米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2003年6月30日

 

 

本日の相場

とうもろこし   ---少しギャップを付けて安値寄り付き、安値引け---

  OPEN HIGH LOW SETTLE

CHG

OPEN INT

CHG

JUL 03 232 - 31 1/4 232 228 228 1/2 - 5 30137 16488-
SEP 03 227 1/2 - 27 227 1/2 223 1/2 223 3/4 - 6 120292 3722+
DEC 03 227 1/4 - 26 228 223 223 3/4 - 6 1/4 180363 3159+
MAR 04 233 1/2 - 33 234 3/4 230 1/2 230 3/4 - 5 3/4 19869 453+
MAY 04 240 240 236 236 1/2 - 5 3740 245+
JUL 04 242 1/2 242 1/2 239 239 1/2 - 4 1/4 4788 102+
            364336 8578-

 

 

大 豆        ---大きくギャップを付けて安値寄り付き、多少戻すも安値引け---
          

   OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
JUL 03 621 - 20 623 615 621 1/4 - 10 1/4 16333 7017-
AUG 03 614 - 11 615 1/2 608 614 1/4 - 10 1/4 47323 1780+
SEP 03 580 - 78 586 578 584 - 8 1/2 18141 198+
NOV 03 547 - 46 554 1/2 546 552 1/2 - 5 3/4 105976 3106-
JAN 04 552 - 50 557 550 554 1/4 - 4 1/2 7435 17+
MAR 04 552 - 51 1/4 558 1/2 549 1/4 556 1/2 - 4 5900 79-
          208495 8020-
  MEAL CHG   OIL CHG  

WHEAT

CHG

NY-YEN
JUL 19080 -420 JUL 2189 -2 JULY 301 3/4 + 6 1/2 119.85 - 120.21
AUG 18790 -570 AUG 2197 +0 SEP 310 1/2 + 6 1/4  
SEPT 18060 -600 SEPT 2207 +11 DEC 320 1/2 + 7  
OCT 16680 -360 OCT 2167 +5 MAR 327 + 6 1/2

 

 

本日の相場の動き

 

(コーン)  レポートの内容は中立。しかし大豆につられて弱含む展開。
 

レポートの内容は、四半期在庫がやや強気、作付け面積予想がやや弱気な内容であったが、どちらも予想の範囲内にて、さほど材料視はされなかった。しかし大豆3品の急落に引っ張られたのと、引き続く期近の良好な天候が確認されたことで、寄付きから若干のギャップを付けて、3〜4セント安値での取引となる。その後は動きに乏しい相場展開となるが、引け間際にもう一段の下げを見、5〜6セント安での取引終了となる。セッション中に発表された週間輸出検証高は強気な内容であったものの、USDAが発表している旧穀の輸出量(16億ブッシェル)に届くにはまだまだ少ないと判断され、現在のマーケットを押し上げる力とはならなかった。本日は月末である上に四半期末であったことは若干のロング・リクイデーションを誘いマーケットの重しとなった他、引け後に発表されるクロップコンディションへの改善期待も同じくマーケットの頭を抑えた。一方で第一受け渡し通知日の今日、デリバリーが無かったことは若干のサポート材料とされた。


(大豆)  弱気なレポートの内容に大きく反応し、急落。  

寄り付き前に発表された四半期の在庫報告が予想の範囲を超えて大きな数字であったことから、大きくギャップを付けての安値寄り付きとなる。その後は若干値を戻す動きを見せるが、期近の天候が相変わらず理想的に推移していることから上昇力は限られ期近を中心に大きく安値にて引ける。本日は月末であったのでポジション整理的な動きも多く見られ、これもまた本日の相場には重しとなってのしかかった。引け後に発表されるクロップコンディションにおいて1〜2ポイントの改善期待が持たれたことは、さらに本日の相場の上昇力を限らせることになった。コーンと同じく、週間輸出検証高は内容としては強気なものであったが、本日のマーケットにはあまりインパクトを与えることはできなかった。

