(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2002年9月16

 

 

本日の相場

とうもろこし  -- 大幅安で寄り付き、そのままもみ合い後、引けにかけ急速に戻しプラスサイドで引けた ---

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
DEC 02 274 - 75 278 1/4 272 278 + 1 3/4 334,559 5,485-
MAR 03 281 - 80 3/4 284 1/4 278 283 3/4 + 1 1/2 88,737 1125+
MAY 03 282 1/2 - 82 3/4 285 3/4 280 285 1/2 + 1 1/4 22,195 329+
JUL 03 280 1/4 - 81 283 1/2 278 1/4 283 + 1 27,084 356+
SEP 03   266 1/2 262 266 + 1 1/2 6,777 35+
DEC 03 251 3/4 - 52 253 3/4 251 253 1/4 +1 21,056 285+
            504082 4013-

 

 

 

大豆     --- 大幅安で寄り付いたが、後半はしっかりに動き、引け前には急騰して引けた ---

   OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
NOV 02 564 - 63 573 1/2 557 572 1/2 + 7 1/4 102306 897-
JAN 03 566 - 65 577 560 1/2 576 1/4 + 7 3/4 26175 236+
MAR 03 568 1/2 - 68 577 562 1/2 575 3/4 + 5 3/4 23377 71+
MAY 03 565 1/4 - 65 575 561 573 1/2 + 5 3/4 31825 72-
JUL 03 565 575 560 1/2 573 1/2 + 6 1/2 11199 15+
SEP 03 567 567 567 + 6 44 1+
  200772 1457-
MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
NOV 18340 + 270 OCT 2008 - 1 OCT 400 3/4 + 8 121.91 - 122.34
JAN 18340 + 350 DEC 2018 + 0 DEC 403 1/2 + 6
MAR 18320 + 380 JAN 2025 - 1 JAN 387 + 2
MAY 18260 + 380 MAR 2034 - 1 MAR 364 + 3

 

 

 

 

本日の相場の動き

 

コーン  安値より一転して戻しプラスサイドでの引け。小麦の急騰に支援される。

先週末からのフォロースルーからファンド筋の売り先行、また新規のコマーシャルの売りなども出て安値でオープン、小麦・ダイズ市場でも同様の動きとなりセッション前半ではシカゴ穀物市場全般にネガティブなムードが支配した。その後小麦市場で、12月限が9月9日の高値である440セントから本日の387-1/4まで実に52-3/4もの急落となり小麦市場ではファンドのネットロング整理が既に終了して売られ過ぎとの見方からローカル中心の買戻しもありマイナスサイドから一転してプラスサイドへ、またクローズ直前にも満遍なく買いが入り期近より前日比8セントアップをつけるなど、まず小麦市場が上昇に転じたことをコーン市場も好感してセッション後半にかけ急速に値を戻し、結局先週末比1セント以上の高値で引けた。

セッション中に発表された週間輸出検証高は31.023百万ブッシェルと市場予想を若干下回り支援材料とはならなかった。本日もコーン独自の強い材料はなく小麦やダイズ市場の高騰に支援された一日であった。

 

ダイズ 引けにかけてローカルズの買い戻しにマイナスサイドより一転急騰、小麦市場からも支援。 

オープニング直後は先週末の地合いを引き継ぎ大幅安で取引され、しばらくは安値近辺でもみ合った。コーンと同様に小麦市場での買戻しによる急騰に刺激され、またファンドのロング整理も一巡したとの見方、更にはセッション中に発表された週間輸出検証高で7.262百万ブッシェル(前週4.808百万ブッシェル)と好調なダイズ輸出が確認されたこと、また引け後に発表される週間クロップコンディションで先週より2%程度コンディションが下方修正されるのではとの噂などにより急速に買い戻しが入り値を戻し、クロージング間際にはローカルズの買い戻しも大量に入り結局先週末比、7セント以上の上げとなった。

市場では農務省の発表を契機としたファンドのロング整理も一段落して今後はタイトな需給バランスを評価した価格形成が必要との見方が出ていた。

 

本日,ファンドはコーンで1900枚程度の売り越し、ダイズで3200枚程度の買い越しとなった模様。小麦では900枚の売り越し。ファンドのネットロングはコーン・ダイズ・小麦で各97400枚、45500枚、23600枚程度と推測されている。

 

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部  先週末はベルト南部に降雨があった。早霜の可能性は依然として低い。

先週末はベルト南部中心に降雨がみられた。降雨量は0.25〜1インチ、ところにより2インチの降雨を記録、カバー率は40%。今週もベルトの70%の地域で0.25〜1.5インチの降雨が予想されている。ダイズについては既に鞘入れ時期を過ぎている為、この降雨による生育状況の改善は期待できない。今週の降雨はコーン・ダイズの完熟、収穫作業を遅らせるが作物にダメージを与える程度のものではない。同時期において早霜の降りる確率は低い。

(6〜10日後) 気温は平年よりやや低め。

中西部一帯で気温は平年並から平年を下回る。同時期後半には西部ベルトの限られた地域で霜の可能性がある。降雨は平年並みながら作物の完熟を妨げる程度のものとはならない。プレーンズ地域での降雨は限られ冬小麦の作付け作業は進展するだろう。

