米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2003年8月12日

 

 

本日の相場

とうもろこし   ---ギャップを付けて大幅高値寄り付き、大幅高値引け---

  OPEN HIGH LOW SETTLE

CHG

OPEN INT

CHG

SEP 03 218 1/2 - 16 1/2 223 217 219 3/4 + 10 1/4 103464 4920-
DEC 03 228 1/2 - 28 232 1/2 226 3/4 229 3/4 + 11 1/2 224617 4576+
MAR 04 236 - 35 239 1/2 234 1/2 237 1/2 + 10 3/4 44943 379+
MAY 04 240 3/4 - 40 243 1/2 239 241 3/4 + 10 1/4 10996 144+
JUL 04 241 1/2 - 41 245 3/4 241 244 1/4 + 9 3/4 10468 95+
SEP 04 244 244 241 241 1/2 + 6 1/2 1756 48+
          402509 517+

 

 

大 豆        ---大きくギャップを付けて高値寄り付き、大幅高値引け---
          

   OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
AUG 03 569 3/4 - 69 1/4 574 567 571 1/4 + 14 3/4 2224 596-
SEP 03 551 - 50 553 1/2 545 1/2 550 1/4 + 15 14519 584-
NOV 03 549 - 47 550 541 1/2 546 1/2 + 16 119448 2456-
JAN 04 552 - 49 553 545 1/2 550 1/2 + 16 12643 581+
MAR 04 555 - 54 555 547 551 1/4 + 13 3/4 9450 148-
MAY 04 549 - 48 555 546 550 + 12 10196 1137+
          174200 1955-
  MEAL CHG   OIL CHG  

WHEAT

CHG

NY-YEN
AUG 18070 +1120 AUG 1964 +13 SEP 361 3/4 + 3 1/4 118.60 - 118.37
SEPT 17320 +740 SEPT 1963 +13 DEC 374 1/2 + 2 1/2  
OCT 17040 + 680 OCT 1965 +20 MAR 381 1/2 + 2 1/2  
DEC 17020 +660 DEC 1948 +26 MAY 370 + 5

 

 

本日の相場の動き

 

 

(コーン) 予想外の需給報告の内容を受け、大幅上昇

本日は需給報告のインパクトが強すぎて、他の材料はほぼ意味を持たなかったと言える。大方のトレーダー・マーケティング会社は先月の発表よりイールド・生産量共に改善すると予想していた。マーケットの関心は改善するかどうかより、むしろどの程度改善するかということに向けられていたと言える。そんな中発表された、イールド・生産量の減少を示す需給報告は、これまで積み重ねられてきた記録的なファンドのネットロングを一気に買い戻す材料としては十分過ぎた。何と今日一日で30,000以上の買い越しをファンド勢は行っている。約4セントのギャップを付けて前日比約10セント高にて始まった相場は高値を維持し、各限月2桁アップにて引けを迎えた。本日は農家もかなり積極的に売り物を出してきたと言われるが、相場を押し下げる力にはなり得なかった。

 

(大豆)  予想を超えて強気な発表に加えて、天候が相場をサポート。

需給報告の内容は大豆にとってもかなり強気な内容であった。旧穀・新穀共に輸出の数字を増やし、新穀の生産量も減らした結果、期末在庫は予想を大きく下回って2億2000万ブッシェルとなった。これだけでもファンドのショートカバーを誘発して相場を大きく押し上げるに十分な材料であったが、大豆相場の高騰には天候も一役買った。今週の雨がベルト東部に限定され、しかも週の後半から気温の上昇が示唆されている。このことが一層本日の大豆相場をサポートし、相場は急騰する。10セント以上ギャップを付けて大幅高値にて始まったマーケットはその値位置を維持し続け、各限月大幅高値にて引けを見た。

尚、ブラジル連邦地裁は下級裁判所はラウンドアップレディ大豆のブラジルでの作付けを禁止することはできないとする判決を言い渡した。

本日ファンド筋はコーン市場では31,000枚の買い越し、大豆市場では9,500枚の買い越しであったと見られている。本日時点でのファンドネットポジションは、コーンで約30,400枚のショート、大豆は約16,600枚のショートとなった模様。(推定)

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部  状況変わらず。ドライな天候が続けば大豆の収量に影響する可能性あり。

本日は予報において特に変化は見られず。中西部はしばらくドライ気味で周期的に気温が上昇する傾向にある。雷を伴った雨がベルト各地で発生する傾向があるが、散発的なものとなる。今日から1週間の間に降る雨は合計してもその範囲はベルトの25%に過ぎず、雨量は0.3〜1.5インチ程度で、ベルトの南東部を中心としたものとなる。気温は明日までは穏やかだが、その後来週前半にかけては上昇することとなる。その間の最高気温は86-96度となろう。しかし来週の後半には再びクールダウンすることとなる。

