米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2002年11月27日

 

 

本日の相場

とうもろこし  -- やや高値寄り付き、やや安値引け ---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
DEC 02  243 - 42 1/2  243 1/4  240 1/2  240 3/4  - 1 1/2  56061  17086- 
MAR 03  245 3/4 - 45 1/4  246  244  244 1/4  - 1/2  235390  10615+ 
MAY 03  247 - 46 3/4  247 1/2  245 1/4  245 1/2  - 1  63233  2777+ 
JUL 03  249 - 48 1/2  249 1/2  246 1/2  247  - 1  61592  1494+ 
SEP 03  244 1/4 - 44  244 3/4  243 1/4  243 1/4  - 1/2  13987  181+ 
DEC 03  241 1/2 - 41  242   240 1/2  240 3/4   + 0  37643  925+ 
            472932  1077- 

 

 

 

大豆     --- 高値寄り付き、高値引け ---

 

?? OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
JAN 03  580 -78  581  576  577 1/4  + 4 1/4  86071  1287+ 
MAR 03  575 - 74  576 1/2  571 1/2  572 3/4  + 3 1/4  47196  129+ 
MAY 03  564 1/2 - 65  567 1/2  562  562 1/4  + 1 1/2  39513  329+ 
JUL 03  562 - 59 1/2  563  556  556 3/4  + 3/4  23798  283+ 
AUG 03  550  550  547  547  - 1/2  2010  1- 
SEP 03  529 1/4  529 1/4  529 1/4  529 1/4  + 1/4  290  20+ 
            214020  2812+ 
  MEAL  CHG    OIL  CHG    WHEAT  CHG  NY-YEN 
DEC  16710  +30  DEC  2264  +42  DEC  380 1/2  + 6  121.33 - 122.31 
JAN  16840  +30  JAN  2267  +40  MAR  383 3/4  + 4 3/4   
MAR  16810  +0  MAR  2253  +36  MAY  363 3/4  + 4   
MAY  16570  -50  MAY  2206  +26  JULY  323 3/4   + 3 3/4   

 

 

 

 

本日の相場の動き

 

(コーン)??

本日は明日のサンクスギビングデー休暇を前に取引時間が短縮されて12時までの取引となった。明日はシカゴ商品取引所は全商品取引はなく、明後日の金曜日は本日と同様に12時までの短縮取引となる。 

予想の通り休暇を前にした薄商いのなか、期近12月限は29日に通知開始するファーストデリバリーを控えたロング筋の手仕舞いにじり安となり安値240-1/2をつけ、クロージングも安値圏となった。各限月に対しても積極的に新規のポジションを取ろうとする動きはなく休日前のポジション調整的な動きに終始した。昨日のオーストラリアの英国産飼料用小麦の買い付けやブラジルのコーンの輸入関税の一時的な引き下げに対して同盟国から意義がとなえられていることが弱材料として働いた。 

尚、29日の12月限に対するファーストデリバリー通知は400〜700枚と予想されている。 

 

(ダイズ) 

コーン市場と同様に休日を控えたポジション整理的な動きとなった。そのなかでセンサスビューローより発表された10月のダイズ搾油レポートでダイズの搾油量が149.47百万ブッシェルと発表され、これは事前の予想内であったのに対して、ダイズ粕在庫が285,192万トン、ダイズ油在庫が22億2920万ポンドと発表されこれらの数字が事前予想を下回ったことや、ダイズ油12月限に対するデリバリーは少ないとの見方などに、ダイズ油市場が急騰を演じたことからダイズも期近より買い戻しが入りジリ高となった。 

 

本日ファンド筋はコーン市場で約1,000枚の売り越し、ダイズ市場で3,000枚の買い越しとした模様。ファンド筋の本日現在のネットロングはコーンで34,100枚、ダイズで57,800枚程度となった。 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部  今週後半は概ねドライ

昨日はベルト東部で降雪があった。降水量は0.25インチ以下、カバー率20%。今週後半は概ねドライ、北東部で少し降雪が見られる程度。気温は低めで小麦の生長を鈍らせるが、生長阻害にまでは至らない。 

NOAA 米国各産地6-10日間予報 (12月2日〜12月6日)】  

*引け後の予報 

  気温  降水量 
西部ベルト  B  B 
東部ベルト  B  B 

基本的に中立材料視。コーン、大豆とも収穫はほぼ終了し米国中西部の天候はマイナーな材料。天候による影響を考えるとすれば平年以下で推移している気温。家畜の消費量が落ち、やや弱材料視と捉えられる。 

米国土壌水分地図および14日後予測. (ホームページ閲覧者のみ) 

 

ブラジル  週末にかけて南部で降雨 

昨日は産地中部で0.25〜1.25インチ、ところにより3.0インチ、カバー率20%の雷を伴った降雨となった。降雨は週末まで中部、さらに南部にも戻り0.5〜1.5インチ、ところにより4.0インチの豪雨、カバー率は60%に達する。南部でのウェットな天候はコーンから大豆への作付け変更を余儀なくさせる。他の産地ではややドライ気味のバイア州、マトグロッソドスル州西部を除いて概ね良好なコンディション。 

 

アルゼンチン  週末は雷雨 

昨日もぐずついた天候となり降雨量は0.10〜0.50インチ、産地の30%をカバーした。明日までは概ねドライ、週末は雷雨になる見込み。予想降雨量は0.25〜1.0インチ、ところにより2.0インチ、カバー率は50%程度。コーン、大豆の作付け、小麦の収穫はやや遅れる。 

 

(ブラジル・アルゼンチン向こう6〜10日予想) 