(11日〜15日後)

気温・降雨量ともに平年並みとなろう。平年並みの降雨量は収穫初期段階であるコーン・ダイズにとっては問題なく、収穫の妨げとはならない。一方、プレーズでの降雨は冬小麦の作付けを若干ではあるが停滞させるであろう。

 

【NOAA 米国各産地6-10日間予報 (9月22日〜9月26日)】 

*引け後の予報

  気温 降水量
西部ベルト  B  A
東部ベルト  N/B  A

クール&ウエットな天候が収穫を遅延させるとの見方からややサポーティブな予想。

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ)

 

(アルゼンチン) 今週火曜〜水曜日にかけて降雨の可能性あり。コーン・ひまわり作付け前の土壌水分は今のところ問題なし。

過去3日間概ねドライな天候となった。気温は最高が18〜23度、最低は5〜10度となった。今週火曜日より南西部ベルトで降雨のチャンスがあり降雨量は0.1〜0.5インチ、小麦ベルトの35%をカバーする。気温は平年並みで推移、最高気温14〜25度、最低気温7〜17度で推移する。作付けを前にしたコーン・ひまわりの土壌水分は今のところ問題なく潤沢。

(ブラジル) 北部ベルトに降雨があり小麦の収穫が停滞。作付け前のダイズ・コーンの土壌水分は今のところ問題なし。

北部リオグランデ・ド・スル州、サンタカタリナ州、パラナ州東部、サンパウロ州南部で0.25〜1.25インチ(ところにより2インチ)の降雨が小麦ベルトの50%、コーンベルトの30%の地域であった。気温は最高22〜33度、最低12〜18度を記録。今週金曜日までに小麦ベルトの北部から中部地域に降雨が予想される。降雨量は0.25〜1.5インチ、カバー率は小麦で85%、コーンで55%となる。気温は平年並みの最高23〜30度、最低12〜20度となる。今週も小麦ベルト地域で降雨が引き続きみられ小麦の収穫の進展を阻害する。また、水分過多やロッジングなどの問題も西部ベルトで発生する懸念が指摘されている。一方、コーンについては降雨によりセカンドクロップの収穫作業の遅延が懸念されるところ。コーン・ダイズの新穀の作付け前の土壌水分についてはこの降雨により潤沢に蓄えることが可能。

 

 


 

本日の発表等

 

1)USDA 週間輸出検証高 (単位:千トン)

 

  9月12日の週 9月05日の週 昨年同週 今年度累積 昨年度累積
コーン 788 798.7 1,186.3 1,332.9 1,870.9
ダイズ 197.6 130.9 236 311.3 360
小麦 421 496.3 521.5 7,247 7,344.8

コーン・大豆共に事前の予想範囲内にて中立材料。 

 

2) USDA発表週間クロップコンディション報告

【引け後の発表】 (主要18州平均)

春小麦収穫 今週 先週 昨年同期 平均
  90 75 99 93

一方冬小麦の作付は、17%の進捗となっている。(前年同期17%)

 

≪大豆落葉進捗率≫

  9/15現在 先週 昨年同期 平均
アイオワ 50 20 13 35
イリノイ 28 9 47 39
ミネソタ 54 22 31 44
インディアナ 39 18 55 58
ネブラスカ 44 19 31 36
オハイオ 46 18 61 53
ミズーリ 27 10 15 29
18州平均 42 19 37 41


 

《コーン主要7州のデントステージ》

  9/15現在 先週 昨年同期 平均
アイオワ 97 88 85 91
イリノイ 92 80 97 93
ネブラスカ 94 89 95 95
ミネソタ 94 80 87 91
インディアナ 83 64 98 91
オハイオ 74 52 84 84
ウィスコンシン 74 56 44 72
18州平均 90 78 89 90

 

《コーン主要7州成熟》

  9/15現在 先週 昨年同期 平均
アイオワ 59 35 37 55
イリノイ 44 24 68 55
ネブラスカ 49 32 41 43
ミネソタ 22 9 11 30
インディアナ 33 20 54 50
オハイオ 25 7 24 26
ウィスコンシン 15 8 9 22
18州平均 45 29 44 48

 

《コーン主要7州収穫》

  9/15現在 先週 昨年同期 平均
アイオワ 4 NA 2 3
イリノイ 4 NA 8 7
ネブラスカ 7 NA 4 5
ミネソタ 0 NA 0 0
インディアナ 4 NA 8 7
オハイオ 1 NA 1 2
ウィスコンシン 0 NA 0 1
18州平均 9 NA 8 8

コーン・ダイズともに生育・収穫進捗率は予想の範囲内にて中立材料。

 

《クロップコンディション》  (単位 : %)

