米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2003年8月11日

 

 

本日の相場

とうもろこし   ---やや安値寄り付き、一旦上げるも、その後値を崩し安値引け---

  OPEN HIGH LOW SETTLE

CHG

OPEN INT

CHG

SEP 03 212 1/2 - 11 1/2 214 209 209 1/2 - 3 1/4 108384 2173-
DEC 03 221 1/4 - 21 223 217 1/2 218 1/4 - 3 1/4 220041 962+
MAR 04 228 1/2 - 28 1/4 230 3/4 226 226 3/4 - 3 44564 763-
MAY 04 234 1/4 235 1/4 231 231 1/2 - 3 1/4 10852 67+
JUL 04 237 1/2 - 37 1/4 238 3/4 234 1/4 234 1/2 - 3 1/4 10373 304+
SEP 04 237 - 36 3/4 238 1/4 235 235 - 1 1/2 1708 29-
          401992 1623-

 

 

大 豆        ---高値寄り付き、高値引け---
          

   OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
AUG 03 551 - 49 560 549 556 1/2 + 8 2820 445-
SEP 03 526 - 25 1/2 536 1/2 525 535 1/4 + 11 1/4 15103 139-
NOV 03 524 - 22 1/2 532 522 530 1/2 + 10 121904 321+
JAN 04 527 1/2 536 1/2 527 534 1/2 + 9 1/4 12062 294+
MAR 04 531 1/2 - 31 539 531 537 1/2 + 8 3/4 9598 18+
MAY 04 534 - 33 539 533 538 + 7 1/4 9059 328+
          176155 522+
  MEAL CHG   OIL CHG  

WHEAT

CHG

NY-YEN
AUG 16950 +400 AUG 1951 -7 SEP 358 1/2 + 1 118.29 - 118.58
SEPT 16580 +320 SEPT 1950 -9 DEC 372 + 1 3/4  
OCT 16360 +390 OCT 1945 -4 MAR 379 + 1 1/2  
DEC 16360 +450 DEC 1922 +3 MAY 365 - 1/2

 

 

本日の相場の動き

 

 

(コーン)  前半は強気な展開。しかし勢い続かず。

本日のコーンマーケットは大豆や小麦など他商品の市場が強含むのを他所に弱気な展開となった。

中国が今月再びオークションを開いて政府在庫を売りに出す予定があるというニュースが流れたことと、今後3日間でベルト南西部に雨の予報が出ていることを嫌気し、前日比1セント弱安値とやや弱含んでの寄り付きとなったが、その後暫くは明日のビッグレポートを前にポジション調整のためのショートカバーのオーダーが入り、強含む展開。前日比0.5〜1.0セント上げたレベルでの取引が続く。しかし午前中に発表された週間輸出検証高の数字が事前予想の2600万-2800万Buに対して2000万Buと弱気な数字であったことが引き金となりやや値を下げる。その後中心限月の12月限が40日移動平均であり先週高値である221.75セントを下へ抜けたことがテクニカルの売りを誘い、ファンド勢も一転して売り手に回り、昼前から一気に値を崩し出した。その後はセッションが終了するまで下げ続け、引けてみると各限月前日比3セント強下げての取引終了となった。

 

(大豆)  天候、ポジション整理により上げる

今後暫く水分が必要な大豆には、暫くドライな傾向に予報として出ている天候材料が強気に働いた。先週金曜の強気な相場展開のフォロースルーもあり、11月限は多少ギャップを付けての高値寄り付きとなる。その後もファンドが抱える大きなネットショートに対する警戒感や午前中に発表された週間輸出検証高が予想の上限の数字(400-600万Buの予想に対して600万Bu)であったことを材料として強含む展開となる。11限で532を抜けなかったことにより勢いを失う場面も見られたが、セッション終了間際には再び勢いを取り戻し、前日比大きく高値にて引けた。11月限は10セントアップ。

本日ファンド筋はコーン市場では1,000枚の売り越し、大豆市場では8,500枚の買い越しであったと見られている。本日時点でのファンドネットポジションは、コーンで約61,400枚のショート、大豆は約26,100枚のショートとなった模様。(推定)

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部  ドライな天候が長期化すれば大豆の収量に影響する可能性あり

週末はベルト各地で平年なみの気温となったが、例外はネブラスカ東部とカンザス東部で、この地域では最高気温が90度台にまで上昇した。また、週末を通じて概ねドライな天候であったが、ミネソタ南部やアイオワなどでは一部まとまった雨が観測されたが、ベルトの15%程度に過ぎなかった。

