米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2003年10月10日

 

 

本日の相場

とうもろこし   ---ギャップを付けての安値寄り付き、安値引け---

  OPEN HIGH LOW SETTLE

CHG

OPEN INT

CHG

DEC 03 218 3/4 - 18 1/4 219 215 1/2 216 1/4 - 5 1/2 228252 784+
MAR 04 227 - 26 3/4 227 223 1/2 224 1/4 - 5 94631 1565+
MAY 04 232 - 31 1/2 232 228 3/4 229 1/2 - 4 1/2 21620 300+
JUL 04 234 3/4 - 34 1/4 235 232 1/2 233 - 3 3/4 22827 300+
SEP 04 235 1/2 235 3/4 234 1/4 234 1/4 - 3 1/4 4270 317+
DEC 04 238 - 37 1/2 238 1/2 237 237 1/4 - 1 1/2 17268 173+
          390197 3468+

 

大 豆       ---大きくギャップを付けて大幅高値寄り付き、やや戻すも、大きく高値引け---
          

   OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
NOV 03 725 - 23 736 712 713 1/2 + 21 128108 795-
JAN 04 727 1/2 - 20 737 710 713 3/4 + 18 1/2 49819 3931+
MAR 04 725 - 24 731 706 1/2 707 1/2 + 17 1/4 30755 1121+
MAY 04 687 - 82 698 674 675 + 10 3/4 38661 93+
JUL 04 678 - 76 684 662 663 + 9 12889 688+
AUG 04 652 - 48 654 641 642 + 8 1/2 1467 37+
          267625 4939+
  MEAL CHG   OIL CHG  

WHEAT

CHG

NY-YEN
OCT 21400 +840 OCT 2622 +97 DEC 326 3/4 - 1/2 108.37 - 108.55
DEC 21270 +650 DEC 2591 +80 MAR 337 1/2 - 1/2  
JAN 21210 +590 JAN 2584 +76 MAY 338 1/2 - 2  
MAR 20840 +420 MAR 2557 +70 JUL 322 1/2 - 1

 

 

本日の相場の動き

 

 

(コーン)  予想を越えて弱気な発表内容に反応して下げるが、下げ幅は限られる


史上最高のイールド・生産量を確認し、約2セントギャップを付けての安値寄り付きとなった後も、緩やかに値を下げる展開となった。ファンドが始終積極的に売り続けた。しかし商業筋の買いオーダーも旺盛で、常に買い下がりタイプのプライシングが入り続け、下値を支えた。ライブキャトル・リーンホッグ市場が続伸したことが心理的に強気に働いたことと、中国のあるメジャーな新聞に、中国政府が2年以内のコーンの政府在庫を使い果たすという内容の記事が記載されたことが強材料視された。しかし相場を持ち上げるには及ばず、緩やかに下げ続ける流れは変わらなかった。結局期近を中心に安値にて引け、12月限は5.5セントダウンの216.25として引けている。


(大豆)   予想を遥かに超える強気な生産量を受け暴騰。午後になって戻すも、大幅高値引けとなる。


需給報告にてイールド・生産量共に市場予想の範囲を大きく下回ったことを受け、25セント以上ギャップを付け、前日比30セント強上げての寄り付きとなった。しかし買い手にファンドはあまり見当たらず、ローカルの投機筋や商業筋が主な買い手となった。契約新高値を更新したことが心理的に強気に働き、一時は11月限で40セントアップとなる場面も見られた。しかし午後になると勢いが衰え、値を戻す展開となった。本日の高値730セント辺りではさすがに農家売りが大量に出たこと、ブラジルの生産量が6000万トンに到達したことによる世界需給の緩和が弱材料視されたことなどが後半の下げに繋がった。結局、値を戻したとは言え、11月限で21セントアップの713.5として引けている。

 

本日ファンド筋はコーン市場では13,000枚の売り越し、大豆市場では1,000枚の売り越しとした模様。本日時点でのファンドネットポジションは、コーンで 約12,400枚のショート、大豆は約52,400枚の ロングとなった模様。(推定)

 

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部  各地に散発的に降る雨。クロップに大きな影響は与えず。

