米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2003年7月16日

 

 

本日の相場

とうもろこし   ---やや安値寄り付き、やや安値引け---

  OPEN HIGH LOW SETTLE

CHG

OPEN INT

CHG

SEP 03 208 1/4 - 08 209 1/4 207 3/4 208 - 1/2 128746 399-
DEC 03 212 - 11 3/4 213 211 1/2 211 3/4 - 1/2 194992 310+
MAR 04 220 3/4 - 20 1/2 221 1/4 220 220 1/4 - 3/4 33269 1209+
MAY 04 226 1/2 227 1/4 226 226 1/4 - 1/2 6916 192+
JUL 04 231 1/4 - 31 231 1/4 230 1/4 230 1/4 - 3/4 7278 244+
SEP 04 234 1/2 234 3/4 233 233 + 0 1216 20+
          376954 1474+

 

 

大 豆       ---やや高値寄り付き、期近は安値引け、先は高値引け---
          

   OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
AUG 03 586 1/2 - 86 587 1/2 580 582 - 3 1/4 36797 312-
SEP 03 545 1/2 - 45 547 543 1/2 545 1/4 + 0 15549 561+
NOV 03 522 1/2 - 21 1/2 526 1/2 521 522 1/2 + 1 1/4 109381 1702+
JAN 04 525 529 1/2 524 525 1/4 + 1 8385 370+
MAR 04 528 1/2 - 28 531 527 1/2 528 1/2 + 2 6893 290+
MAY 04 527 1/2 532 527 1/2 530 1/2 + 2 1/2 6896 27+
          187716 2864+
  MEAL CHG   OIL CHG  

WHEAT

CHG

NY-YEN
AUG 18180 -30 AUG 2117 +5 SEP 320 3/4 + 5 1/2 118.11 - 118.44
SEPT 17020 -30 SEPT 2114 +12 DEC 329 1/2 + 4 3/4  
OCT 15930 +90 OCT 2072 +9 MAR 335 3/4 + 4 3/4  
DEC 15820 +130 DEC 2024 +1 MAY 326 + 8

 

 

本日の相場の動き

 

(コーン)  材料難。小幅での動きに終始。
 

マーケットの方向性を決めるような新しいファンダメンタルズに欠け、極狭い範囲内での移り気な相場展開となる。天候は相変わらずほぼ理想的な状況である。西部ベルトの一部の地域にて土壌乾燥懸念と気温上昇懸念が発生しているとのこと。しかし生産地としてはマイナーな地域であるので市場はここのをあまり材料視していない。

昨日のフォロースルーと上記天候面での弱材料が影響して前日比小幅安での寄り付きとなるが、その後は商業筋の買い下がりタイプの積極的なプライシングが見られたことと、小麦マーケットにサポートされたことにより、若干強い含む相場展開となる。しかし昼過ぎからは昨日に引き続き(昨日ほどの勢いはなかったものの)積極的な農家売りが見られ、徐々に値を崩していく展開となる。中国が150万トンのコーンを国内マーケットで売りに出しているという噂が流れたこのもこの下げに影響した。しかし午前中の上げ幅、午後の下げ幅共に限られた範囲のものとなり、結局は前日比やや安値での取引終了となった。

尚、あまり材料視されなかったものの、キプロスが産地オプションの50,000トンのコーンを買い付けようとしているとの報告があった。

 

(大豆) 期近のタイトが緩み、スプレッド縮まる。
 

昨日の下げの行き過ぎ感により、各限月若干高値での寄り付きとなる。その後も期近以外はやや強含む展開となる。しかし午後になると値を徐々に値を崩し出す。しかし下げ幅は限られ、高値での引けとなった。期近に関しては、寄り付きの後徐々に値を崩すが、午後になると値を戻す展開。しかしセッション終了間際に再度値位置を下げ、安値引けとなった。

期近8月限に関しては、「レーショニングが起きて需給が緩んできているのでは」というトレーダーの考えがマーケットの重石となり、本日更に値を下げ、期先との鞘は縮まった。一方で伝えられるところによれば中国はなお新穀米国産大豆の追加買いを模索しているという。このことは期先限月をサポートし、上記の鞘を更に縮めることとなった。期近8月限は3.25セントダウンで引けたのに対して、期先各限月は1〜2セントアップにて引けている。

 

本日ファンド筋はコーン市場では売り買い同数量、大豆市場では2,000枚の買い越しであったと見られている。本日時点でのファンドネットポジションは、コーンで約42,200枚のショート、大豆は約10,300枚のショートとなった模様。(推定)

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部  ネブラスカ・カンザスでの期近の気温上昇を除いて、大部分は問題なし。

昨日はベルトの大部分において最高気温80度程度と、平年並みの陽気となった。しかし西部周辺地域は例外で、カンザスやネブラスカ辺りでは最高気温が90度台となった。

今日もネブラスカ・カンザスなどを中心にベルトの西部にてかなり気温が高くなる予報。100度近くに上る地域もありそうだ。ベルト東部では平年並みの陽気となる。明日木曜から週末にかけては、ベルト西部では最高気温が86-95度、イリノイ南部では特に高温となりそうだ。西部では最高気温が90-104と暑い日が続きそうで、特にネブラスカの中央部と東部、カンザスの東部などでは100度を越す暑さが訪れそうである。

しかし21日の週に入るとベルト西部に停滞している気圧の山がさらに西へと移動し、クールダウンすることとなる。最高気温は80度〜90度台前半となろう。

雨に関しては、今週はベルト全体で概ねドライな天候となるが、ところどころで降ったり止んだりという雨は訪れそうである。合計すると範囲はベルトの35〜40%、雨量は0.25〜1.25インチとなる。

