米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント
2003年6月26日
| 本日の相場 |
とうもろこし ---やや安値寄り付き、大きく安値引け---
| OPEN | HIGH | LOW | SETTLE |
CHG |
OPEN INT |
CHG |
|
| JUL 03 | 238 1/2 - 38 | 238 1/2 | 232 1/4 | 233 | - 5 3/4 | 64728 | 14187- |
| SEP 03 | 233 1/4 - 33 3/4 | 234 | 227 1/4 | 228 | - 6 3/4 | 108235 | 1954+ |
| DEC 03 | 233 1/2 - 32 1/2 | 234 1/2 | 226 1/2 | 228 1/4 | - 7 | 165551 | 2688+ |
| MAR 04 | 239 3/4 | 240 1/2 | 234 | 234 1/4 | - 7 | 18519 | 116+ |
| MAY 04 | 244 1/2 | 244 1/2 | 238 1/4 | 239 | - 6 1/2 | 3309 | 32+ |
| JUL 04 | 245 1/2 | 246 1/2 | 240 1/4 | 240 1/2 | - 7 | 4402 | 4- |
| 369619 | 9436- |
大 豆
---やや高値寄り付き、大幅安値引け---
| OPEN | HIGH | LOW | SETTLE | CHG | OPEN INT | CHG | |
| JUL 03 | 642 1/2 - 43 | 644 | 627 1/2 | 628 1/4 | -14 1/2 | 34109 | 5933- |
| AUG 03 | 639 1/2 - 39 | 639 1/2 | 621 | 623 3/4 | - 14 3/4 | 44679 | 1543+ |
| SEP 03 | 603 - 04 1/2 | 606 | 590 | 590 1/2 | - 15 1/4 | 17437 | 284+ |
| NOV 03 | 571 - 69 3/4 | 573 | 554 1/2 | 556 1/4 | - 16 | 108480 | 1974+ |
| JAN 04 | 574 | 574 | 556 1/2 | 557 1/4 | - 16 1/2 | 7431 | 22+ |
| MAR 04 | 571 | 571 | 557 | 557 3/4 | - 16 3/4 | 5840 | 235- |
| 225135 | 2006- |
| MEAL | CHG | OIL | CHG |
WHEAT |
CHG |
NY-YEN | |||
| JUL | 19430 | -320 | JUL | 2172 | -72 | JULY | 298 1/2 | - 2 1/2 | 118.69 - 119.40 |
| AUG | 19150 | -380 | AUG | 2166 | -78 | SEP | 306 1/2 | - 2 | |
| SEPT | 18480 | -300 | SEPT | 2163 | -75 | DEC | 316 3/4 | - 2 1/4 | |
| OCT | 17010 | -340 | OCT | 2140 | -80 | MAR | 323 | -1 1/4 |
| 本日の相場の動き |
(コーン) 世界の天候が改善し、ファンドは大量に売り越し。大きく下げる。
寄り付き前に発表された週間輸出成約高は予想以上の数字であったのだが、それよりも中西部の期近の理想的な天候に加えて中国・豪州など世界の穀倉地帯の天候が改善していることを嫌気してファンドのここ数年例を見ないほどの大量の売り注文が殺到し、急落。ある程度下げたところで大量のストップロスの売りオーダーがはまり、さらに値位置を下げる。9月限と12月限は約定新安値を付けた。エネルギー関連商品が軒並み下げたことも一部の投機筋にとっては売り注文の引き金になったと言う。韓国がオーバーナイトにて中国産のコーンを105,000トン買い付けたというニュースも弱気ムードを煽った。セッション中一貫して下げ続け、各限月5〜7セントダウンにて引けている。
(大豆) 輸出検証高・搾油報告は材料視されず。天候を嫌気し急落。
