(株)トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2002年10月28日

 

 

本日の相場

とうもろこし  -- 安値で寄り付き、本日の最安値圏での引け ---

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
DEC 02 249 1/4 - 49 250 3/4 247 1/4 247 1/2 - 2 3/4 222488 706-
MAR 03 253 1/2 - 53 1/4 254 250 1/2 251 - 3 141739 1195+
MAY 03 256 - 55 3/4 256 3/4 253 3/4 254 - 2 3/4 41206 592+
JUL 03 256 1/2 257 1/2 254 3/4 255 - 2 1/2 42219 708+
SEP 03 249 249 1/4 248 1/2 248 3/4 + 0 10013 54+
DEC 03 242 1/2 243 3/4 242 243 1/4 + 1/2 28233 216+
  489621 2045+

 

 

 

大豆     --- 急落して寄り付き、本日の最安値圏での引け ---

 

   OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
NOV 02 552 1/2 - 51 1/2 554 545 545 1/2 - 11 1/2 48748 10097-
JAN 03 554 - 53 554 1/2 545 1/2 546 1/4 - 11 64392 2527+872+
MAR 03 551 - 550 1/2 553 544 544 1/2 - 10 1/2 37871 156-
MAY 03 547 1/2 - 47 549 541 541 3/4 - 10 1/4 35061 95+
JUL 03 546 - 44 546 1/2 538 538 1/4 - 10 1/2 18655 15+
AUG 03 537 537 532 532 - 6 1/2 1520
  216834 6589-
MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
DEC 16710 -280 DEC 2087 -32 DEC 415 1/2 + 5 123.62 ~ 124.69
JAN 16790 -230 JAN 2085 -30 MAR 409 1/2 + 4
MAR 16770 -270 MAR 2076 -30 MAY 375 1/2 + 0
MAY 16620 -260 MAY 2065 -31 JUL 325 - 1 1/2

 

 

 

 

本日の相場の動き

 

(コーン) 予想を下回る輸出検証高や大豆の急落に影響を受け本日の安値圏での引けとなる

朝方発表された週間輸出検証高が23.377百万ブッシェルと発表され事前の予想レンジである26〜32百万ブッシェルを大幅に下回ったことや、2002/03の累積検証高でも204.9百万ブッシェルと前年同期の283.5百万ブッシェルを下回っていることが確認されマイナスサイドでの寄りとなった。その後はマイナスサイドではあるが下げ幅も限定的な動きとなったが大豆市場でブラジル産地の天候の改善から二桁台の下げを記録するとコーンもその影響を受け売り圧力が強まり結局本日の最安値圏での引けとなった。

 

(ダイズ) ホット&ドライ天候が続いていたブラジル中西部での降雨に急落となる

ホット&ドライ天候が続いていたブラジル中西部地区で先週末に0.25〜1.0インチの降雨がベルトの55%の地域で確認され、更に今週も0.25〜1.5インチの降雨が産地の70%で期待できるとの予報に寄り付きより売りが集中して急落での寄り付きとなった。その後はブラジルサフラス社が先週末に予想したブラジル大豆生産予想49.7百万トンが市場に広まると同時に本日発表されたブラジル大豆の作付け進捗率で先週末まで全国平均で5%の進捗となりこれが昨年の10%に大きく遅れるも、過去5年平均の6%に対して大きな遅れとはなっていないことが確認され、引けにかけてロング筋の売りを更に誘った。11月限より先5限月は結局10セント以上の下げとなり引けた。

 

本日、ファンド筋はコーン・ダイズで各3,000枚・5,000枚を売り越し、小麦市場で1,000枚を買い越した。ファンド筋の各市場でのネットロングポジションをそれぞれ52,900枚・41,000枚・22,300枚程度とした模様。

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部  先週末にまとまった降雨

降雨、小雪がコーンベルトの65%、小麦ベルトの80%の地域に0.1〜1.0インチ程度あった。本日この降雨はベルト東部に移動して、明日には南東部に移動する。降雨量は0.1〜1.0インチ、カバー率は50%となろう。今週末にかけてはドライ&クールな天候が予想されている。先週末の降雨により収穫作業はベルトの大半で遅れたが、今週後半にはドライな天候に戻る為収穫の再開が期待できる。平年を下回る気温の低下のために小麦の生育阻害が心配される。11月に一定期間暖かい日がなければ今度作柄に被害が出てくる可能性がある。

 

【NOAA 米国各産地6-10日間予報 (11月02日〜11月06日)】 

*引け後の予報

  気温 降水量
西部ベルト B N
東部ベルト MB N/B

収穫には好条件にて中立からやや弱材料視。

 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ)

 

ブラジル  今週はベルトで待望の降雨が期待できる。南部州は引き続き水分過多の状況が続く。

先週末はベルトの西部で降雨が観測された。降雨量は0.25〜1.0インチ(所により2インチ)でカバー率55%となった。また、今週は南部や西部で、0.25〜1.5インチ(所により3インチ)、カバー率70%をともなう降雨が予想されている。南部州では尚水分過多の状況が続いており作付け作業は遅延気味となっている。ブラジル北西部ではコーン、大豆畑の土壌水分が改善して既に作付けされた作物の作柄は改善しよう。北東部の1/4の地域ではまだドライ天候が続いており今後の降雨が待望される。全般的に今週の降雨により作柄は改善する。

 

