米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2003年6月20日

 

 

本日の相場

とうもろこし   ---安値オープン,中盤戻すも結局マイナスサイドでの引け---

  OPEN HIGH LOW SETTLE

CHG

OPEN INT

CHG

JUL 03 242 1/2 - 41 3/4 243 1/2 241 1/2 242 3/4 -1 3/4 120383 3819-
SEP 03 239 - 38 1/4 239 3/4 237 3/4 238 1/2 -2 1/2 98503 2796+
DEC 03 238 1/2 - 38 240 3/4 238 239 3/4 -2 141770 637+
MAR 04 244 1/4 - 44 246 1/2 244 245 3/4 -1 1/2 17312 106+
MAY 04 249 250 1/4 249 249 3/4 -1 3/4 2982 30+
JUL 04 251 - 50 1/2 251 1/2 250 1/4 251 -1 3/4 4351 11-
            390218 294-

 

 

大 豆        ---中盤大きく上げるも引けにかけ急速に値を戻しマイナスサイドでの引け---
          

   OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
JUL 03 629 - 28 633 1/4 626 629 1/4 -3/4 56755 6078-
AUG 03 630 1/2 - 29 1/2 634 627 628 1/2 -3 1/2 36225 2985+
SEP 03 600 1/2 - 00 606 597 1/2 598 1/2 -5 15690 363+
NOV 03 569 1/2 - 68 1/2 576 567 568 1/2 -4 100160 4232+
JAN 04 572 - 71 1/2 577 1/2 569 569 -4 1/2 7073 171-
MAR 03 573 578 570 571 -5 1/2 5005 65+
          227270 1282+
  MEAL CHG   OIL CHG  

WHEAT

CHG

NY-YEN
JUL 19060 +110 JUL 2258 -24 JULY 311 3/4 -4 118.12 - 118.40
AUG 18980 +80 AUG 2264 -24 SEP 319 1/2 -3 1/4  
SEPT 18420 +40 SEPT 2258 -20 DEC 329 1/2 -3 1/4  
OCT 17150 -60 OCT 2227 -21 MAR 335 1/4 -3 1/4

 

 

本日の相場の動き

 

(コーン) 新規の材料に欠け動意薄の中軟調な引けとなる 

寄り付き前に発表されたスパークス社のコーン作付け面積予想は79.5百万エーカーとなり農務省発表の79.0百万エーカーを若干上回った。材料としては弱材料ではあるが市場は大きな反応を見せなかった。一方、今週末から来週にかけての天候予想では、最高気温が80度中から90度中まで上がるものの、来週火曜日から木曜日まで中西部一帯で降雨があることなどから大きく作柄を害する天候とはならず、逆に気温の上昇はコーン・大豆などの生育のスピードアップにつながるとの見方も支配して売り手優勢の展開が続いた。結局、期近7月限は前日比1-3/4セント安、また期先12月限は2.0セント安で引けた。週末を控えて概して閑散な商いに終始した。

 

(大豆)  中盤の高値から引けにかけて急速に値を消して結局マイナスサイドの引けとなる

セッション中盤には引き続き堅調な動きを見せる現物市場や大豆油・粕定期市場に支援されて期近7月限は前日比3-1/4セント、11月限は3-1/2セント高までつけたが、引けにかけて大きく値を消して結局は7月限3/4セント安、11月限4セント安で引けた。先週金曜日と同様に高値から大きな切り返しをつけた。朝方にはスパークス社が大豆の作付け面積を73.8百万エーカーと発表してこれが既に発表されている農務省の作付け予想面積である73.182百万エーカーに対して驚くに足る上方修正ではなかったことから材料的には無視された。セッション中盤の高値は大豆の現物価格が引き続き堅調であることなどが主因となったが、週末から来週にかけての天候に不安材料が見当たらないこと、更には来週月曜日に発表される作付け進捗率が90%台後半となり且つクロップコンディションも改善を示すのではないかとの見方が支配して高値から大きく引けにかけて値を戻して結局マイナスサイドまで売り込まれてそのままの引けとなった。

 

本日ファンド筋はコーン市場では1,000枚の売り越し、大豆市場では2,000枚の買い越しであったと見られている。本日時点でのファンドネットポジションは、コーンで約52,100枚のロング、大豆は約22,300枚のロングだと見られている(推定)。

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部  今後5日間は降雨量は限定的

昨日の降雨は南部に限定されて雨量も0.1〜0.5インチとコーンベルトの10%、小麦ベルトの25%をカバーするに止まった。今週末の降雨もごく限られた量となり、日曜日あるいは来週の月曜日にベルト北西部で降雨が始まりコーン・大豆ベルトの30%を0.25〜1.25インチ程度の降雨がカバーすることとなる。来週火曜日から木曜日にかけては、まとまった降雨が期待されており0.25〜1.25インチの降雨がコーン・大豆ベルトの70%、また軟質赤色小麦ベルトの60%をカバーする。一方の気温は今週末から来週前半にかけては最高気温が80度後半から90度半ばまでで大きな気温の上昇はなさそう。上記の天候状況によりコーン・大豆ともに生育のスピードが促進されると同時に収穫前の小麦の仕上げ時期にも好影響を及ぼす。また、来週火曜日以降予定されている降雨により土壌水分は十分に補充されることとなる。

 

【NOAA 米国各産地6-10日間予報 (6月26日〜6月30日)】 

  気温 降水量
西部ベルト N/B A
東部ベルト A A

東部で気温が上昇することで同地区での作付けや作物の成長を促進すること、引き続き降雨が平年を上回ることで水分補給が十分にされること等から弱材料視されてもおかしくない。

