米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2003年9月11日

 

 

本日の相場

とうもろこし   ---やや安値寄り付き、大きく安値引け---

  OPEN HIGH LOW SETTLE

CHG

OPEN INT

CHG

SEP 03 649 235 1/2 225 227 1/2 - 7 1/2 1443 1914-
DEC 03 630 - 26 242 232 1/2 233 - 9 1/4 248811 526-
MAR 04 629 - 26 249 240 1/4 240 1/2 - 8 3/4 61273 2370+
MAY 04 627 - 26 251 1/2 243 3/4 244 - 8 16638 303+
JUL 04 601 - 00 253 1/2 246 1/4 246 1/2 - 7 1/2 16465 109+
SEP 04 602 - 01 247 242 1/2 242 1/2 - 4 1/2 2816 13+
          357913 555+

 

大 豆       ---大幅高値寄り付き、大幅高値引け---
          

   OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
SEP 03 235 1/2 - 35 649 635 637 1/2 + 21 1005 215-
NOV 03 242 - 41 630 614 615 3/4 + 19 1/4 133049 1258-
JAN 04 249 - 48 1/2 629 615 3/4 616 3/4 + 17 3/4 22901 89-
MAR 04 241 1/2 - 41 627 610 610 3/4 + 16 20831 32-
MAY 04 253 1/2 - 53 605 597 1/2 599 + 13 3/4 27102 749+
JUL 04 247 603 594 1/2 595 1/4 + 11 1/4 6872 21-
          214467 684-
  MEAL CHG   OIL CHG  

WHEAT

CHG

NY-YEN
SEPT 20600 +40 SEPT 2173 +97 SEP 340 - 5 117.03 - 117.14
OCT 19220 +430 OCT 2173 +92 DEC 351 3/4 - 6  
DEC 19040 +380 DEC 2173 +96 MAR 361 1/2 - 5 3/4  
JAN 19000 +360 JAN 2165 +94 MAY 351 1/4 - 3 1/2

 

 

本日の相場の動き

 

 

(コーン) 

オープニングコールは発表直後は1〜2セント安値、その後、強気な週間輸出成約高を見て一時1〜2セント高値を示唆していたのだが、寄り付いてみると、ほぼ変わらずか、やや安値での取引となった。しかし発表内容を再確認したかのように、直後に3〜4セント値を崩すこととなる。その後も終始弱含み、9月限は7.5セントダウン、12月限は9.25セントダウンの233.0となって引けた。イールド・生産量共に予想内のほぼ上限であったことが失望売りを呼んだ。

 

(大豆) 

予想の下限を更に下回る生産量見通しを受けて、大きくギャップを付けて大幅に高値での寄り付きとなる。しかしその勢いは持続せず、高値圏では南米のヘッジ売りなどが積極的に出て、緩やかに下げる展開となった。その流れは最後まで続き、結局各限月本日の安値圏にて引けたが、それでも期近9月限は21セント高の637.5、11月限は19.25セント高の615.75となって引けている。同じく寄り付き前に発表された輸出成約高は数字としては弱かったが、本日はあまり材料視されなかった。
 

 

本日ファンド筋はコーン市場では9,000枚の売り越し、大豆市場では6,000枚の買い越しであったと見られている。本日時点でのファンドネットポジションは、コーンで約16,500枚の ロング、大豆は約28,800枚の ロングとなった模様。(推定)

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部  

昨日はアイオワ北西部、ネブラスカの中央部と北東部、ミネソタの南西部、カンザスの中央部などを中心にベルトの25%の地域で0.25〜1.75、ところによっては6.0インチの降雨が観測された。上記の内特にミネソタ、ネブラスカ、カンザスでは多くの雨が降った。気温は多くの地域で平年より高目となった。金曜まで西部を中心に降り続くこの雨は、週末から月曜朝にかけてはベルトの中心部へと活動の場を移す。この間、範囲は合計でベルトの80%に達する。気温は西部では平年並、東部では平年以下となろう。

週末までの一連の雨は、大豆のイールドを回復させるには遅すぎる。今週後半にスローダウンするコーンの収穫は、来週のドライ気味な天候により回復するだろう。
 

 

NOAA 米国各産地6-10日間予報 (9月14日〜9月18日)】 

  気温 降水量
西部ベルト N/A N/B
東部ベルト A/N B

材料としてはニュートラル。

 

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

 

本日の発表等

【寄り付き前の発表】

 

)  USDA SUPPLY/DEMAND REPORT  

@ 米国産大豆(単位:百万ブッシェル)

