米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2003年6月12日

 

 

本日の相場

とうもろこし   ---変わらずの寄り付き、高値引け---

  OPEN HIGH LOW SETTLE

CHG

OPEN INT

CHG

JUL 03 244 1/4 - 44 248 1/4 243 3/4 247 + 3 150494 5183-
SEP 03 242 1/2 - 42 245 1/2 242 245 + 3 81073 4693+
DEC 03 243 1/2 - 43 1/4 246 1/2 243 246 1/4 + 3 130871 2285+
MAR 04 249 1/4 252 249 251 3/4 + 2 3/4 16143 156+
MAY 04 253 255 1/2 252 3/4 255 1/4 + 2 3/4 2739 128+
JUL 04 255 256 3/4 254 3/4 256 1/2 + 2 1/2 4063 136+
            389999 2350+

 

 

大 豆        ---安値寄り付き、安値引け---
          

   OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
JUL 03 633 - 32 633 1/2 622 1/2 624 1/2 - 5 86078 5147-
AUG 03 633 1/2 - 32 1/2 633 1/2 622 1/2 625 - 4 1/2 25423 1502+
SEP 03 609 1/2 - 08 1/2 610 1/2 602 603 1/4 - 3 1/4 14202 115+
NOV 03 584 - 82 1/2 584 1/2 576 1/2 577 1/2 - 4 1/4 82910 3468+
JAN 04 587 - 86 587 579 1/2 579 3/4 - 3 5906 392+
MAR 03 587 - 86 587 581 582 1/2 - 2 1/2 4010 213+
          224349 1334+
  MEAL CHG   OIL CHG  

WHEAT

CHG

NY-YEN
JUL 19190 -220 JUL 2206 +6 JULY 337 + 6 1/2 117.52 - 117.84
AUG 19150 -190 AUG 2210 +7 SEP 342 3/4 + 4 3/4  
SEPT 18820 -140 SEPT 2210 +10 DEC 351 3/4 + 3 1/2  
OCT 17820 -100 OCT 2185 +14 MAR 356 + 4 3/4

 

 

本日の相場の動き

 

(コーン) 昨日の発表の余韻。世界の需給のタイト感が相場を支配。

前日引け値とほぼ変わらずの寄り付きであったのだが、昨日の需給報告で確認された世界の需給のタイト感が引き続きトレーダーを支配したことによりコーン相場は本日も値を積み重ねた。寄り付き前に発表された週間輸出成約高は数字としてはほぼ予想通り(市場予想が600-800であったのに対して実際は729)であったのだが、この強い地合の中ではこれさえも若干の強材料として捉えられてしまう。7月限は180日移動平均線を上へ抜け、5/21以来の高値をつけることとなった。台湾の餌会社が56500トンの米国産コーンをテンダーにて買い付けようとしているというニュースも本日の相場をサポートした。一方で、韓国のKOCOPIAは今夜25000トンの食品用中国産コーンのテンダーを控えているというニュースも入っている。
 

(大豆)  強い輸出成約高の数字を見て強含む。しかしその内容の修正に反応して反落。

寄り付きは予想を大幅に上回る輸出成約高の数字が確認されて強含んでの取引となるが、その後は値を崩し、安値での引けとなった。セッション中に「本日発表された旧穀の成約高の内120(千トン)は新穀の数字であるべきである」というADMの会見に市場が反応して一気に値を崩すという格好になった。しかしこれが修正されたとしても旧穀263.3(千トン)、新穀242.5(千トン)となり、予想の範囲を大きく超える強い数字であるということには変わりないのだが・・。USDAによるとこの数字は来週の発表時に修正されるということである。
 

【モンサントの会見】

本日大手バイオ事業会社モンサントは会見で、「ブラジルの輸出業者は、モンサントが顧客を有している国へラウンドアップレディ大豆を輸出している数量に対して、2004年初めに特許料を支払うべきである」と発言した。中国は今のところラウンドアップレディ大豆に対して知的財産権を承認していない。しかし日本、ヨーロッパ諸国、カナダなどの国はこの権利を認知している。あるコンサルティングファームによればブラジルの大豆のうち17%はラウンドアップレディ種であるという。ここで問題になるのはブラジルではGMO大豆が法的に承認されておらず、全てが密輸によるものであるということである。法的に認められている国においては、農家が種子の価格に織り込まれた特許料を支払う。しかしブラジルにおいてはこのことが成立しない。そこでモンサントは輸出業者から徴収するという方針に切り替えたのである。このことはブラジルから玉がでにくくなるという状況を連想させ、マーケットをサポートする可能性を秘めている。

本日ファンド筋はコーン市場では5,500枚の買い越し、大豆市場では4,000枚の売り越しであったと見られている。本日時点でのファンドネットポジションは、コーンで約49,400枚のロング、大豆は約38,200枚のロングだと見られている(推定)。

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部  

 昨日は北部オハイオ、南部インディアナ、中央部・南部イリノイ辺りを中心にコーン・大豆ベルトの30%、小麦ベルトの50%の範囲において0.25〜1.5インチの降雨を見た。
 今日もベルトの東部4分の1の地域にてこの雨は続くが、今夜半にはベルトの南西部4分の1の地域に新たなストームが訪れる。これらの雨は明日ベルトの南部2分の1の地域へと移動し、土曜日にはその活動が収束に向かうこととなる。日曜から月曜にかけてはドライな天候が予想される。この一連の雨による雨量は0.25〜1.5、ところにより2.5インチとなり、範囲はコーン・大豆ベルトの55%、小麦ベルトの70%となる。オハイオ、インディアナ、中央部・南部イリノイ、ミズーリ、南部アイオワ、南部ネブラスカ、北東部カンザスあたりで特に激しい雨を受けることになる。気温は平年並みの予報である。

