(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント
2002年9月12日
| 本日の相場 |
とうもろこし -- 安値寄り付き、急落してそのままの引け ---
| OPEN | HIGH | LOW | SETTLE | CHG | OPEN INT | CHG | |
| SEP 02 | 279 3/4 - 80 | 280 1/2 | 273 | 274 1/4 | - 6 3/4 | 2152 | 1190- |
| DEC 02 | 288 - 89 1/2 | 291 | 282 1/4 | 283 1/4 | - 9 1/4 | 341312 | 975+ |
| MAR 03 | 293 - 94 | 296 3/4 | 288 1/4 | 289 | - 9 | 85905 | 2607+ |
| MAY 03 | 295 1/2 - 95 | 297 3/4 | 290 1/4 | 291 | - 8 3/4 | 21158 | 1051+ |
| JUL 03 | 293 - 92 | 295 1/2 | 287 3/4 | 288 | - 8 3/4 | 26883 | 1270+ |
| SEP 03 | 273 1/2 - 73 | 273 1/2 | 269 | 269 | - 6 1/4 | 6680 | 643+ |
| 508545 | 5550+ |
大豆 --- 安値寄り付き、期近中心に急落しての引け ---
| OPEN | HIGH | LOW | SETTLE | CHG | OPEN INT | CHG | |
| SEP 02 | 586 - 86 1/2 | 592 1/2 | 578 | 578 | - 13 1/2 | 2542 | 1084- |
| NOV 02 | 584 - 85 | 588 | 577 1/2 | 578 1/4 | - 10 1/2 | 104218 | 2417+ |
| JAN 03 | 586 - 87 | 591 | 580 | 580 1/2 | - 11 | 25481 | 548+ |
| MAR 03 | 587 - 87 1/2 | 591 | 580 | 580 3/4 | - 9 3/4 | 22654 | 1534+ |
| MAY 03 | 581 - 81 1/2 | 586 | 577 | 577 1/2 | - 8 3/4 | 31642 | 418+ |
| JUL 03 | 580 - 80 1/2 | 586 | 576 1/2 | 577 | - 7 | 10974 | 546+ |
| 202866 | 4468+ |
| MEAL | CHG | OIL | CHG | WHEAT | CHG | NY-YEN | |||
| SEP | 18630 | -620 | SEP | 2036 | -27 | SEP | 409 | -7 | 120.06 - 120.63 |
| OCT | 18550 | -400 | OCT | 2038 | -25 | DEC | 406 | -8 1/4 | |
| DEC | 18490 | -420 | DEC | 2048 | -23 | MAR | 410 3/4 | -7 3/4 | |
| JAN | 18440 | -400 | JAN | 2054 | -23 | MAY | 391 | -5 1/4 |
| 本日の相場の動き |
コーン インパクトに欠けるUSDAの需給発表を受けSELL THE FACTの売りに急落した
朝方発表された農務省9月の需給報告において生産量が前月発表数値である8,886百万ブッシェルから8,849百万ブッシェルに下方修正されたものの、事前の予想平均値である8,827百万ブッシェルを上回ったことから市場では寄り付きよりファンドの手仕舞い売りに押されマイナスサイドの取引が続いた。その後買い戻しが入り前日比2セント安レベルまで値を戻したが、そこを狙ったようにファンドの追加売りが大量に入りその後急落し、引け際もスミスバーニーなどからの大量売りに押され結局そのまま急落して引けた。セッション中には商業筋の買いも満遍なくみられたがファンドの売り圧力の押され本日の相場を支えることは出来なかった。農務省の発表数値については数値自体は強い材料ではあったものの、既に先週から今週前半にかけての急騰場面で折込されており、市場は更なる大きな生産減を期待していただけに、今回の予想範囲内の数値は事実を確認しただけに終わり、逆に相場にとっては弱い材料としてとらえられファンドの売りを誘った。
シカゴ小麦市場でもファンドの利食いタイプの売りに押され本日は期近三限月は7〜8セント安となり、また大豆もファンドの売りに押され期近から13セント〜11セント安をつけ、シカゴ市場全商品がマイナスサイドの取引となった。
ダイズ コーンと同様にファンドの手仕舞い売りに押され急落、USDA発表内容は新味に欠ける
