米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2003年2月21日

 

 

本日の相場

とうもろこし  -- 僅かに安値寄りつき、ファンドの大量売りに安値引け ---

  OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
MAR 03 235 1/2 - 35 235 1/2 231 1/2 231 3/4 - 3 3/4 128352 11765-
MAY 03 237 3/4 - 37 1/2 238 233 3/4 234 - 4 120972 2741+
JUL 03 239 3/4 - 39 1/4 240 236 1/4 236 1/2 - 3 1/2 116248 4126+
SEP 03 239 1/2 239 1/2 236 1/2 236 3/4 - 2 1/2 25933 447+
DEC 03 239 3/4 - 39 1/2 239 3/4 237 1/2 238 - 1 3/4 69934 305+
MAR 04 245 1/4 - 45 245 1/4 243 1/4 243 3/4 - 1 3/4 5072 87+
            470210 3844-

 

 

大 豆     --- 僅かに高値寄りつき、やや高値引け ---

 

   OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
MAR 03 571 1/2 - 71 575 567 574 + 5 1/2 38017 2128-
MAY 03 571 1/2 - 71 574 566 1/4 573 1/4 + 5 89891 4327+
JUL 03 568 1/2 570 564 569 1/2 + 3 1/2 42796 826+
AUG 03 558 1/2 - 58 560 555 1/2 559 1/4 + 2 3/4 6275 137+
SEP 03 540 1/4 541 539 539 1/2 - 3 3592 300+
NOV 03 526 - 25 526 521 1/2 523 + 1/2 42166 113+
            224763 3523+
  MEAL CHG   OIL CHG   WHEAT CHG NY-YEN
MAR 17520 +250 MAR 2067 -2 MAR 328 1/2 -3 1/2 118.64 - 118.87
MAY 17380 +220 MAY 2076 -3 MAY 329 1/2 - 2 1/4  
JUL 17130 +140 JUL 2082 -4 JULY 323 1/4 - 1  
AUG 16700 +100 AUG 2067 -5 SEP 327 - 1  

 

 

本日の相場の動き

 

(コーン) 特に終盤ファンド売りが集中、一ヶ月振りの安値に沈む

○週間輸出成約高は範囲内ではあったが、下限に近い数字となった。
○農務省のアウトルックフォーラムでは102.70億ブッシェルの生産高、そして期末在庫をベースラインから126百万ブッシェル上方修正されたことから、寄り付き前の市場へはネガティブなムードを与える事となった。
○天候は南米の状況を合わせほぼ中立だったが、冬小麦産地(グレートプレーンズ中西部地域)に来週ストームが到来し40%の範囲に降雨を齎すとの予報が小麦市場にネガティブに作用していた事は本日のコーン市場へも影響したと思われる。
○韓国が南米・中国産オプショナルで105,000トンのコーンを成約したというニュースはネガティブ材料となった。
○期近3月限についてはデリバリー通知日を来週に控え、積極的なスプレット取引が昨日に引き続き見られた事も安値への動きに寄与する事となった。

寄り付きが本日の高値。中盤にかけて3月限は234中心の小刻みな展開。しかし、昼前からはファンド売りに拍車がかかり234から一気に値を削る。そのまま引け際に本日の安値をつけて取引を終了している。

(ダイズ) 比較的閑散も、ブラジル北部の降雨見込みが手前限月を押し上げた形

A/C/Eの堅調を引き継ぎ、寄り付きはやや高値寄り付き。しかし序盤は安値を探る展開となった。期近は567-568近辺で暫く安値をトライするが567が維持されると中盤からは一転値を回復する動きに変化した。正午頃まで570-571で揉みあい、終盤はショートカバー中心の買いが優勢。売り手不足の中、引けに掛けては手前限月中心に更に値を上げ、本日の高値をつけたところでそのままの高値引けとなった。

○アウトルックフォーラムの大豆についての需給数字見込みは特にインパクトなく中立視されることとなった。
○中国には今年に入って既に1.1百万トンの大豆が到着しているとの報告がなされた事はややサポーティブ。しかし、西海岸積み貨物への動きが伝えれたり、成約玉の一部のオリジン変更の噂だ出たりと、材料としては不明瞭な形となっており、方向性が掴めていないのも事実。
○ブラジルにおけるサビ菌問題は本日も一部で話題となった。
○ブラジル北部地域への降雨見込みは、大豆市場へは支援材料視されることとなった。やや遅れ気味の収穫進捗は現物供給問題へ直結するため、特に手前限月へは敏感に作用した形となっている。

 

本日ファンド筋はコーン市場で16,000枚の売り越し、ダイズ市場は1,000枚の買い越しと見られている。本日発表コミットメントオブトレーダーズをベースとし、本日時点でのネットポジション、コーンは約18,800枚のショート、大豆は約46,300枚のロングだと見られている。(推定)