 

本日ファンド筋はコーン市場では8,500枚の売り越し、大豆市場では2,500枚の売り越しであったと見られている。本日時点でのファンドネットポジションは、コーンで約28,600枚の ショート、大豆は約7,600枚のロングだと見られている(推定)。

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部  現段階では旱魃予報出ておらず、受粉の初期段階における天候は良好。

週末は東部アイオワの中央部、同じくアイオワの北東部、ミネソタの南東部、ウィスコンシンの南部と東部、ミシガン中央部、ネブラスカ南部、イリノイ中央部、インディアナの中央部と北西部、オハイオ北部、ミズーリの北西部などコーン・大豆ベルトの55%、小麦ベルトの40%の地域に0.10〜1.0(3〜25mm)、所により1.5インチの降雨が観測された。なお、ネブラスカ南部、西部インディアナの中央部、カンザスの北東部、ミズーリのイリノイの州境などでは非常に暑い週末を迎えた。
今日は概ねドライな一日となるが、ミズーリ、イリノイの中央部と南部、インディアナ、オハイオなど限られた地域でのみ降雨を得ることとなる。また水曜にかけてはイリノイ南部の周辺部、インディアナ南部の周辺部、オハイオ南部の周辺地域などでは水曜にかけて降雨を見る。雨量は合計で0.10〜0.75インチ、範囲はコーン大豆ベルトの20%、小麦の45%となる見込み。木曜から土曜にかけてはダコタ、ミネソタ、ネブラスカ、アイオワ、ウィスコンシン、ミシガン、北部イリノイ、北部インディアナ、北部オハイオなどベルトの40%の地域にて0.25〜1.0、所により2.5インチの降雨を見ることとなる。気温は概ね平年以降となる見込み。

ミシガン湖周辺は例外として、中西部の多くの地域ではこの6月平年の70〜125%の降雨が観測された。所によっては150〜300%となった地域もある。現段階で乾燥懸念のある地域は10%以下に留まっている。7月上旬にかけての予報ではクロップにとって好条件が続きそうである。

NOAA 米国各産地6-10日間予報 (7月5日〜7月9日)】 

  気温 降水量
西部ベルト A A
東部ベルト A N/A

降水量・気温共に平年を上回る「トロピカル」な予報。やや弱材料とされる。

 

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

中国  週末潤沢な降雨を得、さらに今週の雨により土壌は大きく改善。

週末の間、東北地方と華北平原南部を中心に穀物ベルトの75%の地域にて0.25〜1.5、所により3.5インチの降雨を得た。今週は東北地方全域と華北平原の南部などベルトの40%の地域で0.25〜1.0、所により2.0インチの降雨を得ることとなる。乾燥懸念のある地域は、山東省などベルトの10%以下に限られる。

 

本日の発表等

【寄り付き前の発表】

1) USDA 四半期在庫報告 (単位:十億ブッシェル) 

 

  在庫(6/1時点)  予想平均  予想範囲  3/1/03時点  6/1/02時点 
コーン  2.984  3.012  2.955-3.060  5.132 3.597
大豆  0.602 0.556 0.530-0.581 1.202 0.685
小麦  0.492 0.473 0.448-0.484 0.905 0.777

大豆と小麦、特に大豆は予想の数字を大きく上回ったので本日のマーケットで弱材料視された。コーンはニュートラルか、若干強材料とされた。

 

2) USDA 03/04年度作付け意向報告 (単位:百万エーカー) 

 

  作付意向面積  予想平均  予想範囲  前回(3月)発表数字 
コーン  79.066 78.884 78.400-79.500 79.022
大豆  73.653 73.702 73.282-74.190 73.182
小麦  60.940 61.455 61.497-62.030 61.697

コーン・大豆共に内容としては若干強かったが、大豆は在庫報告のインパクトが大きかったのであまり注目されず。

 

3)USDA遺伝子組み替え作付け予想 (単位 : %) 

