米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2003年5月5日

 

 

本日の相場

とうもろこし   ---ギャップをつけて高値寄り付き、高値引け---

OPEN  HIGH  LOW  SETTLE 

CHG 

 

OPEN INT 

 

CHG 

 
MAY 03  236 3/4 - 36 1/2  240  236 1/4  239  + 4 1/4  16022  4294- 
JUL 03  234 3/4 - 34 1/2  238  234  237 1/4  + 4 3/4  219802  1839+ 
SEP 03  234 3/4 - 34 1/2  237 1/2  234  237  + 4 1/2  46978  539+ 
DEC 03  237 - 36 3/4  240  236 1/2  239 1/4  + 4 3/4  95885  560+ 
MAR 04  244 1/4 - 44  246 3/4  243 1/4  246 1/4  + 4 3/4  11120  109+ 
MAY 04  247 3/4  249 1/2  247 1/2  249 1/2  + 4 1/2  1282  15+ 
            397615  1132- 

 

 

大 豆     ---高値寄り付きの後乱高下し、安値引け---
          

?? OPEN  HIGH  LOW  SETTLE  CHG  OPEN INT  CHG 
MAY 03  629 - 28 1/2  631  621  623 3/4  - 2 1/2  6567  1663- 
JUL 03  633 - 32  635 1/2  624 1/2  627 3/4  - 3 1/4  139031  2856- 
AUG 03  628 1/2 - 28  630  620 1/2  622 3/4  - 3  11944  184- 
SEP 03  591 - 90 1/2  596 1/2  587 1/2  588 3/4  + 0  10946  52- 
NOV 03  557 - 56 1/2  565  555  558 1/2  + 1 1/4  57480  323- 
JAN 04  562 - 61  567  560  561 1/2  + 1 3/4  2957  44+ 
            231760  5045- 
  MEAL  CHG    OIL  CHG   

WHEAT 

 

CHG 

 
NY-YEN 
MAY  19580  -100  MAY  2165  -2  MAY  282 1/4  + 4 3/4  118.54 - 118.93 
JUL  19510  -140  JUL  2174  -6  JULY  288 3/4  + 5   
AUG  19110  -120  AUG  2174  -6  SEP  294 1/4  + 4 3/4   
SEPT  18340  +50  SEPT  2162  -8  DEC  304 1/2  + 3 3/4   

 

 

本日の相場の動き

 

(コーン) 降り続く雨と短期のウェットな予報がついに材料視され、相場は上昇。 

朝発表された週間輸出検証高は予想を下回り、材料として弱かったのであるが、それをくつがえすほど天候が強い材料として市場に認識された。ほぼ予報通りとは言え、連日続く雨によりベルト東部での大豆への作付け転換の可能性が示唆され始めた事が強く材料視されて、ギャップを付けての高値寄り付きとなる。その後も台湾が米国もしくはアルゼンチンの6月積みコーン56000を今日か明日に買い付けるという報告があったこと、5月限のデリバリーが本日も無かったことなどがファンド筋の買いを煽り、値を積み上げていく展開となった。午後に入ると多少調整場面も見られたが、各限月4セント以上上げての引けとなった。 

尚、本日ブエノスアイレスCereals Exchangeが現段階でのアルゼンチンでのコーンコーンの進捗率を70.1%と発表しており、昨年の現段階では48.7%であったために弱材料視され、本日の相場の頭を抑える一つの材料とされた。 

(ダイズ) 10セント以上の値幅の中で乱高下 

期近は高値寄り付きの後、大きく値を崩していく、しかし10時ごろから反発。値を積み上げていく。しかし昼過ぎからまた大きく値を崩して結局は安値での引けとなった。 

寄り付き前に発表された週間輸出検証高は予想の範囲内であり、あまり材料視されなかった。金曜午後に発表されたコミットメント・オブ・トレーダーズにてファンドのロングポジションが予想より少なかったことが強材料視されたのと、天候も(コーン程ではないが)強気に受け止められ、高値での寄り付きとなる。その後は乱高下。本日も5月限のデリバリーは152枚あったのだが、受け手に商業筋がおらず、弱材料視されたのに加え、ブラジルレアルが弱含んでいることも市場には弱気に捉えられ、一時大きく値を崩し、前日比6.5セントダウン、7月限で624.5セントとなったが、このレベルではファンドが一転して買い手に回り、相場は反発。今度は徐々に値を積み上げていく展開となる。そこから10セント以上上げたところで今度は天井を打ち、反落。結局は2〜3セント下げたところにて引けを見た。 