農務省より発表された生産量は前月より28百万ブッシェル増加の2,656百万ブッシェルとなり事前の予想の平均値である2,672百万ブッシェルを下回った。オープニングコールはこの数値を受けて各社まちまちながらも期末在庫が大幅な上方修正とはならなかったことなどからしっかりのオープニングを予想するものもあったがふたを開けて見るとファンドの売り圧力が強く4セント程度安で始まった。その後、買戻しから前日比イーブン近くまで戻すものの、上記コーンと同タイミングでファンド中心の売りを浴びて急落して期近の三限月は10セント以上の下げとなった。
農務省の発表ではブラジル、アルゼンチンの新穀大豆生産が各48百万トン、31百万トン(前月比1百万トン増)となり南米からの供給圧力を強調する発表となった。また、本日はブラジルのコンサルタント会社から新穀大豆の生産量が49.7百万トンと農務省の予想を大きく上回る数字が出されたことも市場の雰囲気を悪化させた。
ファンドはコーン・大豆で各2600枚、1600枚の売り越しとなり、ネットロングを各98700枚、27700枚程度とした模様。
| 各生産地の天気予報および状況 |
米国中西部 週末にかけて降雨量は増加傾向に。
本日現在ドライ天候は継続しているが、金曜日から日曜日にかけて0.25〜1インチ、ところにより2インチの降雨がベルトの65%の地域にあろう。降雨があるのは主にネブラスカ州、カンサス州、アイオワ州、ウィスコンシン州の各地域。この降雨により大豆の作柄改善はあまり期待できない。また、この程度の降雨量であればコーン・大豆の完熟の妨げとはならない。同期間において早霜の降りる可能性は少ない。
(6〜10日後)
気温は平年並みから平年を上回り霜の懸念はない。降雨量は北西部ベルトでは平年並みから平年を上回り、南東部ベルトでは平年を下回ろう。北西部ベルトでの雨勝ちの天候はコーン・大豆の完熟に多少の悪影響をもたらす。中部から南部プレーン地域はドライ気味の天候が続き冬小麦の作付けに好都合となり、北部プレーンズでの雨勝ちの天候は再び春小麦の収穫を遅らせることになりかねない。
(11日〜15日後)
気温は平年並みから平年を下回る。平年並みから若干平年を上回る降雨量が予想されており、中西部でのコーン・大豆の収穫の遅延につながる可能性がある。プレーンズでの雨勝ちな天候は小麦の作付けを遅らせるるが既に作付けされた地域では発芽に寄与する。北部プレーンズでの降雨は限られ春小麦の収穫が最終段階となろう。
【NOAA 米国各産地6-10日間予報 (9月18日〜9月22日)】
*引け後の予報
| 気温 | 降水量 | |
| 西部ベルト | A | N/A |
| 東部ベルト | A | A/N |
中立材料としかならない。
米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ)
| 本日の発表等 |
| 1)USDA SUPPLY /DEMAND REPORT |
@ 米国産大豆(単位:百万ブッシェル)
| 2001-2002 | 2002-2003 | |||
| AUG | SEP12 | AUG | SEP12 | |
| 作付面積(百万エーカー) | 74.1 | 74.1 | 73.0 | 73.0 |
| 収穫面積(百万エーカー) | 73.0 | 73.0 | 72.0 | 71.8 |
| 単収(ブッシェル/エーカー) | 39.6 | 39.6 | 36.5 | 37 |
| 初期在庫 | 248 | 248 | 195 | 195 |
| 生産量 | 2,891 | 2,891 | 2,628 | 2,656 |
| 輸入 | 3 | 3 | 5 | 5 |
| ・供給合計 | 3,141 | 3,141 | 2,829 | 2,856 |
| 搾油用 | 1,705 | 1,700 | 1,680 | 1,675 |
| 輸出用 | 1,060 | 1,065 | 820 | 850 |
| 種子・飼料用 | 89 | 89 | 89 | 87 |
| その他 | 92 | 92 | 84 | 84 |
| ・需要合計 | 2,946 | 2,946 | 2,674 | 2,696 |
| 期末在庫 | 195 | 195 | 155 | 160 |
| 農家平均価格($/ブッシェル) | 4.35 | 4.35 | 5.15-6.05 | 5.15-6.05 |
A 米国産コーン (単位:百万ブッシェル)
| 2001-2002 | 2002-2003 | |||
| AUG | SEP12 | AUG | SEP12 | |
| 作付面積(百万エーカー) | 75.8 | 75.8 | 78.8 | 78.8 |
| 収穫面積(百万エーカー) | 68.8 | 68.8 | 71.0 | 70.50 |
| 単収(ブッシェル/エーカー) | 138.2 | 138.2 | 125.2 | 125.4 |
| 初期在庫 | 1,899 | 1,899 | 1,636 | 1,636 |
| 生産量 | 9,507 | 9,507 | 8,886 | 8,849 |
| 輸入 | 10 | 10 | 15 | 15 |
