米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2003年4月10日

 

 

本日の相場

とうもろこし  --変わらずの寄り付き、安値引け--

  OPEN HIGH LOW SETTLE

CHG

OPEN INT

CHG

MAY 03 241 3/4 - 41 1/2 241 3/4 238 238 3/4 - 3 1/4 121547 4774-
JUL 03 243 1/4 - 43 243 1/2 239 1/2 240 1/4 - 3 1/2 155406 4201+
SEP 03 242 1/2 - 42 1/4 242 1/2 239 239 1/2 - 3 40328 94-
DEC 03 241 3/4 - 41 1/2 242 239 1/4 239 1/2 - 2 3/4 84363 20-
MAR 04 247 - 46 3/4 247 244 1/2 244 1/2 - 3 8335 259+
MAY 04 248 1/4 248 1/4 248 248 - 2 1/4 1000 15+
            416318 363-

 

 

大 豆     ---高値寄り付き、安値引け ---

 

   OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
MAY 03 606 1/2 0 04 1/2 608 599 1/2 601 - 3 111487 1841-
JUL 03 606 - 605 1/2 606 598 600 - 3 73520 4101+
AUG 03 593 593 1/2 587 1/2 587 3/4 - 2 3/4 8105 170+
SEP 03 560 1/2 - 60 561 557 557 1/4 - 2 1/2 8161 56+
NOV 03 532 1/2 - 31 534 1/2 530 531 - 1 3/4 46508 569-
JAN 04 537 537 533 533 - 2 2471 222+
            252656 2411+
  MEAL CHG   OIL CHG  

WHEAT

CHG

NY-YEN
MAY 17770 -90 MAY 2227 -2 MAY 285 1/2 - 1 1/2 119.42 - 119.72
JUL 17650 -80 JUL 2238 +0 JULY 291 - 2 1/4  
AUG 17160 -130 AUG 2225 -5 SEP 295 3/4 - 2 3/4  
SEPT 16420 -70 SEPT 2195 -2 DEC 306 - 3 1/4  

 

 

本日の相場の動き

 

(コーン)  強い輸出成約高の数字が出されるも、やや弱気なビッグレポートが材料視され、下げる

寄り付き前の週間輸出成約高の発表は市場予想が60-80万トンであったのに対して実際は86万トンとかなり強気な数字であったのだが、弱気なビッグレポートの前にはやはりその存在感を表せなかった。期末在庫に関して、市場ではやや減ると見られていたのだが、大幅な輸出量の減少の結果500万ブッシェルの増加、更には中国の輸出が100万トン増えた。オープニングコールはMIXEDとされていたのだが場が開けてみると1〜2セントダウンでの寄り付きとなる。その後も今日の発表を材料としたファンドのリクイデーションの売りが入り、徐々に値を下げて今週初めにつけたギャップを埋めるが、4セントダウン、7月限で240を割った辺りでは商業筋の積極的な買いが入ってサポートされる。CCCがアンゴラに9000トン、タンザニア向けに20000トンの援助の為にマーケットでコーンを購入するという報告は今日の相場の下値を支える一つの材料とされた。

(ダイズ)  大量のファンドのロングに対して警戒心

週間輸出成約高は予想のほぼ上限であったが、需給報告に関しては期末在庫は予想の範囲内で若干強気であった。これを受けて寄り付きは各限月約3セントアップにて取り引きが始まる。しかし、ここまでファンドのロングが積み重なるとトレーダーは警戒心を強くし、ちょっとした材料で値を下げやすい相場となっている。本日も寄り付き直後の3セント高を最高値として下げ、その後は少し上げてはすぐ下げる、チョッピーな展開となった。本日寄り付き前の輸出成約高の数字の中で来年度契約が75000mtとなっているが、これは韓国向けの成約をダブルカウントしており、来週修正されるのでは、という噂がまことしやかにフロアーで囁かれ、これが本日上値を抑える一つの材料となった。結局は前日比安値での引けとなった。

本日のファンドの動きはコーンで6,000コントラクトの売り越し、大豆で1,500コントラクトの売り越しと見られる。またネットポジションはコーンで3,000コントラクトのロング、大豆で80,300コントラクトのロングと推測されている。

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部   ---土壌水分改善傾向。来週の更なる雨で又改善---


NOAA 米国各産地6-10日間予報 (4月15日〜4月19日)】 

  気温 降水量
西部ベルト N/A A/N
東部ベルト A A

多少ネガティブな材料とされる


昨日はベルトの南東部にて多少降雨を見たのだが、雨量は0.10〜0.50インチ、範囲は10%程度にしか過ぎなかった。今日も昨日と変わらぬ天候が続き、その後週末にかけてはドライな天候となる。次に降雨を見るのは月曜の夜で、ベルトの北西部、ミネソタとノースダコタ、サウスダコタ辺りになりそうである。雨量は0.10〜0.50インチにて、範囲はコーン・大豆ベルトの15%、小麦ベルトの10%弱となる。東部アイオワ、ミネソタ、ノースダコタ辺りではここ最近の雨を逃したが、西部における作付け前の土壌水分は全体として改善に向かいつつある。気温も今週前半までの寒冷な気候から上昇傾向にあり、クロップにとっては良好である。

