米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント
2003年6月6日
| 本日の相場 |
とうもろこし ---やや高値寄り付き、高値引け---
| OPEN | HIGH | LOW | SETTLE |
CHG |
OPEN INT |
CHG |
|
| JUL 03 | 236 3/4 - 36 1/4 | 239 | 236 1/4 | 238 3/4 | + 3 | 170287 | 13920- |
| SEP 03 | 235 3/4 - 35 1/4 | 237 1/2 | 235 | 237 1/4 | + 3 | 64929 | 1061+ |
| DEC 03 | 238 1/4 - 37 1/2 | 239 3/4 | 237 1/2 | 239 | + 2 1/2 | 124480 | 3485+ |
| MAR 04 | 244 1/2 - 44 1/4 | 245 3/4 | 244 | 245 1/2 | + 2 3/4 | 15840 | 26+ |
| MAY 04 | 248 1/2 - 48 | 249 3/4 | 247 3/4 | 249 3/4 | + 2 3/4 | 2457 | 60+ |
| JUL 04 | 252 - 51 3/4 | 252 | 250 1/2 | 251 3/4 | + 2 1/2 | 3905 | 34- |
| 386308 | 8998- |
大 豆 ---やや高値寄り付き、大きく高値引け---
| OPEN | HIGH | LOW | SETTLE | CHG | OPEN INT | CHG | |
| JUL 03 | 621 1/2 - 20 1/2 | 632 1/2 | 619 1/2 | 631 1/2 | + 12 3/4 | 100799 | 5208- |
| AUG 03 | 620 | 631 1/2 | 619 1/2 | 630 3/4 | + 13 | 19296 | 1900+ |
| SEP 03 | 592 - 91 | 602 3/4 | 591 | 602 1/2 | + 14 1/2 | 13838 | 39+ |
| NOV 03 | 564 1/2 - 63 | 577 | 562 | 575 1/2 | + 14 1/2 | 75116 | 543+ |
| JAN 04 | 568 | 579 | 568 | 578 1/2 | + 14 1/2 | 4977 | 25- |
| MAR 03 | 571 | 584 | 571 | 582 | + 12 1/2 | 4058 | 11+ |
| 221660 | 2659- |
| MEAL | CHG | OIL | CHG |
WHEAT |
CHG |
NY-YEN | |||
| JUL | 19380 | +590 | JUL | 2232 | +24 | JULY | 320 1/2 | + 0 | 117.97 - 118.82 |
| AUG | 19320 | +640 | AUG | 2231 | +19 | SEP | 329 1/2 | + 1 3/4 | |
| SEPT | 18790 | +670 | SEPT | 2222 | +15 | DEC | 338 3/4 | + 1 | |
| OCT | 17520 | +540 | OCT | 2186 | +9 | MAR | 343 | + 0 |
| 本日の相場の動き |
(コーン)
昨日引け際に値を上げて終了したレベルを引継ぎ寄り付きはほぼ変わらずでスタート。しかし、そこが本日の安値となる。相場はその後急伸し7月限は序盤で本日の高値239.00へ。その後は引けにかけて237.50-239.00という1.5セントの範囲でのアップダウン。引け際にも値を上げる形、本日の高値圏で取引を終了している。
中国穀倉地帯におけるドライ傾向は同国における新穀価格の上昇を招いている。今後の同国コーンの供給力と価格競争力の低下を連想させており、本日寄り付き前から支援材料とされた。
今週は一転急落展開の週となり昨日つけた約1ヶ月振りの安値までの売り過剰感が米国中西部或いは中国におけるホット&ドライ懸念等の材料と合わさる形となり、週末を控えたファンドの積極的な買い物を呼ぶ結果となっている。
(大豆)
昨日終了間際上昇して引けた流れを本日寄り付きではそのまま引き継ぐ形。寄り付きから高値でスタート。そのレベルが本日の安値圏でその後は更に5-6セント上昇。7月限は終盤にかけて626-629といったレベルでのアップダウンという展開となった。下記ファンダメンタルズと共に、今週サポートラインを抜けきれず週を終えようとしている事はテクニカルにも買われやすく本日の高値推移を可能にした模様。引け際にはその勢い収まらずファンド中心の買い注文が集中し、更に5セント近く買い上げられた形で取引を終了。前日比12-14セントと大きく値を上げて今週の取引を終了する事となった。