先週金曜時点での予報では、明日火曜日までの降水範囲はベルトの40%、水曜から日曜までの降水範囲はベルトの30%となっていたが、現時点での予報によると今日から5日間は30-35、その後5日間は20-25%と、ややドライ気味に変化している。週末にかけては平年比雨の少ない傾向が続くこととなる。また来週に関しても現時点ではそう目立った雨の予報は出ていない。今週前半の気温は平年並みで、最高気温はベルトを通じて70度台後半から80台半ばとなるが、週の後半になると気温は上昇し、最高気温は86-96度となる。

8月に入ってからの、また今後暫くの間予報で言われているようなドライな傾向に関しては要注目である。これからの時期は大豆にとっては引き続き最も重要な時期である。コーンは大方受粉を終え、その意味で天候による大幅なイールドの低下は起こりにくい時期となった。

NOAA 米国各産地6-10日間予報 (8月16日〜8月20日)】 

  気温 降水量
西部ベルト A/N A/N
東部ベルト A/N N

中立材料として捉えられているが、西部での降雨が示唆されていることにより、大豆には若干弱気という見方もできる。

 

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

ヨーロッパ  続く旱魃。早急にまとまった雨が必要とされる。

週末は引き続き各地でHOT&DRYの傾向となった。水曜まではこの傾向は続きそうである。しかし木曜から金曜にかけてはフランス、スペイン北部、イタリア北部、ハンガリー北部などで雨の予報が出ている。雨量は0.25〜1.0インチで、範囲は穀物ベルトの15%程度。気温はベルト中央部と南部では引き続き平年以上だが北部では平年以下となる。

現在土壌水分は急速に低下しており、ウィンタークロップの作付けは遅れている。今後数週間雨が必要な状態が続く。特に菜種の作付けにはなるべく早めの雨が必要となる。このところのドライな天候により、イタリア、スペイン、フランスなどのコーンのはストレスを受けていると想定される。

 

本日の発表等

 

【セッション中の発表】

1) 農務省輸出検証高 (単位 : 千MT ) 

 

  8月7日の週  7月31日の週  昨年同週  今年度累積  昨年度累積 
コーン  509.1 488.2 842.1 35,192.7 43,399.1
ダイズ  161.9 262.4 198.6 28,021.0 28,544.0
小麦  657.8 555.4 506.2 4,679.4 4,368.9

コーンは弱気、大豆には強気な数字となった。

 

【引け後の発表】 

2)USDA週間クロップ・プログレス(8/10の週) 

 

《コーン主要産地のシルキング進捗》 

  8/10/03  先週   昨年同期   5年平均  
アイオワ   96 87 99 98
イリノイ   98 92 98 99
ネブラスカ   96 93 98 98
ミネソタ 99 98 98 98
インディアナ   91 82 94 97
オハイオ 93 80 88 96
ウィスコンシン 81 60 87 90
サウスダコタ 90 71 90 90
ミズーリ 97 93 98 99
ミシガン  86 57 88 91
主要18州平均   95 86 96 97

 

《コーン主要産地のDOUGHING(ドウ)進捗状況》

  8/10/03 先週 昨年同期 5年平均
アイオワ 20 5 39 34
イリノイ 53 31 57 64
ネブラスカ 39 17 61 55
ミネソタ 17 0 26 21
インディアナ 30 17 33 56
オハイオ 24 9 23 45
ウイスコンシン 13 4 23 26
サウスダコタ 18 7 36 39
ミズーリ 74 57 77 77
ミシガン 2 0 4 13
主要18州平均 35 19 45 48

 

《コーン主要産地のデント・ステージ進捗状況》

  8/10/03 先週 昨年同期 5年平均
アイオワ 0 NA 7 5
イリノイ 13 NA 15 22
ネブラスカ 4 NA 17 13
ミネソタ 1 NA 1 2
インディアナ 2 NA 7 15
オハイオ 0 NA 1 6
ウイスコンシン 0 NA 3 1
サウスダコタ 0 NA 10 8
ミズーリ 39 NA 41 43
ミシガン 0 NA 0 1
主要18州平均 9 NA 14 15

 

《コーン・クロップコンディション》

括弧内は先週  【単位 : %】

主要生産州 非常に悪い 悪い 普通 良い 非常に良い
アイオワ 1(1) 5(4) 18(17) 52(53) 24(25)
イリノイ 1(1) 5(4) 16(16) 48(50) 30(29)
ネブラスカ 9(6) 12(11) 25(26) 37(39) 17(18)
ミネソタ 25(1) 6(4) 23(20) 54(55) 15(20)
インディアナ 5(5) 9(10) 25(26) 48(46) 13(13)
オハイオ 3(3) 8(8) 26(27) 42(44) 21(18)
ウイスコンシン 3(2) 7(4) 22(18) 51(55) 17(21)
サウスダコタ 2(2) 6(6) 20(21) 46(50) 26(21)
ミズーリ 18(12) 23(21) 31(30) 23(31) 5(6)
ミシガン 1(1) 4(5) 17(24) 57(51) 21(19)
18州平均 4(3) 9(8) 22(22) 45(47) 20(20)
18州平均(昨年) 13(12) 18(17) 30(30) 31(33) 8(8)

