米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2003年6月13日

 

 

本日の相場

とうもろこし   ---変わらずの寄り付き、大きく安値引け---

  OPEN HIGH LOW SETTLE

CHG

OPEN INT

CHG

JUL 03 247 - 46 1/4 248 240 3/4 241 3/4 - 5 1/4 144626 5868-
SEP 03 245 1/4 - 44 1/2 245 3/4 238 3/4 239 1/2 -5 1/2 85487 4414+
DEC 03 245 1/2 - 45 1/4 247 1/2 241 241 3/4 - 4 1/2 133862 2991+
MAR 04 251 - 50 3/4 252 1/2 246 1/2 247 1/4 - 4 1/2 16555 412+
MAY 04 254 1/4 256 250 1/2 251 - 4 1/4 2867 128+
JUL 04 256 1/4 - 56 257 252 252 1/2 - 4 4190 127+
            392262 2263+

 

 

大 豆        ---高値寄り付き、期先を中心に大きく安値引け---
          

   OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
JUL 03 625 - 24 1/4 634 613 614 1/2 - 10 82634 3444-
AUG 03 625 - 24 1/2 634 611 617 - 8 26341 918+
SEP 03 603 612 588 588 1/2 - 14 3/4 14162 40-
NOV 03 577 - 75 3/4 588 559 560 - 17 1/2 85662 2752+
JAN 04 579 590 1/2 563 563 1/4 - 16 1/2 6289 383+
MAR 03 580 - 79 1/2 590 54 567 1/2 - 15 4158 148+
          225241 892+
  MEAL CHG   OIL CHG  

WHEAT

CHG

NY-YEN
JUL 18820 -370 JUL 2187 -19 JULY 317 3/4 - 19 1/4 117.27 - 117.81
AUG 18730 -420 AUG 2191 -19 SEP 323 1/4  19 1/2  
SEPT 18290 -530 SEPT 2190 -20 DEC 333 1/2 -18 1/4  
OCT 17170 -650 OCT 2163 -22 MAR 241 -15

 

 

本日の相場の動き

 

(コーン) 小麦相場の影響を強く受ける。


ほぼ変わらずの寄り付きから、前半はファンドの買いが積極的に入る。午前中で約8,000コントラクトの買い越しであると伝えられた。しかし本日の相場は上昇力にかけた。7月限にて前日比2セントアップとなる248.0をトライするが中々抜けずにもみあいの展開となっているところへ、小麦の急落。一転してファンドが利益確定の売りオーダーを出しにかかる。これにより午後は一気に値を崩す展開。各限月4〜5セントアップにて引けることとなった。中国が米国産ニュークロップのポジションにてかなり安い売り物を出しているという噂が囁かれ、ファンド筋の売りを煽ることとなった。さらには、週明けに発表されるクロップコンディションにおいて、GOOD-EXCELLENTが1〜2%増えるのではないかという市場の予想もこの動きを助長した。なお、本日台湾の餌会社が米国産コーン56500トンの買い付けのネゴをキャンセルし、来週に引き伸ばしたという報告、韓国のKOCOPIAが25000トンの中国産コーンをカーギルからオーバーナイトテンダーにて買い付けたという報告などがあった。また、イランが8/21からのコーンの輸入の禁止が差し迫っていることもあり、来週に中国産コーン165,000トンの買い付けを行うのではないかと予想されている。
 

(大豆)  午前中は移り気な相場、午後はテクニカルな売りにより急落。

テクニカルな動きに左右される一日となった。寄り付きはやや高値での取引となり、ファンドによる積極的な買いが見られたものの、そこからは移り気で、少し弱含んだ相場展開となる。しかし昼前にはファンドが突如売り手に回り相場は急落。10日と50日の移動平均線を下に抜けたことがさらなるファンドの売りを煽った。多少値を戻すものの、大幅安値にて引けることとなった。週明けに発表されるクロップコンディションにおいて1〜2%の改善が見込まれるという予想と、作付け進捗において、平年が92%であるのに対して88〜92%になるのではないかという予想が嫌気されたことに加えて、中国が国内の港で発生している船込みを理由に米国産大豆の契約をキャンセルするのではないかという噂が囁かれたことも本日の後半の下げの際材料視された。天候に関しては、週末にドライな天候が予想されていることが大豆の作付けの進捗を連想させ、やはりやや弱気な材料とされた。