昨日はミズーリ南部、イリノイ中央部の西側などを中心としてベルトの南部20%の地域に軽い雨が観測されたが雨量は0.10〜0.75インチと少量であった。本日はオハイオ、インディアナの一部などベルトの東部にて散発的な降雨が見られ、週末にはネブラスカ北部、アイオワ北部、ミネソタ、ダコタ、ウィスコンシン、ミシガンなどベルトの北部を中心とした雨となる。また、来週火曜の夜から水曜にかけてはベルトの東部を中心として雨の予報となっている。気温はしばらく平年並みか、やや高めの状態が続く。

各地に散発的に降る雨は、若干の収穫の遅れに繋がる可能性はあるものの、深刻なことにはなり得ない。冬小麦の作付けも進捗を見そうである。

NOAA 米国各産地6-10日間予報 (10月15日〜10月19日)】 

  気温 降水量
西部ベルト N/B N
東部ベルト B N/A

ニュートラル。

 

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

南米 

アルゼンチンでは、昨日ブエノスアイレス南部にて軽い雨が観測されたものの、大部分の地域では引き続きドライ。次にまとまった雨が降るのは火曜の夜から水曜にかけてだが、コルドバの中央部、サンタフェ、エントレリオス、ブエノスアイレスなど、コーン・小麦ベルトの25%、大豆の40%程度。雨量は0.10〜0.75程度となる。水分が不足している地域は合計で20%程度であると予想され、これらの地域では作付けの遅れが発生するが、その他の地域では順調に進捗しそうである。

昨日パラナ北部、マットグロッソドスルにて雨を得たのに加え、今後数日間の間にミナスジェライス、ゴイアスなどに雨がもたらされる。これにより、乾燥が懸念される地域はさらに限られることとなる。

 

本日の発表等

【寄り付き前の発表】

 

)  USDA SUPPLY/DEMAND REPORT  

@ 米国産大豆(単位:百万ブッシェル)

  2002-2003 2003-2004
  SEP 11 OCT 10 SEP 11 OCT 10
作付面積(百万エーカー) 73.8 73.9 73.7 73.6
収穫面積(百万エーカー) 72.2 72.4 72.6 72.5
単収(ブッシェル/エーカー) 37.8 38.0 36.4 34.0
         
期初在庫 208 208 140 169
生産量 2,730 2,749 2,643 2,468
輸入 4 4 4 7
・供給合計 2,942 2,961 2,787 2,645
搾油用 1,615 1,616 1,555 1,510
輸出用 1,040 1,040 940 870
種子・飼料用 90 90 91 91
その他 57 46 65 45
・需要合計 2,802 2,792 2,652 2,515
期末在庫 140 169 135 130
農家平均価格($/ブッシェル) 5.50 5.53 5.25-6.15 6.05-6.95

米国産大豆需給報告SUMMARY : 旧穀の供給面は先月末発表された通り増加し、生産量が19(百万BU)増加して2,749となった。期末在庫も在庫報告で発表された通りに29増加し、169となっている。需要面にて搾油用が1増加、その他が11減少したことによる。新穀の供給面は事前予想を大幅に上回って減少。作付け面積・収穫面積共に0.1(百万エーカー)減少し、単収は2.4(BU/ACRE)減って34.0となった。生産量は175(百万エーカー)減少して2,468となった。また、輸入が3増加。需要面では、搾油用が45減少して1,510となった他、輸出用が70減って870、その他も20減って45となっている。以上より、新穀の期末在庫は5百万BU減少し、130(百万BU)となった。

 

A 米国産コーン (単位:百万ブッシェル)

  2002-2003 2003-2004
 

SEP 11

OCT 10

SEP 11 OCT 10
作付面積(百万エーカー) 79.1 79.1 79.1 79.1
収穫面積(百万エーカー) 69.3 69.3 71.8 71.8
単収(ブッシェル/エーカー) 130.0 130.0 138.5 142.2
         
期初在庫 1,596 1,596 1,009 1,086
生産量 9,008 9,008 9,944 10,207
輸入 15 15 10 10
・供給合計 10,619 10,619 10,964 11,303
飼料用その他 5,700 5,635 5,625 5,700
食用・種子用・工業用 2,310 2,298 2,475 2,450
輸出用 1,600 1,600 1,800 1,800
・需要合計 9,610 9,533 9,900 9,950
期末在庫 1,009 1,086 1,064 1,353
農家平均価格($/ブッシェル) 2.30 2.32 2.10-2.50 1.90-2.30