  2002-2003 2003-2004
  AUG 12 SEP 11 AUG 12 SEP 11
作付面積(百万エーカー) 73.8 73.8 73.7 73.7
収穫面積(百万エーカー) 72.2 72.2 72.6 72.6
単収(ブッシェル/エーカー) 37.8 37.8 39.4 36.4
         
期初在庫 208 208 145 140
生産量 2,730 2,730 2,862 2,643
輸入 4 4 4 4
・供給合計 2,942 2,942 3,011 2,787
搾油用 1,610 1,615 1,625 1,555
輸出用 1,040 1,040 1,000 940
種子・飼料用 90 90 89 91
その他 57 57 77 65
・需要合計 2,797 2,802 2,791 2,652
期末在庫 145 140 220 135
農家平均価格($/ブッシェル) 5.50 5.50 4.55-5.55 5.25-6.15

米国産大豆需給報告SUMMARY : 予想を超えて強い発表内容となった。旧穀の需要面において、輸出用が5(百万bu)増えたため、新穀の期初在庫も5増加。新穀の供給面では、単収が3.0減ったため、生産量が219減少。新穀の需要面では搾油用が70減少、輸出用が60減少、種子・飼料需要が2増加、その他が12減少となり、需要面全体では139の減少。新穀の期末在庫は8500万ブッシェル減少して、1億3500万ブッシェルとなった。

 

A 米国産コーン (単位:百万ブッシェル)

  2002-2003 2003-2004
 

AUG 12

SEP 11

AUG 12 SEP 11
作付面積(百万エーカー) 79.1 79.1 79.1 79.1
収穫面積(百万エーカー) 69.3 69.3 71.9 71.8
単収(ブッシェル/エーカー) 130.0 130.0 139.9 138.5
         
期初在庫 1,596 1,596 1,009 1,009
生産量 9,008 9,008 10,064 9,944
輸入 15 15 10 10
・供給合計 10,619 10,619 11,084 10,964
飼料用その他 5,700 5,700 5,625 5,625
食用・種子用・工業用 2,310 2,310 2,475 2,475
輸出用 1,600 1,600 1,800 1,800
・需要合計 9,610 9,610 9,900 9,900
期末在庫 1,009 1,009 1,184 1,064
農家平均価格($/ブッシェル) 2.30 2.30 2.00-2.40 2.10-2.50

米国産コーン需給報告SUMMARY : 旧穀は供給面・需要面共に変化なし。新穀の供給面において収穫面積が10万エーカー減少、単収が1.4bu/acre減少したことにより生産量は120(百万bu)減少した。需要面では変化なし。よって期末在庫も1億2000万ブッシェル減少することとなった。

 

B 米国産ソルガム (単位:百万ブッシェル)

  2003-2004
  JUL 11 AUG 12
作付面積(百万エーカー) 9.8 9.8
収穫面積(百万エーカー) 8.2 8.0
単収(ブッシェル/エーカー) 54.4 51.0
     
期初在庫 41 41
生産量 448 410
輸入 0 0
・供給合計 489 451
飼料用その他 185 175
食用・種子用・工業用 50 50
輸出用 210 190
・需要合計 445 415
期末在庫 44 36
農家平均価格($/ブッシェル) 2.00-2.40 2.10-2.50

 

 

C 03/04クロップ世界のコーン/大豆など生産量予想 (単位:百万トン)

【 カッコ内は前月発表 】

*コーン 03/04クロップ

  生産量 輸出量
中国 118.0(118.0) 8.50 (8.50)
アルゼンチン 16.00(16.00) 12.00(12.00)
南アフリカ 9.00(9.00) 1.00(1.00)
ブラジル 37.50(37.50) 3.00(3.00)

上記のように新穀の生産量・輸出量に関しては各国前回と変わらず。しかし輸入量に関してはEU、東欧、日本がそれぞれ増加。一方、旧穀に関しては、ブラジルの輸出が50万トン増加、中国の輸出量が100万トン増加した。また日本、東欧がそれぞれ輸入量を増やした。

 

*大豆 02/03クロップ

  生産量 輸出量
ブラジル 52.50(52.50) 20.70(20.20)
アルゼンチン 35.50(35.50) 9.86(9.65)

この他、中国の輸入量は前回から130万トン増え、1950万トンとなった。


*大豆 03/04クロップ

  生産量 輸出量
ブラジル 56.00(56.00) 23.27(22.27)
アルゼンチン 37.00(37.00) 11.00(10.00)

中国の輸入量は前回より50万トン増え、1900万トンとなっている。

 