本日ファンド筋はコーン市場では売り買い同数量、大豆市場では5,000枚の売り越しであったと見られている。本日時点でのファンドネットポジションは、コーンで約52,600枚のロング、大豆は約20,600枚のロングだと見られている(推定)。

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部  週末のドライな天候により、遅れていた東部での作付けも進捗を見る。

 昨日、日中はオハイオ・インディアナに集中して雨が降ったが、夜になると雨はベルトの南西部、ミズーリ、南東部ネブラスカ、南部イリノイ辺りへと移動した。雨量は0.25〜1.5、所により2.5インチで、範囲はコーン・大豆ベルトの25%、小麦ベルトの30%となった。
 この雨雲は本日ベルトの南部3分の1の地域へと移動する。しかし土曜・日曜はベルト全体で概ねドライな天候となろう。月曜午後から火曜にかけて、新しい前線がベルトの北西部に接近することとなろう。本日の雨に関してはコーン・大豆ベルトの25%、小麦ベルトの40%の範囲に0.25〜1.5、所により2.5インチの雨量となる。来週前半の雨に関してはコーン・大豆ベルトの15%の地域に0.25〜1.0の雨量となる見込み。雨の中心はオハイオ、インディアナ、イリノイとなる。気温は平均して平年並みとなる見込み。

 ここ最近続いていたベルト東部、オハイオ川沿いでの降雨により大豆の作付け作業が滞っていたが、今週末の雨によりようやく進捗が見られそうである。現在ベルト全体で見ると適度な水分を得て、良いコンディションであると言えよう。加えて来週は気温が上がりそうなのでクロップの成長のペースは上がりそうである。

NOAA 米国各産地6-10日間予報 (6月18日〜6月22日)】 

  気温 降水量
西部ベルト N/A N
東部ベルト N/B N

ニュートラルか、ややネガティブ。

 

中国  

昨日は華北平原の北部周辺地域と満州にて0.10〜1.0インチの降雨を得た。範囲はベルトの30%程度であった。来週を通じて満州には雨がもたらされることとなりそうであり、その雨量は0.25〜1.25インチ、範囲はコーン・大豆ベルトの55%となる。これまで雨不足が続いていた同地域はこれにより状況の改善を見ることとなる。しかしながら華北地域では来週雨が降る可能性が少なく、クロップがストレスを受けることになろう。程度によってはクロップの収量に影響を与えることとなる。

 

 

【 クロップキャスト社による長期予報 】

本日同社による各地の長期天気予報を入手したので簡単に下記紹介する。

米国中西部 : 7月の気温は平年より高めとなりそうであるがその程度はそんなに大きくならない。コーンの受粉に対する影響もそんなに大きいものにはならないだろう。降雨に関してもほほ平年並みであるとのこと。8月から9月にかけてはかなりHOTな天候が予想されており、このことは大豆の鞘付の際ストレスを与えることになるかもしれない。しかしコーンにはあまり影響は見られない。秋は概ねドライな天候になり、これは収穫作業を順調に行わせることであろう。
 
ドライな状況が続いているウクライナではこの夏も降雨に関しては平年以下の状態が続きそうである。すでに小麦の生産量は減少しているがコーンと甜菜に関してもその収量を減少させそうである。一方で春小麦ベルトに関しては平年並みかそれ以上の降雨が期待されるので、収量は平年並みを保てそうである。
 
中国は北部と南端地域においては平年よりドライとなる見込みであるが、中心部では平年以上の雨が期待される。結果的に潜在的な生産量は平年並みとなるかもしれない。しかし時節を得た雨が降らないことには収量が確定しないので今後とも要注目である。
 
豪州はこの冬、次第に雨がちな天候へと変化していく。しかし、問題は今現在のドライな状態であり、かなりの水不足の状態が小麦・大麦ベルトを取り囲むように発生している。すぐにこの状態が改善される見込みは少なく、平年比収量がかなり落ち込む可能性が高い。
 
インドの大豆・落花生の地域ではモンスーンによる適度な雨が期待される。結果として油糧種子は平年並みの収量を確保することができるだろう。しかし、インドの北東部では平年を下回る量の雨しか期待されておらず、サトウキビベルトの3分の1の地域では生産量が減少する恐れがある。