 

ブラジル   ---来週の収穫の程度に注目---

昨日もベルトの各地にて雷を伴った雨を見た。その範囲は南東部マットグロッソ、南部・東部マットグロッソ・デ・ソル、パラナ西部、西部サンパウロ。この雨は土曜日まで続く、来週の前半には極限られたものとなる。ベルとの中央部・南部ではドライな天候が続いており、相変わらず収穫には良好な状態である。北西部は引き続き収穫の遅れが目立つが、来週には進捗を見るであろう。

アルゼンチン  ---収穫は依然順調---

週末まで現在のドライな天候は続く。月曜日にはベルトの南端部にて降雨を見るが、雨量は0.10〜0.35インチと少なく、範囲もベルトの10%程度と限られたものとなる。収穫の進捗は極めて良いと言える。

 

本日の発表等

【寄り付き前の発表】

1)  USDA発表 週間輸出成約高(4月3日の週)  (単位:千トン) 

 

  週間成約高 輸出成約量累計 成約残
  今年度 来年度 今年度 昨年度 今年度 来年度
コーン 860.0 0.0 29,163.2 33,321.3 5,457.6 269.5
大豆 629.9 75.0 26,781.9 25,799.3 2,934.2 152.0
小麦 165.6 60.0 20,576.7 23,490.5 2,773.6 343.0
大豆粕 25.4 9.8 4,482.0 5,304.3 1,054.0 313.1
大豆油 19.5 0.0 603.3 575.8 155.6 0.0

コーン、大豆共に強気な発表となった。大豆の数字が来週修正される可能性有り

 

2)  USDA発表 週間輸出船積高(4月3日の週)   (単位:千トン) 

 

  輸出高 輸出高累計 USDA通年予想
  今週 先週 今年度 昨年度  
コーン 973.2 852.7 23,705.6 27,019.7 44,450
大豆 536.5 389.8 23,847.7 23,261.2 26,130
小麦 288.4 562.7 17,803.1 20,452.3 23,810
大豆粕 125.7 157.3 3,428.0 4,233.5 5,440
大豆油 36.6 48.9 447.7 483.7 950

 

3)  USDA SUPPLY/DEMAND REPORT  

@ 米国産大豆(単位:百万ブッシェル)

  2001-2002 2002-2003
  MAR 11 APR 10 MAR 11 APR 10
作付面積(百万エーカー)  74.1 74.1 73.8 73.8
収穫面積(百万エーカー) 73.0 73.0 72.2 72.2
単収(ブッシェル/エーカー) 39.6 39.6 37.8 37.8
         
期初在庫 248 248 208 208
生産量 2,891 2,891 2,730 2,730
輸入 2 2 2 2
・供給合計 3,141 3,141 2,940 2,940
搾油用 1,700 1,700 1,640 1,620
輸出用 1,063 1,063 960 995
種子・飼料用 89 89 87 87
その他 82 82 93 93
・需要合計 2,933 2,933 2,780 2,795
期末在庫 208 208 160 145
農家平均価格($/ブッシェル) 4.38 4.38 5.20-5.50 5.30-5.60

 

A 米国産コーン (単位:百万ブッシェル)

  2001−2002 2002-2003
 

MAR 11

APR 10   

MAR 11 APR 10
作付面積(百万エーカー) 75.8 75.8 79.1 79.1
収穫面積(百万エーカー) 68.8 68.8 69.3 69.3
単収(ブッシェル/エーカー) 138.2 138.2 130.0 130.0
         
期初在庫 1,899 1,899 1,596 1,596
生産量 9,507 9,507 9,008 9,008
輸入 10 10 15 15
・供給合計 11,416 11,416 10,619 10,619
飼料用その他 5,877 5,877 5,600 5,650
食用・種子用・工業用 2,054 2,054 2,265 2,285
輸出用 1,889 1,889 1,750 1,675
・需要合計 9,820 9,820 9,615 9,610
期末在庫 1,596 1,596 1,004 1,009
農家平均価格($/ブッシェル) 1.97 1.97 2.20-2.40 2.25-2.35

 

B 02/03クロップ世界のコーン/大豆生産量予想 (単位:百万トン)

【 カッコ内は前月発表 】

○コーン

  生産量 輸出量
中国 125.00(125.00) 13.0 (12.00)
アルゼンチン 15.00(14.50) 10.50(10.00)
南アフリカ 9.00(9.00) 1.20(1.20)

○大豆

  生産量 輸出量
ブラジル 51.0(51.0) 20.50(20.80)
アルゼンチン 35.0(35.0) 9.50(9.70)