アルゼンチン 先週末に産地でまとまった雨

先週末はベルトの北部半分の地域で0.1〜0.75インチ(所により1.25インチ),カバー率60%をともなう降雨が観測された。今週は北部で本日若干の降雨があるもののそれ以外はドライ天候となろう。南部でのドライ天候は土壌水分を減少させてコーンやヒマワリの作付けには好都合。北部での降雨はドライな地域と言われる北西部地区の土壌水分を高め、作物の発芽を促進させるに役立つ。

 

 

 

 

本日の発表等

【寄り付き前の発表】

1) USDA発表 週間輸出検証高 (単位:千トン)

 

  10月24日の週 10月17日の週 昨年同週 今年度累積 昨年度累積
コーン 593.8 812.2 843.7 5,205.7 7,201.4
ダイズ 1,121.6 699.4 1,286.2 3,309.3 4,098.9
小麦 521.0 649.9 686.8 10,028.5 11,072.2

コーンは予想を下回り弱材料視、大豆は予想を上回り本来なら強材料ではあるが本日のセッションでは無視された。

 

【引け後の発表】

2)  USDA発表  週間クロッププログレス報告  (単位:%)

≪冬小麦作付け≫

主要18州平均   今週       先週       昨年同期    平均      
  89 84 89 86

≪冬小麦発芽≫

主要18州平均   今週       先週       昨年同期    平均      
  74 65 74 68

 

≪大豆収穫≫

  10/27現在 先週 昨年同期 平均
アイオワ 96 88 87 95
イリノイ 92 84 80 90
ミネソタ 87 76 96 97
インディアナ 89 78 68 87
ネブラスカ 86 78 93 93
オハイオ 86 74 79 87
ミズーリ 77 66 61 75
18州平均 84 74 80 87

予想の範囲内にて中立材料。

 

≪コーン主要7州収穫≫

  10/27現在 先週 昨年同期 平均
アイオワ 61 41 50 77
イリノイ 84 70 73 82
ネブラスカ 58 46 64 75
ミネソタ 52 33 60 79
インディアナ 66 44 49 67
オハイオ 57 37 31 48
ウィスコンシン 36 22 33 51
18州平均 66 51 62 74

予想の範囲内にて中立材料。

 

3) サフラス社発表  ブラジル大豆作付け進捗率  (単位:%)  

 

  10/25現在  10/18現在   昨年同期    平均  
産地平均               5              2            10             6

昨年同期比大幅に遅れているが、平年比大きな遅れはないことから中立材料。

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン・ダイズ) ブラジル天候改善に大豆が、軟調な輸出需要にコーンが再び軟調な展開か

本日は先週末のブラジル中西部大豆産地での降雨(0.25〜1.0インチ、55%カバー)や今週の追加の降雨に土壌水分の改善が予想されたことがメインの材料となった。また、ブラジルのサフラス社により発表された作付け進捗率では全国平均5%となっておりこれが平年(6%)に大きく遅れていないことが確認され更に同社により先週末に発表された大豆生産予想数字である49.7百万トンが市場に広まりロング筋の売りを浴びた。ブラジルの作付け進捗では最大の生産州となるマトグロッソ州では9%の進捗となっており、平年の10%並となっている。また、第二の生産州であるパラナ州では10%となり平年の10%と同じペースとなっている。天候予想の通り中西部地区東部では引き続き降雨が少なく、ゴイアス州では3%と平年の9%を大きく下回っている。しかし、今週の天候の改善により作付けは大きく進むことが期待できブラジル作付け前に懸念されたホット&ドライ天候を囃して上伸した大豆相場は今後売り優勢の展開となろう。また、本日正式にブラジル大統領に労働党(PT)よりLuiz Inacio Lula da Silva (通称ルーラ)が61%の支持を得て選出され来年1月1日より大統領に就任することが決まった。マスコミでの当選コメントでは旧政権の海外に対するコミットメントをそのまま踏襲すると口約しており、そのなかに対外債務の履行も含まれていることから本日の通貨レアルの対ドル相場は1.34%上昇して3.79と順調なすべり出しとなった。しかし、今後GDP比大きな対外債務を持つブラジル政府がどのように外貨を獲得して債務を履行して行くかの舵取りは至難を極めることは間違いなく、同国GDPの40%を占める農業セクター、特に輸出部門の拡大策を更に取ることが外貨獲得の最短手段と見られており、同国の大豆増産を背景とした大豆・大豆製品の輸出拡大は新政府の目指すところとなろう。

一方のコーン市場では先週の軟調な輸出成約に続き、本日は軟調な輸出検証高が確認された。9月1日からの累積検証高も昨年同期の283.5百万ブッシェルに対して204.9百万ブッシェルとなり78.6百万ブッシェル(約200万トン)の減少となっている。この輸出需要の低迷が今後も市場の上への動きをけん制して行くものと考える。更に、収穫は今後各地で最終段階となってくるが、収穫の進捗しているアイオワ東部では農家・エレベーターからの報告では過去最高の収量となる、またアイオワ西部やミネソタ州などでも予想以上の収量となるなどの声があがっており、今後11月の農務省の生産発表で10月に続いて上方修正される可能性が高まっている。上記、大豆が南米の記録的な生産量、天候の改善などを材料として今後軟調な展開が予想できること、またコーン自身の材料から今週はファンドのロングの整理場面が続くと考える。コーン市場では心理的な強固なサポートラインとみられていた250セントを下回って引け、更に本日は最安値での引けとなることからテクニカルにも弱い展開となろう。7月中旬につけた230セント台を狙う展開を予想する。 (H)

【ご注意】

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)