 

本日の発表等

 

1) コミットメント オブ トレーダーズ (6月10日現在) (単位:枚)  

 

  オプションなし   ⇔ 市場事前予想  オプション込み 
大豆  ロング  27,670  ロング  40,300  ロング  45,406 
大豆粕  ロング  41,747  ロング  40,300  ロング  43,391 
大豆油  ロング  42,940  ロング  43,000  ロング  33,228 
コーン  ロング  39,605  ロング  36,500  ロング   9,173
小麦  ロング  17,324  ロング  24,400  ロング  18,647 

どれも予想の範囲内にて、材料としてはニュートラル。

 

2) USDA 週間ローンデータ ( JUNE10- WEEK 現在) (単位:百万ブッシェル)  

【コーン】 

  9ヶ月残高  先週比  FORFEIT計  先週比  REDEEMED計  先週比 
2002クロップ  810.0 -36.8 0.0 0.0  554.6 40.3

【大豆】 

  9ヶ月残高  先週比  FORFEIT計  先週比  REDEEMED計  先週比 
2002クロップ  151.8 -9.3 0.0  0.0  232.4 9.5

材料としてはニュートラル。

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

米国コーンの輸出に関して、米国の輸出がここ一年低迷してきた大きな理由は中国が売り物を多く出してきたことによるが、中国の今クロップの生産量は未だグレーである。中国北部でのドライな天候がさらに続くようなことになればその生産量をさらに減らしてくる可能性がある。一方、FSIの需要に関して、エタノールに対する強い需要がFSIの需要を支えてきたのであるが、この伸びは今後も長期的に続くと見ている。今後の政策次第では年間の使用数量が現在の28億ガロンから2012年までに50億ガロンへと急増すると見る向きもある。

今後暫くは天候に左右される相場展開が続くことになる。中西部の天候に関しては目下ほぼ問題なく推移しており、別欄で述べたように長期の予報も今のところコーンには問題ないように見受けられる。しかしこのまま強材料が出てこない まま夏場を乗り切れるとは考えにくい。暫くは調整を繰り返しながらの上昇トレンドを予想しており、本日の下げに関しては予想していたよりかなり大きなものとなったが、天候相場に向けて始まった上昇トレンドの中一旦の調整であると考えたい。(K)

(大豆)

【今週の相場】

先週の金曜に再び高値に抜ける動きを示した事で、今週はその流れを引継ぎ本日までアップダウンを繰り返しながらも値位置を徐々に上げる展開となる。11月限については月曜以降、高値・安値共に確実に前日比高値を更新するパターンで本日までくる事となった。しかし本日金曜日 ・・・ 満月前日、13日の金曜日、がどのくらい影響したのかは知るところではないが、カナダにおける狂牛病発見が報道されたあの5月20日の大相場以来の大きな、そして印象的な相場展開となる。セッション前半はこれまでの流れを維持し11月限も5月20日の高値585を抜き588までつける(順当な)展開かに見えたが、昼過ぎより相場は待ちわびた高値更新(11月限)を見届けたからか、一斉に投機サイドからは利食い売りが入ることに。売りが売りを呼び高値から7月限は20セント、11月限は28セントも値を落とし大きく安値引け。序盤の「陽」が終盤は完全に「陰」に変化する事となった。

【来週の相場展開】

本日の動きを見たことで、目先は更なる安値警戒となる。7月限はもう実質もう2週間となるが、先週持ち堪えられた610という強いサポートを下に抜けるかが大きな焦点となる。これまでも指摘されてきているようにこのレベルを抜けた際には6ドル割れ、そして4月上旬に開けた窓への展開も視野に入れる必要が出てくる。11月限は本日の高値更新を見、取りあえずの高値は見たと判断する。今後は天候推移、生育進捗等の材料を確認しながら相場を追っていく必要がある。高値への展開がこれで終了という事は決してないが、本日の動きを見た事、天候関連材料も現在の総合評価としては順調と市場よりも判断されている事などから、目先は540台への調整も期待できよう。夏場6ドル相場を見るかどうかは今後の新規材料によるところが大きくなったということが言える。(A)

 

 

【ご注意】

弊社作成の本相場情報は、各種コメント内容を保証するものではありません。又、本相場情報により、各種商品売買を推奨する意図も全くありません。

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)