大豆のイールドに影響を及ぼすかは微妙なところかもしれない。しかし、影響がないとされるコーンとは異なり、(週末のホットドライが相場に影響を与えたように)多少なりともインパクト自体受けているのは事実。 市場では「今週一杯」、というのが(着鞘最終段階の大豆に与える影響として)一つの見方となっている。
【NOAA 米国各産地6-10日間予報 (9月16日〜9月20日)】
*引け後の予報
| 気温 | 降水量 | |
| 西部ベルト | − | − |
| 東部ベルト | − | − |
発表が遅れた。
米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ)
| 本日の発表等 |
| 1) オーストラリア(ABARE)発表の小麦生産予想 |
(単位 : 百万MT) (ABARE = Australian Bureau of Agricultural and Resource Economics)
| 今回発表 | 前回発表(8/1) | 昨年実績 | |
| 小麦 | 13.45 | 17.10 | 23.96 |
| 大麦 | 4.58 | 5.39 | 7.46 |
| オーツ | 0.912 | 1.24 | 1.22 |
| カノーラ | 0.99 | 1.30 | 1.61 |
| ルピンシード | 0.71 | 1.11 | 1.10 |
本日の寄付き前には、この発表において小麦が前回から大きく数値を下方修正させたことが支援材料となった。(実際の市場は上がりきれず逆へ動く事になったが)
尚、先週金曜に米国農務省の地方支局よりはオーストラリアの新穀小麦生産高を19.05(百万)トンとする発表がなされたばかりである。上記豪州(ABARE)の数値とは大きく乖離を見せる事になっているが、原因としては今後収穫期にかけての「天候見込み」。(同国の小麦収穫は主に11月〜翌年1月にかけてとなる。) が挙げられている。
USDA筋の見込みについては、「今後豪州産地での降水量は平年並みに回復する」としているが、ABAREの根拠は同国気象局の8月中旬の中期予報。曰く、「豪州南東部を中心とした産地においては9月〜11月にかけて平年比60-70%の降水量しか見ることが出来ない」というもの。 これら天候に対する見方の相違が今回の乖離となってきている。因みに、豪州主産地においては、過去5ヶ月において降水量は平年比10%レベルに限られた。
逆に言えば、今後の天候次第では、上記数値に回復の余地は大きく残されているということにもなる。
| 2) 農務省発表前の市場予想レンジ |
本日、各社の発表前予想が出揃った。 (単位:10億ブッシェル)
| 生産量平均 | レンジ | 農務省8月 | 01産農務省 | |
| コーン(16社) | 8.838 | 8.709-9.032 | 8.886 | 9.507 |
| ダイズ(16社) | 2.673 | 2.615-2.742 | 2.628 | 2.891 |
農務省発表は12日の朝寄り付き前、となる。
| 本日のトーメンの意見 |
(コーン)
目先調整局面を期待 ⇒ 目標は12月限280割れ
8月末に270割れ(12月限)で底を見た後、相場は主に小麦の急騰につられ昨日約定高値を見るに至った。しかし、昨日のレベルで一先ずの高値は見たと判断する。今後も相場の方向は上向きのままで3ドル相場を目指す事になると考えるが、その前に280-275(12月限)までの調整を期待したい。昨日までの4営業日でほぼ10,000枚のファンド買い。目先の修正は必要ではないか。
下記大豆欄で需要についての見通しを述べているが、コーンにおいても、国内小麦減産による価格高騰で5000万〜1億ブッシェルのコーンが飼料用途に新たに必要となるとも言われる。又、カナダ・豪州における大麦の大減産の皺寄せは必ずコーンにやってくる。カナダの大麦生産量は同国統計局によって現在7.9百万トンにされている。(農務省8月は9百万トン)現在同国はこの大麦の代替として5百万トンのコーンの輸入を予想している。(昨年実績は3百万トンのみ)。同様に豪州大麦については本日のABAREでは生産高4.6百万トン。(8月農務省6.5百万、昨年実績7.5百万トン)。豪州よりの輸出は間違いなく減少する事となり、そのカバーについては(中国も含むが)米国に向けられる事となろう。 コーンにしても大豆にしても、各主要生産国における同時天候異変⇒大減産という形は今年度の貿易構造を徐々に変えようとしている。おまけに頼みの米国も同様に減産年で期末在庫率も昨年度比既に半減の7.8%となっている。大豆同様、9月発表値から更に10月にはイールド下方修正の可能性があり、サプライサイド、そしてデマンドサイド、共にタイトな環境は続く事になりそう。現在の期末在庫(農務省8月767百万ブッシェル)もこれら要素を踏まえると更に下方修正(600-650百万ブッシェルまで)される可能性は非常に強くなってきている。(A)
