米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2003年2月11日

 

 

本日の相場

とうもろこし  -- やや安値寄り付き、特に大きな動きもなく、ほぼ変わらずで引け ---

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
MAR 03 241 - 40 1/2 242 239 3/4 241 1/2 + 0 176391 8101-
MAY 03 244 1/4 - 43 3/4 245 243 244 3/4 + 1/4 98720 4063+
JUL 03 245 3/4 - 45 1/2 246 1/2 244 3/4 246 1/4 + 0 99622 2394+
SEP 03 245 1/2 - 45 1/4 246 245 245 1/2 + 0 23923 97+
DEC 03 245 3/4 - 45 1/2 246 3/4 245 1/2 246 1/2 + 1/4 66774 861+
MAR 04 250 1/2 251 1/2 250 1/2 251 1/2 + 1/4 4963 7+
            473516 640-

 

 

大 豆     --- やや安値寄りつき、終盤一気に上げ高値引け ---

 

   OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
MAR 03 562 - 60 1/2 572 1/2 560 1/2 572 + 7 1/4 60191 2445-
MAY 03 559 - 58 1/2 571 558 1/2 570 1/4 + 7 1/4 59604 959+
JUL 03 558 - 57 1/2 568 1/2 557 1/2 568 1/4 + 7 1/4 38311 176-
AUG 03 553 560 552 1/2 560 + 6 5493 43+
SEP 03 540 1/2 - 40 548 539 1/4 547 1/2 + 5 2484 134+
NOV 03 527 - 26 534 525 1/2 533 1/4 + 4 1/4 35763 854+
            203807 627-
  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
MAR 17460 +370 MAR 2021 -10 MAR 330 -46 121.12 - 121.65
MAY 17300 +330 MAY 2030 -16 MAY 332 -32  
JUL 17150 +280 JUL 2042 -14 JULY 325 1/2 -20  
AUG 16830 +300 AUG 2041 -14 SEP 329 -14  

 

 

本日の相場の動き

 

(コーン) 発表内容は中立、相場も動きなし

内容自体は中立となったが、小麦市場が序盤急落していた事もありコーンも追随した形となった。やや安値で寄り付いた後はその流れで値を削り、序盤で本日の安値、3月限239.75をつける。その後は終盤までは特に大きな値動きもなく240.50を挟んだ上下ハーフセント内の動きに留まった。市場も比較的閑散だった。しかし終盤はファンド買いが活発化した大豆市場に押される形でやや値を戻し結局は前日比ほぼ変わらずのレベルで取引を終了している。

本日メキシコが80,000トンの米国コーンを買付けしたとの噂が出た。
中西部の寒波は支援材料となった。

(ダイズ) 発表内容は予想範囲内も、終盤にファンド買い

事前予想通りの発表内容。寄り付き前は、それでも期末在庫の下方修正を実際に見たことで2-3セントの高値コールとなった。しかし寄り付きは安値(このレンジの下値が本日の安値となる)寄り付き後30分程は昨日の引け値より下のレベルでの取引となったが、中盤より相場の居所は3月限で565-566レンジにまで引き上がる。そのまま終盤まで値動きもなく進んだが、引け前からファンドの買いが活発化し、それまでのレベルから一気に6-7セント上昇、高値引けとなっている。

序盤の安値トレードは、ブラジルの2百万トンという生産量上方修正が効いていたとも思われる。
中国が今後買付けに再始動するとの憶測も市場心理としてサポーティブに作用した。
中西部に戻ってきている寒波は同様に支援材料となっている。

 

本日ファンド筋はコーン市場で1,500枚の買い越し、ダイズ市場は7,000枚買い越したと見られている。本日時点でネットポジション。コーンは約6700枚のショート、大豆は約51,700枚のロングになったと考えられる。

 

農務省発表サマリー

【ダイズ】

輸出量・その他の誤差調整においては予想通り25百万ブッシェルの上方修正。輸出は中国の顕著な動きを反映、又その他の調整としてはセンサスとFGIS輸出検証の数字の開きを反映し、それぞれ数字に変化が見られた。結果、期末在庫は165百万ブッシェル、先月思いがけずも上方修正され190となった数字は一ヵ月後再び25百万ブッシェルの下方修正を見ることとなった。

その他、ブラジルの生産量は2百万トンの上方修正。これまでの順調な天候推移が反映された形となったが、市場予想を大きく超える今回の上方修正は注目された。アルゼンチンは1月から修正はなかったが、引き続き33.5百万トン。大きな数字である。中国の輸入は先月に引き続き50万トンの増加で15.0百万トンと上方修正されている。