 

 

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部  

NOAA 米国各産地6-10日間予報 (2月26日〜3月2日)】 

  気温 降水量
西部ベルト N N
東部ベルト N N/A

 

ブラジル 

昨日の降雨はベルト西部中心。雨量は0.25〜1.5インチ、ところにより3.5インチとなりベルト全体の55%をカバーした。今後5日間に渡り降雨前線の活動は活発となりベルトの75%において0.5〜1.5インチ、ところにより4.0インチの降雨をもたらす。南部での降雨は同地区のコーンの実入りや大豆の鞘付きを良化させる。北部ベルトでの降雨により一部収穫の停滞が起こる。

アルゼンチン 

昨日はベルト全域でドライとなった。今後5日間においては降雨は限られ0.1〜0.5インチ、ベルトの10%をカバーするに止まる。現状ではベルト全域で土壌水分は十分に保たれており作柄は問題ない。また、来週は降雨も再びベルトに戻ることが予想されている。大豆は鞘入れが最終段階となっており非常に良好なコンディションを維持している。一方、コーンは実入り段階となっており同じく良好に推移している。

南アフリカ 

昨日は0.25〜1.25インチ、ところにより2.0インチの降雨がベルト全体の55%をカバーした。週末から来週前半にかけては0.1〜0.75インチの降雨がベルトの20%をカバーする。この降雨により現在までのコーンのストレスも終わり実入りの最終段階を迎え良好な作柄を維持する。

 

本日の発表等

【寄り付き前の発表】

1)  USDA発表 週間輸出成約高(2月13日の週)  (単位:千トン) 

 

  週間成約高 輸出成約量累計 成約残
  今年度 来年度 今年度 昨年度 今年度 来年度
コーン 466.2 0.0 23,288.6 27,790.3 4,826.8 287.7
大豆 397.5 0.0 24,005.2 24,148.8 5,067.7 77.0
小麦 324.2 42.0 18,878.0 20,932.6 3,480.5 102.0
大豆粕 76.0 0.0 3,921.4 4,851.3 1,410.0 244.5
大豆油 23.4 0.0 462.5 485.6 177.9 0.0

大豆・コーン共にほぼ範囲内の数字におさまった。

 

2)  USDA発表 週間輸出船積高(2月13日の週)   (単位:千トン) 

 

  輸出高 輸出高累計 USDA通年予想
  今週 先週 今年度 昨年度  
コーン 668.7 912.6 18,461.8 19,260.0 46,360
大豆 1,418.5 915.7 18,937.5 19,090.4 25,580
小麦 281.4 446.6 15,397.5 17,265.1 24,490
大豆粕 128.0 210.2 2,511.4 2,895.8 5,440
大豆油 24.3 51.8 284.6 287.6 1,000

 

3)USDA アウトルック・フォーラムでの2003年度産需給見通し発表数値

【大豆】

2002/03(2月11日) 03/04 (ベースライン) 03/04 (今回発表)
作付面積 73.8 71.5 72.2
収穫面積 72.2 70.2 70.9
イールド 37.8 39.7 39.7
 
期首在庫 208 185 165
生産量 2,730 2,785 2,815
輸入量 2 5 5
供給合計 2,940 2,975 2,985
 
搾油量 1,655 1,705 1,670
輸出量 940 910 950
種子用・その他 180 170 170
需要合計 2,775 2,785 2,790
 
期末在庫 165 190 195
農家平均価格 5.10-5.70 5.15 5.10

 

【コーン】

  2002/03(2月11日) 03/04 (ベースライン) 03/04(今回発表)
作付面積 79.1 80.5 80.5
収穫面積 69.3 73.5 73.5
イールド 130.0 139.7 139.7
       
期首在庫 1,596 848 929
生産量 9,008 10,270 10,270
輸入量 15 10 10
供給合計 10,619 11,128 11,209
       
飼料・その他 5,600 5,700 5,650
食品・種子・工業用 2,265 2,280 2,360
輸出量 1,825 2,000 1,925
需要合計 7,865 7,980 8,010
       
期末在庫 929 1,148 1,274
農家平均価格 2.20-2.50 2.20 2.15

 

引け後の発表】

3) コミットメント オブ トレーダーズ (2月18日現在) (単位:枚) 

 

  オプションなし  ⇔ 市場事前予想 オプション込み
大豆 ロング  48,354 ロング  52,300 ロング  47,867
大豆粕 ロング   15,228 ロング  11,900 ロング  13,753
大豆油 ロング   8,011 ロング   11,400 ショート   8,910
コーン ロング    3,857 ショート   2,500 ショート  39,017
小麦 ロング   3,545 ロング    5,500 ショート   3,334