| ・供給合計 | 11,416 | 11,416 | 10,537 | 10,499 |
| 飼料用その他 | 5,825 | 5,825 | 5,600 | 5,600 |
| 食用・種子用・工業用 | 2,055 | 2,055 | 2,170 | 2,170 |
| 輸出用 | 1,900 | 1,900 | 2,000 | 2,000 |
| ・需要合計 | 9,780 | 9,780 | 9,770 | 9,770 |
| 期末在庫 | 1,636 | 1,636 | 767 | 729 |
| 農家平均価格($/ブッシェル) | 1.93 | 1.97 | 2.30-2.70 | 2.35-2.75 |
B世界の新穀コーン/大豆生産量予想 (単位:百万トン)
(( )内は前月発表)
○コーン (2002/03クロップ)
| 生産量 | 輸出 | ||
| 中国 | 125.0(125.0) | 9.50(8.00) | |
| アルゼンチン | 12.50(11.0) | 7.60(6.30) | |
| 南アフリカ | 9.50 (9.50) | 1.80(1.80) |
○大豆(01-02クロップ)
| 生産量 | 輸出 | |
| アルゼンチン | 29.50 (29.50) | 6.60 (7.00) |
| ブラジル | 43.50 (43.50) | 15.30 (16.20) |
(02-03クロップ)
| 生産量 | 輸出 | |
| アルゼンチン | 31.00(30.00) | 10.00(10.60) |
| ブラジル | 48.00(48.00) | 21.30(22.00) |
| USDA 需給報告 発表のサマリー |
コーン
市場で予想されていたとおり8月の発表より生産量は下方修正されたが、これは収穫面積の下方修正が原因であり、注目されていた収量は逆に前月発表比上方修正された。生産量の発表数値は事前のトレーダーの平均数値を上回るもの。各アイテムに付き下記検証する。
新穀の作付け面積は前月変わらず。収穫面積は前月の71百万エーカーから今月は70.5百万エーカーに下方修正された。収量は前月の125.2ブッシェルから今月は125.4ブッシェルに若干ではあるが上方修正されている。上記収穫面積の下方修正インパクトが大きく生産量は前月の8,886百万ブッシェルから8,849百万ブッシェルに37百万ブッシェル下方修正された。期首在庫は据え置かれ総供給量は生産量の減少がそのまま反映されている。
一方の需要サイドは飼料用、食品・種子・工業用ともに全て前月の数値が据え置かれた。従い、期末在庫は生産量の下方修正がそのまま反映されて前月の767百万ブッシェル(在庫率 7.85%)から当月は729百万ブッシェル(同7.46%)となった。
世界のコーン在庫は前月の91.84百万トンから今月は89.83百万トンに約2百万トンの下方修正となった。米国での在庫減(約90万トン)、中国の在庫減(約150万トン)が主因。
中国のコーン生産は前月の125百万トンと変わらず、輸出は8百万トンから9.5百万トンに上方修正された。
カナダのコーン生産量は前月の10百万トンから8.30百万トンに下方修正され、同時にコーン輸入は2百万トンから4.5百万トンに上方修正されている。これは市場の予想の範囲内。
アルゼンチンではコーン生産は前月の11百万トンから12.5百万トンに上方修正され、同時に輸出も6.3百万トンから7.6百万トンに上方修正されている。
南アの生産量は前月変わらずで9.5百万トンとなった。
大豆
コーンと同様に収穫面積が前月より下方修正された。収量は前月の36.5ブッシェルから37ブッシェルに上方修正となり、収量の増加ファクターが収穫面積のそれを上回り新穀生産量は前月の2,628百万ブッシェルを28百万ブッシェル上回り当月は2,656百万ブッシェルとなった。
一方の需要サイドは国内搾油が5百万ブッシェル下方修正となり1,675百万ブッシェルに、また輸出は30百万ブッシェル上方修正され850百万ブッシェルとなった。総需要は22百万ブッシェル上方修正された。期末在庫は前月の155百万ブッシェル(在庫率5.79%)から今月は160百万(在庫率5.93)ブッシェルに上方修正された。
世界の大豆在庫は前月の22.90百万トンから今月は25.35百万トンに上方修正となった。アルゼンチン、ブラジルで期末在庫が各120万トン、110万トン積み増しされたことが主因。
ブラジルの旧穀大豆(01/02CROP)の生産量は前月変わらずで43.5百万トンとなり修正は加えられなかった。新穀大豆の生産量はこれも前月変わらずで48百万トンとなった。
アルゼンチンの新穀大豆生産量は前月の30百万トンから今月は31百万トンに1百万トン上方修正された。
中国の大豆生産は15.6百万トンで変わらず、大豆輸入は14百万トンで据え置きされている。
| 本日のトーメンの意見 |
(コーン)
