米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2003年8月18日

 

 

本日の相場

とうもろこし   ---ギャップを付けて高値寄り付き、大きく高値引け---

  OPEN HIGH LOW SETTLE

CHG

OPEN INT

CHG

SEP 03 227 - 25 1/2 230 226 228 3/4 + 8 1/2 85418 1238-
DEC 03 236 1/4 - 35 1/2 240 235 1/2 238 1/4 + 8 3/4 222082 791+
MAR 04 243 - 42 1/2 247 242 1/4 246 + 9 46397 137-
MAY 04 247 1/2 - 47 250 247 249 3/4 + 7 3/4 11797 149+
JUL 04 249 - 48 1/2 252 248 1/2 251 + 6 3/4 11688 134+
SEP 04 243 1/2 245 1/2 243 1/2 243 1/2 + 4 1881 5+
          386801 209-

 

大 豆        ---ギャップを付けて大幅高値寄り付き、大幅高値引け---
          

   OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
SEP 03 572 1/2 - 70 583 570 582 1/4 + 30 13336 193-
NOV 03 570 - 68 582 568 580 1/2 + 30 3/4 122314 1480+
JAN 04 573 - 72 583 1/2 572 582 1/2 + 29 13688 295+
MAR 04 569 - 67 1/2 580 567 1/2 579 + 25 11533 470+
MAY 04 566 - 65 575 565 574 + 21 13683 455+
JUL 04 570 - 69 575 569 575 + 19 4589 69+
          181013 2379+
  MEAL CHG   OIL CHG  

WHEAT

CHG

NY-YEN
SEPT 18710 +1140 SEPT 2006 +66 SEP 383 1/2 + 5 119.30 - 119.67
OCT 18340 +1110 OCT 2004 +61 DEC 394 3/4 + 3 3/4  
DEC 18300 +1120 DEC 1996 +61 MAR 401 + 3 3/4  
JAN 18320 +1040 JAN 1994 +57 MAY 381 + 3 3/4

 

 

本日の相場の動き

 

 

(コーン) 


週末予想以上に気温の上昇が見られたことと、今週の予報において雨の範囲が減少したことと暑さが続きそうなことが強材料視され、既に夜間取引市場で8-9セント上げていた流れを受け、6セント今日ギャップを付けての高値寄り付きとなる。その後も値位置を下げることなく、終始高値での取引が続いた。予報にてベルトの1/4の地域がストレスを受け易い状況にあると伝えられたことがトレーダーを強気にさせ、ファンドの大量のショートカバーに繋がった。今日一日でなんと2万枚もの買い越しを行い、ついこの間まで6万枚あったネットショートを約8000枚まで減らしている。午前中に発表された週間輸出検高の数字も市場予想の2300-2800buに対して3100万ブッシェルと強気な数字であった他、本日引け後に発表されたクロップコンディションに関して、1-3%の悪化を予想する声が多かったことも、相場のサポート要因となった。各限月前日比8-9セントアップと、大きく高値にて引けている。

尚、本日中国政府は吉林省にてオークションを開催し、旧穀の政府在庫を519,992トン売ったという報告が入り、材料としては弱気なものであったが、マーケットにはあまり影響を与えなかった。

(大豆) 


現在鞘付きの最中である大豆の市場は、週末の間によりHOT&DRY傾向が強くなった予報に対してより敏感に反応することとなった。夜間取引市場で既に期近で30セントの大幅アップを達成していた大豆相場はそのフォロースルーにより15セント以上ギャップを付けて大幅高値にて寄り付いた。その後も強気な相場展開が続き、期近9月、11月共に約30セントアップと高騰して引けることとなった。午前中に発表された週間輸出検証高の数字も予想(400-700万BU)の上限であったためマーケットにはサポート材料となった。またUSDAが売り先不明の18万トンの輸出成約の発表を行ったことも追い風となった。更には、引け後に発表されたクロップコンディションに対して、2-3%の悪化を予想する向きが多かったことも心理的に強材料となった。最終的には期近を中心に大幅高にて引ける。9月限は30セントアップとなった。

 

本日ファンド筋はコーン市場では20,000枚の買い越し、大豆市場では11,000枚の買い越しであったと見られている。本日時点でのファンドネットポジションは、コーンで約8,400枚のショート、大豆は約4,400枚のショートとなった模様。(推定)

 

*ジョン・ディアーが主催するPRO FARMER TOURの初日が今日スタートした。ベルト東部を回るツアーは本日オハイオのColumbusを出発し、インディアナ、イリノイ、アイオワ東部、そしてミネソタの南西部とサーベイを行う。西部のツアーは、本日ノースダコタのSioux Fallsを出発し、ネブラスカ、ミネソタ、そしてアイオワ西部をサーベイする。集計結果は金曜の午後に発表される予定となっている。

