米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント
2003年6月11日
| 本日の相場 |
とうもろこし ---やや安値寄り付き、高値引け---
| OPEN | HIGH | LOW | SETTLE |
CHG |
OPEN INT |
CHG |
|
| JUL 03 | 237 1/4 - 37 | 245 | 237 | 244 | + 4 3/4 | 155677 | 4283- |
| SEP 03 | 235 1/2 - 35 | 243 | 235 | 242 | + 4 1/2 | 76380 | 4069+ |
| DEC 03 | 238 - 37 1/2 | 244 1/4 | 237 1/2 | 243 1/4 | + 4 1/4 | 128583 | 271+ |
| MAR 04 | 243 3/4 | 250 1/4 | 243 3/4 | 249 | + 3 3/4 | 15987 | 53- |
| MAY 04 | 248 1/4 - 48 | 253 | 248 | 252 1/2 | + 3 3/4 | 2611 | 93+ |
| JUL 04 | 250 1/2 | 255 | 250 1/4 | 254 | + 3 1/4 | 3927 | 16+ |
| 387649 | 107+ |
大 豆 ---安値寄り付き、期近を中心に安値引け---
| OPEN | HIGH | LOW | SETTLE | CHG | OPEN INT | CHG | |
| JUL 03 | 628 1/2 - 29 1/2 | 634 1/2 | 627 | 629 1/2 | - 4 | 91225 | 1893- |
| AUG 03 | 629 1/4 - 29 | 634 1/2 | 627 | 629 1/2 | - 4 | 23921 | 1335+ |
| SEP 03 | 603 1/2 - 02 | 607 1/2 | 600 1/2 | 606 1/2 | - 1/4 | 14087 | 56+ |
| NOV 03 | 573 - 75 | 583 | 572 | 581 3/4 | + 4 1/4 | 79442 | 1887+ |
| JAN 04 | 576 1/2 - 76 | 584 1/2 | 576 | 582 3/4 | + 2 3/4 | 5514 | 193+ |
| MAR 03 | 579 1/2 - 79 | 585 1/2 | 579 | 585 | + 2 | 3797 | 95- |
| 223015 | 2444+ |
| MEAL | CHG | OIL | CHG |
WHEAT |
CHG |
NY-YEN | |||
| JUL | 19410 | - 50 | JUL | 2200 | -27 | JULY | 330 1/2 | - 3 1/4 | 117.66 - 117.80 |
| AUG | 19340 | - 10 | AUG | 2203 | -27 | SEP | 338 | - 4 | |
| SEPT | 18960 | + 80 | SEPT | 2200 | -25 | DEC | 348 1/4 | - 1 3/4 | |
| OCT | 17920 | + 190 | OCT | 2171 | -22 | MAR | 351 1/4 | - 3 1/4 |
| 本日の相場の動き |
(コーン) 世界のコーンの需給のタイト感から買われる
本日発表された需給予想にて中国の生産量が大幅に下方修正されたことが確認されて大きく上げることとなった。米国内の需給報告だけを見ると旧穀の輸出量が減ったことにより需給が緩んだ。オープニング時はこのことが材料視された形で前日比2セント程安値での取引となるが、その直後から力強く値を積み上げていく展開となる。ウクライナなど東欧の飼料用小麦の作柄が良くないことに加えて中国まで生産量が減少することが確認されたことが、「米国産頼み」のイメージを抱かせ、ファンドを中心とした買いをあおった。強い地合は後半も続き、セッション終了間際に多少値を戻すも、最終的に期近を中心に4セント強上げての引けとなった。
(大豆) 旧穀の需要減、南米の豊作を材料に上昇
米国の需給に関して、市場の予想範囲内とは言え、輸出が上方修正されなかったこととや搾油需要の減少にて旧穀の需給が緩んだことが確認されたのと、世界の需給にてブラジルの生産量が情報修正されたことが材料視され、期近を中心に下げる。寄り付きの下げは昨日の上げ相場の行き過ぎ感も手伝った。その後は約7セントの範囲で乱高下する展開となり、最終的には期近で4セントダウンとなり引ける。本日発表されたNOPAの搾油報告で先月より2.3(百万BU)搾油量が増えたことが確認され、このことは本日の下値を支える材料とされた。
本日ファンド筋はコーン市場では7,500枚の買い越し、大豆市場では2,000枚の買い越しであったと見られている。本日時点でのファンドネットポジションは、コーンで約43,900枚のロング、大豆は約42,200枚のロングだと見られている(推定)。
| 各生産地の天気予報および状況 |
米国中西部
