米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2003年5月12日

 

 

本日の相場

とうもろこし   ---やや安値寄り付き、ほぼ変わらずで引け---

  OPEN HIGH LOW SETTLE

CHG

OPEN INT

CHG

MAY 03 253 3/4 - 53 1/2 262 252 1/4 252 3/4 - 2 4811 1272-
JUL 03 250 1/2 - 49 1/2 259 249 1/2 252 1/4 + 1/4 2223489 10096+
SEP 03 246 3/4 - 46 254 246 248 1/2 + 1 47624 517+
DEC 03 246 1/2 - 45 1/2 252 1/2 245 1/2 248 1/2 - 1 103633 4293+
MAR 04 252 1/2 - 52 257 252 253 1/4 + 0 12188 919+
MAY 04 255 260 255 257 1/4 + 2 1344 88+
            400175 14754+

 

 

大 豆      ---やや安値寄り付き、やや高値引け---
          

   OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
MAY 03 633 649 1/2 633 642 1/4 + 6 2438 607-
JUL 03 636 - 33 649 1/2 633 642 1/2 + 4 1/2 138121 397+
AUG 03 624 1/2 640 624 1/2 633 + 4 1/4 13822 706+
SEP 03 590 601 590 594 1/4 + 1 1/4 11340 286+
NOV 03 557 1/2 - 56 566 556 560 1/4 - 1/4 58824 1036+
JAN 04 560 568 559 563 + 1 3359 256+
            231248 2246+
  MEAL CHG   OIL CHG  

WHEAT

CHG

NY-YEN
MAY 19740 +130 MAY 2264 +9 MAY 326 +9  
JUL 19640 +80 JUL 2267 +12 JULY 331 +10  
AUG 19160 +120 AUG 2264 +19 SEP 335 1/2 +13 1/2  
SEPT 18270 +90 SEPT 2243 +23 DEC 345 1/4 +11 1/2  

 

 

本日の相場の動き

 

※ 先週金曜の取引ボリュームが極めて大きかった事で、今朝はそれらトレード結果の引当確認に時間を取る事となり、本日の取引開始は通常より30分遅れて10時開始となった。

(コーン) 

発表を受けての寄り付きコールは2-3セント安。 ほぼそのレベルで寄り付くも、寄り付きが本日の安値。すぐさま昨日の引け値レンジへ値を戻すと、序盤は7月限で252-254といったレンジ取引。セッション中盤にかけては売り手不足の中ファンドの買い注文が優勢となり昼前に一気に本日の高値259をつけた。しかし上がりきったところではさすがに買い過剰感からの利食いなどが入り込む。これまでの激しい買い積み増しの反動からか終盤は更に値を削り、結局7月限は先週金曜のレベルと変わらぬところで取引を終了している。

- 農務省の発表数値はややネガティブに評価されるも、セッションではこの所の勢いに支えられる形で値位置を維持する形となった。
- 週間輸出検証はややネガティブとなるも、市場では特に材料視されず。
- 先週金曜のコミットメントオブトレーダーズは本日の市場へやや支援材料となった。
- 約定高値更新の大豆、約6ヶ月振りの高値をつけた小麦、と他市場での動きも、セッション中の高値実現への材料とされた。
- 金曜よりの急騰も重なり、農家売りも盛ん。インテリアでは4-7セントもベーシスは下落しており、輸出価格へも影響を与えていた。

(ダイズ)

発表内容から、旧穀期末在庫の下方修正が期待以下であったとの見方も入り、寄り付きこそはやや安値となるも、コーン同様そこが本日の安値となった。7月限は序盤こし636-640というレンジを保つも、セッション中盤から終盤にかけては売り手不足の中ファンドの買い優勢は続き昼前に高値を付ける。しかし高値付近では利食いも入りやや値を削っての引けとなっている。

- 農務省の数値は期待ほどの下方修正を見なかったという意味ではネガティブ。しかし135というタイトな事実を確認したという意味ではポジティブと言える。
- 週間輸出検証は予想以上の数字にややサポーティブとされた。
- ブラジルレアル高と米ドル安もサポーティブに作用している。

