米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2003年9月29日

 

 

本日の相場

とうもろこし   ---やや高値寄り付き、変わらずの引け---

  OPEN HIGH LOW SETTLE

CHG

OPEN INT

CHG

DEC 03 227 1/2 - 27 228 1/4 223 3/4 226 - 1/4 227871 2393-
MAR 04 234 3/4 - 34 1/2 235 3/4 231 3/4 233 3/4 + 0 75882 947+
MAY 04 239 1/2 240 1/4 236 1/2 238 1/2 + 0 21280 125+
JUL 04 242 1/2 - 42 1/4 243 239 3/4 241 1/4 + 0 20794 173+
SEP 04 240 240 238 238 1/4 - 1/4 3175 42+
DEC 04 239 - 38 3/4 239 237 1/2 238 3/4 + 3/4 11828 282+
          361813 800-

 

大 豆       ---ギャップを付けて高値寄り付き、更に上げて大幅高値引け---
          

   OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
NOV 03 666 1/2 - 65 684 665 683 1/4 + 26 3/4 143519 1552+
JAN 04 667 1/2 - 66 1/2 686 666 1/2 684 1/2 + 26 1/4 32380 69-
MAR 04 661 - 60 674 1/2 657 674 + 23 25890 515+
MAY 04 640 - 39 650 639 649 1/2 + 16 3/4 37766 289-
JUL 04 634 - 33 1/2 642 1/2 633 642 1/4 + 15 9570 109+
AUG 04 619 1/2 - 18 1/2 628 1/2 618 1/2 627 1/2 + 15 1160 18-
          255359 1847+
  MEAL CHG   OIL CHG  

WHEAT

CHG

NY-YEN
OCT 20260 +730 OCT 2440 +79 DEC 355 1/4 - 4 1/4 111.57 - 110.98
DEC 20320 +720 DEC 2441 +75 MAR 364 3/4 - 4 3/4  
JAN 20300 +680 JAN 2435 +74 MAY 360 - 4  
MAR 20020 +520 MAR 2425 +75 JUL 338 - 1 3/4

 

 

本日の相場の動き

 

 

(コーン)  発表を前にして動き少なく。


予報されている今週の寒い天候が若干強材料視され、やや高値での寄り付きとなった後は、急騰する大豆を横目に見ながらも極狭い範囲内で上下する展開となる。強材料としてはアルゼンチンにて引き続き雨不足が続いていること、フィリピンが産地オプションのコーン15万トンを買い付けようとしていること、弱材料としてはハーベストプレッシャーに対する警戒感、明日のストックレポートに対する弱気な見方、などが挙げられるが、特に大きな動きのないまま引けを迎えることとなった。

 

(大豆)  霜害の可能性を懸念して急騰。


大豆市場は、今週予報されている冷え込みに対して敏感に反応した。インディアナを中心に示唆されている霜害によって少ない在庫率がさらにタイトになるという不安感が煽られ、5セント近くギャップを付けての高値寄り付きとなった後も力強く値を上げ続ける展開。アルゼンチンにて続く水不足の報告もこの動きに追い討ちをかけた。契約新高値を更新したことが更なるテクニカルな買いを煽り、売り意欲の低さは更なる買いを誘発した。今週収穫が進むであろうという予想や、イールドの改善などのニュース、週間輸出検証高などの弱材料は上昇力を止めるには至らず、期近3つの限月が20セント以上急騰して引けることとなった。11月限は26.75セントアップの683.25として引けている。

 

本日ファンド筋はコーン市場では2,000枚の売り越し、大豆市場では4,000枚の買い越しであったと見られている。本日時点でのファンドネットポジションは、コーンで 約11,700枚の ロング、大豆は約44,900枚の ロングとなった模様。(推定)

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部  週の半ばに冷え込むが、大きな被害とはならない。

週末は、雷を伴った雨がイリノイ、インディアナ、オハイオ、ミシガンなどベルト東部を中心にベルトの45%の地域で観測された。今朝は気温が下がり、アイオワ東部、ネブラスカ北東部、ミネソタ南東部などで若干の霜が確認された。

軽い雨は五大湖周辺地域にて水曜まで続き、一日挟んで金曜にまた降ることとなる。今週はベルト全体で寒くなりそうで、特に水曜と木曜の朝は冷え込む。これによりベルトの3/4の地域で霜が降りることとなり、インディアナの作付けが遅れた地域では霜害を被り、大豆の油分が減少することとなろう。その他の地域では大きな被害となならないと予想される。 
 

NOAA 米国各産地6-10日間予報 (10月4日〜10月8日)】 

  気温 降水量
西部ベルト B/N N/A
東部ベルト B N/A

降水量が多いことから、やや強気となる。

 

