米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2003年7月7日

 

 

本日の相場

とうもろこし   ---安値寄り付き、安値引け---

  OPEN HIGH LOW SETTLE

CHG

OPEN INT

CHG

JUL 03 226 1/2 - 26 1/4 227 1/4 225 1/2 227 -1 3/4 12308 3264-
SEP 03 219 - 18 219 3/4 218 219 1/2 -2 3/4 127102 1208+
DEC 03 219 - 18 3/4 220 1/2 218 220 -2 1/4 190293 1227-
MAR 04 227 - 26 1/2 227 3/4 226 227 1/2 -2 24765 1970+
MAY 04 233 - 32 3/4 234 1/4 232 233 3/4 -1 3/4 4386 79+
JUL 04 235 3/4 - 35 1/4 237 235 237 -1 5569 91+
            369435 1418-

 

 

大 豆         ---安値寄り付き、安値引け---
          

   OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
JUL 03 626 - 23 626 619 620 1/2 -6 1/4 8458 1801-
AUG 03 611 - 09 611 603 1/2 605 1/2 -9 1/4 43115 1952-
SEP 03 571 1/2 - 71 574 567 1/2 569 1/2 -10 1/2 16978 121-
NOV 03 541 - 40 541 1/2 534 1/2 537 -11 110383 1196+
JAN 04 544 - 43 1/2 544 538 1/2 540 3/4 -9 1/4 7966 175+
MAR 04 547 - 46 547 542 544 1/2 -10 1/2 6174 18-
          201651 2252-
  MEAL CHG   OIL CHG  

WHEAT

CHG

NY-YEN
JUL 18820 -190 JUL 2201 -21 JULY 298 1/4 -5 117.90 - 118.19
AUG 18280 -360 AUG 2194 -15 SEP 306 1/4 -4  
SEPT 17450 -440 SEPT 2186 -19 DEC 316 1/2 -5  
OCT 16060 -480 OCT 2142 -23 MAR 323 1/4 -5 3/4

 

 

本日の相場の動き

 

(コーン・大豆) 先週末の天候と今週の広範囲の降雨予報に両市場ともに急落、後半小戻し。

コーン・大豆市場ともに先週末や今週の順調な降雨予報に急落となった。先週末は独立記念日を含む三連休となったが中西部の65%の地域で0.5〜2.0インチの降雨が観測されたことや今週もコーン・大豆ベルトの80%の地域に0.5〜2.5インチ程度の降雨が予報されていることから今後受粉期を迎えているコーンや大豆の作柄には有益且つタイムリーな水分補給と捉えられてコーン・大豆ともに寄り付きよりファンド筋の活発な売りに急落となった。コーン市場では朝方発表された週間輸出検証高が23.4百万ブッシェルとなり、これが事前予想レンジの28〜33百万ブッシェルを下回ったことも売り材料となった。先週末は気温は90度半ばまで上昇した地域もあったが、今週は平年をやや上回る気温となるものの最高気温90度半ば程度までしか上昇しない。高温・多雨型の気候は受粉期や鞘付き前のコーン・大豆には有益との見方が支配した。コーン市場では引け前にはプライシングタイプの買い(商業筋)が入り本日の高値圏での引けとなった。一方の大豆市場では幾分戻す場面もあったが、米国中西部だけではなくインド、中国等でもこの週末にまとまった降雨があり作付けや作柄が改善していることも地合を悪化させた要因となった。

 

本日ファンド筋はコーン市場では2,000枚の売り越し、大豆市場では8,000枚の売り越しであったと見られている。本日時点でのファンドネットポジションは、コーンで約19,100枚のショート、大豆は約700枚のショートに転換したと見られている(推定)。

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部 

先週末は中西部ベルトの北東部中心に約三分の二の地域に雷雨があった。雨量は0.5〜2.0インチ、処により3〜5インチを記録、コーン・大豆ベルトの65%の地域、小麦ベルトの50%の地域をカバーした。今週も中西部ベルトを降雨が横断する予報となっており、雨量は0.5〜2.5インチ、処により4〜6インチともなり、コーン・大豆ベルトの80%、小麦ベルトの85%をカバーすることとなる。一連の降雨によって今後受粉期を迎えるコーンの作柄には非常に有益且つタイムリーな水分補給となる。一方の気温は今週は平年をやや上回る気温となり、最高気温は70度後半から90度前半となろう。同レンジ内の気温であればコーン・大豆ともに高温によるストレスはない。土壌水分も潤沢となり中西部ベルトでは作柄は一層改善する。唯一、ベルトの南西部では今週降雨がないだけでその他の地域で広範囲に降雨がある。冬小麦の収穫は先週末、今週の降雨により幾分か遅れ気味となり、またロジングなどの被害も一部では予想されている。

 

NOAA 米国各産地6-10日間予報 (7月13日〜7月17日)】 

  気温 降水量
西部ベルト N N/B
東部ベルト N/B N

材料的には中立か。西部ベルトで平年並みから平年を下回るに変化しているところが気になるが、現状では潤沢な土壌水分が確保されており大きな問題はないと考える。

 

