米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2003年3月31日

 

 

本日の相場

とうもろこし  -- ギャップをつけて大きく高値寄り付き、そのまま高値引け--

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE 

CHG 

 

OPEN INT 

 

CHG 

 
MAY 03  235 1/2 - 34 1/2  237 3/4  234  236 1/2  + 8 3/4  171326  1158- 
JUL 03  26 - 34 1/4  238 1/4  234 1/4  237  + 9  144585  1049+ 
SEP 03  235 1/2  239 1/4  235 1/2  238  + 8 3/4  39374  727+ 
DEC 03  238 - 37  241  237  240  + 8 3/4  84599  316- 
MAR 04  243 1/2  246 1/2  243 1/4  245 1/4  + 8  6890  83+ 
MAY 04  247 1/2 - 47 1/4  249 1/4  247  249  + 7 3/4  759  20+ 
            452131  440+ 

 

 

大 豆     --- 安値寄り付き、安値引け ---

 

?? OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
MAY 03  577 - 75 1/2  579 3/4  570  574 1/2  - 5 1/2  108823  1755- 
JUL 03  574 - 73 1/2  577 1/2  568  573 1/4  - 4 1/4  51989  186- 
AUG 03  563 - 62 1/2  565  557  560 3/4  - 4 3/4  7188  18- 
SEP 03  535 - 34 1/2  539 1/2  533 1/2  536 1/2  - 3 1/4  7012  180+ 
NOV 03  513 1/2  517 1/2  512  515 1/4  - 3 1/2  42232  522- 
JAN 04  515 1/2 - 15  520  515  518  - 3 1/4  2121  91+ 
            220954  2075- 
  MEAL  CHG    OIL  CHG   

WHEAT 

 

CHG 

 
NY-YEN 
MAY  17190  -180  MAY  2137  -7  MAY  286 3/4  + 7 1/2  118.05 - 118.74 
JUL  17040  -150  JUL  2150  -3  JULY  289  + 6   
AUG  16560  -170  AUG  2140  -2  SEP  295 3/4  + 7 3/4   
SEPT  15900  -230  SEPT  2120  -2  DEC  305 1/4  + 4 3/4   

 

 

本日の相場の動き

 

(コーン) 在庫・作付意向共に予想レンジの下限以下 ⇒ 大きく強材料視

3月1日時点在庫は51.30億ブッシェル。作付意向は79.022百万エーカー。共に市場事前予想レンジの下限を下回る内容に、寄り付き前から5セント程の高値コールとなった。実際の寄り付きは7セント前後の非常に大きなギャップをつけての高値寄り付き。5月限でいう寄り付きのレンジは234.50-235.50。その後もセッション終盤までこの235を中心とした2セントないの小動きに留まりギャップを埋めにかかる動きは微塵も見ることはなかった。終盤から引けにかけては更に値を上げ本日の高値237.75を付け、僅かに下げたところで本日の取引を終了している。 予想外の強気の数字に相場も高値張り付きといった本日のセッションとなった。 

午前中発表の輸出検証高はやや高い数値となり若干支援材料となっている。 

 

(ダイズ) 在庫・作付意向共に予想レンジの上限レベル ⇒ やや弱材料視 

在庫報告は12億ブッシェル。作付意向は73.182百万エーカー。共に市場予想レンジの上限に近い数字となり、コーンと対照的にダイズは寄り付き前から4-7セントの安値コールとなった。5月限は予想通りのギャップをつけた安値寄りつきの後、序盤にかけてはそのギャップを埋めに高値を目指した。10:30ごろギャップを埋めたが、そこが本日の高値(579.75)となる。その後は再び下降線。寄り付きレベルまで戻してから暫くもみ合いが続いたが、そのレベル5月限の576付近を維持できないと見るやその後はファンド売りが再び重なり一気に570-572というレベルまで落ちる。本日の安値570を付けた後は支えられ、引けにかけて値を戻すも、前日比手前から4-5セントの安値で本日の取引を終了している。 共に予想上限レベルの数字となったことで、市場には終日ネガティブなムードが蔓延し 

午前中発表の輸出検証高数値は小さくやや失望。
韓国が150,000トンのNON-GMO米国産ダイズを成約した。 

本日ファンド筋はコーン市場でほぼ12,000枚の買い越し、ダイズ市場は4,000枚の売り越しだったと見られている。本日時点でのネットポジションは、、コーンは約36,000枚のネットショート、大豆は約42,400枚のネットロングと見られる。(推定) 

 

