(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2002年10月11日

 

 

本日の相場

とうもろこし  -- 安値寄り付き、安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
DEC 02  250 1/2 - 51  251 1/4  246 1/2  246 3/4  - 4 3/4  261196  4223- 
MAR 03  257 3/4 - 58  258  253 1/2  253 3/4  - 4 1/2  116173  1622+ 
MAY 03  261 1/4 - 61 1/2  261 1/2  257 1/2  258  - 4 1/2  33959  885+ 
JUL 03  263 1/2 - 64  264  259 1/2  259 3/4  - 4  36797  1143+ 
SEP 03  253 1/4 - 53  253 1/4  250  250  - 3  9234  394+ 
DEC 03  243 1/2  244 1/4   241 3/4  242 1/4   - 1  27282  510+ 
            488281  362+ 

 

 

 

大豆     --- やや高値寄り付き、やや高値引け ---

 

?? OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
NOV 02  532 - 31  535  528  528 1/2  + 3 3/4  77495  2843- 
JAN 03  536 1/2 - 37  539 3/4  533  533 1/4  + 3 1/2  37993  805+ 
MAR 03  539 3/4 - 40  542  535  535 1/2  + 3 1/4  28362  867+ 
MAY 03  538 1/2 - 39 1/2  542  536  536  + 3 1/4  32793  80+ 
JUL 03  539 - 39 1/2  542 1/2  535  535 1/2  + 3  16271  876+ 
AUG 03  54 1/2  536  533  533  + 4 3/4  1085  69+ 
            202893  501+ 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
OCT  16320  +90  OCT  1938  +29  DEC  365 1/2  - 1/4  123.92 - 124.39 
DEC  16640  +70  DEC  1933  +18  MAR  369 3/4  - 3/4   
JAN  16780  +100  JAN  1940  +17  MAY  356 1/4  - 2 1/4   
MAR  16900  +100  MAR  1948  +15  JUL  333 1/4   - 2 1/2   

 

 

 

 

本日の相場の動き

 

(コーン) 農務省の生産数量予想にファンドの大量売りが出て7月末以来の安値をつける

朝方発表された農務省の生産予想数字(8.97billion bu)、収量予想(127.2bu/acre)が予想の範囲を超えて上方修正されことからファンド筋の売りに値を下げ7月末以来の安値をつけた。市場は90億ブッシェルに近い生産予想数字に反応して寄り付きより売りが旺盛となり買い方の支援なく終始軟調な展開となった。収穫も今週末には40〜42%程度進捗して平年(45%)に近づいており、来週も降雨が少なく収穫が進展するとの見方からも価格は圧迫を受けた。 

本日、ファンドは約15,000枚のロングを売り越し、ネットロングを47000枚程度とした模様。 

 

(ダイズ) 農務省の生産予想数量の下方修正に堅調に動くも引けにかけやや値を戻す 

コーンとは異なり朝方発表された農務省の生産予想で収量は37ブッシェルと据え置かれたものの生産数量が9月の予想数字より2百万ブッシェル下方修正されたことが事前の生産数量増予想に対して驚きとしてとらえられ寄り付きより買いが旺盛となり堅調に動いた。ブラジル中南部やパラナ州北部で乾燥気味の天候が続いており既に植え付けされたダイズの作柄に懸念材料となっているとの報、更にはブラジル南部では水分過多により作付けが進まないことなども強材料視されていた。しかし、一方では今回の農務省の発表で期末在庫が175百万ブッシェルと上方修正されており、市場では155百万ブッシェルレベルの期末在庫を織り込みながらトレードされていただけに相場を一気に持ち上げるには行かず、コロンブスデーの3連休にはダイズの収穫も大きく進むとの見方もでて終盤には上げも押さえられ、コーン市場の軟調にも影響を受けて上げ幅は限られた。 

本日、ファンドは約1500枚程度を買い越し、ネットロングを35200枚程度とした模様。 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部   

降雨は北西部に限られ、収穫作業は順調 

昨日はベルト南東部で0.10〜0.75インチ、カバー率10%の降雨が見られた。この雨は今日には上がり、週末から来週前半までの降雨は北西部に限られる。北部では日曜日から冷え込むことが予想され、北西部の雨はみぞれ交じりになる可能性がある。全体的には週明けまで概ね晴れ、収穫は平年のペースまで進捗できる。 

NOAA 米国各産地6-10日間予報 (10月17日〜10月21日)】  

*引け後の予報 

  気温  降水量 
西部ベルト  B  N 
東部ベルト  B  N 

気温は下がるが収穫は進む。 

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

ブラジル   

昨日は南部で低気圧が活発で、0.25〜1.5インチ、大豆産地の55%、コーン産地の30%をカバーする降雨が見られた。降雨は本日も南部で見られ、週末から週明けにかけては中部に移動する。予想降雨量は0.25〜1.25インチ、ところにより2.0インチ、大豆産地の60%、コーン産地の30%程度の見込み。 