期先に関してはやや違った展開。やや安値にて寄り付いた後徐々に値を上げていく。一時は前日比4.5セントアップとなる場面も見られたのだが、午後になると調整を見て、やや高値での引けとなった。今までずっと開いてきた期近とのスプレッドは現在は徐々に縮まっていく展開となっている。 

本日ファンド筋はコーン市場ではたった8,000枚の買い越し、大豆市場では300枚の買い越しであったと見られている。本日時点でのファンドネットポジションは、コーンで約2,000枚のロング、大豆は約67,400枚のロングだと見られている(推定)。  

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部  降り続く雨により、ベルトの東部にて大豆に切り替える畑も。 

 土曜日はドライな一日となったが、日曜日の中西部は全般的に雨となった。イリノイ、アイオワ、インディアナ、ネブラスカなどを中心にベルトの80%の地域にて0.5〜1.5、所によっては3.0インチの量の降雨を見た。土曜は平年より高めの気温であったが、日曜は平年以下までクールダウンした。
 今日はベルトの北部と東部、特にオハイオ州を中心にベルトの30%の地域で0.25〜1.0、所によっては2.0インチの雨を見ることとなる。
 明日火曜日から水曜の朝ににかけてこの雨雲はオハイオ川を超えて南へと移動する。この間イリノイ、インディアナを中心にベルトの25%の地域に0.25〜1.0、所によっては2.0インチの降雨をもたらすことになる。
 次にまとまった雨がやってくるのは水曜の夜、もしくは木曜日で、この雨は金曜まで続くこととなる。範囲は東部と南部地域を中心にベルトの75%の地域で、雨量は0.25〜1.25、所によっては2.5インチとなりそうである。 

 現在多くの地域にて畑仕事が中断されており、東部を中心として来週まで続く雨がちな天候により作付けの遅れが見られそうで、オハイオ川沿いではコーンから大豆に切り替える畑も出てきそうである。発芽・初期成長段階において必要になる土壌の水分に関しては全く心配のない状態となっている。 


NOAA 米国各産地6-10日間予報 (5月10日〜5月14日)】  

  気温  降水量 
西部ベルト  A/N  A 
東部ベルト  A  A 

大方の意見では上記6-10daysの予報は降水量は多いものの気温も高いため、明日の寄り付きにはニュートラルと捉えられている。しかしながら5/15〜5/19の予報に関しても現段階では雨がちであると予想されており、作付け進捗に対する影響を無視する事はできず、要注意である。 

 

本日の発表等

【セッション中の発表】 

1) 農務省輸出検証高 (単位 : 千MT )  

 

  5月1日の週   4月24日の週   昨年同週   今年度累積   昨年度累積  
コーン   509.5  586.5  922.5  25,104.8  30,354.6 
ダイズ   295.6  360.1  303.8  25,115.9  24,320.3 
小麦   488.4  282.6  545.7  21,112.7  24,849.8 

コーンには弱気、大豆は中立、小麦も予想の範囲内であったため中立とされた。 

 

【引け後の発表】  

2)USDA週間クロップ・プログレス(4/27の週)  

【単位 : %】  

《コーン生産主要州の作付け進捗状況》  

  5/4/03   先週   昨年同期   5年平均  
イリノイ   68  47  29  48 
インディアナ   50  26  9  34 
アイオワ   56  28  50  50 
カンザス   58  39  67  65 
ケンタッキー   70  57  46  61 
ミシガン   24  2  15  24 
ミネソタ   80  25  51  55 
ミズーリ   66  57  72  63 
ネブラスカ   33  14  52  44 
ノースカロライナ   73  63  90  82 
オハイオ   83  18  10  28 
テネシー   85  80  85  81 
テキサス   83  73  84  81 
主要18州平均   55  29  41  46 

平年より特に早いペースで進んでいるのはイリノイ、ミネソタ、オハイオの各州である。ネブラスカでは平年以下の進捗となっている。市場予想平均45〜65に対して、実際は55%。明日の寄り付きに対しては中立材料として捉えられている。 

 

《大豆生産主要州の作付け進捗状況》 (単位:%)  

  5/4現在   先週   昨年同期   5年平均  
アイオワ   4  0  6  11 
イリノイ   6  2  1  11 
ミネソタ   12  0  5  14 
インディアナ   17  4  2  15 
ネブラスカ   3  1  9  7 
オハイオ   41  5  5  15 
ミズーリ   6  3  10  11 
主要18州平均   11  3  7  11 

ここ最近の雨の影響を受け、アイオワ、イリノイ、ネブラスカなど西部地域にて平年を下回る進捗となっている。市場予想平均は12〜15%に対して実際はそれを若干下回る11%であったので、明日の寄り付きには多少強材料になると考えられる。 