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部 

週末は気温の上昇が見られ、ドライな天候となった。土曜はベルトの大部分で87-97度、ネブラスカ東部とカンザス東部では100度を越える暑さとなった。日曜はベルト東部ではクールダウンすることとなったが、西部は引き続き暑い日となった。特にミズーリ、カンザス東部、ネブラスカ東部、アイオワの南西部、サウスダコタの東部などでは100度を越す暑さとなった。ベルト全体で雨はほとんど見られず、降雨が観測されたのはベルトのたった5%の地域であった。

先週末時点での予報では今週を通じて雨の範囲はベルトの25%程度となっていたが、週が開けると予報はよりドライ傾向が強まった。今日から水曜にかけての雨の範囲を合計すると15-20%となり、ベルト西部、特にミネソタにて火曜の夜から水曜にかけてまとまった雨を得ることとなる。木曜から来週始めにかけての雨の範囲は変わらず25%となっている。
一方、気温に関しても先週末時点の予報より高めとなっている。今日から木曜まで暑い日が続いたあとクールダウンすることとなるが、今日から水曜にかけては東部で84-94度、西部で88-98度となり、ネブラスカ東部とカンザス東部では100度を越すところもありそうである。

引き続くドライな天候と西部での高温により、大豆はストレスを受け易い状況となっている。コーンは受粉期を終えているので著しいイールドの悪化は起こりそうにないが、若干の低下は発生する可能性がある。

 

NOAA 米国各産地6-10日間予報 (8月23日〜8月27日)】 

  気温 降水量
西部ベルト N/A B
東部ベルト N/A N

中立か、やや強気な材料として捉えられている。

 

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

ヨーロッパ  

週末は、フランスの東部と南部、イタリアの北部周辺地域、ドイツ南部、ハンガリー北部などに散発的な雨が観測された。気温はイギリス、フランス北部、スペイン、ドイツ北部、ポーランド辺りでは平年並みであったものの、その他の地域では平年を上回る気温となった。今後、フランス東部、ドイツ北部、ベルト北東部地域とスカンジナビア半島にて散発な雨が観測されることとなろうが、範囲は合計してベルトの50%、雨量は0.25〜1.25インチ程度。まだまだ水不足の状態は続く。

 

 

本日の発表等

 

【セッション中の発表】

1) 農務省輸出検証高 (単位 : 千MT ) 

 

  8月14日の週  8月7日の週  昨年同週  今年度累積  昨年度累積 
コーン  785.9 509.1 946.6 35,976.0 44,345.6
ダイズ  190.9 170.9 283.4 28,220.9 28,827.4
小麦  526.7 684.3 648.1 5,232.5 5,017.0

コーンには強気、大豆にもやや強気な材料となった。

 

【引け後の発表】 

2)USDA週間クロップ・プログレス(8/10の週) 

 

《コーン主要産地のDOUGHING(ドウ)進捗状況》

  8/17/03 先週 昨年同期 5年平均
アイオワ 45 20 63 58
イリノイ 74 53 75 80
ネブラスカ 74 39 79 78
ミネソタ 35 17 52 50
インディアナ 45 30 53 76
オハイオ 52 24 46 66
ウイスコンシン 35 13 42 43
サウスダコタ 42 18 59 62
ミズーリ 88 74 87 86
ミシガン 13 2 10 29
主要18州平均 57 35 64 67

 

《コーン主要産地のデント・ステージ進捗状況》

  8/17/03 先週 昨年同期 5年平均
アイオワ 7 0 23 19
イリノイ 24 13 28 38
ネブラスカ 16 4 38 30
ミネソタ 7 1 9 12
インディアナ 6 2 15 31
オハイオ 4 0 7 17
ウイスコンシン 2 0 6 7
サウスダコタ 6 0 20 18
ミズーリ 63 39 58 60
ミシガン 0 0 0 7
主要18州平均 18 9 26 28

 

《コーン・クロップコンディション》

括弧内は先週  【単位 : %】

主要生産州 非常に悪い 悪い 普通 良い 非常に良い
アイオワ 2(1) 8(5) 27(18) 49(52) 14(24)
イリノイ 2(1) 5(5) 18(16) 51(48) 24(30)
ネブラスカ 12(9) 13(12) 24(25) 36(37) 15(17)
ミネソタ 3(2) 9(6) 31(23) 48(54) 9(15)
インディアナ 4(5) 8(9) 24(25) 51(48) 13(13)
オハイオ 2(3) 8(8) 25(26) 43(42) 22(21)
ウイスコンシン 6(3) 12(7) 27(22) 42(51) 13(17)
サウスダコタ 5(2) 12(6) 21(20) 45(46) 17(26)
ミズーリ 24(18) 27(23) 25(31) 20(23) 4(5)
ミシガン 1(1) 4(4) 18(17) 55(57) 22(21)
18州平均 6(4) 10(9) 24(22) 44(45) 16(20)
18州平均(昨年) 13(13) 17(18) 30(30) 32(31) 8(8)