 

  2003予想  2002  2001  2000  1999  1998 
コーン  40  34  26  25  37  25 
大豆  81 75  68  54  47  37 
綿花  73 71  69  61  48  45 

※ 1998-1999 : バイオ企業よりの提供資料
※ 2000-2003 : USDA発表数字 

前回(3月)に発表された数字に修正が加えられ、各々少しずつ割合が増えた。

 

 

【セッション中の発表】

1) 農務省輸出検証高 (単位 : 千MT ) 

 

  6月26日の週  6月19日の週  昨年同週  今年度累積  昨年度累積 
コーン  877.8 691.5 709.2 30,942.7 37,814.3
ダイズ  214.9 128.2 287.2 26,704.7 26,573.3
小麦  320.1 260.0 317.0 1,386.2 1,400.6

各商品強気な発表内容となったが、本日の相場ではあまり注目されることは無かった。

 

【引け後の発表】 

2)USDA週間クロップ・プログレス(6/29の週) 

 

《コーン主要産地のシルキング進捗》 

  6/29/03  先週   昨年同期   5年平均  
アイオワ   0 na 0 0
イリノイ   2 na 1 4
ネブラスカ   0 na 1 1
ミネソタ 0 na 0 0
インディアナ   0 na 0 1
オハイオ 0 na 0 0
ウィスコンシン 0 na 0 0
サウスダコタ 0 na 0 0
ミズーリ 20 na 19 23
ミシガン  0 na 0 0
主要18州平均   5 na 5 5

ニュートラル。

 

《コーン・クロップコンディション》

括弧内は先週  【単位 : %】

主要生産州 非常に悪い 悪い 普通 良い 非常に良い
アイオワ 1(0) 2(3) 13(16) 59(58) 25(23)
イリノイ 1(1) 4(4) 21(20) 55(58) 19(17)
ネブラスカ 1(0) 2(1) 14(16) 58(57) 25(26)
ミネソタ 1(0) 2(2) 16(17) 61(65) 20(16)
インディアナ 2(2) 10(8) 30(32) 46(47) 12(11)
オハイオ 4(3) 10(12) 29(33) 43(41) 14(11)
ウイスコンシン 1(1) 6(3) 23(19) 53(61) 17(16)
サウスダコタ 0(0) 1(2) 14(16) 65(65) 20(17)
ミズーリ 1(1) 5(5) 22(21) 56(57) 16(16)
ミシガン 1(2) 7(7) 31(31) 51(52) 10(8)
18州平均 1(1) 4(5) 20(21) 56(56) 19(17)
18州平均(昨年) 3(2) 9(8) 30(28) 46(49) 12(13)

悪い・非常に悪いの合計が1ポイント減って、良い・非常に良いの合計が2ポイント増加。予想範囲内だが材料としては弱気。


《大豆生産主要州の作付け進捗状況》

  6/29現在  先週  昨年同期  5年平均 
アイオワ  100 100 100 100
イリノイ  97 95 99 98
ミネソタ  99 99 99 99
インディアナ  95 90 98 98
ネブラスカ  100 100 100 100
オハイオ  97 87 100 99
ミズーリ  95 91 97 92
主要18州平均 

96

94 99 98

ニュートラル。

《大豆生産主要州の発芽率》

  6/29現在  先週  昨年同期  5年平均 
アイオワ  100 98 100 98
イリノイ  93 87 97 97
ミネソタ  99 99 99 98
インディアナ  89 84 94 96
ネブラスカ  100 97 100 99
オハイオ  87 82 94 97
ミズーリ  86 79 90 89
主要18州平均  93 88 96 95

ニュートラル。

 

