(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2002年10月4日

 

 

本日の相場

とうもろこし  -- やや高値寄り付き、やや高値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
DEC 02  256 1/2 - 56  260 1/4  255  257 3/4  +3 1/4  270266  1974- 
MAR 03  262 1/4 - 61 1/2  266  261 1/4  263 3/4  + 3  108760  17+ 
MAY 03  265 3/4  268 1/4  264 1/2  267  + 3  30850  92+ 
JUL 03  266 1/2 - 66  269  265  267 1/4  + 3  33311  223- 
SEP 03  253  256 1/4  253  255 1/4  + 3 3/4  878  61+ 
DEC 03  243 1/4  245 3/4   242 1/2  244 1/2   + 1 3/4  25908  247+ 
            480835  1797- 

 

 

 

大豆     --- やや安値寄り付き、やや高値引け ---

 

?? OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
NOV 02  538 - 39  543 3/4  536 1/4  539 1/2  + 1 1/2  89540  3133- 
JAN 03  543 - 43 1/2  547 1/2  540 3/4  544  + 1 1/4  31512  609+ 
MAR 03  545 1/2 - 46  550 3/4  543 1/2  546 1/2  + 1 1/4  26691  312+ 
MAY 03  545  549 1/2  543 1/2  546 3/4  + 1 1/2  30909  421+ 
JUL 03  544 1/2 - 45  550 1/2  544  547  + 1 3/4  14992  150+ 
AUG 03  540  544  540  541 1/2  + 3  964  23+ 
            202028  1381- 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
OCT  16710  +40  OCT  1948  -1  DEC  376 1/4  + 1 1/2  122.79 - 123.23 
DEC  17040  +120  DEC  1947  -4  MAR  379 1/2  + 3/4   
JAN  17160  +140  JAN  1948  -7  MAY  363  + 1?   
MAR  17290  +170  MAR  1956  -5  JUL  338 1/2   + 3/4   

 

 

 

 

本日の相場の動き

 

(コーン) 朝方のスパークスの発表に買い安心感が出て上伸

注目されていたスパークス社の収量、生産高予想がオープニング前に発表され、コーンの収量・生産高が各126.1ブッシェル、8896百万ブッシェルとなり、9月の農務省の発表数値よりは上方修正となったものの事前の市場での予想が場合によっては9000百万ブッシェルを上回るのではと見られていただけに、この数字は強材料ととらえられファンド筋の買いから値を上げた。12月限で一旦は260セントを抜けたがこのレベルでは商業筋からの売りがあり価格は押さえられ250セント後半での取引が続いた。 

本日も中西部で雨勝ちの天候となり明日の土曜日には回復するものの西部ベルト北部で雨が残り収穫が遅れるとの見方も支援材料となった。また本日発表されたカナダ統計局の大麦の生産予想で前回の発表数値である7883千トンから7678千トンに下方修正されたこともコーン市場の支援材料ととらえられた。 

 

(ダイズ) コーンと同様にスパークスの発表に買い戻しが入る 

朝方発表されたスパークス社の収量、生産高予想でダイズ収量が37.4ブッシェル、生産高が2684百万ブッシェルとなり9月の農務省予想である37ブッシェル、2656百万ブッシェルを上回ったが事前の市場予想より上方修正幅が少なかったことから買い安心感がでて堅調な動きとなった。大豆11月限は昨日までの下押しから売り過剰感も手伝い、一時543セントレベルをつけたが商業筋の売りに長持ちは出来なかった。 

需要面で昨日中国が11万トンの米国産ダイズをキャンセルしたこと、また西海岸の港湾労働者のストライキにより米国産ダイズの東南アジア向け輸出が短期的に減少するのではとの見方から本日も手放しで新規買いを仕掛ける環境とはならなかった。 

 

本日、ファンド筋はコーン・ダイズ・小麦市場で各2000枚、500枚、500枚の買い越しとなり、各ネットロングポジションを62,900枚、43,650枚、18,400枚とした模様。 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部  ベルトでは本日も降雨 