 

本日ファンド筋はコーン市場で18,000枚と大量に買い越し、大豆市場では2,200枚買い越したと見られている。本日時点でのファンドネットポジションは、コーンで約60,500枚のロング、大豆は約61,700枚のロングだと見られている(推定)。

 

農務省需給報告サマリー

 

(コーン)

02/03年度については、輸出量が50百万ブッシェル下方修正され、期末在庫がそのまま同量増加。1,059百万ブッシェルと、先月の期末在庫率10.5%から11.1%への上方修正となった。又、03/04年度については、3月末発表の作付意向をベースに生産量は100.6億ブッシェル。2月のアウトルックフォーラムで出した数字比較210百万の下方修正。需要面では、同フォーラム時の数字との比較で見ると、「飼料・その他」が50百万ブッシェル、「輸出」が75百万ブッシェルの下方修正。反対に「FSI」は15百万ブッシェルの上方修正となっている。結果、同フォーラム時との単純比較では、期末在庫が当時の1,274百万⇒1,304百万ブッシェルへと30百万ブッシェル増加した格好となっている。

(ダイズ)

注目された02/03年度の期末在庫は、輸出が15百万ブッシェルの下方修正、搾油が5百万ブッシェルの上方修正となり、結果、145⇒135百万ブッシェルへと修正された。03/04年度については作付意向の数値が2月のアウトルックフォーラム時の数字から40百万程増えている点とこの期初在庫数字の下方修正により、供給サイド合計では2月の数字からみて約10百万ブッシェルの増加となっている。一方、需要サイドでは、搾油量が50百万減少、輸出が10百万増加等で、結果約40百万ブッシェルが削られており、この供給・需要両サイドの数字の変化により、2月当時の見通しより50百万ブッシェル多い245百万ブッシェルというのが、その新穀期末在庫(在庫率にして8.9%)

今回の02/03年度期末在庫の135百万ブッシェルと言う数字は、数値としては96/97年度の132以来、在庫率としては72/73年度の4.7%に継ぐ4.8%と、ほぼ30年ぶりの低水準となっている。

 

 

各生産地の天気予報および状況

 

米国中西部  激しい雨の合間を縫って何とか作付けは進捗。来週は概ねドライな天候となりそう。

 週末はオハイオ川沿いと五大湖周辺を中心にコーン・大豆ベルトの75、小麦ベルトの90%の範囲で0.25〜1.5、所によっては2〜4インチの降雨を見た。
 火曜の夜から木曜にかけてはベルトにて再び降雨を見る事になりそうで、インディアナ、北部イリノイ、北部・東部アイオワ、ミネソタ、サウスダコタ、南部・西部ウィスコンシンを中心にベルトの
60%の地域に0.25〜1.25、所により2.0インチの雨量となる。
 その次にまとまった雨を見るのは金曜の夜から土曜にかけてで、カンザス、南東部ネブラスカ、ミズーリ、南部イリノイなど、ベルトの南西部を中心にコーン・大豆ベルトの
20%、小麦ベルトの25%の範囲をカバーすることとなる。

 来週半ばにベルトの中央部及び北西部、また来週末にはベルトの西部地域において作付けの遅れが発生しそうであるが、最近の天候システムにおいてはずっと降り続くことはないので降雨の間を縫って徐々に進捗することはできる。5月始めから現在までの雨量は、平年比175〜425%にまで達している。もっとも激しく降っているのは北部ネブラスカ、北部アイオワ、北部イリノイ、南東部ミネソタ、ウィスコンシン、ミシガン、インディアナ、オハイオの各地域である。これらの地域で作付けのペースが取り戻されるためには来週のドライな天候が必要なわけであるが、今のところ今週金曜から来週にかけて、イリノイ、インディアナ、ウィスコンシン、ミシガン、オハイオの各州ではドライな天候が予想されている。