農務省発表サマリー 

 

 

【コーン】 

作付面積意向。数字としては2002年度とほぼ同等の内容、2001年度比約4%の増加という事になる。ベルト東部における作付意向の増加が確認出来る。昨年作付期の降雨過多によるダイズへのスイッチという結果からコーンに戻ってきた部分が数字に表れている。第二四半期在庫については51.32億ブッシェル。市場予想からは約60百万ブッシェル強少ない内容となった。昨年同期の57.95億からは6.6億ブッシェル減少している。 

 

【ダイズ】 

作付意向は市場予想の上限。昨年度比1%のダウン予想は3年連続での減少見込みとなっている。特に主産地の中ではインディアナ、オハイオ、ケンタッキー、カンザス州など、それぞれ3%、5%、9%、9%と、ベルト東部における減少が目立つ。昨年作付期の降雨過多によりダイズにシフトされた事がこの数字に影響する結果となっている。第二四半期の在庫数字については12.02億ブッシェル。市場予想を約10百万ブッシェル上回る形となった。昨年同期の数字13.36百万ブッシェルからは1.34億ブッシェルの減少となっている。 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部   

NOAA 米国各産地6-10日間予報 (4月05日〜4月09日)】  

  気温  降水量 
西部ベルト  N  N 
東部ベルト  A  A 

金曜は小麦ベルトの70%、コーンベルトの45%の地域でそれぞれ東部(イリノイ・オハイオ・インディアナ)を中心に降雨を見た。雨量は0.25〜1.5インチ(6〜38mm)で、途中雪に変わったが積もる事はなかった。今日・明日はベルトの北東部にて若干の降雨を見る事になるが、州の後半から来週火曜にかけては平年を下回る程度の降雨しか見られなさそうである。コーンベルトのベルトの西部3分の1(東部ネブラスカ・南部アイオワ・サウスダコタ・西部ミネソタ・インディアナの北西部)においては3月としては例年の50%程度の降雨しか見ておらず、作付けを目前に控え土壌水分に関しては引き続き注意が必要である。 

ブラジル  

週末は引き続き北部3分の1の地域において降雨を見たが、この雨は今日から南部に移動を始めた。しかし週の後半には再び北部地域(マットグロッソ・ゴイアス地域)にて降雨を見る事になる。雨量は0.25インチ〜1.0インチ(6〜25mm)とさほどではないものの範囲はベルトの50%に及ぶ。この雨はダブルクロップの収穫を妨げる事になり、若干収穫量が減る事となろう。 

アルゼンチン  

週末は前半活発な降雨を見た。雨量は0.25〜1.25インチ(6〜32mm)で大豆ベルトの80%、コーンベルトの60%に及び、ダブルクロップの大豆の鞘入れを改善する結果となった。今日は北部にてぐずぐずとした雨を見る事になり、その後今週一杯は押しなべてドライな天候が続く。このことは早期のコーンの収穫の助けとなろう。 

 

 

本日の発表等

1) USDA 四半期在庫報告 (単位:十億ブッシェル) 

 

  在庫(3/1時点)  予想平均  予想範囲  12/1/02時点  3/1/02時点 
コーン  5.130  5.196  5.145-5.257  7.633  5.796 
大豆  1.200  1.192  1.175-1.200  2.114  1.336 
小麦  0.905  0.913  0.856-0.933  1.321  1.211 

コーンは予想の下限以下にて強材料、大豆は予想上限にて弱材料。 

 

2) USDA 02/03年度作付け意向報告 (単位:百万エーカー) 

 

  作付意向面積  予想平均  予想範囲  2001年実績USDA 
コーン  79.022  80.47  80.10-81.00  79.05 
大豆  73.182  72.44  69.76-73.50  73.76 
小麦  61.697  62.49  61.85-63.41  60.36 

 コーンの数字は予想レンジの上限以下、大豆は予想レンジの上限。従いコーンへは強材料、大豆へは弱い料とされた。 

 

3)USDA遺伝子組み替え作付け予想 (単位 : %) 

 

  2003予想  2002  2001  2000  1999  1998 
コーン  38  34  26  25  37  25 
大豆  80  75  68  54  47  37 
綿花  70  71  69  61  48  45 

※ 1998-1999 : バイオ企業よりの提供資料
※ 2000-2003 : USDA発表数字 

2002クロップ、大豆の80%、コーンの38%は遺伝子組み替え作物に置き換わるという見込み。昨年6月の数字からそれぞれ5%、4%と増加している。この数字はUSDAが無作為に抽出した各農家より提出させた資料をもとに作成されたものであり、6月に同省により再度微調整が加えられる予定となっている。 