降雨により引き続き南部産地では作付けを遅らせることになる。逆に北部ではところによりドライな地域も見られ、作付け後のクロップにとっては降雨が欲しい。 

 

アルゼンチン   

昨日は南西部で朝方まで降雨が続いた。降雨量は0.5〜1.75インチ、カバー率10%。同程度の降雨が2日間続き、その後週明けに北部にも降雨が見られる。 

この降雨により土壌水分は良化、作付け後のコーンの発芽を促す。 

 

本日の発表等

1)USDA SUPPLY /DEMAND REPORT 

@ 米国産大豆(単位:百万ブッシェル) 

  2001-2002  2002-2003 
  SEP  OCT11  SEP  OCT11 
作付面積(百万エーカー)  74.1  74.1  73.0  73.0 
収穫面積(百万エーカー)  73.0  73.0  71.8  71.8 
単収(ブッシェル/エーカー)  39.6  39.6  37.0  37.0 
         
初期在庫  248  248  195  208 
生産量  2,891  2,891  2,656  2,654 
輸入  3  2  5  3 
・供給合計  3,141  3,141  2,856  2,865 
搾油用  1,700  1,700  1,675  1,675 
輸出用  1,065  1,065  850  850 
種子・飼料用  89  89  87  87 
その他  92  79  84  78 
・需要合計  2,946  2,933  2,696  2,690 
期末在庫  195  208  160  160 
農家平均価格($/ブッシェル)  4.35  4.35  5.15-6.05  5.05-5.95 

 

A 米国産コーン (単位:百万ブッシェル) 

  2001-2002  2002-2003 
  SEP  OCT11  SEP  OCT11 
作付面積(百万エーカー)  75.8  75.8  78.8  78.8 
収穫面積(百万エーカー)  68.8  68.8  70.5  70.5 
単収(ブッシェル/エーカー)  138.2  138.2  125.4  127.2 
         
初期在庫  1,899  1,899  1,636  1,599 
生産量  9,507  9,507  8,849  8,970 
輸入  10  10  15  15 
・供給合計  11,416  11,416  10,499  10,584 
飼料用その他  5,825  5,862  5,600  5,650 
食用・種子用・工業用  2,055  2,054  2,170  2,170 
輸出用  1,900  1,900  2,000  2,000 
・需要合計  9,780  9,817  9,770  9,820 
期末在庫  1,636  1,599  729  764 
農家平均価格($/ブッシェル)  1.97  1.97  2.35-2.75  2.30-2.70 

 

B世界の新穀コーン/大豆生産量予想 (単位:百万トン) 

(( )内は前月発表) 

○コーン (2002/03クロップ) 

  生産量  輸出   
中国  125.0(125.0)  9.50(9.50)   
アルゼンチン  12.50(12.50)  7.60(7.60)   
南アフリカ  9.50 (9.50)  1.80(1.80)   

 

○大豆(01-02クロップ) 

  生産量  輸出 
アルゼンチン  29.50 (29.50)  6.30 (6.60) 
ブラジル  43.50 (43.50)  15.00 (15.30) 


(02-03クロップ) 

  生産量  輸出 
アルゼンチン  31.00(31.00)  10.00(10.00) 
ブラジル  48.00(48.00)  21.20(21.30) 

 

  USDA 需給報告 発表のサマリー   

コーン 

事前の予想通り生産量、単収はそれぞれ上方修正されたが、単収は市場の予想を上回る数値であった。加えて期末在庫についても事前予想をやや上回る発表となった。各アイテムに付き下記検証する。 

新穀の作付け面積、収穫面積は前月と変わらず。単収は前月の125.4ブッシェルから1.8ポイント・アップの127.2ブッシェルに上方修正されインパクトを与えた。これに伴い生産量も8,970百万ブッシェルに121百万ブッシェル上方修正された。期首在庫は1,599百万ブッシェルと下方修正、飼料需要は5,650百万ブッシェルとやや上方修正されたものの、生産量の上方修正が大きく反映し、結果的に期末在庫は前月の729百万ブッシェル(在庫率 7.46%)から35百万ブッシェル上方修正の764百万ブッシェル(在庫率 7.78%)となった。 

世界のコーン在庫は前月の89.83百万トンから今月は91.48百万トンに1.65百万トンの上方修正となった。中国、アルゼンチン、南ア、ブラジルの生産量・輸出量はいずれも据え置きで、米国での在庫増が主因。 

 

大豆 

コーンが弱材料視された一方で大豆は強材料視された。新穀の生産量2,654百万ブッシェル、単収37.0プッシェルはいずれもほぼ先月の発表と変わらずで、上方修正を期待していた市場の事前予想を裏切る形となった。加えて175百万ブッシェルの期末在庫はほぼ予想範囲内であった。 

先月の発表から動きのあったアイテムとしては、期首在庫が13百万ブッシェルの上方修正、需要サイドではその他需要が6百万ブッシェルの下方修正で、結果的に期末在庫は前月の160百万ブッシェル(在庫率 5.93%)から15百万ブッシェル・アップの175百万ブッシェル(在庫率 6.51%)に留まった。 