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

中国  

昨日は華北平原の南部を中心に0.25〜1.5インチ、処により3.0インチ、の降雨がベルトの55%をカバーした。今週も同地域にまばらながら0.25〜1.0インチ、処により2.5インチの降雨がありベルト全体の70%をカバーする予報となっている。一連の降雨により大豆・コーンの作柄は引き続き安定している。

 

 

本日の発表等

 

【セッション中の発表】

1) 農務省輸出検証高 (単位 : 千MT ) 

 

  7月3日の週  6月26日の週  昨年同週  今年度累積  昨年度累積 
コーン  594.3 885.1 1,075.6 31,544.2 38,889.9
ダイズ  206.1 217.4 331.9 26,913.3 26,905.2
小麦  348.0 320.1 590.7 1,734.2 1,991.4

コーンは弱気、大豆にとっては強気な発表内容となった。

 

【引け後の発表】 

2)USDA週間クロップ・プログレス(7/6の週) 

 

《コーン主要産地のシルキング進捗》 

  7/6/03  先週   昨年同期   5年平均  
アイオワ   0 0 4 5
イリノイ   8 2 8 15
ネブラスカ   1 0 6 5
ミネソタ 1 0 1 3
インディアナ   4 0 2 11
オハイオ 0 0 1 3
ウィスコンシン 0 0 0 0
サウスダコタ 0 0 0 0
ミズーリ 43 20 42 44
ミシガン  0 0 0 1
主要18州平均   9 5 10 12

ニュートラル。

 

《コーン・クロップコンディション》

括弧内は先週  【単位 : %】

主要生産州 非常に悪い 悪い 普通 良い 非常に良い
アイオワ 1(1) 3(2) 14(13) 56(59) 26(25)
イリノイ 1(1) 5(4) 23(21) 52(55) 19(19)
ネブラスカ 1(1) 2(2) 19(14) 57(58) 21(25)
ミネソタ 1(1) 2(2) 12(16) 64(61) 21(20)
インディアナ 2(2) 11(10) 30(30) 48(46) 9(12)
オハイオ 3(4) 10(10) 30(29) 41(43) 16(14)
ウイスコンシン 1(1) 4(6) 21(23) 54(53) 20(17)
サウスダコタ 0(0) 2(1) 16(14) 59(65) 23(20)
ミズーリ 1(1) 6(5) 25(22) 52(56) 16(16)
ミシガン 1(1) 6(7) 35(31) 48(51) 10(10)
18州平均 1(1) 5(4) 21(20) 54(56) 19(19)
18州平均(昨年) 4(3) 11(9) 32(30) 43(46) 10(12)

良い・非常に良いの合計が2ポイント減ったことは明日の寄り付き時に強材料視されると捉えられている。


《大豆生産主要州の発芽率》

  7/6現在  先週  昨年同期  5年平均 
アイオワ  100 100 100 100
イリノイ  97 93 99 98
ミネソタ  99 99 99 99
インディアナ  96 89 98 98
ネブラスカ  100 100 100 100
オハイオ  99 87 99 99
ミズーリ  95 86 94 94
主要18州平均 

96

93 97 98

ニュートラル。

《大豆生産主要州の開花率》

  7/6現在  先週  昨年同期  5年平均 
アイオワ  14 na 17 18
イリノイ  7 na 9 21
ミネソタ  13 na 17 14
インディアナ  7 na 6 21
ネブラスカ  2 na 16 13
オハイオ  10 na 6 24
ミズーリ  5 na 9 15
主要18州平均  11 na 18 20

ニュートラル。

 

《大豆生産主要州クロップコンディション》

括弧内は先週    【単位 : %】

主要生産州 非常に悪い 悪い 普通 良い 非常に良い
アイオワ 1(1) 3(3) 16(16) 57(58) 23(22)
イリノイ 1(1) 7(5) 28(30) 49(51) 15(13)
ミネソタ 1(1) 3(3) 18(18) 62(58) 16(20)
インディアナ 3(1) 9(9) 31(36) 49(46) 8(8)
ネブラスカ 0(0) 2(2) 21(17) 61(63) 16(18)
オハイオ 3(4) 10(10) 31(33) 46(44) 10(9)
ミズーリ 1(1) 6(7) 31(32) 52(52) 10(8)
主要18州平均 1(1) 5(5) 24(24) 55(55) 15(15)
18州平均(昨年) 3(2) 11(9) 34(33) 43(46) 9(10)

市場ではやや改善すると予想されていたので、やや強材料として捉えられている。

 

3) コミットメント オブ トレーダーズ (7月1日日現在) (単位:枚)  

 

  オプション含まず  ⇔ 市場事前予想  オプション込み 
大豆  ロング  12,837 ロング  10,700  ロング  27,623 
大豆粕  ロング  27,274  ロング  27,000 ロング  27,596 
大豆油  ロング  34,212  ロング  33,000  ロング  25,251 
コーン  ロング  17,124  ロング  33,600  ロング  40,938 
小麦  ロング   4,090 ロング   6,800  ロング    1,785 

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン) 

