米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2003年8月8日

 

 

本日の相場

とうもろこし   ---やや高値寄り付き、やや高値引け---

  OPEN HIGH LOW SETTLE

CHG

OPEN INT

CHG

SEP 03 214 - 213 3/4 214 212 1/4 212 3/4 + 1/2 110557 4049-
DEC 03 221 3/4 - 221 1/4 221 3/4 220 1/4 221 1/2 + 1 1/4 219079 301-
MAR 04 229 3/4 - 229 1/4 230 228 1/2 229 3/4 + 1 1/4 45327 85-
MAY 04 234 3/4 235 233 1/2 234 3/4 + 1 10785 66+
JUL 04 238 - 237 3/4 238 237 237 3/4 + 1/2 10069 173+
SEP 04 236 1/2 237 3/4 236 1/4 236 1/2 + 1/2 1737 3+
          403615 -4405

 

 

大 豆        ---やや 高値寄り付き、高値引け---
          

   OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
AUG 03 544 549 541 548 1/2 +5 1/2 44,927 4,001+
SEP 03 520-519 1/2 525 1/4 517 1/2 524 +4 3/4 62,275 2,571+
NOV 03 517-516 1/2 521 513 3/4 520 1/2 +5 10,111 347+
JAN 04 520 1/2 525 1/2 518 1/4 525 1/4 +5 453 6+
MAR 04 525 529 522 1/2 528 3/4 +4 1,370 98+
MAY 04 527-526 531 525 530 3/4 +3 3/4 9 0
          119,167 979-
  MEAL CHG   OIL CHG  

WHEAT

CHG

NY-YEN
AUG 16550 +80 AUG 1958 -2 SEP 357 1/2 +1/4 118.92-119.10
SEPT 16260 +150 SEPT 1959 +5 DEC 370 1/4 -3/4  
OCT 15970 +190 OCT 1949 +4 MAR 377 1/2 -3/4  
DEC 15910 +190 DEC 1916 0 MAY 365 1/2 +1/2

 

 

本日の相場の動き

 

 

(コーン)  

コーンは多くの地域にて受粉を完了させ、最も重要な時期を無事に終えた感があるが、来週にかけて出ているドライ気味の予報はそれでも若干の強材料として市場には受け止められた。昨日のフォロースルーもあり前日比小幅ながら高値での寄り付きとなり、その後もあまり値位置を変えることなくそのレベルでの取引が続いた。火曜の発表を目前に控え、積極的にポジションを作ろうという動きは全くみられない。ファンドのネットショートは相変わらず記録的な枚数を維持しており、このことは少なからず今のマーケットには重石となっているが、来週月曜に発表される予定のクロップコンディションにて「GOOD-EXCELLENT」の数字が1〜2%悪化するのではないかという市場予想は本日の相場をサポートした。本日は相場の値位置があまり変わることなく、前日比やや高値にて取引を終了した。

 

(大豆)  

寄り付きは前日比若干高値にての取引となったが、直後ベルト西部でのHOT&DRY懸念を背景とした買いが大量に入り、大きく値位置を上げることとなった。昨日から取り沙汰されている中国政府によるいくつかの外商からの大豆の輸入に対する禁止措置だが、北京駐在の外交官により事実であることが確認されたという。名前が挙げられていると言われているのはブンゲ、カーギル、ドレイファス、Alfred C、トッファーなど。しかし大方の見方は、「国内の大豆価格の低下を防ぐためだろう」というもので、しかもその実行時期が掴めない状況下、現在のところは大きくマーケットに影響を及ぼしてはいない。しかしこのことを材料として午前中に若干弱含む場面も見られた。しかし昼前になるとファンドを中心とした買いが再び勢いを取り戻し、徐々に値を上げていく展開となる。その流れは最後まで続き、各限月4〜5セント上げての引けを迎えた。

 

本日ファンド筋はコーン市場では4,000枚の買い越し、大豆市場では2,000枚の買い越しであったと見られている。本日時点でのファンドネットポジションは、コーンで約60,400枚のショート、大豆は約34,600枚のショートとなった模様。(推定)

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部  今後ドライな天候が長引けば大豆のイールドを低下させる可能性有り。

昨日、中西部では概ね最高気温が80度台、雨はあまり見られずドライな天候となった。さて、7月後半に降った雨量の合計を平年比較してみると、ベルト東部では大抵平年以上の降雨を得たことが分かる。しかしミシシッピ川以西では平年以下の雨しか降っていない地域が多く見られ、特にミネソタ南部、アイオワ、ネブラスカ東部、カンザス東部などでは雨が少なかったことが分かる。

今後、来週の前半にかけての気温はベルト全体で概ね穏やかとなり、最高気温は80度台となろう。しかし来週後半はベルトの北部を中心として上昇する傾向にあり、最高気温は87〜97にまで上がる。雨に関してはまとまった降雨は見られず、しばらくは散発的なものに留まる模様。今後5日間に関しては合計でベルトの40%の範囲に0.3〜1.7インチ程度の降雨が見られることとなる。10日間のスパンで見ても、ドライ気味な天候が続くと予想される。

(クロップへの影響)
いまや大豆は鞘付きの最中にあり、もっとも天候による影響を受け易い時期にあると言える。この時期の水不足は大豆にとってはかなり深刻な問題となる。ドライ気味の天候が長期に渡って続くものかどうか、要注目である。コーンは成長過程での最重要期を過ぎたと言えるが、今後のドライな天候はカーネルの大きさに影響を与えるので、若干イールドにも影響を与える。

NOAA 米国各産地6-10日間予報 (8月12日〜8月16日)】 

  気温 降水量
西部ベルト N/A N
東部ベルト N/A N/A

気温が上昇傾向にあり、特に大豆にとってはやや強気な内容となる。

 