中国を中心とされる南米産大豆油の積極的な買い付けは現地現物価格急騰を招いておりCBOTへも支持材料となっている。又コーン同様中国黒龍江省でのドライ傾向は大連商品先物市場での堅調な動きの要因となっており、ひいてはCBOTへも心理的な影響を及ぼしている。その他、中国港湾においては輸入承認証の発行の遅れから貨物の荷役が滞っている状況が報告されていたが、その解決を見、進捗を見ているとの報道は本日材料視されることとなった。
又、本日のシカゴトリビューン紙朝刊ではトム・スキリング氏が来週末以降の天候パターンの変化、ラニ−ニャ現象下における解説を交え、”ホット&ドライ”懸念のコメントを載せたことも寄り付き前の強材料とされ、コーン・大豆ともにその後のファンドの積極的な買い注文の要因となった。
本日ファンド筋はコーン市場では2,000枚の買い越し、大豆市場では6,000枚の買い越しであったと見られている。引け後発表のコミットメントオブトレーダースをベースに本日時点でのファンドネットポジションは、コーンで約37,960枚のロング、大豆は約36,300枚のロングだと見られている(推定)。
| 各生産地の天気予報および状況 |
米国中西部
昨夜から今朝まで西部を中心に降雨が観測された。雨量は0.25〜1.5インチ、ベルトの西部中心に30%をカバーした。この降雨は本日から明日にかけてベルトの東部地区に移動して、0.25〜0.75インチの降雨をベルト全体の75%の地域にもたらすであろう。これとは別の降雨前線が来週早々に発達してベルトの60%の地域に0.25〜1.25インチの降雨をもたらす。一連の降雨により作付けが終盤に入っているコーン・大豆の作付けが引き続き遅延気味となろうが、南部地域でその傾向が著しい。今週末は気温は平年を下回りコーン・大豆の発芽や成長速度がスローダウンする。しかし、来週には平年並みの気温に戻り状況は改善するだろう。小麦ベルトでは水分過剰となっており病害の可能性が出てきている。
【NOAA 米国各産地6-10日間予報 (6月12日〜6月16日)】
| 気温 | 降水量 | |
| 西部ベルト | N/B | N/A |
| 東部ベルト | N/A | A |
降水量が平年を上回ることから材料的には若干ながら弱材料視されている。
中国
昨日の降雨はベルト西部の一部地域に限られた。雨量は0.1〜1.0インチ、ベルトの25%をカバーするに止まった。今後5日間にかけても降雨はまばら模様となり、黒龍江省南部等を中心として0.25〜1.25インチの降雨がこの期間ベルトの65%をカバーするだろう。一連の降雨により黒龍江省などでは土壌水分の改善がみられるものの、依然として水分不足は解消せず、新たな水分補給が必要となっている。
| 本日の発表等 |
| 1) コミットメント オブ トレーダーズ (6月3日現在) (単位:枚) |
| オプションなし | ⇔ 市場事前予想 | オプション込み | |
| 大豆 | ロング 24,266 | ロング 22,200 | ロング 39,804 |
| 大豆粕 | ロング 35,329 | ロング 34,500 | ロング 35,738 |
| 大豆油 | ロング 43,796 | ロング 40,200 | ロング 33,052 |
| コーン | ロング 51,961 | ロング 54,600 | ロング 29,333 |
| 小麦 | ロング 14,436 | ロング 14,400 | ロング 15,689 |
ほぼ範囲内の内容にて中立視。
| 2) USDA 週間ローンデータ ( JUNE3- WEEK 現在) (単位:百万ブッシェル) |
【コーン】
| 9ヶ月残高 | 先週比 | FORFEIT計 | 先週比 | REDEEMED計 | 先週比 | |
| 2002クロップ | 846.8 | -22.9 | 0.0 | 0.0 | 514.3 | 26.1 |
【大豆】
| 9ヶ月残高 | 先週比 | FORFEIT計 | 先週比 | REDEEMED計 | 先週比 | |
| 2002クロップ | 161.1 | -5.9 | 0.0 | 0.0 | 222.9 | 6.2 |
| 本日のトーメンの意見 |
(コーン)
