(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2002年9月30日

 

 

本日の相場

とうもろこし  -- プラスサイドでの寄り付きながら、すぐに下げて大幅安での引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
DEC 02  259 1/2 - 59  259 1/2  249 1/2  251 1/2  - 7 1/4  294642  1932- 
MAR 03  266 1/2 - 67  267  257 1/4  259  - 7  107648  572+ 
MAY 03  271 - 70 1/2  271  261 1/2  263 1/4  - 7  28749  128+ 
JUL 03  271 1/2  271 1/2  262 1/2  264  - 7  33351  367+ 
SEP 03  259  259  251  251 1/2  - 6 1/2  7367  105+ 
DEC 03  248 - 47 3/4  248   242  243 1/4   - 4 1/2  23634  120+ 
            498935  633- 

 

 

 

大豆     --- 安値寄り付き、さらに加速して大幅安での引け ---

 

?? OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
NOV 02  557 - 58  558  544 3/4  545 3/4  - 14 1/2  98303  71+ 
JAN 03  561 - 61 1/2  561 1/2  549  550 3/4  - 13 1/4  30627  858+ 
MAR 03  563 - 63 1/2  563 1/2  552  553 1/4  - 12 3/4  25655  139+ 
MAY 03  561 - 62  562  550 1/2  552 3/4  - 11 1/2  31121  215+ 
JUL 03  561 1/2  561 1/2  551  552 1/4  - 12  14067  106+ 
AUG 03  553  553  545  545  - 13  854  4+ 
            207272  1443+ 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
OCT  17030  -510  OCT  1974  -23  DEC  396 1/2  - 6  121.21 - 121.28 
DEC  17220  -470  DEC  1983  -26  MAR  400  - 4   
JAN  17270  -430  JAN  1988  -29  MAY  378  - 4   
MAR  17330  -380  MAR  1996  -27  JUL  352   - 1 1/2   

 

 

 

 

本日の相場の動き

 

(コーン) ファンドの大量ロング整理売りに大幅安となる

朝方発表された農務省の9月1日現在の在庫報告でコーンの在庫が1.599billion buと事前の予想平均である1.631billion buを下回りオープニングコールは1〜2セント高が予想されていたが、一方では輸出検証高が18.127million buとなり事前の予想レンジである25〜30million buを大きく下回ったことなどが逆に弱材料視されまちまちで寄り付いた。その後先週末からの天候で略ドライな天候が中西部で続いたことから収穫が一段と進むとの見方や、12月限で260セントを抜けなかったことを契機としてファンドの売りが加速し値を下げ始めた。また、先週金曜日のコミットメントオブトレーダーズでコーンのファンド筋のロングポジションが78,203枚と予想外に大きいことが確認されたことが市場の圧迫要因となりファンドのロング整理売りが終始続いた。本日のコーンの取引高は先週末の39,162枚に対して101,859枚と大商いとなり、ファンドはこの日約14000枚のロング整理を行なった模様。 

 

(ダイズ) 収穫の進展とともにファンドのロング整理が加速し大幅安に 

ダイズは朝方発表された農務省の9月1日現在の在庫報告で208million buと事前のトレーダーの平均予想値である189million buを上回ったこと、更には2001年クロップの生産量が若干ではあるが上方修正されたこと、また先週末から中西部ではホットアンドドライ気味の天候が続いて収穫が進展するとの見方、先週末のコミットメントオブトレーダーズで大量のファンドロングが確認されたことなど弱い材料が優勢となりオープニングより安値での動きとなり、その後も月末でのファンドロング整理売りが後場になり一層加速して大幅安のままそのまま引けた。本日の取引高は67,851枚と先週金曜日の45,593枚に比べ大きく、ファンドは推定で約4500枚を売り越した模様。 

 

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部  ベルトでは今週後半に広範囲にわたり降雨

ベルト最東端では、熱帯低気圧イシドールが運んできた雨が漸く先週金曜日に上がった。その他の地域で先週末降雨が見られたのは、昨日のベルト北部4分の1のエリアで、0.10〜0.75インチ、ところにより3.5インチ、カバー率30%が観測されたのみ。それ以外は概ね晴れで、ここシカゴでも日中は30℃まで気温が上昇し、半袖シャツ一枚で十分過ごせる陽気となった。明日は西部で降雨、その後週後半にかけて東部にも拡大していく。特に東部では後半に熱帯低気圧リリーの影響が出始める可能性がある。一連の降雨により0.25〜1.5インチ、ところにより3.5インチ、カバー率80%程度になる見込み。これに伴い、週後半は収穫がやや遅れそうだが、被害は出るとしても降雨量の多いと予想される南東部に留まる。 