オハイオ川沿いにて降り続く雨により大豆の作付けが妨げられることとなろう。降り続く雨により、ベルトの南部4分の3の地域では小麦の病気に対する懸念が出てきている。来週前半はドライな天候が予想されている。

NOAA 米国各産地6-10日間予報 (6月17日〜6月21日)】 

  気温 降水量
西部ベルト N/A B
東部ベルト B/N N/B

 

中国  

昨日は満州の中央部にて多少の降雨を得た他は、東部華北、長江流域の東部地域、華南において降雨が観測された。雨量は0.25〜1.25インチで範囲は冬小麦と大豆の15%、コーン・落花生の25%となった。気温は華北の北部と東部、長江流域の東部では平年以下、他では平年並みとなった。

本日は北部華北、満州の中央部、華南、長江流域の西部にて降雨を得ることになるが、次は金曜に北東部華北、中央部・北東部満州、長江流域の南部、華南にて降雨を得ることとなる。

今週の一連の雨により満州を含めた各地域にて土壌水分が改善されるが、来週は再び華北平原と長江流域を中心にWARM&DRYの天候が予想される。

 

本日の発表等

【寄り付き前の発表】

1)  USDA発表 週間輸出成約高(6月5日の週)  (単位:千トン) 

 

  週間成約高 輸出成約量累計 成約残
  今年度 来年度 今年度 昨年度 今年度 来年度
コーン 729.4 19.4 35,626.0 42,287.2 5,301.5 358.8
大豆 383.3 122.5 28,453.3 28,715.0 2,075.1 964.5
小麦 496.8 0.0 3,684.5 3,365.2 3,408.2 0.0
大豆粕 57.9 2.4 5,058.4 6,033.5 662.2 376.0
大豆油 2.0 0.0 640.3 719.4 85.4 5.3

事前の市場予想はコーンが600-800、大豆が旧穀100-150、新穀50-100であったため、コーンにはやや強気、大豆には強気な発表内容であったといえる。大豆に関しては、旧穀の数字のうち120(千トン)は新穀の数字のはずだという指摘がADMよりあった。これを受けて相場は一時弱気に反応した。来週の発表時に修正が入る可能性が高い。

 

2)  USDA発表 週間輸出船積高(6月5日の週)   (単位:千トン) 

 

  輸出高 輸出高累計 USDA通年予想
  今週 先週 今年度 昨年度  
コーン 717.1 885.0 30,324.5 35,818.6 40,640
大豆 195.5 127.5 26,378.2 26,166.7 27,490
小麦 399.0 367.4 276.3 299.7 25,860
大豆粕 75.0 86.7 4,196.2 5,143.2 5,440
大豆油 12.3 10.9 554.9 552.2 980

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

昨日・今日と、今回の需給報告で中国の生産量が減らされたためにさらにタイトになった世界の期末在庫が確認されたことが引き金となり相場が上昇しているが、各年の6月時点でUSDAが発表した世界の期末在庫は下記のようになっている。ただこの数字だけをもってシカゴ相場に与える影響や、あるべき値位置について述べるのはナンセンスであると考える。なぜならば各国の貿易協定、畜産動向、世界の物流システムなどが変わればこれらの数字が持つ意味も変わってくるからである。一つ言えるとすれば、これから突入する本格的な天候相場の中で、心理的に強材料に対して例年より敏感に反応しやすい状況が発生するのではないかということである。

年度 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003
期末在庫 60.18 65.03 91.78 85.01 101.58 115.79 143.12 102.66 83.31

また、本日取引先からベルト東部の状況を聞いた。インディアナ南部のある町では状況はかなり悪く、未だ予定の80%しか作付けされていないということである。またこの地域ではCROP INSURANCEが6/5以降に作付けた畑に対しては効力を失ってしまうので農家達は大豆への転換を始めているということである。(すでに作付け前の土壌にコーン用の農薬を散布してしまった畑にはコーンを作付けせざるを得ないようであるが。)また雨で流された畑も一部あるという話しで、写真を送ってもらうと確かに水溜りができている畑が見受けられた。オハイオの中央部のやや北に位置するある町でもTOO COLD & TOO WETにより状況はかなり悪いという話である。今回の発表でUSDAは作付け面積の修正を行わなかったが、今後減らしてくる可能性は十分あると考えられる。

7月限月に関しては、若干の調整を伴いながらも、最終的には250セントを抜けて上値を目指す展開を予想している。(K)

(大豆)

一転して下げ基調となったのは今朝程発表された農務省発表の週間輸出成約高で12万トン(15.5万トンと言う見方も)が旧穀に勘定されており、実はこれは新穀の成約高であるとADM社が注文をつけたことが発端。市場ではこの報告が伝わると高値推移していた動きが一転狼狽的な売りとなりそのままマイナスサイドで引けた。本日の動きはセッション中の降って沸いたような話が中心となり下げたことから過剰反応と見る。12万トンが新穀の成約であったとしても堅調な成約高が示されたことには変わりない。7月限、11月限それぞれ618セント、565セント程度が目先のサポートラインとなり下値は堅いと考える。タイトな需給バランスを背景に今後夏場の天候相場に向けては現在のレベルでショートポジションは取りにくい。取ったとしても短期勝負となる。(H)

 

【ご注意】

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)