8月に入ってからこれまでのドライな天候と、加えて今後10日間の予報においてもまとまった雨が降りそうにないという現状は大豆にとっては要注意な状況である。受粉を粗方終えたコーンにとっては今後の天候は収量を大きく揺るがすような材料とはならない。

NOAA 米国各産地6-10日間予報 (8月17日〜8月21日)】 

  気温 降水量
西部ベルト A A/N
東部ベルト A N

気温の上昇が続くことにより、大豆にとってはやや強材料と見られる。

 

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

ヨーロッパ  続く旱魃。早急にまとまった雨が必要とされる。

昨日はベルト北部の中央部やスカンジナビア半島、合計してベルトの10%の範囲にて散発的な降雨が観測された。気温はポーランドの東部やルーマニアの北部などで平年並みかそれ以下であったが、その他の地域は概ね平年より暑い日となった。現在急速に土壌水分が不足してきているが、このことは主に冬場に育つ穀物(特に菜種)の作付けにとって良くない状況である。ここ最近のドライな天候により、イタリア、スペイン、フランスなどの国々ではコーンがストレスを受けている可能性が高い。

 

本日の発表等

【寄り付き前の発表】

 

)  USDA SUPPLY/DEMAND REPORT  

@ 米国産大豆(単位:百万ブッシェル)

  2002-2003 2003-2004
  JUL 11 AUG 12 JUL 11 AUG 12
作付面積(百万エーカー) 73.8 73.8 73.7 73.7
収穫面積(百万エーカー) 72.2 72.2 72.7 72.6
単収(ブッシェル/エーカー) 37.8 37.8 39.7 39.4
         
期初在庫 208 208 155 145
生産量 2,730 2,730 2,885 2,862
輸入 4 4 4 4
・供給合計 2,942 2,942 3,044 3,011
搾油用 1,610 1,610 1,625 1,625
輸出用 1,030 1,040 990 1,000
種子・飼料用 90 90 89 89
その他 57 57 80 77
・需要合計 2,787 2,797 2,784 2,791
期末在庫 155 145 260 220
農家平均価格($/ブッシェル) 5.50 5.50 4.35-5.35 4.55-5.55

米国産大豆需給報告SUMMARY : 旧穀の供給面に関しては前回の数字を据え置き。需要面で輸出を10増やしたため期末在庫が10減少した。新穀の供給面に関しては収穫面積を10万エーカー減らし、単収を0.3減らしたことから生産量が23減少。需要面では輸出を10増やし、その他が3減ったため合計で7増えた。以上により新穀の期末在庫は40(百万ブッシェル)減少することとなった。

 

A 米国産コーン (単位:百万ブッシェル)

  2002-2003 2003-2004
 

JUL 11

AUG 12

JUL 11 AUG 12
作付面積(百万エーカー) 79.1 79.1 79.1 79.1
収穫面積(百万エーカー) 69.3 69.3 72.0 71.9
単収(ブッシェル/エーカー) 130.0 130.0 142.7 139.9
         
期初在庫 1,596 1,596 1,009 1,009
生産量 9,008 9,008 10,270 10,064
輸入 15 15 10 10
・供給合計 10,619 10,619 11,289 11,084
飼料用その他 5,700 5,700 5,600 5,625
食用・種子用・工業用 2,310 2,310 2,500 2,475
輸出用 1,600 1,600 1,850 1,800
・需要合計 9,610 9,610 9,950 9,900
期末在庫 1,009 1,009 1,339 1,184
農家平均価格($/ブッシェル) 2.25-2.35 2.30 1.90-2.30 2.00-2.40

米国産コーン需給報告SUMMARY : 旧穀に関しては供給面、需要面共に先月から変化なし。新穀の供給面に関して、収穫面積を10万エーカー減らして単収を2.8減らしたことから生産量が206減少。需要面ではマイロの減産の影響などで飼料用その他が25増えるが、FSIが25減少したことによって相殺された。一方で輸出用が50減少したことによって需要面では合計で50の減少となった。以上より新穀の期末在庫は155(百万ブッシェル)減少することとなった。

 

B 米国産ソルガム (単位:百万ブッシェル)

  2002-2003 2003-2004
 

JUL 11

AUG 12

JUL 11 AUG 12
作付面積(百万エーカー) 9.6 9.6 9.5 9.8
収穫面積(百万エーカー) 7.3 7.3 8.1 8.2
単収(ブッシェル/エーカー) 50.7 50.7 67.8 54.4
         
期初在庫 61 61 41 41
生産量 370 370 551 448
輸入 0   0  
・供給合計 431 431 592 489
飼料用その他 165 165 225 185
食用・種子用・工業用 45 45 55 50
輸出用 180 180 250 210
・需要合計 390 390 530 445
期末在庫 41 41 62 44
農家平均価格($/ブッシェル) 2.30-2.40 2.33 1.65-2.05 2.00-2.40