《大豆生産主要州クロップコンディション》

括弧内は先週    【単位 : %】

主要生産州 非常に悪い 悪い 普通 良い 非常に良い
アイオワ 1(1) 3(3) 16(16) 58(61) 22(19)
イリノイ 1(2) 5(6) 30(27) 51(56) 13(9)
ミネソタ 1(0) 3(2) 18(19) 58(66) 20(13)
インディアナ 1(2) 9(8) 36(33) 46(49) 8(8)
ネブラスカ 0(0) 2(1) 17(16) 63(64) 18(19)
オハイオ 4(3) 10(10) 33(36) 44(43) 9(8)
ミズーリ 1(1) 7(7) 32(31) 52(52) 8(9)
主要18州平均 1(1) 5(5) 24(24) 55(58) 15(12)
18州平均(昨年) 2(1) 9(7) 33(30) 46(52) 10(10)

良いが3ポイント減って非常に良いが3ポイント増加。その合計に変化が無かったので少し強材料とされる。

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)

発表の内容は作付け面積・四半期在庫共に予想の範囲内にて、今のマーケットを大きく覆す内容にはなり得なかった。発表内容からは方向性を見出せなかったマーケットは再び天候へと焦点を移すことになろう。先週の木曜以来ファンドも弱気になってショートポジションを積み重ねていく傾向にあり、マーケット自体は今日の動きからも見て取れるように地合が弱い。農家が未だ多くの玉をキープしており、このまま天候面で問題が表れないまま受粉期に突入すれば失望売りが出てくるであろうことを考えると、天候面での大きな逆転が無い限り緩やかなダウントレンドが続き、長期的には12月限で210辺りを目指す展開になるのではと考える。しかし、このまま何の盛り上がりもないまま夏場が終わっていくとは思えず、あと一山か二山は越えなければならないと思っている。7月・8月はその可能性を頭に入れながらのオペレーションを心がけたい。(K)
 

(ダイズ) 

本日、農務省より発表された6月1日現在の在庫数量は市場には大きな驚きとなって寄り付きよりギャップ安となった。市場の平均予想の556百万ブッシェルに対して、602.3百万ブッシェルとなり、その差はなんと46百万ブッシェルを越えるもの。当然、旧穀の期末在庫は市場での事前予想レンジである120〜145百万ブッシェルから175百万ブッシェルへと改善方向となる。一方、先週末に整理した今後の相場の動向を左右する材料においても本日現在強材料は見つからない。本日発表されたクロップ・コンディションではEXCELLENT/GOODカテゴリーが70%を維持していること、作付けは略完了、また今週半ばまで気温は上昇するものの最高気温は80後半から90度前半に落ち着くこと、向こう6〜10日の天候でも平年を上回る気温が予想されているものの、降雨量も平年を上回り、高温・多湿型の大豆・コーンの生育期にはもってこいの天候となること、インドでのモンスーンが順調となっていること等など、米国大豆のタイトな期末在庫予想(依然として175百万ブッシェルではタイトとい言えるものの。)が本日のレポートで崩れ強気サイドに失望感とともに売りを煽ったことや、今後の天候如何ではトレンドイールドの40ブッシェルを上回る可能性が出てくることなど、米国産大豆の需給バランスの緩み、またインドのモンスーンが今のまま順調に行った場合、大豆・落花生・綿実などの生産が昨年度比大幅に増加して北南米からの大豆油買い付けやマレーシア・インドネシアからのパーム油の買い付け量が大幅に削減されるなど、世界的に油脂の需給バランスが大幅に緩和する可能性が出てきている。今後のポイントとしては、繰り返しになるが、@米国の7月〜8月にかけての天候、Aインド、中国の天候、B南米の大豆生産意欲やヘッジの進捗、Cカナダ・カノーラの生育状況、D中国の大豆需要動向などが重要となってくる。価格については、本日のレポートでハッキリしたことは、7月限は今後大きなラリーは考えにくいこと、逆に610セント割れをトライする可能性が再び出てきたこと、11月限はこのまま天候が順調に進展すれば長期的には500〜510セントを割れをトライすること、短期的には天候異変がなければ555〜565セントレベルがレジスタンスレベルであること。(H)

 

【ご注意】

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)