【コーン】 括弧内は先週

7大生産州 非常に悪い 悪い 普通 良い 非常に良い
アイオワ 3 (3) 9 (8) 22 (23) 45 (46) 21 (20)
イリノイ 12 (13) 18 (18) 31 (33) 33 (32) 6 (4)
ネブラスカ 24 (25) 15 (15) 28 (27) 27 (28) 6 (5)
ミネソタ 2 (2) 6 (6) 21 (25) 54 (49) 17 (18)
インディアナ 20 (18) 25 (24) 29 (30) 24 (26) 2 (2)
オハイオ 28 (27) 31 (32) 29 (29) 11 (11) 1 (1)
ウイスコンシン 4  (5) 11 (12) 21 (23) 44 (42) 20 (18)
主要18州平均 14 (14) 17 (17) 27 (28)  33 (32) 9 (9)
18州平均(昨年) 4 (4) 10 (11) 30 (31) 44 (42) 12 (12)

「良い・非常に良い」は先週比1ポイント改善。「悪い・非常に悪い」は先週比変わらず。現時点での作柄の改善は収量に大きなインパクトを与えないとの見方から中立材料。

 

 

【大豆】 括弧内は先週

7大生産州 非常に悪い 悪い 普通 良い 非常に良い
アイオワ 3 (3) 10 (7) 25 (25) 46 (48) 16 (17)
イリノイ 12 (12) 14 (16) 31 (33) 37 (35) 6 (4)
ミネソタ 2 (2) 6 (6) 21 (24) 54 (51) 17 (17)
インディアナ 15 (13) 23 (20) 32 (35) 27 (29) 3 (3)
ネブラスカ 25 (26) 27 (26) 27 (28) 18 (18) 3 (2)
オハイオ 25 (21) 33 (30) 32 (36) 9 (12) 1 (1)
ミズーリ 21 (20) 28 (29) 30 (31) 18 (18) 3 (2)
主要18州平均 11 (10) 17 (16) 28 (29) 35 (36) 9 (9)
18州平均(昨年) 4 (4) 11 (12) 30 (31) 44 (43) 11 (10)

「良い・非常に良い」先週比1ポイントダウン。「悪い・非常に悪い」は、2ポイント悪化。市場では1〜2ポイント程度の悪化を織り込んでいたので中立材料。

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン・ダイズ)

本日のセッション前半のコーン・ダイズ・小麦の大幅下げにより先週の農務省の発表を契機として続いたファンドのポジション調整はひとまず終了したと考える。コーンについてはレイバーデー明けの9月3日につけたギャップ(271-1/2 - 268-3/4)を埋めにかかったが12月限で272セントでサポートされその後急激に値を戻した。8月30日の最安値である265-3/4セントとともに今後の堅固なサポート価格として記憶にとどめておきたい。コーンはセッション半ばまでファンドは3000枚の売り越しとなっていたが、クロージングにかけて約1100枚買い戻し、本日はネットで1900枚の売りにとどまった。ファンドのネットロングは本日のクローズ後97400枚とまだ急激に減っているわけではない。一方の小麦のネットロングは本日も900枚売り越し、23600枚程度となり急激にファンドがロングを手仕舞っていることがわかる。小麦相場は上昇力があるのに対して、コーンの動きはまだ重たい。本日もコーン独自の新規の材料にかけ小麦やダイズの上伸に支援された格好となった。

コーン価格については短期的には一本調子の上げはなく、272セント〜285セント程度のレンジで神経質にアップ&ダウンするのではないかと考える。中期・長期的にはコーンのアップトレンドはまだ終焉していない。12月限で300〜310セントの相場が実現すると考える。その時期は先週も述べたようにもう一度タイトな需給バランスが再評価され、農務省が実際のイアーの中身まで調査して収量の計算をはじく10月の農務省の発表前後と考える。この頃には南米アルゼンチン、ブラジルのコーンの作付け状況も見えてくるはず。プライシング方針は先週末と変わらず、今のレベルから272セントまでは確実に取って行きたい。

ダイズについては先週末のコメントで11月限550セント台でのプライシング・新規買いを勧めたが、此方の方はコーンと比べ動きがより速い。ダイズのタイトな在庫率(5.9%)がボディーブロー的に今後の相場に効いてくる。11月限ベースで9月後半以降に新高値を記録することは歴史的に少ない現象のようだ。過去33年間で7回しか起こっていないと言う。1980年以降においては過去に一回しか発生していない。このことから既にダイズ11月限で最高値を出し切ったと言うトレーダーも少なくないが、コーンと同様にまだアップトレンドが続くと考える。ダイズのタイトな期末在庫が南米などの豊作予想にかく乱されており、今後どのような南米ダイズの減産要因が出た場合でも世界需給に大きな変化を与えるからである。需要に関しては大きな変動要因は今後ないと考えるが、既に市場に織り込みされている南米のダイズ大増産がどうも今後の大きな波乱(変動)要因となるように思えてならない。また、本日もオーストの菜種でオーストの菜種協会が前回の生産予想121万トンから80万トンに生産予想を下方修正しており、ダイズ需要にとっては強い材料となってくる。 (H)

 

【ご注意】

弊社作成の本相場情報は、各種コメント内容を保証するものではありません。又、本相場情報により、各種商品売買を推奨する意図も全くありません。

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)