コーン・大豆ともにほぼ予想範囲内。

 

2) USDA 週間ローンデータ (FEB18 現在 ) (単位:百万ブッシェル) 

【コーン】

  9ヶ月残高 先週比 FORFEIT計 先週比 REDEEMED計 先週比
2001クロップ 6.4 -0.4 0.5 0.0 1,387.8 0.4
2002クロップ 1,174.4 -3.1 0.0 0.0 118.8 14.9

【大豆】

  9ヶ月残高 先週比 FORFEIT計 先週比 REDEEMED計 先週比
2001クロップ 0.6 0.0 1.4 0.0 309.8 0.0
2002クロップ 304.8 -4.7 0.0 0.0 68.1 6.6

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

ファンドは本日12000〜15000枚を売り越したとされている。材料としては特に目新しいものはない。輸出成約高が46.6万トンとなり事前予想の50〜85万トンを下回ったこと、韓国が10.5万トンを米国以外から買い付けるとの報、また農務省のアウトルックフォーラムでこの春のコーンの作付け面積が80.5百万エーカーとなり昨年度より1.5百万エーカー増加するとの見通しなど。期近3月限は2月28日のファーストデリバリー通知を前にして軟調な輸出需要から来週も軟調な動きが予想される。3月限で228セント近辺が次のサポートレベルか。(H)

 

(ダイズ)

【今週の相場回顧】

先週からの上昇局面に今週は待ったをかける形となった。レンジは期近で565-575。4営業日しかかなったが、材料としては、NOPAの1月搾油報告。結果は市場予想を大きく下回り搾油量は138百万(前年同期:151百万)。これは弱い内容となった。それから、本日の農務省発表アウトルックフォーラム。この内容は何ら実地調査を含んだものではなく、相場材料として大きく採り上げられるものでもないが、作付面積予想を前年度比約2.2%下方修正し72.2百万エーカーとしている。

【3月へ向けて】 575を抜ければ、新たな展開を期待

昨年9月に天井とつけてからの値動きを見ても、大きなアップダウンを繰り返しながら、概ね565というラインがこれまでの値動きの中心であったと言える。9月の600から530への暴落、今年頭の585から農務省発表後の545を見てもこのラインを中心に動いてきたことが良くわかる。ただ、今後作付期へ向けては、「スプリングラリー」を期待してその居所を5セント10セントと上げていきたい。 

来週の動きとしては、これまでどうしても抜けない575レベル(本日の高値)を抜きにかかる。一度これを抜ければ575-585というトレーディングレンジが次なるステージだと考えている。ファンドの50,000枚近いネットロングを考えても、上げてそのまま、ということは考えにくいが、一旦575-585のレンジを経験した相場が、その後例えば昨日・本日つけた安値までの調整局面を容易に作ることが出来るか?現段階では、非常に難しいと見ている。

【今後の展望として】

○ 春先までの値動きを占う上での主な材料としては、先ず南米の天候推移がくる。本日の材料ともなったが、収穫期の雨がちな天候は、新穀の早期出荷を妨げ、需要期待が北米に向けられる為、特に手前限月は神経質にならざるを得ない。ただでさえ5%台の在庫率故、中国の動きひとつでバランスは大きく変わる可能性も秘めている。これらを考慮に入れれば、期近限月は今後も上には敏感に反応する事になると思われる。天候リスクを背負いながら3月にかけてはもう一段上のレベル、年初につけた575-585レンジ、更には昨年9月の590-600というレベルも十分射程内だと考えるべきである。

○ 新農業法への移行に伴い、コーン・小麦への作付優位性はこれまでも言われており、今回のアウトルックフォーラムの数字にも加味されている。大豆の作付面積は順当に行けば昨年比削られることは間違いない。3月末の作付面積予想発表へ向けてこれは確りとした材料であり続ける。しかしそんな中、昨年11月以降CRUDE OIL, GASOLINE, NATURAL GASといった一連の先物相場が一方的に価格を上げてきているという事実もある。イラク攻撃という大きな材料は、昨年11月以来これらの価格を軒並み50-60%引き上げている訳だ。ここまできて市場では口を揃えて「天井は打った。レーショニングは確実に起きている」というが、向こう1−2ヶ月でどこまで調整を見るかはわからない。この動きも、農耕機材をフルに使用する必要のある農家にとっては一つのコスト要因となる。これら燃料費のよりかかるコーンから、大豆へ乗り換えるといった動きも一部では起きてくると思われる。

材料は様々。南米の今後の天候推移・中国の買付け動向・そして北米の作付期の天候・・・昨年作付期の降雨過多も記憶に新しいが、あれからシーズンはもう一巡、再び供給面が材料として市場に出てくるシーズンを迎えようとしている。(A)

 

 

【ご注意】

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)