明日の寄り付き時には間違いなく強気な材料となろう。


《大豆生産主要州の開花率》

  8/17現在  先週  昨年同期  5年平均 
アイオワ  98 96 100 100
イリノイ  96 92 96 97
ミネソタ  99 99 99 99
インディアナ  91 81 94 98
ネブラスカ  98 94 100 99
オハイオ  97 92 94 98
ミズーリ  89 77 92 91
主要18州平均  95 90 97 97

《大豆生産主要州の着鞘率》

  8/17現在  先週  昨年同期  5年平均 
アイオワ  92 75 96 94
イリノイ  77 57 80 87
ミネソタ  95 86 94 91
インディアナ  63 44 67 83
ネブラスカ  83 69 91 89
オハイオ  71 52 72 86
ミズーリ  61 41 64 67
主要18州平均 

79

62 83 84

 

《大豆生産主要州クロップコンディション》

括弧内は先週    【単位 : %】

主要生産州 非常に悪い 悪い 普通 良い 非常に良い
アイオワ 2(2) 9(5) 30(19) 47(54) 12(20)
イリノイ 2(1) 6(6) 22(22) 50(48) 20(23)
ミネソタ 3(2) 11(6) 36(26) 43(55) 7(11)
インディアナ 4(5) 7(9) 28(27) 50(47) 11(12)
ネブラスカ 13(9) 19(17) 34(33) 28(32) 6(9)
オハイオ 3(3) 9(8) 28(30) 43(43) 17(16)
ミズーリ 21(14) 29(24) 29(34) 18(25) 3(3)
主要18州平均 5(4) 11(9) 28(25) 43(46) 13(16)
18州平均(昨年) 9(9) 16(17) 31(32) 35(35) 9(7)

明日の寄り付き時には大きなサポートとなる。

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン) 

本日のコーン市場の上げは、ファンダメンタルズのインプットによる上昇という一面もあるが、大豆・小麦の上げに連動したことと、ファンドのショートカバーというテクニカルな側面が大きいと感じている。本日引け後に発表されたクロップコンディションが予想以上の悪化を示していることにより明日もまた大きく上昇する展開が予想されるが、この時期のHOT&DRYはコーンには致命傷となりにくい故、先週から繰り返しているように輸出需要において大きな変化がない限りは8月中に天井を見ると予想している。よってプライシング方針は様子見としたい。(K) 

(ダイズ) 明日は更なる高値への動き

相場の怖さを目の当たりにした一日。”警戒感”は想像以上に大きく中西部西部地域中心のホット&ドライ予報に一気に30セント、あっという間の出来事であった。

6月半ばに11月限が588を付けて以降、約1ヶ月かけて相場は3月時点の値位置510レベルまで下落してきた。そしてこの8月農務省発表直前まで膠着相場が継続した後、僅か6営業日で実に60セントのう暴騰相場である。”恐ろしい”の一言に尽きるが、やはりその分岐点は農務省8月の発表内容ということになろう。あの発表で市場心理は一変した。金曜も述べたように、現在の市場に豊作への”安心感”など微塵も感じられない。農務省の発表内容を背景に、目先の天候推移と、現在の極めて派手な相場展開に兎に角”不安”ばかりが募りそれがこのような動きとして表れる。それが現在の天候相場である。 本日引け後の農務省発表では予想通りレーティングの悪化が確認されたが、その内容が予想以上の悪化にてこれまた明日の市場へは非常に大きな(強)材料提供となる。更には今週のホット&ドライ傾向は来週月曜の発表内容についても更なる悪化を示唆している。パニックに近い買い物が明日の相場を約定高値へ押し上げる可能性は非常に高くなった。この勢いは、一旦6ドル近いレベルまで見る必要があるのかもしれない。

しかし、このように目先の天候にパニック的に買い物が集中する時は、上げが派手であれば下げも派手な展開となる。勿論今後の天候推移がこの急騰局面をどこまで引っ張り上げるかを決める大きなキーになる事は間違いないが、12日に農務省が発表した大きなファンダメンタルズに急騰した”重さ”からすれば本日の20セント近い窓はまだ埋まりやすいと考えられる。今週のあと数日がその山になる可能性もあり、このレベルからの追随買いはお勧め出来ない。今後の天候パターンに関する情報については非常に気になるところではあるが、先ずは明日の相場展開を見たいところ。(A)

 

弊社作成の本相場情報は、各種コメント内容を保証するものではありません。又、本相場情報により、各種商品売買を推奨する意図も全くありません。

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)