(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2002年10月21日

 

 

本日の相場

とうもろこし  -- やや高値寄り付き、まちまちの引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
DEC 02  255 1/2 - 55  256 1/2  254  254 1/4  + 0  226051  1836- 
MAR 03  261 - 60 1/2  261  259 1/2  259 3/4  - 1/4  133393  738+ 
MAY 03  263 1/2 - 63 1/4  263 1/2  262  262 1/4  - 1/4  38318  277+ 
JUL 03  264 - 63 1/2  264  262  262 1/4  + 0  39554  723+ 
SEP 03  254 1/2  255  252  252  - 1/2  9623  41+ 
DEC 03  246 - 45 3/4  246 1/2   245 3/4  245 1/4   + 1/4  27110  177+ 
            477745  147+ 

 

 

 

大豆     --- 高値寄り付き、高値引け ---

 

?? OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
NOV 02  551 - 50  552 1/2  550  551  + 5  66964  1988- 
JAN 03  553 1/2 - 52  557  552  553 1/2  + 5  50983  1673+ 
MAR 03  554 - 52 1/2  555 1/2  549  555 1/2  + 6  33945  1219+ 
MAY 03  551 1/2 -?  553  554 1/2  553 3/4  + 5 1/2  34025  408+ 
JUL 03  551 1/2 - 51  551 3/4  546  552 1/2  + 5 1/2  18209  61+ 
AUG 03  545 - 46  546  545  548 1/2  + 6  1309  42+ 
            215260  1525+ 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
DEC  17240  + 170  DEC  2041  + 14  DEC  408 3/4  - 4 1/4  124.56 ~ 124.67 
JAN  17280  + 170  JAN  2044  + 12  MAR  403 1/2  - 4   
MAR  17340  + 150  MAR  2045  + 12  MAY  379  - 3 1/2   
MAY  17230  + 130  MAY  2042  + 12  JUL  337   - 1   

 

 

 

 

本日の相場の動き

 

(コーン) ダイズの上伸に支援され前半は堅調に推移するも続かず先週末同値圏で引ける

ブラジル北部ダイズ産地で降雨が予想より少なかったことを材料としてダイズ市場が堅調となったことに支援されて寄り付きよりしっかりとした動きとなった。その後はコーン自体の材料に欠けるなか、引け後の農務省の収穫進捗率を控え模様眺めとなり取引は活発にはならなかった。今週前半は中西部で平年を大きく下回る気温となり、モンタナ州東部、ダコタ、ミネソタ、ウィスコンシン州の一部で積雪が1〜4インチを記録するとの予想や、今週水曜日まで最高気温が30〜40度台、最低気温が20度台(摂氏マイナス6.6〜0.5度)となり急激に冷え込むとの予想などから収穫の進展が遅延するとの見方も出ていた。一方、南米アルゼンチンでは10月19日時点にてコーンの作付けが40%と平年を上回るペースで進んでおり、また昨年同時期の32%をも上回っいることなども嫌気され値をイーブンレベルまで戻した要因となっていた。週間輸出検証高は31.805百万ブッシェルと発表されたが本日あまり材料視されなかった。 

 

(ダイズ) ブラジルの天候やテクニカルな買いに支援され上伸、しかし意外にも動きに力強さはない 

ブラジル北部ダイズ産地での週末の降雨が予想より少なかったことや南部でも引き続きウエットな天候が続いておりダイズの作付けが遅れていることを材料として寄り付きより値を上げた。また、11月限でレジスタンスレベルと考えられていた551セントを抜き去りこのレベル(550〜551セント)が本日のサポートレベルとなった。ブラジルダイズの作付けは10月18日現在で2%の進捗となっており、昨年度の5%を下回るペース。今後、中西部州での旱魃気味の天候、南部州での雨勝ちな天候が続くと更に作付けの進捗が妨げられる懸念が出ている。次にブラジル中南部で降雨の可能性が在るのは今週の金曜日・土曜日となっており、サンタカタリナ州やパラナ州で降雨がみられる予定。本日はブラジルでの天候を材料に上伸したもののまだ同国のダイズ生産を云々する材料とはなっておらず全般的に取引に熱気は感じられなかった。 

 

本日、ファンド筋はコーン・ダイズ・小麦市場で各500枚・1,500枚・200枚を買い越し、各市場でのネットロングポジションをそれぞれ56,700枚・45,900枚・23,400枚程度とした模様。 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部  ベルトでは水曜日に雨予報 

週末は0.10〜0.75インチ、ベルトの40%をカバーする降雨が見られた。今週は水曜日に降雨の予報。気温は引き続き平年以下で、アイオワ北部、ウィスコンシン、ミネソタでは雪になる可能性がある。その他の地域では収穫は順調に進む。 

NOAA 米国各産地6-10日間予報 (10月27日〜10月31日)】  

*引け後の予報 

  気温  降水量 
西部ベルト  MB/B  B/N 
東部ベルト  MB/B  B/N 

気温は下がるが収穫は進む。予報変わらずで中立材料視。 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

ブラジル  産地北東部の降雨量は限られる 

週末は産地南部、中部、西部で、0.25〜1.0インチ、大豆、小麦産地の50%、コーン産地の35%をカバーする降雨が観測された。広範囲に散らばった降雨が本日も中部、南部で、明日から明後日にかけては北東部で見られる。但し、北東部での雨量は限られる見込みで、土壌水分を回復させるまでには至らない。 

 

アルゼンチン  週末北部でも降雨 

週末は0.25〜1.25インチ、ところにより2.0インチ、小麦、コーン、ひまわり産地の85%をカバーする広範囲な降雨が観測された。本日もブエノスアイレス南東部で0.1〜1.0インチの少量の降雨があり、今週にかけて次第に南西部へ移動していく。一連の降雨により乾燥していたコルドバ地方の土壌はやや回復。 