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

南米 アルゼンチンは引き続きドライ。ブラジルではまとまった雨により土壌水分改善。

アルゼンチンでは週末にラパンパ東部とブエノスアイレスにて降雨が観測されたが、今週はベルト全体で木曜までドライな天候が続きそうである。金曜にはブエノスアイレス、サンタフェ、コルドバの南東部などで降雨を得るが、雨量は限られる。ベルト全体で引き続き水分が不足しており、コーン・大豆の発芽・初期成長のために早急な雨が必要となる。

ブラジルでは週末、小麦ベルトの約60%、コーン・大豆の35%と幅広い範囲に降雨を得た。水曜にかけてはベルトの北部を中心に更なる降雨が予報されている。木曜から金曜にかけては概ねドライな天候となるが、それまでの一連の雨により土壌の状態は改善に向かう。

 

本日の発表等


【セッション中の発表】

1) 農務省輸出検証高 (単位 : 千MT ) 

 

  9月25日の週  9月18日の週  昨年同週  今年度累積  昨年度累積 
コーン  803.2 813.7 490.7 2,905.0 2,573.8
ダイズ  184.2 190.6 187.2 566.4 662.9
小麦  605.1 1,026.1 356.3 10,076.8 8,212.2

コーンは予想の範囲内だが若干の弱材料。大豆は予想を下回る弱材料となったがあまり材料視されず。

 

2) USDA 週間ローンデータ ( SEP 23- WEEK 現在) (単位:百万ブッシェル)  

【コーン】 

  9ヶ月残高  先週比  FORFEIT計  先週比  REDEEMED計  先週比 
2002クロップ  145.2 -46.4 0.8 0.1 1,220.5 46.3
2003クロップ 17.8 7.0 0.0 0.0 0.0 0.0

 

【大豆】 

  9ヶ月残高  先週比  FORFEIT計  先週比  REDEEMED計  先週比 
2002クロップ  17.8 -5.6 0.2 0.0  366.3 5.6
2003クロップ 0.1 0.1 0.0 0.0 0.0 0.0

 

 

【引け後の発表】 

3)USDA週間クロップ・プログレス(9/28の週) 

 

《コーン主要産地の成熟段階進捗状況》

  9/28/03 先週 昨年同期 5年平均
アイオワ 91 74 93 92
イリノイ 87 61 83 91
ネブラスカ 73 50 82 88
ミネソタ 94 77 81 83
インディアナ 62 38 71 86
オハイオ 35 15 49 62
ウイスコンシン 55 35 48 63
サウスダコタ 82 50 75 77
ミズーリ 94 88 95 95
ミシガン 37 20 67 65
主要18州平均 79 60 80 84

 

《コーン主要産地の収穫進捗状況》

  9/28/03 先週 昨年同期 5年平均
アイオワ 10 5 9 14
イリノイ 17 8 18 28
ネブラスカ 11 6 16 21
ミネソタ 10 4 4 8
インディアナ 8 5 13 19
オハイオ 3 1 7 9
ウイスコンシン 7 0 2 6
サウスダコタ 10 3 8 11
ミズーリ 55 44 66 56
ミシガン 2 1 7 8
主要18州平均 18 12 19 23

予想の範囲内にて、材料としては中立。

 

《コーン・クロップコンディション》

括弧内は先週  【単位 : %】

主要生産州 非常に悪い 悪い 普通 良い 非常に良い
アイオワ 7(8) 15(20) 38(38) 33(30) 7(4)
イリノイ 2(2) 6(6) 24(24) 52(52) 16(16)
ネブラスカ 14(14) 14(15) 22(23) 33(33) 17(15)
ミネソタ 8(9) 21(20) 40(40) 30(29) 1(2)
インディアナ 5(6) 10(11) 23(25) 46(44) 16(14)
オハイオ 2(3) 5(6) 23(22) 48(47) 23(22)
ウイスコンシン 12(16) 22(25) 36(33) 27(23) 3(3)
サウスダコタ 9(7) 13(14) 26(31) 40(39) 12(9)
ミズーリ 23(23) 24(24) 29(29) 19(19) 5(5)
ミシガン 3(3) 10(10) 27(31) 49(42) 11(14)
18州平均 8(9) 14(15) 29(30) 38(36) 11(10)
18州平均(昨年) 13(13) 17(17) 27(28) 34(33) 9(9)

やや弱気だが、次第に材料視されなくなってきており、明日の寄り付き時のインパクトとしては限られる。

 


《大豆生産主要州の落葉》

  9/28現在  先週  昨年同期  5年平均 
アイオワ  89 71 91 82
イリノイ  75 50 76 81
ミネソタ  98 87 96 94
インディアナ  75 57 79 90
ネブラスカ  78 54 83 87
オハイオ  74 55 87 89
ミズーリ  58 31 63 63
主要18州平均 