 

4) 農務省輸出検証高 (単位 : 千MT ) 

 

  3月27日の週  3月20日の週  昨年同週  今年度累積  昨年度累積 
コーン  790.5  704.1  1,017.2  21,611.0  25,982.1 
ダイズ  332.1  760.0  375.6  23,304.1  23,053.0 
小麦  556.8  332.6  390.9  19,167.4  22,257.8 

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

在庫52億ブッシェル、作付け意向面積80.5百万エーカーを大幅に下回らない限り下降トレンドが続くと先週まで予想していたが、その前提条件がもろくも本日の農務省の発表で覆された。本日発表された農務省の各数値は在庫51.32億ブッシェル、作付け意向面積は80.5百万エーカーはおろか昨年度をも下回る79.022百万エーカーと発表された。まず、在庫量の減少は国内飼料用需要の増加が主要因とみられており4月10日の次の農務省の需給バランス発表では飼料用需要が50百万ブッシェル程度上方修正される可能性がでて来ている。一方の作付け意向面積約79百万エーカーは、昨年度対比減少となるが、カンサス州、コロラド州、ネブラスカ州、サウスダコタ州各州などで昨年度対比コーンの作付け面積が減少することとなっているが、これはベルト西部での降水量不足に対して農家が敏感に反応しているものととらえられている。79百万エーカー(作付け面積)をベースとすると、生産予想は72百万エーカー(79 x 91%)の収穫面積x140ブッシェル(収量)=100.80億ブッシェルとなり、総需要を99億ブッシェルとおくと、この差は1.8億ブッシェルとなる。これに旧穀の期末在庫が加わり新穀の期末在庫となるが、今回の発表で旧穀の期末在庫は9.65-9.8億ブッシェル近辺と考えられており、新穀期末在庫は11.45-11.6億ブッシェルとなる。(在庫率は11.6%-11.7%)これは単なる机上の仮定の数値に過ぎないが、現在与えられている在庫数値、予想作付け面積をベースにすると今後二年続きの収量の大幅な減少(上記は140ブッシェルで計算)は許されず、仮に実現することがあれば期末在庫は大きく減少することとなる。昨年度の130ブッシェルとなると生産量は上記予想より7.2億ブッシェル減となる為、期末在庫は4.25-4.4億ブッシェル(在庫率は4.3%〜4.5%)と大幅ダウンとなる。従いこの発表をベースとすると今後コーンの作付け、生育時期を迎えよりいっそう相場が上方にぶれる可能性がでて来ているといわざるを得ない。本日ファンド筋は12000の買い越しを行なったと推定されている。しかし、まだ36000枚程度のショートを残している。明日以降もショートカバー先行の動きとなり、期近5月限は240セント、期先12月限は245〜250セントを目指す展開と言わざるを得ない。(H) 

 

(ダイズ) 

数値は共に予想の上限と言う事で本日相場はコーンとは対照的に下げた。第二四半期在庫数値については、東部コーンベルトが380百万ブッシェルで昨年から10%ダウン、 西部コーンベルトが715百万ブッシェルと昨年から7.5%のダウン。又今回の数字にて、これまでに蓄積されている所謂「residual」の数値は190百万近いものになっており、輸出量の発表数値の更なる修正が今後の農務省需給報告でなられる必要が出てこよう。予想上限とはいえ、タイトな今年度クロップ予想期末在庫が確認された事は、暫くの時間を経た後、より上に触れやすくなる危険性を持っていると見る。期近の限月については、2月末の高値更新はしばらくお預けとなるも、4月農務省発表後後半にかけての動きに高値を予想する。それまでは本日の余韻を引きずりながら暫くはファンドのポジション整理中心とした動きを予想。もう10セントレベルの下値はまだ期待できると見ている。 新穀については、本日発表の作付意向を見ても、昨年のベルト東部の降雨過多からきたコーン作付の反動や、現在ドライな地域のコーンからのシフト、或いはエネルギー関連相場の高騰を意識した類の動きが数字に表れる結果となった。旧穀とのスプレッドは今後徐々に開く形が予想されるが、動きそのものはこれまで一ヶ月以上続けてきた下降トレンドから寧ろ反転する展開を予想している。その前の底値は現レベルから5−10セントが精々、その後は天候相場へ向けて徐々に5ドル半ばへの道を辿ると見ている。 (A) 

 

【ご注意】 

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)