【コーン】

今回エタノール需要を反映させた形で25百万ブッシェルF/S/Iを増加。同時に輸出はその不振を映し25百万ブッシェル下方修正。期末在庫は5百万ブッシェルのみ増加となった。概ね市場予想の範囲内と言う事で相場へのインパクトに欠けるものとなったが、輸出数量のカット幅が十分なかった、とする声も聞かれた。

その他、アルゼンチンでは生産量が1百万トンの増加で14.5百万トン、輸出も増加。これらは上記米国の輸出需要カットへ結びついている。南アフリカの生産量については数字に変化を加えなかった。同省随行員筋の発表では1.7百万トン程少ない数字予想が出ていたが今回の発表で農務省はそれに追随せず、先月の数字を維持する形となった。 又今回農務省は中国の輸出数量を11百万トンと維持した。昨年10月〜12月の輸出量が大きかっただけに今回の数字に修正が加えられなかった事は市場でも注目された。

 

【小麦】

輸出量は停滞する輸出成約・船積みの進捗を映し、25百万ブッシェルの下方修正で900百万へ。ほぼその分が期末在庫の上方修正に繋がる。本日の相場へは多少なりとも反映される事となった。しかし、昨年の期末在庫777百万ブッシェル(在庫率36%)から比較すれば現在の445百万ブッシェル(同22%)は依然として極めてタイトな状況であり続ける。

その他、アルゼンチンの生産量を50万トン削り12.5百万トン。中国は1百万トン下方修正で91百万トンなどとなっている。ロシアの生産量は1.1百万トン上方修正され50.6百万トンとなり、輸出量は50万トン増加の10百万トンとなっている。

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部  

NOAA 米国各産地6-10日間予報 (2月16日〜2月20日)】 

  気温 降水量
西部ベルト A N
東部ベルト A/N B

気温は平年を上回り、西部ベルトで降水量は平年並みとなる。

ブラジル  

昨日再び南部ベルトの約半分の地域で広範囲に渡る降雨が観測された。雨量は0.25〜1.0インチ、ところにより2.5インチとなりベルト全体で40%をカバーした。今後3〜4日間において南部ベルトでは引き続き降雨が続きその後ベルト北部に移動する。雨量は0.5〜1.5インチ、ところにより3.5インチとなりベルト全体で70%をカバーする。現在北部ベルトではドライとなっておりこのことは同地区の収穫の進展を促進する。南部ベルトの半分の地域では降雨が続いており土壌水分が十分となり同地区の大豆の鞘付きを促進し、またコーンの実入りを良化させるに役立つ。

アルゼンチン 

昨日は北部、東部ベルトで0.25〜1.0インチ、ところにより2.0インチの降雨がありベルトの40%をカバーした。今週末には0.25〜1.0インチ、ところにより2.0インチの降雨がベルトの50%をカバーする。水分量は潤沢に保たれており大豆の鞘付き、コーン粒の実入りを促進させている。ベルト全体では非常に良いコンディションを維持しており、南西部ベルトの一部地域が若干の水分不足にあるのみ。

南アフリカ

昨日はドライとなり、今後5日間においてもベルトの50%の地域で(南西部ベルト中心)0.1〜1.0インチと雨量は限られる。北東部ベルトはドライのままとなる。ベルトの三分の一の地域では収量減の懸念が出ている。

 

 

本日の発表等
1) USDA SUPPLY/DEMAND REPORT

 

@ 米国産大豆(単位:百万ブッシェル)

  2001-2002 2002-2003
   JAN10     FEB11  JAN10 FEB11
作付面積(百万エーカー)  74.1 74.1 73.8 73.8
収穫面積(百万エーカー) 73.0 73.0 72.2 72.2
単収(ブッシェル/エーカー) 39.6 39.6 37.8 37.8
         
期初在庫 248 248 208 208
生産量 2,891 2,891 2,730 2,730
輸入 2 2 2 2
・供給合計 3,141 3,141 2,940 2,940
搾油用 1,700 1,700 1,655 1,655
輸出用 1,063 1,063 930 940
種子・飼料用 89 89 87 87
その他 82 82 78 93
・需要合計 2,933 2,933 2,750 2,775
期末在庫 208 208 190 165
農家平均価格($/ブッシェル) 4.38 4.38 5.10-5.80 5.10-5.70

 

A 米国産コーン (単位:百万ブッシェル)

  2001−2002 2002-2003
 

JAN10

FEB11     JAN10    FEB11
作付面積(百万エーカー) 75.8 75.8 79.1 79.1
収穫面積(百万エーカー) 68.8 68.8 69.3 69.3
単収(ブッシェル/エーカー) 138.2 138.2 130.0 130.0
         