78

59 80 81

 

《大豆生産主要州の収穫進捗状況》

  9/28現在  先週  昨年同期  5年平均 
アイオワ  20 5 14 20
イリノイ  15 4 11 20
ミネソタ  33 10 22 28
インディアナ  9 5 9 20
ネブラスカ  12 3 15 17
オハイオ  6 2 13 18
ミズーリ  5 1 13 13
主要18州平均 

17

6 15 20

 

《大豆生産主要州クロップコンディション》

括弧内は先週    【単位 : %】

主要生産州 非常に悪い 悪い 普通 良い 非常に良い
アイオワ 14(12) 29(27) 41(42) 15(18) 1(1)
イリノイ 5(5) 12(12) 37(37) 40(40) 6(6)
ミネソタ 10(10) 23(24) 41(38) 24(27) 2(1)
インディアナ 6(6) 10(10) 30(28) 45(46) 9(10)
ネブラスカ 15(18) 24(26) 34(31) 20(19) 7(6)
オハイオ 2(4) 7(8) 28(24) 47(46) 16(18)
ミズーリ 21(21) 27(27) 31(30) 17(18) 4(4)
主要18州平均 9(9) 18(18) 34(33) 32(33) 7(7)
18州平均(昨年) 10(10) 17(16) 30(30) 34(36) 9(8)

予想の範囲内にて、材料としては中立

 

4)  四半期在庫報告(9/1現在在庫) 事前予想 (単位:十億ブッシェル)   

 

  予想平均     予想範囲     6/1/03時点   9/1/02時点  
コーン       1.019 0.955-1.052 2.985 1.599
大豆 0.146 0.133-0.170 0.602 0.208
小麦 2.078 2.017-2.125 0.492 1.740

 

 

5) 2003年米国産小麦生産量 事前予想 (単位:十億ブッシェル)   

 

  予想平均    8月時点    2002年実績 
米国産小麦合計   2.288 2.292 1.616
冬小麦 1.717 1.710 1.143
デュラム小麦 0.087 0.087 0.079
春小麦・他 0.483 0.492 0.394

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン・大豆)


ブラジルでGMO大豆の作付けが承認された。今までブラジルの農家は大豆の収量を増やすためにGMO種子を密輸したり、コストを掛けて農薬や肥料を注ぎ込んだりしていたことを考えると、今回の承認により、更なるイールドの向上と農家のコストダウンが達成されるものと思われる。GMO承認の動きが近々コーンにまで及ぶかどうかは不明である。法を犯してGMO種を作付けする農家の割合が増えて政府が手に負えなくなったというのが今回の大豆のGMO種承認の主な原因であることを考えると、今のところ作付け意欲が低く、金を注ぎ込んでまで収量を増やそうとする農家が少ないコーンに関して、政府が敢えてGMOを承認する理由は今のところあまり見当たらないという見方が多い。しかし、いつかは承認される日がやってくるものと考える。現在ブラジルのコーンの平均イールドは米国の半分以下である。加えて、大豆に比して種子の開発(GMOに限らず)が遅れており、現在さかんに開墾が進んでいる北部(MATO GROSSO)で栽培できるような品種が無いことがブラジルにおけるコーンの生産量を3500〜4700万トンに留まらせている。しかし、ひとたび種子の改良が進めば、現在主に南部にて作付けされているコーン畑での収量が飛躍的にアップする可能性、さらには現在大豆の作付け地として開墾が進んでいる北部地域にてコーンの作付けが行われ始める可能性がある。数年後にはブラジルにおけるコーンの生産量が現在の倍になる、と考えるのは大袈裟だろうか。

さて、明日は旧穀の需要面を決定するビッグレポートである。本日大豆市場が派手な動きを見せた一方でコーン市場は「天候による影響はコーンにはもう無い」との見方によりほとんど動きを見せなかった。今日の動きのもう一つの理由として、明日のレポートの内容に対する市場の弱気な見方が存在すると思われる。このことは、裏を返せば、明日多少なりとも強気な内容のレポートが発表されれば短期的に大きく上昇する可能性がある、ということを意味する。しかしながら、新穀の供給面に関してより弱気なインパクトを予想すること、それに関連して10月の農家からの膨大な売り物を予想することから、長期的に弱気な見方は変わらず。プライシング方針は「待ち」とし、明日以降短期的に上げたとしてもあせらず待ちたい。

大豆はもう十分強材料を織り込んだと考えるので、これ以上の大きな上昇は予想しない。(K)

 

 

 

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(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)