昨日はオハイオの中央部・南東部、南部インディアナ、イリノイの中央部・南部、中央部・南部ミズーリ、南東部カンザスなどベルトの南部と北東部を中心にコーン・大豆ベルトの30%、小麦ベルトの50%の範囲に降雨を見た。雨量は0.25〜1.25、所によっては2〜4インチにも上った。気温はベルトの南西部では平年並であったがその他の地域では平年を下回った。
オハイオ川沿いは今日も降り続く予定。また今日夜半から明日にかけてはベルトの北西部に雨がもたらされる。木曜の夜から週末にかけてはネブラスカ、カンザス、アイオワの南部と東部辺りで発生する雷を伴った雨雲がオハイオ川沿いへと移動することになる。雨量は0.25〜1.75、所によっては4.0インチにも上り、範囲はコーン・大豆ベルトの75%、小麦ベルトの90%となる。気温は概ね平年並みか、平年を少し下回る程度であろう。
オハイオ川沿いの局地的な豪雨により、南部イリノイ、ミズーリの中央部などの一部地域では洪水が発生した。この地域ではしばらく雨がちな天候が続くので、ミズーリ、南部イリノイ、南部インディアナ辺りではさらなる洪水の注意が必要である。
【NOAA 米国各産地6-10日間予報 (6月16日〜6月20日)】
| 気温 | 降水量 | |
| 西部ベルト | A | N/B |
| 東部ベルト | N/A | A/N |
中国
昨日は満州の中央部と南西部、華北平原の南西部と中央部の東側、長江流域、華南などで降雨を得た。雨量は0.25〜1.25、所によっては3インチに上った。範囲は冬小麦の10%、大豆と落花生の20%、コーンの30%となった。
今日は華南と長江流域の東部地域、東部華北平原、満州の南東部にて降雨を見ることとなる。また木曜には華南、西部長江流域、満州の中央部、東部あたりに降雨を得る。金曜日には華南、南部・東部満州に雨がもたらされる。土曜には華南と東部満州の地域にて降雨を見る。雨量は0.251.25、所により2.0インチとなり、落花生の40%、冬小麦の30%、をカバーすることとなる。
| 本日の発表等 |
| 1) USDA SUPPLY/DEMAND REPORT |
@ 米国産大豆(単位:百万ブッシェル)
| 2002-2003 | 2003-2004 | |||
| MAY 12 | JUN 11 | MAY 12 | JUN 11 | |
| 作付面積(百万エーカー) | 73.8 | 73.8 | 73.2 | 73.2 |
| 収穫面積(百万エーカー) | 72.2 | 72.2 | 71.9 | 71.9 |
| 単収(ブッシェル/エーカー) | 37.8 | 37.8 | 39.7 | 39.7 |
| 期初在庫 | 208 | 208 | 135 | 140 |
| 生産量 | 2,730 | 2,730 | 2,855 | 2,855 |
| 輸入 | 4 | 4 | 4 | 4 |
| ・供給合計 | 2,942 | 2,942 | 2,994 | 2,999 |
| 搾油用 | 1,615 | 1,610 | 1,620 | 1,620 |
| 輸出用 | 1,010 | 1,010 | 960 | 960 |
| 種子・飼料用 | 87 | 89 | 89 | 89 |
| その他 | 95 | 93 | 80 | 80 |
| ・需要合計 | 2,807 | 2,802 | 2,749 | 2,749 |
| 期末在庫 | 135 | 140 | 245 | 250 |
| 農家平均価格($/ブッシェル) | 5.50 | 5.50 | 4.45-5.45 | 4.45-5.45 |
A 米国産コーン (単位:百万ブッシェル)
| 2002-2003 | 2003-2004 | |||
|
MAY 12 |
JUN 11 |
MAY 12 | JUN 11 | |
| 作付面積(百万エーカー) | 79.1 | 79.1 | 79.0 | 79.0 |
| 収穫面積(百万エーカー) | 69.3 | 69.3 | 72.0 | 72.0 |
| 単収(ブッシェル/エーカー) | 130.0 | 130.0 | 139.7 | 139.7 |
| 期初在庫 | 1,596 | 1,596 | 1,059 | 1,084 |
| 生産量 | 9,008 | 9,008 | 10,060 | 10,060 |
| 輸入 | 15 | 15 | 10 | 10 |
| ・供給合計 | 10,619 | 10,619 | 11,129 | 11,154 |
| 飼料用その他 | 5,650 | 5,650 | 5,600 | 5,600 |
| 食用・種子用・工業用 | 2,285 | 2,285 | 2,375 | 2,375 |
| 輸出用 | 1,625 | 1,600 | 1,850 | 1,850 |
| ・需要合計 | 9,560 | 9,535 | 9,825 | 9,825 |
| 期末在庫 | 1,059 | 1,084 | 1,304 | 1,329 |
| 農家平均価格($/ブッシェル) | 2.25-2.35 | 2.25-2.35 | 1.90-2.30 | 1.90-2.30 |
B 03/04クロップ世界のコーン/大豆生産量予想 (単位:百万トン)
【 カッコ内は前月発表 】
○コーン
| 生産量 | 輸出量 | |
| 中国 | 118.0(122.0) | 8.00 (8.00) |
| アルゼンチン | 16.00(16.00) | 12.00(12.00) |
| 南アフリカ | 9.00(9.00) | 1.00(1.20) |