本日寄り付き前に発表された週間輸出検証高と、センサスによる月間搾油報告はどちらも市場の予想を上回り、材料としては強気であった。しかしこのことは本日大きく材料視されることはなく、中西部での理想的な天候、さらには中国・インド・南米など世界各地の穀物ベルトにて天候が改善していることが嫌気され、大きく下げることとなった。序盤は上記2つの発表内容が多少影響したのか、下げ幅は限られていたのだが、プニングオーダーが一掃されると下げ足は加速された。11時頃には7月限635.0辺りで一度サポートされ、若干値を戻す場面も見られたものの、更なるファンドの売り浴びせに耐え切れず、そこからさらに大きく値を崩すこととなった。引けて見ると各限月14〜16セントダウンの大幅安となった。
本日ファンド筋はコーン市場では、なんと40,000枚の売り越し、大豆市場では11,000枚の売り越しであったと見られている。本日時点でのファンドネットポジションは、コーンで約4,800枚の ショート、大豆は約15,200枚のロングだと見られている(推定)。
| 各生産地の天気予報および状況 |
米国中西部 来週にかけて心配の無い状態が続く
昨日は南部アイオワの中央部、東部アイオワ、南西部ウィスコンシンの周辺地域、イリノイの南部と西部、カンザス南東部、東部ミズーリなどを中心にコーン・大豆ベルトの40%、小麦ベルトの35%の地域にて0.50〜2.5、所により3.5インチの雨量の雨が確認された。気温はベルト北西部周辺地域では平年より低めかかなり低め、中央部と東部地域では平年より高めかかなり高めとなった。
この雨雲はイリノイ南東部・インディアナ南部に移動し、今朝にはその活動を弱めることとなったが、インディアナ南部とオハイオでは本日別の雨雲が活動を開始し、夜にかけて降雨をもたらす。範囲は合計でベルトの20%となり、雨量は0.25〜1.0、ところにより2.0インチとなる。また、金曜の夜から土曜にかけてはベルトの北部3分の1の地域、また日曜から火曜の午前中にかけてはベルトの南部3分の1に地域に降雨を見ることとなり、その範囲を合計するとコーン・大豆ベルトの45%、小麦ベルトの50%、雨量は0.10〜0.50、所により1.5インチとなる。
今現在ドライ気味とされる地域は、ミシガンの南部と西部、インディアナの北西部、イリノイ北部、ウィスコンシンの南西部など合計してベルトの10%足らずであるが、これらの地域に関しても今週末と、6-10日後の期間には多少の降雨を得ることとなる。ベルト全体を通じて、来週にかけてはクロップの成長にとって良好な環境が維持されると言える。
【NOAA 米国各産地6-10日間予報 (6月1日〜7月5日)】
| 気温 | 降水量 | |
| 西部ベルト | A | N/B |
| 東部ベルト | A | N/A |
明日の寄り付き時に対する材料としては、中立。
中国 まとまった雨が幅広く降ることにより、各地のコンディションが改善
昨日は華中の西部・中央部、華北平原の西部と南部にて降雨が観測された。範囲は冬小麦・コーン・落花生の25%、大豆の10%、雨量は0.25〜1.0、所により3.0インチとなった。この雨は今日から明日にかけて華北平原の南東部と華中の東部へと移動し、金曜から土曜にかけては東北地方の中央部と北部に降雨をもたらすこととなる。日曜から月曜にかけては華中の北部と華北平原全域にて降雨を見ることとなりそうだ。合計するとその範囲は穀物ベルトの65%、雨量は0.25〜1.5、所により2.5インチとなる。
これら一連の雨により、各地のクロップの状態は改善へと向かう。
| 本日の発表等 |
【寄り付き前の発表】
| 1) USDA発表 週間輸出成約高(6月19日の週) (単位:千トン) |
| 週間成約高 | 輸出成約量累計 | 成約残 | ||||
| 今年度 | 来年度 | 今年度 | 昨年度 | 今年度 | 来年度 | |
| コーン | 813.9 | 143.5 | 37,182.4 | 44,256.5 | 5,264.4 | 827.6 |
| 大豆 | 231.5 | 579.0 | 28,638.5 | 29,227.7 | 1,959.0 | 1,748.5 |
| 小麦 | 518.3 | 0.0 | 4,794.2 | 4,020.4 | 3,851.3 | 0.0 |
| 大豆粕 | 74.1 | 16.0 | 5,196.4 | 6,319.5 | 811.6 | 393.5 |
| 大豆油 | 20.7 | 0.0 | 668.8 | 758.5 | 103.0 | 5.3 |
内容的には、コーン・大豆両方にとって強気な内容であった。
| 2) USDA発表 週間輸出船積高(6月19日の週) (単位:千トン) |
| 輸出高 | 輸出高累計 | USDA通年予想 | |||
| 今週 | 先週 | 今年度 | 昨年度 | ||