ブラジルの天候は昨日時点の予想と変わらず。この期間も北部では平年並みの降雨、南部では平年を上回る降雨。南部での降雨は引き続き同地区でのコーン・ダイズの作付けの進捗の障害となる。北部地域での水分は十分に保たれており既に作付けされた作物の作柄は良好。アルゼンチンでは平年並み〜平年以上の降水量が予想され、コーン、大豆の作付けは遅延する。 

 

 

本日の発表等

【引け後の発表】 

1) USDA発表 エッグセット・チックプレイスメント    (単位:%) 

 

    11/27       前週    
肥育用ブロイラー卵導入数     97  96 
肥育用ブロイラー雛鶏導入数  97  98 

引き続き前年比マイナスでやや弱材料視。 

 

2) 週間輸出成約高 発表前の予想レンジ       

(単位 : 千トン) 

  明日の予想  先週の発表数字 
小麦  300-500  623.0 
コーン  800-1100  938.0 
大豆  800-1100  1,169.1 
大豆粕  175-225  222.2 
大豆油  5-15  11.6 

コーン・大豆とも、積極的な数字が期待されている。 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン) 

明日のホリデー、明後日の12月限に対するファーストデリバリー通知を控えた予想どおりの軟調な展開。12月限はロング筋の手仕舞いが先行して下げたが何とか240セント台をキープした。金曜日に発表される通知量は400〜700枚程度とみられているが、期近の動きについては同日発表される週間成約高(事前予想レンジは80〜110万トン、先週は94万トン。)の数字とあわせ結果をまずは待ちたい。 

ブラジル南部州(リオグランデ・ド・スル、サンタカタリナ、パラナ州)での水分過多によりいよいよコーンからダイズへの転作への動きが確実視されている。しかし、量にもよるがセカンドクロップでの作付け増による調整は可能にて大きなインパクトとはならない。また、ブラジルは中国コーン100万トンを買い付けすると本日噂されており、これは米国産コーンにとっては弱材料となる。唯一今後の強材料となる可能性があるのは南アフリカの天候で、現在既に土壌水分はドライな状況となっており今後一週間から10日間に渡り広範囲の降雨が予想されていないため、12月中旬にかけてまとまった降雨がない場合はコーンの発芽期に大きな悪影響を及ぼしかねない。以上を総合して期近12月限はデリバリーの出方やブラジルのコーンの買い方如何、期先は目先の多きな支援材料がないことから3月限は237〜239セントへの下落の可能性があるとみる。  (H) 

 

(ダイズ)  

目先の活発な需要が支持されており、相場が居所を変える気配は今のところ見て取れない。来週まで様子を見たい。 

【中国の動き】 

今年度の場合、中国の輸入動向が今後相場に与える影響はより大きなものになると思われる。ここまでで同国は米国産を約4百万トン、南米産新穀を3百万トン近く抑えていると言われる。一国で世界の今年度産大豆の7百万トンが既に確保されていることになる。これは同国の今年度の予想される輸入量の半分近くに相当する。この手当のペースは昨年度の「ほぼ倍」のペース。現在米国農務省は14百万トンという輸入量を予想しているが、現在のペースからいけば、更なる輸入量の上昇も十分考えられる。これは米国の需給バランスにも大いに影響を与える材料となろう。 

  生産量  輸入量  内、米国産  供給合計  搾油量  食品・種子  総需要 
1995年  13,500  795  70%  14,295  7,470  6,603  14,073 
2000  15,400  13,245  39%  31,815  18,900  7,797  26,697 
2001  15,410  10,385  43%  30,705  20,310  7,805  28,115 
2002(予想)  16,400  14,000  44%  32,690  22,050  8,100  30,150 

このように現時点では米国よりは6百万トン強が予想される数字となっているが、今後の同国の動き如何ではこの数字が7百万以上へ上方修正されることも考えられてくる。現在の農務省の輸出見通しへの影響(上方修正)も考えておきたい。 搾油の伸びは確実である。95年から7年間でそのキャパはざっと3倍、2005/06年度には2800万トンまで増加すると言われている。その他食品用途としての大豆需要は毎年300-400,000トンレベルで増加傾向(日本の年間需要が100万トンもなくしかも飽和状態にあることを考えれば、全く別世界であるが)にある。 

このように中国の需要は今後も増え続ける。今年の輸入量も4-6百万トン増加されるとされる。一方米国では中西部東部を中心とした旱魃の結果約5.5百万トンの供給が削られており、この中国の需要と合わせればざっと1000万トン。これに対し、年々増産を続ける南米については、ブラジルで約5百万トン、アルゼンチンで3百万トンの増産が「見込まれて」いる。しかし上記米国の減産と中国の需要をオフセットしきれていないことになる。勿論単純計算では考えられない事である。が。一ついえることは、今後の南米の天候(個人的には年明け以降の材料と思っているが) という材料は実は大変大きな意味合いを持ったものであるということである。予想通り豊作が結果としてついてきても、米国の減産と中国の需要を賄えていないんだ、ということ。即ち、天候不良を被るような展開となれば、それは大きな強材料になるべきものになってくる。先日も述べたが、南米の材料は現在の内に弱材料として市場へはインプット尽くす事になる。その後に待ち構えるものはこれらに対する市場不安のみ、と捉えておきたい。 

米国の期末在庫に対する懸念へも結びつく事になるが、現在のレベル(185)から150以下への推移などを考えると、来年は現値位置よりも更に1ドル高いレベル、といった可能性も出てくる。いずれにしても中長期的な「重要な潜在的強材料」と捉えておく。(A) 

 

【ご注意】 

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)