○大豆
| 生産量 | 輸出量 | |
| ブラジル | 52.0(51.0) | 20.80(20.50) |
| アルゼンチン | 35.0(35.0) | 9.10(9.10) |
| 2) USDA需給報告のサマリー |
@コーン : 国内の需給に関しては需要面サイドで、旧穀の輸出を25(百万BU)減らした。それ以外は変化なしであった。これにより、期末在庫が同じく25(百万BU)増えている。しかし今回注目・材料視されたのは世界、特に中国の需給。機首在庫・生産量共に減らし、期末在庫は1,000万トン弱減ることになった。この影響で、世界全体の需給は前回発表時点に比べて8.43(百万トン)減少した。
A大豆 : 国内需給では、旧穀に関しては需要面にて搾油需要を5(百万BU)減らしたのと種子・飼料用需要を2(百万BU)増やしたこと、またその他を2(百万BU)減らしたことにより期末在庫が5(百万BU)増加した。一方新穀に関しては前述により期首が5(百万BU)増加、需要サイドは全て据え置きとなったため、期末在庫は5(百万BU)増加することとなった。世界の需給に関してはブラジルの輸出量増加(0.3百万トン)とそれを上回る生産量の増加(百万トン)、中国の需給の緩みなどから期末在庫が88万トン増加した。
【セッション中の発表】
| 3) 週間輸出成約高 発表前の予想レンジ |
(単位 : 千トン)
| 明日の予想 | 先週の発表数字 | |
| 小麦 | 300-450 | 371.9 |
| コーン | 600-800 | 577.0 |
| 大豆(旧穀) | 100-150 | 111.8 |
| 大豆(新穀) | 50-100 | 0.0 |
| 大豆粕 |
50-100 |
95.4 |
| 大豆油 |
0-10 |
2.9 |
| 4) USDA発表 エッグセット・チックプレイスメント (単位:%) |
| 5/31の週 | 前週 | |
| 肥育用ブロイラー卵導入数 | 99 | 99 |
| 肥育用ブロイラー雛鶏導入数 | 98 | 100 |
事前予想の範囲内にて明日の相場には中立材料視されている。
| 5)NOPA月間搾油報告 |
大豆の搾油量は125.4(百万BU)と発表された。この数字は予想の範囲内とは言え、市場では若干強気な材料として捉えられた。一年前の数字140.6(百万BU)と比べると15.2減少している。国内の大豆粕の使用量は、輸出量が40万トンであったことを考えると約263万トンであったと考えられる。一年前は292.3万トンであった。
| 本日のトーメンの意見 |
(コーン)
本日発表された農務省の需給報告で米国産コーンの需給バランスだけを見ると中立から弱材料視されてもおかしくないが、期末在庫の上方修正は既に折込み済みで売りの材料とはならなかった。逆に、新穀コーンの世界期末在庫が5月発表の91.7百万トンから83.3百万トンに大幅下方修正されたこと、その原因が中国のメイズ生産が118百万トンと前回より4百万トンの下方修正となったことが本日メインの材料となってファンド筋の買いを呼び込んだ格好。米国コーンの輸出が旧穀で25百万ブッシェル下方修正され、アルゼンチン(16百万トン)、ブラジル(3百万トン)南米からの輸出攻勢を織り込んだ。しかし、これも予想の範囲内で相場には大きなマイナス要因とはなっていない。本日の動きから判断するに、市場の注目は天候により今後一層供給サイドに振れの起こる可能性のある中国の生産事情。今後、現在続いている旱魃状況が続くと更なる生産量、輸出余力が減少する可能性がある。これは米国コーンにとってそのまま輸出競争力の改善となる。昨年一年中国の輸出市場での競争に悩まされた米国産コーンにとって失地回復のチャンスが巡ってくる可能性が高い。市場はここに注目している。7月限、12月限ともに235セント〜245セント内のレンジ相場の動きが農務省明けも続くと先週に予想したが、明日・明後日で245セントを越えることがあれば再び一気に250セント近辺をトライする展開となろう。(H)
(大豆)
農務省の需給報告において米国内の需給に関しては市場の予想範囲内であったとは言え、旧穀の需要サイドが減少したという事実が確認されたことと、南米の収量に関しては今回は調整が入らないだろうという大方の予想を覆して、ブラジルの生産量が100万トン上方修正されたことが弱材料視され、期近のネガティブな動きへとつながった。今回の発表によって目先のファンダメンタルズが一通り確認され、6月後半から7月後半にかけて本格的な天候相場へと移行する。予報家によって指摘されているラニーニャの可能性、ここ最近浮き彫りにされてきたベルト東部でのWET&COOLな状況・・・。いよいよ市場がこれらの材料に市場が敏感になっていくものと思われる。
新穀11月限に関しては、目先のレジスタンスであると考えていた585.0は抜けなかったものの、ここ最近の上昇場面における高値は更新することとなった。新穀の最終的な収量がある程度見えてくるまではやはり高値リスクに注目すべきで、11月限月で6ドルに到達する可能性までは視野に入れておくべきであると考える。(K)
【ご注意】
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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)