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

ヨーロッパ  引き続きドライ。

多くの地域でドライな天候が続く。このことはウィンタークロップの収穫を加速させる。しかし土壌の水分は急速に低下しつつあり、菜種を中心とした作物の作付けに対して悪影響を与えることになる。またイタリア、スペイン、フランス辺りではこのHOT&DRYのためコーンのイールドが悪化しつつある。

 

本日の発表等

【引け後の発表】

1) コミットメント オブ トレーダーズ (8月5日現在) (単位:枚)  

 

  オプション含まず  ⇔ 市場事前予想  オプション込み 
大豆  ショート   36,672 ショート  37,600  ショート   23,206 
大豆粕  ロング    5,355 ロング   4,800 ロング   4,753 
大豆油  ショート  27,663  ショート  26,000  ショート    35,555
コーン  ショート   68,936  ショート  65,200  ショート   94,866
小麦  ロング   30,944 ロング   32,000  ロング   27,164

コーンのネットショートが予想より3000枚程多かったため、若干の強材料。他は中立。

 

2) USDA 週間ローンデータ ( JUL 31- WEEK 現在) (単位:百万ブッシェル)  

【コーン】 

  9ヶ月残高  先週比  FORFEIT計  先週比  REDEEMED計  先週比 
2002クロップ  497.4 -31.3 0.1 0.1 869.0 31.3

 

【大豆】 

  9ヶ月残高  先週比  FORFEIT計  先週比  REDEEMED計  先週比 
2002クロップ  77.7 -9.2 0.0  0.0  307.3 9.2

コーン・大豆共に予想の範囲内にて材料としては中立とされている。

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン) 

プライシングの方針は9月限・12月限共に変わらず様子見。

今週は需給報告を目前に控えてトレーダーのショートカバーが多く入り、コーンマーケットは強含む結果となった。この強い地合は発表まで続くと予想される。発表内容に関しては、ベルトの大部分で受粉期の大半を理想的な天候条件の下に切り抜けたことにより、多くのトレーダーが弱気な予想をしている。しかし例え予想通りの発表内容になったとしても8月後半は多くの農家売りとさらなるファンドによるショートの積み増しにより弱含む展開を予想する。ローンに入っている玉は未だ1200万トンあり、その多くは農家ビンに保有されている。ローン以外の農家の手持ち玉もまだあると考えられ、収穫を目の前にして農家は8月後半にはその手持ち在庫を一斉に売りに出してくるであろう。その動きは現物相場を押し下げ、その直後シカゴ相場にも波及してくるものと考えられる。

また、発表が近いので米国以外の状況を以下簡単にまとめておく。
@西部ヨーロッパにおけるコーンの生産量はこのところHOT&DRYの天候パターンにより減少しそうである。しかし米国産コーンの輸出量への影響はGMO問題もあり限定的と考えられる。
A去年アジア域内への積極な輸出政策を取った結果米国産コーンの輸出量に大きな影響を与えた中国。結果的に中国は01/02年度には6340万トンあったコーンの在庫量を2670万トンにまで減らしてきた。これはUSDAの発表数字によるのだが、一方では中国国内の発表だと未だ4100万トンあるとも言われており、今後どの程度輸出に回ってくるのか未知数である。今年の作柄に関しては当初旱魃により大幅な作柄の悪化が言われていたがここにきて急速に回復しつつある。

中国に関してははっきりした事情が掴みにくいので要注意ではある。しかし目下注目すべきは米国の豊作と上記農家の売り物の存在との考えから弱気な意見は変わらず。尚、本日午後ベネマン農務長官が「数々の科学的検証の結果、カナダからの牛肉と牛肉製品の輸入を許可することとした」との発言を行った。コーンマーケットに対しては若干の弱材料となろうが、輸入禁止になった時点での影響も限定的であっただけに、今回のインパクトも小さいと判断する。(K) 
 

(ダイズ) 

【今週の相場】

今週の動き。週央に11月限においては510を2日テストするも抜けきれず。ほぼ510-520という狭いレンジでの取引に限られた。スパークスの発表は平均収量41.3(生産量:2,999百万ブッシェル)市場イメージのままの数字となり、市場へのインパクトには欠けた。しかし7月下旬からほぼ3週間続く現在の足踏み相場(値幅はほぼ510-520の間に留まる)の中に確実に織り込まれる形となっている。

【来週以降の動き】

来週火曜の農務省発表は注目される。まだ収量云々の時期ではないものの、農務省が約23,000とも言われる農家を調査した結果が今年初めて発表される訳で、現時点どのような数値見込みを出してくるかは非常に注目されるところ。仮に予想を大きく上回る内容となれば一旦相場は下げることとなろうが、過去3週間維持してきた510のラインを大きく割れこんで更に4ドル台へ向かう値動きは予想していない。これまでも述べてきたとおり、7月に入ってからの50セントの下げそして過去3週間の値動きの中に、概ね”弱材料”は出尽くしている。一方で進捗はほぼ1週間から10日の遅れ。クロップレーティングは徐々にs下げ続けており、中西部南西部ではややドライが指摘され始める。東部地域では依然としてウエットな状況が続いている事もあり、この8月の天候推移に対する不安は以前にも増して高まってきている。発表後は益々強材料へ反応しやすくなり、9月へ向けてのトレンドは”上”、という意見は継続したい。

来週下げる場面については、”買い場”と位置付け、向こう1ヶ月の上昇トレンドに備えたいところ。(A)

 

 

弊社作成の本相場情報は、各種コメント内容を保証するものではありません。又、本相場情報により、各種商品売買を推奨する意図も全くありません。

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)