(6〜10日後)  気温、降雨量ともに平年よりやや低め 

この期間はベルトでは収穫が順調に進む。逆にプレーンズでは降雨が見込まれ、乾燥していたカンザスでも冬小麦の発芽には良い状態となりそう。 

(熱帯低気圧 リリー の動向) 

現在キューバ南部に位置する熱帯低気圧リリーは、徐々にハリケーン並みの勢力になりつつある。今週後半にメキシコ湾を渡り、デルタ地域に近づくと予想される。ただ、降雨量はイシドールより少ないと予想され、1〜3インチ、ところにより6インチ程度。 

 

NOAA 米国各産地6-10日間予報 (10月6日〜10月10日)】  

*引け後の予報 

  気温  降水量 
西部ベルト  B/N  A 
東部ベルト  N/A  A 

収穫がやや遅れるが大きな強材料とはならない。 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

ブラジル  ベルト南部では今週は降雨 

週末は概ね晴天であったが、南部では今朝雷雨があった。降雨量は0.25〜1.0インチ、カバー率10%。この雨は今週ゆっくりと北上するが北西部だけは降雨が見られない見込み。予想降雨量は0.25〜1.5インチ、カバー率75%。雨により南部で作付けは一時休止するが、北部では農作業に影響はない。北西部ではもう少し雨が欲しい。 

 

本日の発表等

1) USDA 四半期在庫報告 (単位:十億ブッシェル) 

 

  在庫(9/1時点)  予想平均  予想範囲  6/1/02時点  9/1/01時点 
コーン  1.599  1.632  1.614-1.667  3.594  1.899 
大豆  0.208  0.190  0.176-0.202  0.648  0.248 
小麦  1.740  1.759  1.716-1.800  0.772  2.156 

 

2)USDA 週間輸出検証高 (単位:千トン) 

 

  9月26日の週  9月19日の週  昨年同週  今年度累積  昨年度累積 
コーン  460.5  732.5  834.6  2,543.6  4,017.6 
ダイズ  180.3  146.7  311.0  645.2  883.3 
小麦  337.7  528.9  692.9  8,151.2  8,613.3 

コーン・大豆共に事前の予想より低い数字となり、ややネガティブに受け止められた。  

 

3) USDA発表 週間クロップコンディション報告 

【引け後の発表】 (主要18州平均) 

冬小麦作付け    今週        先週        昨年同期     平均       
  50  31  50  41 

 

≪大豆落葉進捗率≫ 

  9/29現在  先週  昨年同期  平均 
アイオワ  93  77  55  83 
イリノイ  80  51  85  83 
ミネソタ  98  82  89  95 
インディアナ  82  63  89  92 
ネブラスカ  86  68  84  90 
オハイオ  89  72  89  88 
ミズーリ  66  43  53  65 
18州平均  83  65  76  82 

 

≪大豆収穫進捗率≫ 

  9/29現在  先週  昨年同期  平均 
アイオワ  16  4  5  22 
イリノイ  13  2  26  23 
ミネソタ  25  9  10  31 
インディアナ  10  3  16  22 
ネブラスカ  16  6  13  18 
オハイオ  14  8  11  19 
ミズーリ  14  4  7  13 
18州平均  17  6  15  22 

 

《コーン主要7州成熟》 

  9/29現在  先週  昨年同期  平均 
アイオワ  95  80  78  91 
イリノイ  86  66  93  87 
ネブラスカ  84  70  83  86 
ミネソタ  86  53  63  79 
インディアナ  74  53  89  84 
オハイオ  51  35  55  59 
ウィスコンシン  51  29  35  61 
18州平均  83  65  79  82 

 

《コーン主要7州収穫》 

  9/29現在  先週  昨年同期  平均 
アイオワ  10  6  5  14 
イリノイ  20  9  29  27 
ネブラスカ  17  10  11  20 
ミネソタ  4  1  2  8 
インディアナ  14  8  20  18 
オハイオ  7  4  5  8 
ウィスコンシン  2  0  2  6 
18州平均  20  13  19  22 