昨日はベルト西部のネブラスカ、ミネソタ、アイオワ西部で0.25〜1.25インチ、ところにより2.25インチ、カバー率45%の降雨が観測された。この雨は本日ベルト東部にも拡がり、明日も残る。西部では明日は晴れ間が見える。気温は平年並みに下がり、ここシカゴでは本日の最高気温22℃、最低気温8℃。既に街路樹は色づき始めている。 

(6〜10日後)  降雨量はベルトでは平年並みかやや少なめ、プレーンズ、デルタではやや少なめ 

概ねドライな天候が続き、今週中断していたコーン・大豆の収穫は進捗していく。 

 

NOAA 米国各産地6-10日間予報 (10月10日〜10月14日)】  

*引け後の予報 

  気温  降水量 
西部ベルト  A  N 
東部ベルト  A  B/N 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

ブラジル  北中部では今週末降雨が見られる 

昨日はリオグランデドスール、サンタカタリナ、パラナ西部、ゴイアス西部、マトグロッソ中部で0.25〜2.0インチ、カバー率は小麦・大豆地域の65%、コーン地域の45%の降雨が観測された。最高/最低気温は南部で23℃/16℃、北部では33℃/20℃。週末は南部はドライ、北中部では降雨が見られる。降雨によりコーン・大豆にとって土壌水分は問題ないが、作付けはスロー。 

アルゼンチン  土曜日までは晴天が続き、日曜日遅くに再び降雨が戻る 

昨日はブエノスアイレス東部で0.10〜0.75インチ、カバー率40%の降雨が観測された。最高気温は20〜28℃、最低気温は9〜16℃で推移した。明日土曜日までは降雨量は少なく、日曜日、月曜日と降雨が戻る。土壌水分はまだ若干ドライ気味で作付け前にもう少し雨が欲しい。 

 

 

本日の発表等
1) コミットメント オブ トレーダーズ (Oct.1現在) (単位:枚) 

 

  オプションなし   ⇔ 市場事前予想  オプション込み 
大豆  ロング  45,656  ロング  39,000  ロング  38,931 
大豆粕  ロング  15,032  ロング   8,500  ロング  10,728 
大豆油  ロング  15,479  ロング  14,800  ロング  11,212 
コーン  ロング   63,877  ロング  63,700  ロング  41,306 
小麦  ロング  26,412  ロング  20,600  ロング  29,772 

コーンは予想範囲内で中立材料視。大豆、大豆粕、小麦は予想を上回っておりやや弱材料視される。 

 

2) USDA 週間ローンデータ (Oct.1現在) (単位:百万ブッシェル)  

【コーン】 

  9ヶ月残高  先週比  FORFEIT計  先週比  REDEEMED計  先週比 
2001クロップ  81.2  -41.5  0.4  0.0  1,313.1  41.5 
2002クロップ  26.9  11.2  0.0  0.0  0.0  0.0 

【大豆】 

  9ヶ月残高  先週比  FORFEIT計  先週比  REDEEMED計  先週比 
2001クロップ  9.7  -4.0  0.6  0.1  301.5  3.9 
2002クロップ  2.9  2.6  0.0  0.0  0.0  0.0 

特に目立った動きはなく中立材料視される。 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

注目されていたスパークス社の収量・生産高予想が発表された。収量は126.1ブッシェル/エーカー、生産高は8,896百万ブッシェルとなり9月の農務省の数値である125.4ブッシェル、8,849百万ブッシェルを上回る数字となった。しかし、市場では9,000百万ブッシェルを超える生産量が発表されるのではとの見方も一部あり、スパークス社の発表数字は事前の予想に比べて非常に緩やかな上昇幅となった。9月中旬以降の一本調子の下げの引き金の一つがこのスパークス社の予想であり、今回の発表数値からしてコーン市場の急反発があってもおかしくないが、本日は260セントを若干上回ったのみに終わり、逆に地合いの弱さを印象つけたと言える。市場の注目は来週発表される農務省10月の需給発表となるが心配される供給サイドの急激な上方修正がないとしても、世界的な経済不況への入り口を前にした需要サイドの力強い支援材料が期待しづらい為、テクニカルなあや戻し場面があったとしても本格的な上昇相場へはまだ時間がかかりしばらくは戻り売りパターンが続くと考える。12月限のレジスタンスは260〜261セントでここをいつ突き抜けるかまずは確認していきたい。下値はオーバーシュートで240セントを頭に入れて対応していきたい。 