NOAA 米国各産地6-10日間予報 (5月17日〜5月21日)】 

  気温 降水量
西部ベルト A/N A
東部ベルト A B/N

 

本日の発表等

【寄り付き前の発表】

 

1)  USDA SUPPLY/DEMAND REPORT  

@ 米国産大豆(単位:百万ブッシェル)

2002-2003

2003/04
  APR 10 MAY 12 MAY12
作付面積(百万エーカー)  73.8 73.8 73.2
収穫面積(百万エーカー) 72.2 72.2 71.9
単収(ブッシェル/エーカー) 37.8 37.8 39.7
     
期初在庫 208 208 135
生産量 2,730 2,730 2,855
輸入 2 4 4
・供給合計 2,940 2,942 2,994
搾油用 1,620 1,615 1,620
輸出用 995 1,010 960
種子・飼料用 87 87 89
その他 93 95 80
・需要合計 2,795 2,807 2,749
期末在庫 145 135 245
農家平均価格($/ブッシェル) 5.30-5.60 5.50 4.45-5.45

 

A 米国産コーン (単位:百万ブッシェル)

 

2002−2003

2003/04
 

APR 10

MAY 12

MAY 12
作付面積(百万エーカー) 79.1 79.1 79.0
収穫面積(百万エーカー) 69.3 69.3 72.0
単収(ブッシェル/エーカー) 130.0 130.0 139.7
       
期初在庫 1,596 1,596 1,059
生産量 9,008 9,008 10,060
輸入 15 15 10
・供給合計 10,619 10,619 11,129
飼料用その他 5,650 5,650 5,600
食用・種子用・工業用 2,285 2,285 2,375
輸出用 1,675 1,625 1,850
・需要合計 9,610 9,560 9,825
期末在庫 1,009 1,059 1,304
農家平均価格($/ブッシェル) 2.25-2.35 2.25-2.35 1.90-2.30

 

B 02/03クロップ世界のコーン/大豆生産量予想 (単位:百万トン)

【 カッコ内は前月発表 】

○コーン

  生産量 輸出量
中国 125.00(125.00) 13.50 (13.00)
アルゼンチン 15.50(15.00) 11.50 (10.50)
南アフリカ 9.20(9.00) 1.20 (1.20)

○大豆

  生産量 輸出量
ブラジル 51.0(51.0) 20.50(20.50)
アルゼンチン 35.0(35.0) 9.10(9.50)


C 03/04クロップ世界のコーン生産量予想 (単位:百万トン)

○コーン

  生産量 輸出量
中国 122.00 8.00
アルゼンチン 16.00 12.00
ブラジル 38.00 37.50
南アフリカ 9.00 1.20

 

 

 

2) 農務省週間輸出検証高(単位:千トン) 

 

【セッション中の発表】

 

  5月8日の週  5月1日の週  昨年同週  今年度累積  昨年度累積 
コーン  604.0 509.9 936.7 25,710.3 31,291.3
ダイズ  295.9 295.6 290.5 25,411.8 24,610.8
小麦  460.4 506.5 572.5 21,519.2 25,422.4

コーンは予想の下限に近くややネガティブに受け止められた。

 

【引け後の発表】 

2)USDA週間クロップ・プログレス(5/11の週) 

【単位 : %】 

《コーン生産主要州の作付け進捗状況》 

  5/11現在 先週  昨年同期  5年平均 
イリノイ  73 68 48 69
インディアナ  58 50 11 54
アイオワ  64 56 81 78
カンザス  80 58 85 81
ケンタッキー  71 70 50 69
ミシガン  35 24 38 51
ミネソタ  85 80 75 74
ミズーリ  71 66 77 71
ネブラスカ  46 33 76 71
ノースカロライナ  82 73 97 89
オハイオ  86 83 16 53
テネシー  86 85 92 89
テキサス  92 83 95 90
主要18州平均  64 55 60 67

 

《大豆生産主要州の作付け進捗状況》 (単位:%) 