良い・非常に良いの合計は2ポイント悪化。予想の範囲内であるが材料としては強気。


《大豆生産主要州の開花率》

  8/10現在  先週  昨年同期  5年平均 
アイオワ  96 90 100 98
イリノイ  92 85 94 96
ミネソタ  99 96 98 98
インディアナ  81 72 86 94
ネブラスカ  94 90 98 97
オハイオ  92 82 88 95
ミズーリ  77 64 82 84
主要18州平均  90 82 93 93

《大豆生産主要州の着鞘率》

  8/10現在  先週  昨年同期  5年平均 
アイオワ  75 53 90 85
イリノイ  57 36 68 77
ミネソタ  86 50 78 75
インディアナ  44 27 50 69
ネブラスカ  69 37 76 70
オハイオ  52 33 48 70
ミズーリ  41 26 46 52
主要18州平均 

62

40 69 71

 

《大豆生産主要州クロップコンディション》

括弧内は先週    【単位 : %】

主要生産州 非常に悪い 悪い 普通 良い 非常に良い
アイオワ 2(1) 5(4) 19(19) 54(54) 20(22)
イリノイ 1(1) 6(5) 22(21) 48(50) 23(23)
ミネソタ 2(1) 6(4) 26(23) 55(55) 11(17)
インディアナ 5(5) 9(9) 27(28) 47(47) 12(11)
ネブラスカ 9(5) 17(13) 33(32) 32(41) 9(9)
オハイオ 3(3) 8(10) 30(30) 43(43) 16(14)
ミズーリ 14(9) 24(16) 34(37) 25(34) 3(4)
主要18州平均 4(3) 9(8) 25(26) 46(47) 16(16)
18州平均(昨年) 9(9) 17(16) 32(32) 35(35) 7(8)

良い・非常に良いの合計は1ポイントの悪化。材料としては中立かやや強気。

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン) 

受粉が終了するこの時期になると、各農家は自分達の畑のイールドを見積もり出す。他にもいくつか方法があるかも知れないが、ここに一般的に農家が使用しているイールドの計算方法を一つ紹介しておく。

計算式 : A X 1,000 X B X C/80,000
A : 対象となる畑から任意に選んだある場所の17.50フィートの列に存在するストーク(茎)の数
B : Aの内、端から10番目のストークに付いている第一イヤーの周囲の穀粒の列数。
C : 上記イヤーの縦の穀粒の数

AX1000にて1エーカー内に存在するストークの予想本数を算出し、それに1イヤー当たりの穀粒を掛けて1エーカー内の予想穀粒数を算出、その数字を一般的に1ブッシェル内に存在すると言われる穀粒の数80,000粒で割って予想イールドを算出する、というものである。正確性は不明であるが、多くの農家がこの方式にて各々予想イールドを算出しているようである。

さて、この週末にイリノイ州Pekin市に当社が所有するリバーエレベーターの従業員がPekin市周辺の畑10ヶ所弱について上記方法でイールドの測定を行ったところ、一番低い畑でも170Bu/acre、高いところでは215Bu/acreという結果が出た。別項で紹介している定地点観測にてこの地域の作柄が良いであろうことは予想していたが、予想以上に作柄が良いようである。

最後になったが、明日はビッグレポートである。注目点は、先日紹介した様に各社が上方修正を予想している生産量に関して。上方修正される可能性は極めて高いと思われるが、マーケットがどう反応するかである。上記上方修正はかなり織り込み済みと言われている中、当日の下げは限られるかもしれないが、その後ゆっくりと下方トレンドを描くのではないかと見ており、プライシングの方針は変わらず、9月限、12月限共に様子見。 (K) 
 

(ダイズ) 

派手な展開となったが、結果的には以前申し述べた発表近辺の相場レベル11月限”530”まで何とか達する事となった。発表の前日にこのような動きをするときには得てしてそれなりの”ブリッシュ”な数字が出る可能性が高い傾向にあるが、明日の数字の強弱に当日振り回される事はあっても、基本的なトレンドラインは”上向き”という意見は変わらず。520-510というこれまで約3週間の中心レンジは今後徐々に上方に修正され、向こう一ヶ月で530を中心とした4月中旬のレベルにまで持ち上げられると予想する。明日以降については、本日の安値以下のレベルへの動きに対応した(そのチャンスはまだある)オペレーションを心掛けたいところ。(A)

 

弊社作成の本相場情報は、各種コメント内容を保証するものではありません。又、本相場情報により、各種商品売買を推奨する意図も全くありません。

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)