1992年〜2001年の10年間において、9月の農務省の生産予想数量が10月で上方修正されたことが過去7年ありその平均上方修正幅は145百万ブッシェルとなっている。残りの3年間では下方修正となっているがその平均幅は243百万ブッシェルとなっている。この確率から単純には判断は出来ないが9月から10月にかけて上方修正される確率は高いといえる。しかし、10年間の平均を取ると34百万ブッシェルの上方修正となり、エーカー当たりの収量に直すと0.4ブッシェルの修正に止まる。スパークス、FC STONE、スミスバニー、フィマットなど各社の予想も9月の農務省の収量予想である125.4ブッシェルに対して0.6〜1.1ブッシェルの上方修正幅(予想)となっており、10月の農務省の収量、生産高予想は過去の経験値からも判断して相場を劇的に動かす数値にはならないと考える。 (H) 

 

(ダイズ) 

コーンと同様にスパークスの発表数値が注目された。収量・生産予想は各37.4ブッシェル/エーカー、2,684百万ブッシェルとなり9月の農務省発表数値と比べ各0.4ブッシェル、28百万ブッシェルの上方修正に止まった。スパークス、FC STONE、スミスバニー、フィマット各社の10月農務省の発表を前にした収量予想は9月の農務省発表数値比0.4ブッシェル〜0.9ブッシェルの上昇幅となっている。何れも10月の農務省数値である37ブッシェルを上回るものであるが、一部のアナリストの中には9月発表数値を下回るとの見方をするものもある。その理由付けとしては収穫の遅れている東部地区のダイズがもっとも植付け期の長雨や生育期のドライ天候に悪影響を受けており,その悪い収量が今後の農務省の発表に徐々に反映されてくるとの見方。 

1966/67CROP以降で9月の発表が8月の数値を上回り、逆に10月の数値が9月を下回り、11月の発表、1月の最終発表と各収量・生産予想数量が下方修正された年は67/68, 73/74, 74/75, 82/83, 93/94, 95/96, 98/99, 00/01の計8回ある。この8回において9月の生産予想数量と1月の最終予想数量との下方修正幅は平均で88百万ブッシェルとなる。単純には比較は出来ないが、もし今クロップがそのようなもう一つの年となれば今クロップのダイズの最終生産高は2,568百万ブッシェルとなり、9月農務省のその他数値を単純に当てはめると期末在庫は72百万ブッシェルとなり、期末在庫率は2.6%となる。大胆な予想ではあるが一つの可能性として紹介します。 

価格についてはコーンと同様にしばらくは戻り売りパターンか。ファンドのネットロングもまだ高レベルでありまだ弱材料に反応しやすい地合いにある。今後はブラジルや南米産ダイズの天候相場に移行してくるが今の所本格的な作付けを前にして懸念材料は見出せない。本日もダウ工業株30種、ナスダック、S&P500は各2.5%,2.25%,2.29%の反落となっており世界的な株安となっている。世界の景気動向、経済成長率に比例する油脂需要、食肉需要に今後悪影響が出ることが懸念される。昨日と意見変えず、11月限で530セントまでの下落を再度待ち買い、プライシングを進めたい。(H) 

 

【ご注意】 

弊社作成の本相場情報は、各種コメント内容を保証するものではありません。又、本相場情報により、各種商品売買を推奨する意図も全くありません。 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)