(ダイズ)
目先調整局面はある ⇒ 目標は11月限560割れ
現在の見方として明日は(発表前でもあり)本日のレンジ内くらいの取引に収まる。そして発表後は一旦下げると見ている。相場の流れを見ていても、今後の中期的な上昇トレンドを引き続き形成するには昨日・本日の動きから一先ず8月中旬の天井へは達しているし、発表後は暫く調整局面かと見るが。目標レンジは11月限550台。本日非常に強い形で引けることにはなったが、このまま調整を見ずに上げ続ける相場には見えない。
【農務省発表とその後】
この9月の農務省数値。最も高い数値となる
12日の発表は迫った。以前にも述べたが、この9月の発表数値(生産量)は今後最終の1月まで考えても恐らく最も楽観的な数値になる。市場予想でもイールドは1ブッシェル程度まで上方修正される可能性が高い。しかし、特に今年の場合、鞘の数とその中の量(かさ)には例年以上の差が出てくる事は間違いない。9月頭の調査にて鞘数は十分にカウントされても、実際の量(かさ)までは計り知れない。この部分の実態については、10月そして11月の発表まで待つ事となる。特にイリノイ・インディアナ・オハイオなどの主産地におけるイールド予想については、今回はわずかにしか下方修正されない(従い、ベルト西部のミネソタ・アイオワなど主産地のイールド改善の方が数値的に大きく出る為、全体として若干の生産量上方修正となる)はずだ。しかし、これら地域のイールドについては、今後の発表で更なる下方修正がなされる可能性が強い。
対する需要サイドのポイントは特に今年の場合「輸出動向」となる。期末在庫の大幅減による価格上昇は自ずとレーショニングを起こす。8月の農務省発表ではその部分を数値に反映させ、955(百万ブッシェル)から820まで下方修正しており、価格上昇による需要の調整を指摘している。その事については疑いの余地も無いが、今年の場合はすんなりとレーショニングを起こせない事情がある。
− 菜種の大生産国カナダの大減産などを筆頭に今年度世界の油糧種子の生産高は大雑把8百万トン減ると言われている。当然のことながら、その皺寄せは大豆へ来ることとなる。(菜種比較)油分含有量の低い大豆についてはより量が求められる事にもなろう。カナダ以外にもメキシコそしてEUなどからの需要も今後期待されている。
− 中国の昨年度の動きからして、原料大豆の輸入は今後更に活発化する可能性が強い。米国新農業法批判或いはSTEEL関税障壁などのゴタゴタが未解決の中、同国が素直にWTOに従うとも考えにくい。国内プラントを効率的に運転させるためにも、米国よりの原料大豆手当ては同国の目指したい方向でもある。
− ブラジル大豆の生産量。以前も述べたが、農務省は未だに43.5(百万トン)という数値を維持している。しかしこの数値にはファンガス(菌)による生産減を反映させていないと言われる。いずれ下方修正されることとなる。又新穀の生産についてもこの影響は必至。従い同国の新穀については、現在市場で見られている程楽観視できる状態ではこの先ないのではないかと考えるが。
等‥、米国のタイトな需給バランス且つ、上記潜在的需要要因を踏まえた時、相場も現値位置ですんなりとは落ち着けないのではないか。中期的見方として、6ドル相場は達成したら「はい、終わり」ではなく、暫くの相場の居所として6ドル前半は覚悟しているところである。小麦の4ドルは既に達成。『6-4-3』に残すは大豆とコーン。
ブリッシュ、ブリッシュで恐縮ですが、これが現在の心境です。(A)
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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)