 

 

本日の発表等

【寄り付き前の発表】

1) USDA発表 週間輸出検証高 (単位:千トン) 

 

  10月17日の週  10月10日の週  昨年同週  今年度累積  昨年度累積 
コーン  807.9  730.7  699.1  4,607.6  6,357.6 
ダイズ  661.4  541.1  1,066.8  2,136.0  2,812.8 
小麦  668.2  160.7  538.8  9,477.4  10,385.4 

コーンは予想を上回り強材料視、大豆は予想の上限でやや強材料視された。 

 

【引け後の発表】 

2)  USDA発表  週間クロッププログレス報告  (単位:%) 

≪冬小麦作付け≫ 

主要18州平均    今週        先週        昨年同期     平均       
  84  74  85  80 

≪冬小麦発芽≫ 

主要18州平均    今週        先週        昨年同期     平均       
  65  52  66  57 

 

≪大豆収穫≫ 

  10/20現在  先週  昨年同期  平均 
アイオワ  88  63  75  90 
イリノイ  84  65  70  80 
ミネソタ  76  48  87  94 
インディアナ  78  58  59  78 
ネブラスカ  78  54  81  85 
オハイオ  74  59  70  79 
ミズーリ  66  48  44  61 
18州平均  74  53  68  77 

中立からやや強材料視。 

≪コーン主要7州収穫≫ 

  10/20現在  先週  昨年同期  平均 
アイオワ  41  21  27  59 
イリノイ  70  50  64  70 
ネブラスカ  46  30  41  61 
ミネソタ  33  17  30  60 
インディアナ  44  31  41  52 
オハイオ  37  22  21  34 
ウィスコンシン  22  14  17  34 
18州平均  51  37  46  60 

今回もまだ予想を下回っておりやや弱材料視される。 

 

3) サフラス社発表  ブラジル大豆作付け進捗率  (単位:%)   

 

  10/18現在   10/11現在    昨年同期     平均   
産地平均    2  -  5  2 

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン・ダイズ) 市場は作付け期を迎えた南米の天候、収穫期の米国の天候に注目している

本日の穀物市場ではダイズがリード役。先週末のブラジルダイズ産地の一つである中西部地区(マト・グロッソ、マト・グロッソドスル、ゴイアス州)で予想されていた降雨がなく、また南部州(リオグランデ・ド・スル、サンタカタリーナ、パラナ州)では雨勝ちの天気となっている事が強材料としてダイズ市場にインプットされた。また、本日入った情報ではリオグランデドスル州の一部地域で雹を伴った嵐となっており、ブラジルの天候が波乱含みとなっていることは間違いない。本日、サフラス社より発表されたブラジルダイズの作付け進捗率で10月18日現在の全国平均は2%となり、昨年同時期の5%を下回っている。本日はこのことが材料視されたが、過去5年平均でみるとその2%とまったく同率となっており大幅に遅れているわけではない。更に乾燥天候が続いている中西部州のマト・グロッソ州では既に5%作付けが進捗しており過去5年の平均である4%を上回っている。(昨年同期は10%と異常に早い進捗となっているが)今後の同国の天候を注視して行くことは勿論だが、まだブラジルのダイズ作付け遅れを材料として強気になるのは時期尚早と言いたい。また、10月27日にブラジル大統領最終選挙があり、労働党代表のルーラが大統領となる可能性が高まっている。地元有名紙の事前アンケートでは対抗するセーラ30%に対して60%の得票予想となっておりルーラの当選が確実視されている。中央銀行の金利高め誘導にも現地通貨レアル安(対ドル)が止まらない。現在3.9レアルレベルで推移しているが、ルーラ当選の場合は5レアル(シカゴコミッションハウスの中には7レアルを予想するものもある)程度のレアル安となるとの予想も市場では出ている。指摘しておきたいのは、ブラジルダイズ作付け18百万ヘクタール、記録的な収量、レアル通貨安によるダイズ製品の輸出ドライブなどのシナリオで、この条件が揃った段階では計算上ダイズ生産50百万トンも在り得るということ。まだこれも時期尚早だがシナリオの一つとして考えておきたい。 

一方のコーン市場も引き続き方向感のない動きに終始している。本日も結局は終盤に押し戻されて前日比変わらずからマイナスサイドとなり独自の材料に欠けるなか地合いの悪さを印象つけた。引け後に発表された収穫進捗率でも51%となり事前予想の52〜56%レンジをはずした。今週も中西部では水曜日にかけて気温が大幅に下がり降雪などが予想されているが、収穫も一気には進捗しないことが懸念される。一方、南米アルゼンチンでは昨年を上回るペースで作付けが進んでおり(先週末で40%、昨年度は32%)好調なスタートを切っている。コーン・ダイズともに現タイトな需給バランスを背景とした力強い上への上昇力は感じられない。ダイズは上記の懸念される南米からの供給圧力、コーンは11月での更なる農務省の生産上方修正懸念や中国の輸出攻勢による米国コーンの輸出減退、更にはアルゼンチンなど南米の作付け好スタートなどが背景にある。ファンド筋は南米の天候などをはやしてなかなかネットロングを大幅に減らさないが、このポジションメイクが地合いを重いものとしている。南米での天候の回復を材料をきっかけにダイズ・コーン市場でもう一段下のレベルまで下げてもおかしくないと考える。ダイズ11月限530セント、コーン12月限230セントは下値のリスクとしたい。 (H) 

【ご注意】 

弊社作成の本相場情報は、各種コメント内容を保証するものではありません。又、本相場情報により、各種商品売買を推奨する意図も全くありません。 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)