 

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

中国

昨日はコーン・大豆ベルトで略ドライとなり最高気温も80度から90度台となった。南部コーン・大豆ベルトでは来週前半からまばらな降雨がありその後雨量は多くなり、ベルトの65%の地域に0.25〜1.5インチ程度の降雨が予想されている。ベルトの北部では引き続きドライ天候が続いており、降雨により土壌水分が改善するのはベルトの南部地域に限られる。

  

 

 

本日の発表等

 

1) コミットメント オブ トレーダーズ (6月17日現在) (単位:枚)  

 

  オプション含まず  ⇔ 市場事前予想  オプション込み 
大豆  ロング  19,277 ロング  21,000  ロング  34,266 
大豆粕  ロング  37,014  ロング  34,800 ロング  37,521 
大豆油  ロング  40,498  ロング  39,400  ロング  29,988 
コーン  ロング  45,155  ロング  52,600  ロング  16,760 
小麦  ロング  13,994 ロング  13,300  ロング  14,021 

どれも予想の範囲内にて、材料としてはニュートラル。

 

2) USDA 週間ローンデータ ( JUNE17- WEEK 現在) (単位:百万ブッシェル)  

【コーン】 

  9ヶ月残高  先週比  FORFEIT計  先週比  REDEEMED計  先週比 
2002クロップ  775.00 -35.0 0.0 0.0  590.6 36.0

 

  9ヶ月残高  先週比  FORFEIT計  先週比  REDEEMED計  先週比 
2003クロップ 0.1 0.1 0.0 0.0 0.0 0.0

【大豆】 

  9ヶ月残高  先週比  FORFEIT計  先週比  REDEEMED計  先週比 
2002クロップ  143.4 -8.4 0.0  0.0  240.9 8.5

材料としてはニュートラル。

 

3) スパークス社コーン・大豆作付け面積予想(6月20日発表)

材料視されず。

  スパークス社発表 農務省発表 
コーン  79.5百万エーカー 79.0百万エーカー
大豆 73.8百万エーカー 73.2百万エーカー

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン・大豆)

本日のシカゴ穀物関連市場は略全商品でマイナスサイドの引けとなった。その主導役は大豆関連商品であり、ブラジルでの大豆油現物価格の高騰や中国の米国産大豆油の買い付け、更には中国の米国産大豆の大量買付けなどが買い方の材料となって今週は上げたものの週末を前にして息切れ状態となり新たな支援材料も本日は無かったことから大豆関連商品が高値から急速に引けにかけて売られた為。先週金曜日と同様の高値からの一転したマイナスサイドへの動きは来週以降の地合の悪さを予感させるに十分となった。

米国中西部の天候はシカゴ界隈でも朝晩は涼しく50度台、また日中も晴天が続くも気温は大きく上がらず70度前半から今週末にかけては80度台がやっとの最高気温となり、比較的過ごし易い気温が続いており昨年のように6月後半にかけて急激に高温を記録するような天候となる気配は今のところ感じられない。中西部全域の天気もこの週末の降雨は北西部地区に限られるものの、来週の火曜日から木曜日にかけては降雨が広範囲に期待できることから作柄を大きく悪化させるものとはなりそうにない。

大豆市場に関しては、タイトな米国大豆の需給バランス(特に在庫率の低さから)高値期待が市場にはまだまだ支配するものの、すでに期近7月限は5月20日の高値である658セントで最高値を達成したものと考えている。大豆については6月末にかけて7月限で640セント、11月限で588セントを越えることはない。昨日の各高値636セント、578セントが各限月の短期的な高値となり上げ下げしながらも月末にかけて各610セント、550セントに向うのではないか。今後は期近に対して大豆市場では11月限が天候相場入りを背景として上昇力を持ち、7月・11月のスプレッドは縮小方向に向うと考える。2004年7月限のの570〜580セント台は南米農家にとってはその生産コストからして十分にヘッジで利が載る価格ではあるが、まだまだ米国の本格的な天候相場を前にして高値のヘッジのタイミングを見計らっている頃だろう。従って、今後米国天候不安により高値が出てくれば大量のヘッジ売りが南半球より入って頭を抑えてくる。そして、ブラジル55百万トン、アルゼンチン38百万トンなど昨年度を上回るような数字が市場にまことしやかに出てくるだろう。

コーンについては米国の作柄以上に中国の作柄懸念が今後一層市場で注目されてこよう。中国の生産量や輸出余力の振れは今後直接米国産コーンの輸出市場でのシェア-に直接のインパクトを与える為。昨年一年間は米国産コーンの輸出の落ち込みが中国メイズの韓国、マレーシア、インドネシア向けへの大量輸出が主因だっただけに中国メイズの生産の下方修正や輸出の更なる下方修正が今後実現すれば、直接シカゴ相場にブリッシュ・インパクトをあたえよう。一方、南米でも中国を始めとした世界的に堅調な植物油需要や国際価格の上昇からブラジル・アルゼンチンでも大豆の生産意欲は今年度も旺盛となり、コーンの作付け面積が犠牲となる可能性が高い。このことから、コーン市場に付いては米国の作柄と平行して中国の天候、南米の作付け意向などの動向を含め、コーンの世界需給バランスのタイト化が相場を支援して行くのではないかと考える。従い、コーン市場に付いては今後米国中西部の天候が順調に行ったとしても、以外と底値は固い展開となるのではないか考えている。短期的に(6月末まで)7月限は240輪割れ、12月限で235セントが実現すればそこは十二分にプライシングを取っておきたい。(H)


 

 

【ご注意】

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)