コーン・ダイズともに生育・収穫進捗率は予想の範囲内にて中立材料。 

 

《クロップコンディション》  (単位 : %) 

【コーン】 括弧内は先週 

7大生産州  非常に悪い   悪い  普通  良い  非常に良い 
アイオワ  2 (2)  9 (9)  20 (22)  47 (46)  22 (21) 
イリノイ  11 (11)  19 (19)  34 (34)  31 (31)  5 (5) 
ネブラスカ  25 (24)  16 (15)  25 (28)  27 (26)  7 (7) 
ミネソタ  1 (2)  6 (7)  24 (21)  52 (53)  17 (17) 
インディアナ  19 (18)  23 (24)  31 (30)  24 (26)  3 (2) 
オハイオ  28 (29)  32 (30)  29 (28)  10 (12)  1 (1) 
ウイスコンシン  2? (4)  12 (11)  22 (25)  47 (45)  17 (15) 
主要18州平均  13 (13)  17 (17)  27 (28)   34 (33)  9 (9) 
18州平均(昨年)  4 (4)  9 (10)  30 (30)  44 (43)  13 (13) 

「良い・非常に良い」は先週から1ポイント改善して43ポイント。予想範囲内で中立材料。 

 

【大豆】 括弧内は先週 

7大生産州  非常に悪い  悪い  普通  良い  非常に良い 
アイオワ  2 (2)  9 (9)  25 (26)  47 (47)  17 (16) 
イリノイ  10 (10)  16 (16)  34 (34)  35 (35)  5 (5) 
ミネソタ  1 (2)  6 (6)  23 (22)  54 (55)  16 (15) 
インディアナ  14 (14)  20 (23)  35 (32)  28 (28)  3 (3) 
ネブラスカ  25 (22)  27 (26)  25 (29)  20 (19)  3 (4) 
オハイオ  23 (25)  30 (33)  35 (33)  11 (11)  1 (1) 
ミズーリ  19 (22)  30 (28)  33 (32)  16 (16)  2 (2) 
主要18州平均  10 (10)  17 (16)  30 (30)  34 (36)  9 (8) 
18州平均(昨年)  4 (4)  11 (12)  30 (31)  44 (42)  11 (11) 

「良い・非常に良い」は先週から1ポイント悪化して43ポイント。予想範囲内で中立材料。 

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン・ダイズ)

本日の米国株式市場は全面安となった。ダウ工業株30種平均は7,591.93ドルで109.52ポイント安。これは1998年8月31日以来の安値。また、ナスダックも1996年9月12日以来の安値。S&P500も大きく下げた。一方の商品市場の指数であるCRB INDEXも下げ、10日移動平均値を下回って引けた。更に、コーンは12月限で260セントを抜けることが出来ず、9日平均、18日移動平均値を抜くことも出来ず、またダイズは50日の移動平均値である549-3/4を下回って引けた。 

コーン・ダイズともにファンダメンタルズの供給サイドにおいて大きな変化は見られない。しかし、米国株式市場の安値に象徴されるように世界的な経済不況が商品市場にもかなり意識されてきているように思う。株安から消費減少が連想され、米国でもデフレーションが意識されだしている。今後の世界的な経済活動の停滞による需要サイドの停滞により、コーン・ダイズでも需給関係が緩んでくることが今後予想される。また、株式市場の低迷によりファンド筋が一斉に商品市場での利食い、ロング整理に乗り出している。コーン市場ではこの動きが顕著となり、予想外にファンドの売りが続いている。ファンドのネットロングは本日現在でまだ61,000枚程度あり、今後もしばらくはファンドの整理売りが続こう。12月限で240セント近くの価格が出てもおかしくない状況にある。また、ダイズでもファンドのロング整理の過程で11月限で530セント程度のオーバーシュートが実現される可能性が出てきたと考える。 

コーン・ダイズ単一商品の需給だけで今後の相場を判断すると間違い安くなるように思う。未だにコーン・ダイズが”現在与えられている需給バランスの情報”だけでここまで価格を下げた正当な理由が見出せない。世界的な経済状況を背景としたファンドの資金の流れが今後一層注目される。(H) 

 

 

【ご注意】 

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)