本日のコーン市場での上昇はとなり市場の大豆関連の急騰に影響を受けたものでコーン自身の強い材料はない。ファンド筋は大豆市場の勢いに煽られてコーン市場でも約2,000枚程度の買い越しとして,本日引け後の推定ネットロングを約38,000枚程度としている模様。過去2日間で約16,000枚程度ネットロングを減らしてきただけに、今後の天候相場を背景にした上方向へのエネルギー補給には本当は本日もう1日ネットロングを減らして、何とか11日の農務省の発表前までにネットロングを2万枚台に減らし、期近で230〜233セント、12月限で235セント割れを実現したかったところ。その場面では本来ならば絶好のプライシング場面、新規の買い場面であったはず。大豆市場で顕著のように既に豊富なファンド資金の流れを背景とした上下に振れの激しい動きが既に始まっている。コーン市場は需給関係が異なり大豆市場のようには行かないが今後もファンドの暴力的な動きに注意が必要となってくる。7月限・12月限もこれで暫くは235セント〜245セント内でのボックス圏の動きが農務省需給発表後も続きそのまま本格的な天候相場につながって行く。各限月ともに235セントに近づけば必ずプライシングは確りと取っていきたいところ。また、12月限は231セントレベルで若干変形ながらダブルボトムとなっている為しばらくは強力なサポートラインと考えることができる。従い、若干の下値リスクはあるものの235セントレベルでは天候相場を睨んだ中期的な買い場面と考えている。(H)
(大豆)
【今週の相場回顧】 5ドル相場への強い抵抗、610は抜けず
今週は月曜に一気に620を抜けたことから、焦点は更に強力なサポート610(7月限)に集まった。先々週に高値をつけた後、先週の膠着相場、そして今週へとテクニカルにも”売り”ムードが継続した2週間であったと言える。 そんな中今週この”610”は持ち堪えた。市場認識ではこの610を下に抜けた場合4月上旬につけた590台前半の窓が次なる焦点となり、暗に”5ドル相場容認”のサインとも言える。結果それが実現しなかった(今週の)相場展開からは、この610を抜ける事に対する(=5ドル相場回帰に対する)市場の強力な抵抗を感じ取らなければならない。その背景には5%を下回る予想期末在庫率、そしてラニ-ニャを掲げた今夏天候相場への警戒感というものが強く作用していると理解したい。特に金曜とはいえ本日の相場展開にその意識は大きく表れる事となった。
【来週以降の展開】 今週を下値に再びの上昇局面を期待
620は抜けるも大きなサポート610が今週サポートされしかも本日の急激な上昇。この動きに2週間前に7月限658、11月限585という高値を付けて以降ほぼ半月に亘る調整局面は終了したと見るのが妥当なところではなかろうか。5月初旬にはまた50,000枚を超ていたファンドネットロングもここ半月の調整に伴い急激に整理され本日のコミットメントオブトレーダーズでは24,000枚、本日時点でも推定36,000枚にまで整理されてきている。7月限月に限っては残された時間は実質あと3週間ということもあり当該限月における約定高値更新については困難にも思えるが、8月限については今後天候相場のピーク(通常6月下旬から7月下旬)にむけて新穀限月にも引っ張られる形での今後の大相場は十分考えられる。今週つけた安値を今後の下値に、6ドル超えの相場展開を強く意識したい。
7月限は610そして640という上下の大きな節目のほぼ中心値に現在位置している。来週一旦の整理(620前半にかけて)を見る可能性はあるがその後はより640へ向けた動きを開始しそれを上に抜ける展開を予想。11月限は今週の550というレベルを下値にレジスタンスは2週間前の585。来週は570を中心とした動きを一旦見るものの、その後は585を目指しそしてそれを抜けた後は6ドル相場への到達がいよいよ現実味を帯びてくる。
【クロップ状況】
今週は中西部北西部(主にアイオワ・ミネソタ)を4日間かけて回ってきたが、作付についてはほぼ順調といってよい。しかしこれまでも指摘されているクールで雨がちな天候による(若干の)生育遅れが各農家共通のコメントとなっていた。この低温傾向により、GDD(積算気温)は平年を下回ったままであり特にアイオワ中北部地域では日照が待たれるところ。中西部東部地域が(昨年のような状況ではないものの)やはりクール&ウエットで作付が遅れている程度と比較すればベルト西部地域は総じて良好という評価となるが、今後の推移を見守りたい。又、ここにきてこれまでの天候パターンに変化が見えてきている。2週間後にはジェット気流が五大湖の更に北カナダへ押し上げられ、中西部はイリノイを中心として高気圧のドームが形成されるという指摘が複数なされている。そうなった際には所謂”ホット&ドライ”となる訳で、それが実現し又居座る格好となれば、これまでの”クール&ウェット”の状況には一時的には好感されるされるも、その後はコーンの受粉期により接近する事も手伝い、一気に強材料視されることとなる。特にこれまでもラニ-ニャに関する指摘がされてきており、市場はより敏感に反応する事となろう。特に今年は要注意。 このようなニュースが出始め市場が一喜一憂し始めると、「いよいよ今年も天候相場突入か」と肌で感じる次第である。(A)
【ご注意】
弊社作成の本相場情報は、各種コメント内容を保証するものではありません。又、本相場情報により、各種商品売買を推奨する意図も全くありません。
(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)