先般から言われていたクロップコンディションの悪化が単収に影響をあたえ、新穀の生産量が103も減少することとなったが、レーショニングにより需要面が合計85減少し、期末在庫としては18の減少に留まった。

 

C 03/04クロップ世界のコーン/大豆など生産量予想 (単位:百万トン)

【 カッコ内は前月発表 】

*コーン 03/04クロップ

  生産量 輸出量
中国 118.0(118.0) 8.50 (8.00)
アルゼンチン 16.00(16.00) 12.00(12.00)
南アフリカ 9.00(9.00) 1.00(1.00)

世界のコーンの需給は、米国産の生産量の大幅な減少、欧州の生産量の減少などにより期末在庫がさらに685万トン減少し、7866万トンと非常にタイトな状況になっている。

 

*大豆 02/03クロップ

  生産量 輸出量
ブラジル 52.50(52.50) 20.20(20.93)
アルゼンチン 35.50(35.50) 9.65(9.30)

この他、中国の輸入量は前回と変わらず、1820万トンと発表されている。


*大豆 03/04クロップ

  生産量 輸出量
ブラジル 56.00(56.00) 22.27(22.01)
アルゼンチン 37.00(37.00) 10.00(9.90)

中国の輸入量は前回の発表と変わらず、1850万トンと発表されている。

 

*小麦

今回米国産の小麦は生産量の減少に加えて輸出量の増加により、新穀の期末在庫が9400万ブッシェル減少した。世界の小麦の需給は、米国産の期末在庫減少に加え、カナダの減産、欧州の減産などにより前回発表数字より期末在庫が974万トン減少し、1億3055万トンとなった。


 

【 引け後の発表 】
 

ブリッシュコンセンサス 

 

  8/12/03 8/5/03 7/29/03 7/22/03 7/15/03
大豆  42 32 31 27 28
大豆油  35 30 35 38 41
大豆粕  50 37 38 37 34
コーン  41 32 30 29 30
小麦  67 56 55 49 41

 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン) 

全く予想外の発表内容となり、相場は高騰した。単収・生産量の下方修正という事実はかなりショッキングであった。またそれ以外では、
*ソルガムの生産量の大幅下方修正とそれに伴うコーンの需要の上方修正
*ブラジル・中国のコーン輸出量増加と米国産コーンの輸出量低下
*米国・欧州のコーン減産による世界の期末在庫のタイト化
*欧州・カナダでの小麦の減産に伴う米国産小麦輸出量の増加、世界需給のタイト化
などが目を引いた。コーンのFSI需要の低下に関しては理由がはっきりしないが、エネルギー関連法案の可決が当初予想より遅れているためではないかという見方もある。

とにかく、9月限でターゲットとしてきた205近辺はもう狙えない状況となってしまい、これまでの作戦は残念ながら失敗に終わった。ここは気持ちを切り替えて次に買うタイミングを考えなければならない。さてそのタイミングだが、この上げた値位置で買いを入れるのは避けたい。ファンドは本日だけで一気に30,000枚以上ものショートカバーを達成しており、このショートカバーが一通り落ち着いたら農家売り・ハーベストプレッシャーによる下げが訪れると予想する。本日下方修正されたものの、今年のクロップは記録的な豊作には違いない。プライシング方針は暫く様子見としたい。(K)

(ダイズ) 

農務省の数値は事前予想レンジ下限をも下回る収量39.4。7月の収量39.7からの改善を誰もが予想していた中で意表をつく形となり、市場にはたまらず買い物が集中・・一気に相場のレベルを540台にまで押し上げる結果となった。新穀の期末在庫は40百万ブッシェル下方へ修正され、在庫率も7月の9.3%から今回7.9%にまで削れられている。

 

【今後の値動き予想】今後11月限は5ドル半ばが相場の居所となる

 

先ずは、相場のレベルがワンランク上がった点しっかりと抑える必要がある。本日のような大きな窓を開けたケースは昨年のやはり8月農務省発表まで遡らないと見当たらないが、最も大きなファンダメンタルズが今回のような形でインプットされた以上、昨年の再現とまでは言わずとも、暫くは更なる上昇相場も覚悟する必要が出てくる。新穀11月限については、本日の安値近辺から下のレベルには強力なサポートが待ち構える。従い少なくとも8月末に向けての値動きとしては、この540というレベルを下限に高値は570台まで十分可能であると見ている。510-520台と言うこれまで見てきたレベルについては残念ながら頭から振り払わざるを得ず、収穫期に入るまでは550を中心とした上下15セントが中心的な居所となりそうである。(A)

 

弊社作成の本相場情報は、各種コメント内容を保証するものではありません。又、本相場情報により、各種商品売買を推奨する意図も全くありません。

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)