4) USDA需給報告のサマリー 

@コーン
 今回の需給報告において、米国内の需給では供給サイドは据え置きであった。需要サイドで見ると、まず飼料用・その他が50(以下単位mil bu)増え、食用・種子用・工業用が20増えた。一方輸出用が75減ったため、合計需要は5減って9610となり、期末在庫は5増えて1009とした。
 世界のコーンで言うと、まず中国の輸出を100万トン増やしたのと、ブラジル・アルゼンチンの生産量をそれぞれ50万トンずつ増やした。

A大豆
 米国内の需給では供給サイドは前回の数字を据え置き、需要サイドで、まず搾油用を20(以下全てmil bu)減らした。また輸出用が35増えたため、需要全体では15増え、期末在庫は15減って145となった。
 世界の大豆で言うと、アルゼンチンの輸出が20万トン、ブラジルの輸出が30万トンそれぞれ減った。また、中国の輸入が50万トン増えて1650万トンとなった。

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

3月25日に付けた安値5月限227-1/4セント,12月限230-1/4セントから4月8日に付けた高値5月限245-1/4,12月限245-1/4セントまで約2週間で5月限は18セント、12月限では15セントの上昇となった。しかし、ファンド筋が約50,000枚のショートを一気にカバーした割には上げ幅は限られており、逆に高値では農家売りや商業筋の大量の売りが出ることを市場に印象つけたと言える。

さて、本日発表された需給予想では予想を裏切り期末在庫は若干ではあるが上方修正された。予想されていた国内飼料需要の上方修正が予想どおり加えられたものの、輸出が大幅に下方修正(75百万ブッシェル)された。このドラステックな下方修正は市場には驚きとして受け止められたが、数量的には中国のコーン輸出が100万トン上方修正されたこと、アルゼンチン・ブラジルで各50万トン(合計100万トン)上方修正されたことで米国のコーン輸出量が減少となる図式を明確とした。依然としてブラジルでのコーン生産が上方修正される可能性が高いこと(その結果輸出の上方修正)、更には3月1日時点の在庫発表(31日の発表)をベースとして国内飼料需要が50百万ブッシェル上方修正されたがその数字的裏付けに乏しいことなど今後も期末在庫が上方修正される可能性があることから、今後とも期近コーン限月の重しの材料となる。5月限、12月限ともに今週は積極的な商業筋の売りを見た限り高値を買い上げる力は市場にはなく、来週にかけて両限月ともに235割れを再びテストする展開となろう。(H)

 

(ダイズ)  

農務省の発表内容は事前予想のほぼ平均的なレベル。15百万ブッシェル下方修正されて145百万となった。(97年以来6年ぶりの低水準)しかし、改めてそのタイトな数字が確認された事、又週間輸出成約においては予想以上の強気な数字が確認されていた事も重なり、寄り付き前コールは5-8セント高・・・しかし、実際の市場は予想外に大人しい動きに留まった。5月限は辛うじて約定高値を更新するも、7月限については昨日の高値止まり(これは一つのネガティブサインでもある)。セッション終盤には値を削るも、印象としては「下げ切れず」、何とか持ちこたえた格好で本日の取引を終了している。何も本日の動きの解説をしようと言うものではないが、3月末までのレンジ取引から飛び出して以降、本日の発表へ向けての6日間での市場動向が余りに激しかった事もあり、本日発表後の市場の反応についてはそれだけ注目していた。特に今回の動きについては“より多くの”市場参加者が同等の見方をしやすい展開となっていたことが、結果として本日の動きを限られたものにしたのかもしれない。さて、その今後であるが、“より多くの”参加者が今考えている事は、本日の高値を一旦の天井に今後数週間は調整局面という展開である。今週の月曜につけた手前限月の595-594というレベル(もう5セント程)を下に抜ければ下げ足は一層早まり580-575にかけての押し目形成場面を期待できる。“より多くの”参加者が同じような展開を期待している事もあり、その点やや不安は残るが、今回はこの向きに自身異論はなく、来週以降の展開に注目しているところ。

ところで、この4月の農務省発表値(期末在庫)から最終的な数字がどのように変化したかの過去12年間のデータ−をご参考まで下記する。

クロップ年度 農務省4月 最終在庫
02-03 145 ???
01-02 265 208
00-01 300 248
99-00 305 290
98-99 430 348
97-98 235 200
96-97 125 131
95-96 190 183
94-95 415 335
93-94 160 209
92-93 340 292
91-92 305 278

傾向としては、4月の在庫予想が2億ブッシェルを割ったタイトな年には最終在庫は上方修正されるという形になっている。しかしながら、今年の場合は大豊作のブラジルでは輸出港での船積み遅延(この規模のものは近年まで見られなかった新しい傾向であり、来年以降も米国需給バランスを左右する一つの大きな材料として =特に今年のようなタイトな在庫年度= 重要視する必要がある)、それに伴い中国を中心とした米国産大豆の手当という大きな裏づけがあり、各当地アナリストに言わせても、今後更に20-30百万ブッシェルの期末在庫下方修正というのが大方の見方となっている状況にある。従い、今年のケースにこの経験則が通用するかは全くのクエスチョンだと言わざるを得ない。(A)

 

 

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)