期初在庫 1,899 1,899 1,596 1,596
生産量 9,507 9,507 9,008 9,008
輸入 10 10 15 15
・供給合計 11,416 11,416 10,619 10,619
飼料用その他 5,877 5,877 5,600 5,600
食用・種子用・工業用 2,054 2,054 2,245 2,265
輸出用 1,889 1,889 1,850 1,825
・需要合計 9,820 9,820 9,695 9,690
期末在庫 1,596 1,596 924 929
農家平均価格($/ブッシェル) 1.97 1.97 2.15-2.55 2.20-2.50

 

B 02/03クロップ世界のコーン/大豆生産量予想 (単位:百万トン)

【 カッコ内は前月発表 】

○コーン

  生産量 輸出量
中国 125.00 (125.00) 11.0   (11.00)
アルゼンチン 14.50   (13.50) 9.60   (8.60)
南アフリカ 8.00     (8.00) 1.00   (1.00)

○大豆

  生産量 輸出量
ブラジル 51.0  (49.0) 21.00 (20.60)
アルゼンチン 33.5  (33.5) 9.30  (9.70)

中国のコーン、生産量・輸出量ともに変化なし。しかしアルゼンチンでは共に1百万トンの上方修正となっている。大豆はブラジル産の生産量が2百万トン上方修正されたことは注目に値する。


2)ブリッシュコンセンサス

 

  2/11/03 2/4/03 1/28/03 1/21/03 1/14/03
大豆 68 66 72 66 63
大豆油 41 47 44 41 42
大豆粕 68 64 65 59 53
コーン 45 39 35 32 29
小麦 35 30 24 23 21

 

 

 

 

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

農務省の需給発表は予想の範囲内となり相場を方向つける材料とはならなかった。好調な米国国内のエタノール生産需要による消費増が20百万ブッシェルの上方修正、これに対して輸出は予想通り25百ブッシェルの下方修正となった。結果として期末在庫は5百万ブッシェルの上方修正となった。注目される点は今回農務省は中国のコーン輸出を11百万トンと変更を加えなかった点。昨年度末までや今年1月の好調な輸出を背景に13百万トン程度の輸出を市場では折込つつある。アルゼンチンコーン生産が1百万トン上方修正され14.5百万トンとなった。これは現在までの好天から納得できる数字と言えよう。                                                                           

ファンド筋は依然として7000枚程度のネットショートとなっているが大豆市場の動きに刺激されてこのショートカバーの動きが今週は続くと考える。大豆とは異なり目だったファンダメンタルズでの強材料はないが3月限は245セントを伺う展開となる。ファンド筋がポジションをイーブンとしたその後は現在の南アの天候、アルゼンチンの天候、また米国中西部の天候の見極めにより動向が決定する。3月限が245セントを実現した後はファンダメンタルズの見直しからしばらくこのレベルを頭として相場は2月末にかけてもたつくのではと考えている。 (H)

 

(ダイズ) 

寄り付きはSELL THE FACT、そして終盤はBUY THE FACT。 本日のファンダメンタルズに対する2つの動は興味深かった。しかし、終盤の上げた動きに今後の相場を見ることが出来るのではないか。

目先は、ブラジルの本日の2百万dと言う生産量上方修正のインプットもあり、又比較的順調な天候推移も重なり上げたところでは頭を抑える役目を果たす事となろうが、むしろ今回の51百万トンという数字は、逆に今後の市場にこの方面からの強材料を提供しやすい環境を作っただけのようにも映っている。特にこれから3月4月へ向けて、相場は上げようとする力が益々強くなってくる。仮に1ヵ月後に百万トン下方修正されただけで、例えば10セント以上相場を上げる力を本日の発表は提供したのかもしれない。

ブラジルはこの生産量増加(期待)に伴い、輸出量も自動的に上げられる。米国輸出市場にとってやや不利なこの環境ではあるものの、レイショニングは働き、中期的には今後の中国などからの買付け姿勢維持にも繋がる。今回の中国の輸入量の上方修正にはその辺りの意味合いも含まれていると言えよう。

今後の展開であるが、本日の勢いを買い、更なる上昇場面(3月限で575-580にかけて)を期待したい。その後(今週後半から来週にかけて)は565−570辺りを中心とした取引を想定している。いずれにしても、この2月中に、ここ最近の中心レンジであった560-565というレベルは5-10セント底上げされると見ている。 本日の引け値レベルから上は急いで追いかける必要性は感じないが、戻した場面を想定して3月限でいう560台は旨く拾っていけるオペレーションを心掛けていきたい。(A)

 

 

【ご注意】

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)