 

《発芽率》  

  5/4現在   先週   昨年同期   5年平均  
コーン   13  6  11  13 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

昨日は中西部全域で朝方より降雨に見舞われ0.75〜2.0インチの降雨を記録した。特にカンザス州、ミズーリ州、テネシー州では竜巻や雷雨により30人以上の死者が出ており朝方の各テレビでトップニュースとして報道されていた。シカゴ周辺も昨夜は雷や家を揺さぶるブームが発生して天候の異変を強く感じさせた。この日曜日の天候が本日の市場には直接の材料とはなっていないが、今週も中西部全域の80%をカバーする降雨があるとの報に昨日の悪天候が連想されて既に作付けされたコーンに被害が出る可能性、更には今週はコーンの作付けが停滞するとの見方などを材料として、ファンド筋の大量のショートカバーが出た結果、各限月5セント近くまでの上伸につながった。 

この上げをどのように考えるか。結論から言うと、過剰反応と判断する。期近5月・7月限、更に12月限に付いて本日のフォロースルーがあっても245セントが強いレジスタンスでそこは売りヘッジ、スペキュレーションタイプの売りの絶好の場面と考えている。理由としては既に本日発表にもある通り、全国ベースで55%のコーン作付けが進んでいること(平年は46%)、特に昨年度旱魃の影響を受けた中西部東部地区が急ピッチでコーン作付けが完了していること。(オハイオ州は83%、平年28%・ インディアナ州50%、平年34%・イリノイ州68%、平年48%など)また、本日強材料となった今週の降雨は東部中心であり上記の通り東部州は既にコーンの作付けが終盤を迎えていること、また少しばかりの好天の間隙を縫ってコーンの作付けは進捗可能なことなどが揚げられる。米国中西部の作付け進捗の材料以外にも、昨週述べたアルゼンチン、ブラジル産コーンの増産可能性(米農務省発表比)が今後クローズアップされてくること、また韓国などが引き続きSARSのイメージにも関わらず中国産メイズの買い付け継続をしていることなど更なる上値への重し材料となる。 

参考までに一部アナリストの報告では、過去20年間において、5月5日〜8月5日までの3ヶ月間の9月限の価格動向を分析すると、8月5日の価格が5月5日の価格を上回ったのは(上昇したのは)過去に5回(2002年、1995年、1993年、1988年、1983年)しかなく20年の内15年は8月5日の終値は5月5日の価格を下回っているとの事。確率的には75%となり、上記5回は何れも期間中に旱魃などの天候異変が起こった年となっている。今年の5月〜8月にかけての天候は誰にも判らないものの、現在までコーンの作付けピッチを見ると大きな問題点はない、無いというよりも昨年の痛い経験上東部地区の農家のコーンの作付けの勢いはオハイオ州中心に目を見張るものがある。もし、大きな天候異変がない場合はどうなるかは、上記過去15年の経験上明らかである。本日の終値をテークノートしておきたい。 

先週末に予想したテクニカルな買戻し場面の終了は先週末で終わることなく本日まで継続したが上記理由によりまだまだ強気にはなれない。逆に本日の急騰は行き過ぎと位置付けて、今週末にかけて天候は気にしながらも、期近・期先も売り優勢となることを予想する。期近・期先とも245セントをトライするが抜けきれず、そこは大量のヘッジ+スペキュレーションの売りを浴びて12月限は230-1/2セントを再びトライ、抜ければ220セントへ向う。期近は大きな崩れはないにしても7月限で225セントを頭に入れて対応したい。(H)  

(ダイズ) 

来週の月曜には5月の農務省需給報告が出される。5月の発表には初めて新穀についての数字がお目見えする為、通常年の市場においては新穀の数字が市場の注目点となるが、今年の場合は相場をここまで引き上げてきた「旧穀期末在庫」という大きな材料が依然として中心であり続ける。来週月曜の一番の焦点となろう。4月の145(百万ブッシェル)からどの程度の下方修正となるか?それに対し市場がどういった反応を示すか?引き続き今週以降も相場から目が離せない状況は続く。 

先週火曜よりの急騰劇は7月限を20セント、11月限を30セント持ち上げている。テクニカルにもスプレッドは縮小傾向にある。目先の値動きとしては発表を前にして今週はある程度の調整局面を期待。7月限、先週金曜の安値を本日は若干下回ったが、本日の安値近辺から610にかけては指値で対応したい。(A) 

 

【ご注意】 

弊社作成の本相場情報は、各種コメント内容を保証するものではありません。又、本相場情報により、各種商品売買を推奨する意図も全くありません。 

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)