  5/11現在  先週  昨年同期  5年平均 
アイオワ  6 4 27 28
イリノイ  10 6 9 28
ミネソタ  24 12 21 34
インディアナ  21 17 3 31
ネブラスカ  6 3 18 20
オハイオ  46 41 3 33
ミズーリ  8 6 13 19
主要18州平均  16 11 16 26

 

《発芽率》 

  5/11現在  先週  昨年同期  5年平均 
コーン  24 13 20 29

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

【今後の動き】

4日間で73,000枚(推定)は大きい。先週木曜までのトレンドは明らかに崩れることとなった。目先の大きなサポートは246-248にあり一旦の調整も期待はさせるが、その後は260から上をテストする力を大いに秘めた相場に映る。今の流れは未だ天井をつけていないと判断しており、更なる高値への備えが必要ではないだろうか。

【これまでの相場展開】

7月限。先週の金曜に246を一気にブレークした動きそして本日つけた高値259。2日の値幅は17セント。テクニカルなものとなっておりファンダメンタルからは説明しずらい動きだ。何故ここまで力づくで相場を上げる必要があるのか?考えられる事はいろいろと出てこようが、特に以下を挙げたい。

@ ダイズの急騰相場。これはまず間違いなかろう。昨年9月にダイズは580あたり、コーンは280あたりで天井を打った時点での比価は凡そ2.1〜2.07。その後コーンの場合はこの4月末まで半年以上トレンドは下向きで来ており、50セント値位置が低かった。一方大豆はと言うと4月よりの高騰劇の中、当時の価格は早々に抜き去り、4月末時点においては昨年9月の高値比較、50セントも高値に位置する形となった。両商品全く逆の展開をここまでしてきた事により、比価は2.7までも開いていた事になる。しかも大豆市場は4月以降、「タイトな期末在庫」という材料を背景にドラマティックに値位置を上げており、投機筋にとっては格好の場ともなっている。この偏った動きこそが、投機筋の餌食になりやすい訳で、そのきっかけが5月の農務省を挟んだタイミングとなった、と捉えている。以前も触れたが現在この手の資金は先物商品市場へ入りやすいと言われていおり、今回の派手な動きもその一環だと受け止めている。

A ファンダメンタルでは期末在庫は50百万ブッシェルの上方修正と、何とも納得のいかないこの2日間であるが、テクニカルに先週の金曜の上げがなければ、相場は再び230へ向かう展開となっていた流れ。過去4営業日で73,000枚買い越していると言われるファンドの勢いはその「型どおり」の展開を許さなかった。そもそも230というレベルが(輸出不振に喘いでいるとは言え)他市場の状況をも含め適正な値位置なのかどうか?という疑問も(上記@に繋がる部分であるが)これら一連の動きに表れているといえる。

農務省発表から】

輸出不振に喘ぐ米国コーンにとって本日も幾つかの指標が得られる形となった。
@ 旧穀の中国輸出量が50万トン増加し13.5百万となった点。今回輸出量を約1.2百万トン増やした裏付けともなっている。
A 今回03/04年度産で中国の輸出量は8百万トンとされた。一方新穀生産量は3百万トン少ない122百万トンである。期末在庫が今年度の予想48.50百万トンから、来年度は122百万の生産量と8百万トンの輸出量をベースに36.50百万トンしかない点は重要視する必要あり。まだ先の事ではあるものの、米国の需給バランスを大きく左右する事となる中国の動向。今後韓国をはじめ東南アジア各国の買い付け動向にも目を配る必要が出てこよう。(A)

 

(ダイズ)

コーンと同様、ギャップをつけた動きとなならなかったことは、ファンダメンタル自体はほぼ中立的に市場へは捉えられたと言ってよい。しかし、セッション中盤の高値への動きを見ていても、まだまだ相場にはエネルギーがある。今後どこまでの高値を実現するかはわからぬが、コーンと違い72/73年度以来の低い期末在庫率(4.8%)を背中に背負っている訳で、あと50セントを4月の相場展開のように上げても何ら不思議ではない。 コーン以上に上値への動きには備えるべし。(A)

 

【ご注意】

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)