世界の大豆在庫は前月の25.35百万トンから今月は26.11百万トンに上方修正となった。アルゼンチン、ブラジルの生産量・輸出量は共にほぼ据え置きで米国の期末在庫増が主因。 

 

2) コミットメント オブ トレーダーズ (Oct.8現在) (単位:枚)  

 

  オプションなし   ⇔ 市場事前予想  オプション込み 
大豆  ロング  43,192  ロング  41,200  ロング  35,515 
大豆粕  ロング  12,914  ロング  13,700   ロング   8,040 
大豆油  ロング  11,395  ロング   8,800  ロング   5,662 
コーン  ロング   68,574  ロング  62,900  ロング  42,303 
小麦  ロング  20,969  ロング  19,400  ロング  24,548 

コーンは予想範囲を上回っておりやや弱材料視、大豆は予想範囲内で中立材料視される。 

 

2) USDA 週間ローンデータ (Oct.8現在) (単位:百万ブッシェル)  

【コーン】 

  9ヶ月残高  先週比  FORFEIT計  先週比  REDEEMED計  先週比 
2001クロップ  70.4  -10.8  0.4  0.0  1,323.9  10.8 
2002クロップ  37.1  10.2  0.0  0.0  0.0  0.0 

【大豆】 

  9ヶ月残高  先週比  FORFEIT計  先週比  REDEEMED計  先週比 
2001クロップ  8.4  -1.3  0.7  0.1  302.7  1.2 
2002クロップ  8.9  6.0  0.0  0.0  0.0  0.0 

特に目立った動きはなく中立材料視される。 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

予想に反して劇的な収量、生産数量の上方修正が農務省より発表された。収量127.2bu/acre, 生産量8970million buは事前の予想の範囲を超える数値となった。今回注目されたのはアイオワ、ミネソタ州でのコーンの収量増。アイオワ州では前回発表収量より10ブッシェル上方修正され159ブッシェルの記録となり、ミネソタ州では152ブッシェルとなり記録収量の153ブッシェルに近い数値となった。 

過去10年間において10月の農務省の予想生産量が9月より上方修正された場合必ず11月の発表でも更に上方修正されており,この事実から今クロップでも11月の発表で更に生産量の若干の上方修正の確率が高いと言える。更に、本日発表されたコミットメントオブトレーダーズをベースとすると本日現在のファンド筋のロングはまだ47000枚程度あり、これは市場の予想を上回ることから来週もファンド筋のロング整理が続こう。本日、更に中国の米国農務省官吏により中国コーンの在庫が前回の52.7百万トンから71.8百万トンに上方修正されたことも来週以降の相場展開に弱材料としてとらえられよう。 

上記によりコーン12月限の下値リスクは以前の予想である240セントから、230〜240セントレベルに下げざるを得ない状況と判断する。(H) 

 

(ダイズ) 

目先は膠着相場継続 

予想の範囲内の数字となった。普通予想の範囲に収まればそれなりの動きに留まるところ。しかし、本日数字が出た後の寄付き前の市場は10セントまでの上昇気運となった。実際に相場は昨日の引けよりは大きくギャップをつけて始まりその後も上昇・・と、ここまでの動きを取れば、数字を確認した後、「相場は上げたかった」という意思が伝わってくる。しかし、終盤になって相場は崩れることとなる。11月限で533-534付近で頑張っていたものが、引け際には大きく値を落とし結局530割れ。引けが本日の安値と、寄付き後の勢いを考えれば何とも尻すぼみのの相場となってしまった。この動きは過去数日見られた「引け際に値を削る」パターンと全く同じである。何も一日だけの相場を見て今後を判断しようしている訳ではないが、過去一ヶ月の下げ相場の中、本日の発表は市場にとっても「長く」待たれていたファンダメンタルズであった事から、敢えて上記解説させていただいたまで。しかし、寄付きと引け際には今の市場を垣間見たような気もしている。 

本日の発表・動きから確認出来たことは、ファンダメンタルズとしてイールドは37.0に据え置かれた事、である。この数字がどのくらいの意味合いのものかは、本日の序盤の動きに表れている。即ち、この沈滞相場の中ではあるものの、このイールドに現値位置は「安い」という点。しかしこれと今後の値動きとは必ずしも一致しない。現在の地合を加味すれば、これは短期的な強材料とはなり得ないであろう。強材料として市場に認識されるのはまだ先。これまでの下落相場に方向転換を与える為には、それなりの材料もそうであるが、もう少し「時間」が必要である。お隣のコーン・小麦市場も依然としてチャートは弱い。一気に550に戻るような展開は想定できない。もう1〜2週間はじっくり構えて臨みたい。 

【来週の値動き】 

11月限で530を挟んだ攻防は今しばらく継続する。今週つけた安値を再度トライする可能性も強い。まだ市場に買い上げる力はなく、暫くは膠着相場を予想する。(A) 

 

 

 

 

 

 

【ご注意】 

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)