| コーン | 727.3 | 866.2 | 31,918.0 | 37,921.5 | 40,640 |
| 大豆 | 132.4 | 169.0 | 26,679.5 | 26,613.7 | 27,490 |
| 小麦 | 278.5 | 388.2 | 942.9 | 1,027.2 | 25,860 |
| 大豆粕 | 88.9 | 100.0 | 4,384.8 | 5,418.5 | 5,440 |
| 大豆油 | 7.8 | 3.0 | 565.8 | 625.7 | 980 |
| 3) センサス搾油報告(5月分) |
(単位 : ショートトン、 オイル ⇒ 1千ポンド)
| 5月 (2003年) | 4月 (2003年) | 5月 (2002年) | |
| 搾油量 | 3,914,321 | 3,809,815 | 4,218,546 |
| 粕生産量 | 2,858,301 | 2,789,925 | 3,106,561 |
| 粕在庫 | 275,976 | 227,312 | 175,771 |
| 皮生産量 | 214,136 | 204,811 | 237,639 |
| 皮在庫 | 35,838 | 36,197 | 36,942 |
| 粕・皮在庫 | 311,814 | 263,509 | 212,713 |
| 油生産量 | 1,491,725 | 1,447,464 | 1,573,983 |
| 油工場・倉庫在庫計 | 1,223,886 | 1,322,799 | 1,395,901 |
| 工場在庫(ブッシェル) | 76,124,472 | 91,599,284 | 88,228,951 |
搾油量が予想範囲を上回ったので、材料としては強気。
| 本日のトーメンの意見 |
(コーン)
現在、米国産コーンは旧穀の在庫が10億ブッシェルを少し超えただけという、ここ最近まれに見るタイトな状況であり、しかも新穀に関してはコーンの生育過程において最も重要な時期である受粉期を目前に控えた状態である。さらには、中国の生産量が未だグレーであり、その減少の程度によっては米国産コーンの輸出量が大幅に増加するかもしれないという状況である。しかしながら、ここ最近これらの状況がそれぞれベアサイドに転じる可能性が少しづつ増す傾向にあった。中西部の天候に関しては、少なくとも受粉期の序盤までは問題のなさそうな予報が出ていること。中国に関しては、収量減少の可能性がマーケットで示唆されている中、積極的な輸出政策が未だに続いていること・
・ ・
。そんな状況の中、少しずつ錘を追加された天秤が突然傾くように、本日ついに今まで耐え忍んできたファンド筋が我慢できなくなり一気にそのロングを放出。その量たるやなんと
コーンだけで4万枚に上った。このファンドの我慢の限界はコーン市場以外でも同じ様に見られ、大豆市場、大豆油市場でそれぞれ約1万枚、大豆粕市場で約4千枚売り超している。本日の相場の急落の一番大きな要因はこのファンドの動きにあると考えられる。テクニカル的には、7月限で235-236のレベルを下へ割ったことにより大量のストップロスオーダーが発動され、下げが大きく加速された。
さて、前置きはこの程度にしておいて今後の動きについてだが、本日の動きによりトレーディングレンジを下へ移したマーケットは、短期的にはさらなる下値を試す展開になると予想する。昨日のトム・スキリング氏の発言や本日の週間輸出成約高の数字に対する反応を見ても、地合は弱い。ターゲットは7月限で228.0。しかし中期的には上昇局面を見ないまま天候相場を乗り切れるとは考えにくく、ファンドが今回のポジション転換にてその準備を整え終わったと見ることができることからも、7月
中に関しては上値リスクを意識したオペレーションを勧めたい。(K)
(ダイズ)
過去二日の動きに強さも感じたが、未だそのタイミングではない、と判断された形となった。目先の手前限月620-640を中心としたレンジ取引はもう少し継続。現ファンダメンタルズから本日下げたレベルから下、620台は商業筋の買いも積極的に出てくると思われる。このままズルズルと下へ乖離する動きは期待できないと考える。新穀限月についてはまだいくらか懐があるようにも見えるが、550前後にかけてはサポートされ再び上への展開をイメージしている。(A)
【ご注意】
弊社作成の本相場情報は、各種コメント内容を保証するものではありません。又、本相場情報により、各種商品売買を推奨する意図も全くありません。
(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)