3連休が明けたが、巷で懸念されていた予報の急激な変化はなく、どちらかと言うと予報の内容はベアリッシュであった。これを受けてマーケットは続落することになったのだが、引け後に発表されたクロップコンディションでは、GOOD-EXCELLENTの合計が1〜2ポイント改善するのではないかという予想に反して、2ポイントの悪化という結果であり、さらにPOORの数字も1ポイント増加していたので、これが材料視されて明日の寄り付きは若干強含んでの寄り付きとなろう。今日のクロップコンディションの発表において特に悪化が著しかった州はインディアナ・イリノイ・ネブラスカ・ミズーリの各州である。このうちインディアナ・イリノイに関してはここ最近言われていたようにミシガン湖周辺であまり降雨機会に恵まれなかったことによる悪化と思われるが、この地域に関しては今週まとまった雨が降る予定なので深刻な問題とはならなさそうである。ネブラスカ・ミズーリでは今後もしばらく雨に恵まれそうになく乾燥懸念が続くが、その範囲はベルト全体で見るとわずか10%であり、生産量全体に与える影響としては小さいと考えられる。現在の下降トレンドを転換させるほどのファンダメンタルズは 今のところ見えない。(K)

(ダイズ) 中西部の天候、インドの天候、ブラジル・アルゼンチンでの大豆作付け意向に注目。

三連休明けのシカゴ商品市場は全商品で全面安となった。その材料は三連休に中西部の65%でタイムリー且つ有益な降雨が記録されたこと、更には今週も中西部の80%の地域で降雨が予想されていることなど天候面での弱材料がファンド中心の売りを誘った。大豆については世界的に大豆以外の油糧種子の生産が新穀で改善すること、特に中国の大豆生産地での天候やインドのモンスーンが順調に推移していることなどが米国大豆の天候のみならず大豆・大豆油市場の価格を抑える要因となっている。

7月4日・5日でシカゴ−ブルーミントン−スプリングフィールド−セント・ルイスを車で廻ったが、どの行程をとってもコーン・大豆ともに問題と思われる畑は見つからなかった。逆に印象としては、コーンは青々としており、しかも密植度が高く今後の豊作を予感させた。また、ブルーミントン−スプリングフィールド−セントスイスの地域ではコーンは既にタッセリングが大きく進んでおり順調な生育進捗を裏付けるものとなった。また、大豆は背丈はまだ低いもののストレスを感じている畑は見当たらず順調に生育していた。4日・5日共に夕刻にかけて雷雨があり水分補給が十分となった。また、昨日はシカゴ近辺でも雷雨警報(竜巻警報含む。)が二度(午後2時半、午後5時頃)あり雹を伴った豪雨が観測された。この降雨はインディアナ、オハイオ州まで移動して中西部全域に降雨をもたらした。

米国中西部以外で今後の注目点はインドでのモンスーンが非常に順調に推移していること。インドでは昨年度モンスーンの失敗により大豆・落花生・綿実などの主要油糧種子が大減産となり、その分大豆油・パーム油・ヒマワリ油などの大量輸入を余儀なくされて来た。今後、インドでのモンスーンが問題なく経過すれば同国のパーム油・大豆油輸入が新穀以降大幅に減少する見方も出てきている。種子ベースで新穀では昨年度比6〜7百万トンの増産となり、油脂ベース2百万トン程度の生産増・輸入減となる。大豆ベースでは11百万トン程度の需要減要因となる。

一方、南米アルゼンチン・ブラジルでの大豆増産傾向がどの時点で止まるのかと言う議論がある。アルゼンチンでは大豆生産面積の急拡大により政府がコーンや小麦生産農地の確保のために大豆生産をコントロールするとの見通しも出てきている。一方のブラジルではマト・グロッソ州中心に北部・北部へと大豆耕作面積が拡大しており、競争力のある生産コストを背景としてその増産体制が収まる気配はない。シカゴ大豆定期の先物(2004年)が例え4ドル台となっても今年度の作付け面積以上の大豆が耕作されると見ている。(農薬などの投入が減少して収量減の要因は出てくるが。)

世界的な油脂市場を考えると、現在中国では人口一人当たりに対して年間約0.8kgの油脂摂取量が増加しており(現在の中国の一人当たりの油脂摂取量は16.4kg)、油脂ベースでは約102万トン中国からの需要が毎年拡大していることとなる。問題は誰がこの102万トン、しかも毎年ベースの需要増を賄えるかと言うことに集約されそうだ。102万トンは大豆ベース(勿論、大豆油一人が同国の油脂需要を賄う訳ではないが。)では570万トンとなり、毎年何処かの国で570万トンの大豆生産の増加が必要となる。現状ではその供給をブラジル・アルゼンチン・パラグアイなどの南米各国の大豆増産が担っている格好となっている。しかし、今年度の新穀の場合は”可能性”として、中国大豆の増産、インドでの上記油脂需要の減少、米国大豆の増産、カナダカノーラ増産などが期待できて中国問題は一息付いて、大豆価格も一旦は大きく下押しするのではないかと見ているしだい。

価格に付いては意見変わらず。11月限は目先530セントをテストして、中期的には500セントを目指す展開。その見極めは7月後半から8月初旬にかけて行なわれる。(H)

 

 

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)