 

1)  USDA発表 週間輸出成約高(9月4日の週)  (単位:千トン) 

 

  週間成約高 輸出成約量累計 成約残
  今年度 来年度 今年度 昨年度 今年度 来年度
コーン 2,523.4 0.0 8,086.5 6,644.8 7,625.7 0.0
大豆 687.0 0.0 8,103.1 5,910.8 8,063.6 0.0
小麦 658.1 0.0 12,098.5 9,873.4 5,108.3 0.0
大豆粕 25.0 76.3 5,820.8 6,859.2 633.3 829.1
大豆油 3.5 0.0 725.5 833.5 55.6 69.1

コーンに関しては、実際の9/4の週の成約889.4に加え、02-03年度の未決済残1634.0が加算されている。同じく大豆は未決済残459.9が加算されている。

 

2)  USDA発表 週間輸出船積高(9月4日の週)   (単位:千トン) 

 

  輸出高 輸出高累計 USDA通年予想
  今週 先週 今年度 昨年度  
コーン 757.4 917.7 460.8 439.0 45,720
大豆 234.2 168.6 39.5 109.2 27,220
小麦 635.1 614.9 6,990.2 6,458.7 28,580
大豆粕 40.2 80.0 5,187.5 6,461.7 5,490
大豆油 3.8 23.1 669.9 780.5 1,020


 

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)


イールド・生産量の数字そのものに関してはエキサイトするような内容ではなく、嵐が吹くまでには至らなかった。しかし、吹いた風向きはほぼ予想通りであった。今回の発表を受けて多くの市場参加者が、新穀のイールドに関して過剰に心配していたと認識したはずである。 今回の発表により、クロップコンディションレポートの内容と実際のイールドの相関性が低いことがますますはっきりした。

今後本格的に収穫期に突入するに当たってまだまだ売り物は出続け、暫く緩やかに下値を目指すものと考えるので、買いはまだ先、12月限で225近辺を次の買い場としたい。(K) 

 

(ダイズ) 

【農務省発表内容について】

8月から9月にかけて終了が3ブッシェルも下方修正されたのは、夏場の旱魃によって4.8ブッシェル削られた1983年以来20年振り、過去2番目の幅となる。生産量は8月数値から1ヶ月で約2.2億ブッシェル(約6百万トン)の減少でこの数量は日本の年間大豆輸入量(約5百万トン)以上の規模となる。

主要生産州(生産量1億ブッシェル以上)9州の内、イリノイ・インディアナ・オハイオを除く6州につき、8月発表から今回9月の変化を見ると以下の様になる。  

州名

収量の変化

生産量の変化

アイオワ

46 → 39 (48

▲ 72.5 (mil bu.)

ミネソタ

43 → 37 (43.5

▲ 45.0

ミズーリ

34 → 24 (34

▲ 24.5

サウスダコタ

36 → 30 (31

▲ 24.3

ノースダコタ

33 → 29 (33

▲ 12.2

ネブラスカ

41 → 39 (38.5

▲  9.3

       ( )内は昨年の収量実績  

特に、最大生産州であるアイオワだけで今回の生産量減の約33%を占め、この数値規模はミシガン或いはウイスコンシン州の大豆生産量全てがなくなるのとほぼ同等のレベルに達する事になる。  

さて、今回供給サイドの大幅な下方修正に伴い輸出・搾油量ともに相応に削られ、結果期末在庫は135百万ブッシェル(在庫率:5.1%)とほぼ昨年度(02/03)と同水準のレベルまできた。9月の発表とはいえこの在庫率がいかにタイトな数値かというのは、過去半年の相場推移をみれは一目瞭然である。収量が36.4となったが、これは実績として95/96年度に35.3をつけて以来の低水準となる。  

【今後の値動きについて】  

本日のファンダメンタルズから目先のボトムは“6ドルを割れない”としたい。高値については判断が難しい。本日の値動きに高値を見たとしたくもなるが、9月とはいえ本日のファンダメンタルズのインプットに重きをおき、本日の高値をもう一度上に抜ける展開を期待したい。

95年後半から97年にかけて7-8ドル相場を暫く見たが、あの時代は未だ南米の生産量も現在の半分以下、世界の大豆需給バランスを眺めても現在の約半分しかない時代である。そういう意味では、今回のファンダメンタルズインプットがこのまま7ドル相場へ向かう・・といった流れは考えにくい。11月限は640-650を今後の期待高値に下値は6ドルを割らない、といったレンジで10月の発表へ向かうと予想する。(A)

 

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)