(クロップへの影響)
本格的な受粉期を目前に控え、中西部における期近の気温が最も注目されるところである。春先以降降った大量の雨により、土壌水分は潤沢であると思われ、ベルトの大部分では7/21の週を良いコンディションで切り抜けることができそうである。例外はネブラスカとカンザスで、これらの地域では上で述べたようにかなり気温が上がる予報となっているので、クロップがストレスを受ける可能性が高い。しかし全体の収量に与える影響は限定的。

NOAA 米国各産地6-10日間予報 (7月21日〜7月25日)】 

  気温 降水量
西部ベルト B/N N
東部ベルト N N/A

ややCOOL DOWNしたことにより、材料としてはやや弱いと捉えられている。

 

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

 

 

本日の発表等

 

【セッション中の発表】

1) 週間輸出成約高 発表前の予想レンジ       

(単位 : 千トン) 

明日の予想  先週の発表数字 
小麦  500-700 560.9
コーン  700-900 879.3
大豆(旧穀) 100-200 231.9
大豆(新穀) 300-500 326.5
大豆粕

50-125

138.9

大豆油

5-10

5.2



【引け後の発表】

2) USDA発表 エッグセット・チックプレイスメント    (単位:%)  

 

    7/12の週        前週     
肥育用ブロイラー卵導入数      98 99
肥育用ブロイラー雛鶏導入数   100 99

あまり材料視されていない。

 

3)  その他                           

*本日米国テレビ局ABCが1,024人の成人米国人を対象にアンケート調査を行った結果を発表したところによると、
 @ 「GMO原料が使用されているとラベル表示されているものは買う気がしない」  55%
 A 「ラベル表示規制には賛成である」  92%
 B 「GMO作物は安全であると思う」  46%
 となっている。尚、Bの質問に関しては2001年6月段階では36%という結果が出いる。

 

*ペルー政府は、ここ最近漁獲高が減少してきたことを受けて、7/21より漁を禁止すると発表した。 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン) 

プライシング方針は変わらず、様子見。

ファンダメンタルズにて何か大きな材料が出てこない限りは現在の下降トレンドは暫く変わらないと考える。7月を半分過ぎた今も相変わらずコンディションは理想的であることと、一応目先の予報にてそう大きな懸念が見当たらないことを考えるとやはり弱気にならざるを得ない。事実、売り手に回るプレーヤーが多く見られ、地合はかなり弱い。

局地的にブリッシュな要因はいくつかある。
=========
1)ベルト南西部の極限られた地域にて気温の上昇によるストレスが懸念されているが、市場の見方は「全体に与える影響は少ない」というもの。   2)あるサプライヤーから得た情報では中部イリノイ・Peoria市ではここ一ヶ月で例年の177%に相当する雨が降り、ところどころ池ができているということである。しかしこれに関してもサプライヤー曰く「極限られた地域の話であり、全体に与える影響は少ない」というもの。   3)本日欧州・豪州の天候が変化し、小麦マーケットを大きくサポートしたが、今のところコーン市場に与える影響は限定的と見られている。
=========
取り合えず3つ挙げてみたが、こういった局地的で小さなブリッシュ要因がいくつか積み重なった時、ファンドの利益確定のBUY COVERが一気に入り、相場を押し上げようとする力が働く可能性も考えられる。しかし今後そういった場面では少なからず農家売りが入り、大きな重石となっていくと予想する。よって、上値リスクは今後暫く限定されると考える。(K)

(ダイズ) 

今後の焦点は「どこまで下げるの?」という事になる。テクニカルには現在の動きは誰が見ても”ネガティブ”であり、現在の理想的な天候推移が継続する内はこの路線は更に続く事になる。兎に角、下落基調はまだ続く。

市場は常に材料を先取りするものであり、既にコーンの150、大豆の45なんている平均イールドの可能性が一部で囁かれるまでになってきている。”今後もこの天候状況が続く”と仮定した場合、これらの各種楽観的な見通しが今後暫くかけて更に織り込まれる(=値を削る)期間が続く。そして8月前後になると、いよいよ8月農務省の実地調査に基づいた発表を前にした各社の予想合戦も始まり市場価格は行き場を探る。それらの動きを通した上で”大まかな指標”が作られ、そこで農務省の発表に反応する事になる。この今後の天候推移がこれら"指標”を作る大きな役割を果たす事になる訳で、それまでは今後の下げの限界が一体どのあたりになるのか検討がつかない。テクニカルに見ればコーン12月限の2ドルというレベル、大豆11月限の500が一先ずの大きなサポートと言われておりそれは間違いないと思われるが、果たしてこれを凌ぐ材料が今後提供されるかどうか。

先日申し上げた通り、歴史的には今後1ヶ月程かけてクロップレーティングは下落傾向となる。これは作物がより夏場の天候に影響を受ける事になるからである。しかし今年の場合、一番の特徴として、主産地の大部分の地域において”十分過ぎる土壌水分”を未だ保っている点がある。それに加え、未だに”ホット&ドライ”が指摘されていない点。これがここまで下落スピードを上げている主要因となっており、これらに変化の兆候が見られないうちはもう暫くの間更なる投機筋の売り越しも覚悟しなければなるまい。(A)

 

弊社作成の本相場情報は、各種コメント内容を保証するものではありません。又、本相場情報により、各種商品売買を推奨する意図も全くありません。

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)