9月の農務省の発表数値もふたを開けてみれば新味に欠け市場にインパクトを与える内容ではないと捉えられ、先週から続いた”大幅な生産量、期末在庫の下方修正”期待によって猛スピードで底上げされた相場もやっとセットバックをみて現段階の適正価格に調整されたものと考える。本日の需給発表で注目したいのは米国内での需要を一切変更しなかったこと。輸出は中国、アルゼンチンが前月数値より各150万トン、130万トン上方修正した。この両国の輸出増による米国産コーンの輸出減は明らか。既に韓国向け商いで中国産コーンが売り勝っている。一方、カナダではコーンの減産(10百万トン--->8.30百万トン)によりコーン輸入を前月予想の2百万トンより4.5百万トンに上方修正している。大部分が米国産コーン輸入となることは明らか。従い、中国産コーン+アルゼンチン産コーン輸出増による米国コーン輸出の減少とカナダ向け輸出増が相殺されたものとみる。また、中国の生産予想が125百万トンで据え置かれたが、一部の事前の予想では130百万トンに上方修正されるとの見方もあり、今後も中国の動向に目が離せない。
一方の南米はアルゼンチンの生産量が12.5百万トンと上方修正され、ブラジルの需給は大きな変更は加えられなかった。今後の南米での天候次第ではあるが、ブラジルでは鶏肉生産キャパが新規の設備投資により増加傾向にあり毎年10%程度の増産を繰り返していることから飼料需要は年々増加して振れは少ないことに対して、供給側の生産量は今後の作付け以降の天候条件による不確定部分が多くその振れ幅は大きい。従い、ブラジル産コーン37百万の出来不出来により同国のコーン輸入によりどれだけアルゼンチンのコーン輸出(760万トン)がブラジル一国で取られるか注目していきたい。今週、当地にブラジルマトグロッソ州、パラナ州の農家、穀物サプライヤーをビジターとして迎え話を聞いてみたところ、同生産地では旱魃天候が続いておりコーンの作付けは思うように進んでいないと言う。また、パラナ州では本来は冬の終わる9月では異例の寒さ(サンタカタリーナ州の一部では先週マイナス気温を記録した。)となっており先週前半は霜により発芽初期のコーンに被害がでるなどマイナーではあるが今後天候波乱を匂わす話がじわじわと出始めており今後はアルゼンチン、ブラジルの天候動向に注目していきたい。
価格に話を戻せば、9月のレイバーデイ明けより続いた上げ基調はしばらく一段落して8月30日につけた12月限265-3/4セントを安値として9月9日につけた296セントを目先の高値としてその間(その中心値は281セント)をしばらくアップ&ダウンするのではないかと考える。ファンドのネットロングは本日現在で推定99,000枚近くまで来ており、このポジションを一旦整理することなくしては新規の買い増しは余程の意外な強材料が出てこない限りは難しい。しばらくは12月限で281セントの上下5セント程度の幅で動くのではないかと予想する。アップトレンドはまだ終了しておらず、本日以降のポジション整理的な下げは本格的に300〜310セント(12月限)に向かっていく為に必要な調整局面と考え、12月ベースで281セントを割ってくる局面ではプライシングを確実に取り、あるいは新規の買いをこまめに仕込んで行く。ショートポジションは引き続き禁物とする。本日の動きをみて考えたことは、高値のピークは農務省がコーンのイアーの中身まで考慮して収量をはじく10月の農務省の需給発表前後ではないかということ。このころには南米のコーン作付け状況も市場に織り込まれてくるはず。(H)
(ダイズ)
農務省の今回の発表数値で注目すべき点は意外と少ないように思う。生産量、収量、期末在庫量などは市場が既に先取りしていた範囲内でしかなく、今後注目すべき点があるとすれば期末在庫は依然として低い数値(160百万ブッシェル、在庫率5.93%)であるという事実。大豆もコーンと同様に先週よりあるべきセットバックが小麦など他市場の動きに翻弄されてかき消され、ふたを開ければファンドもむやみに45000枚程度までネットロングを増やしてしまっていたという事実。
コーン市場と同様に今後大豆が11月限で600セント以上に向かって行くには新たな市場に驚きを与える材料の出現が必要となる。それが短期的になければ、11月限で昨日つけた591セント以上はしばらくお預けで、565セント〜591セント(中心値578セント)の間を神経質に動いてファンドのロング整理をして行く必要があるのではないか。アップトレンドはまだ続いており、本格的な上昇場面はこの調整局面が終了してからと考える。
今回の発表でブラジル、アルゼンチンの生産量はそれぞれ48百万トン、31百万トンと発表され南米の大豆大増産は市場には確実にインプットされつつある。南米大豆の世界生産に占める割合が増えれば増えるほど、今後の作付け以降の天候プレミアムは大きくなるはず。これで600ドル(11月限以降)以上の相場実現の下地は整ったと考える。あと南米の作付け動向をじっくり見てゆくのみ。(H)
【ご注意】
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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)