米国産コーン需給報告SUMMARY : 旧穀の期末在庫は先月の四半期在庫報告にて発表された通り1,086(百万BU)となった。需要面にて、飼料用が65減少した他、FSIが12減少したことによる。新穀は供給面にて事前予想を上回る増加。単収は3.7BUアップの142.2(BU/ACRE)、生産量は263(百万BU)アップの10,207となり、どちらも過去最高。需要面では飼料用が75増加して5,700となり、FSIは25減少して2,450となった。以上より、期末在庫は合計で289増加して1,353となり、在庫率は前回の10.7から13.6へと増加している。

 

 

B 世界のコーン/大豆など生産量予想 (単位:百万トン)

【 カッコ内は前月発表 】

*コーン 03/04クロップ

  生産量 輸出量
中国 114.0(118.0) 8.50 (8.50)
アルゼンチン 16.00(16.00) 12.00(12.00)
南アフリカ 8.90(9.00) 1.00(1.00)
ブラジル 37.50(37.50) 3.00(3.00)

世界のコーンで今回注目すべきは只一つ、中国の400万トンの減産。

 

*大豆 02/03クロップ

  生産量 輸出量
ブラジル 52.50(52.50) 21.06(20.70)
アルゼンチン 35.50(35.50) 10.10(9.86)

この他、中国の輸入量は前回から83万トン増え、2033万トンとなった。


*大豆 03/04クロップ

  生産量 輸出量
ブラジル 60.00(56.00) 26.00(23.27)
アルゼンチン 37.00(37.00) 11.60(10.00)

中国の輸入量は前回より150万トン増え、2050万トンとなっている。

 


【引け後の発表】

2) コミットメント オブ トレーダーズ (10月7日現在) (単位:枚)  

 

  オプション含まず  ⇔ 市場事前予想  オプション込み 
大豆  ロング    51,918 ロング   50,200 ロング   51,400
大豆粕  ロング   39,012 ロング   40,500 ロング  42,275 
大豆油  ロング   40,795  ロング   43,100  ロング    40,147
コーン  ロング      3,551  ロング     2,300 ショート     6,579
小麦  ロング   18,213 ロング     3,500  ロング  15,273

 材料としては、中立。
 

 

3) USDA 週間ローンデータ ( OCT 7-WEEK 現在) (単位:百万ブッシェル)  

【コーン】 

  9ヶ月残高  先週比  FORFEIT計  先週比  REDEEMED計  先週比 
2002クロップ  85.8 -15.7 1.0 0.1 1,279.7 15.6
2003クロップ 38.2 9.1 0.1 0.1 0.0 0.0

 

【大豆】 

  9ヶ月残高  先週比  FORFEIT計  先週比  REDEEMED計  先週比 
2002クロップ  8.7 -2.1 0.2 0.0  375.4 2.1
2003クロップ 3.8 2.7 0.0 0.0 0.0 0.0

コーン・大豆共に材料としては中立。

 

本日のトーメンの意見

 

(コーン)


イリノイ州の平均イールドは15BU/ACRE上昇し、169。ダントツのトップに躍り出た。収穫が始まって以来、回りで豊作の声が続いていたのも今となっては頷ける。加えてシカゴカブスは絶好調。今年のイリノイはいいこと続きである。ひょっとして、一昨日カブスに賭けて大儲けしたシカゴっ子が皆ローカルのトレーダーとなって、コーン市場ではなく、本日の大豆市場に金を注ぎ込んだのだろうか?本日のLARGE TRADERSのネット残高の変化とコーン・大豆の値動きを見比べると、そんな想像までしてしまう。

新穀の生産量が予想範囲外の弱気な数字であり、また在庫率が前回発表に比べて約3%も上昇したにしては下げ幅は限られた、というのが今日の相場の印象であった。あまりに強い大豆相場の影響か、はたまた中国の減産が大きく意識されたからであろうか。しかし、史上最高の豊作という事実はしばらくの間マーケット参加者の考え・行動に少なからず影響を与えるものと予想する。加えて、農務省が未だ実際のイールドの良さを100%数字に織り込んでいない可能性も多いに考えられる。来月の発表に関してどう予想するかは人それぞれ違うにせよ、短期的な上昇要因が見当たらない中、買いはもう暫く待ってみてはどうだろうか。12月限で2ドル割れを達成するのは難しいにしても、もう一段下げる余地は残されていると考える。(K) 

 

(大豆)

【今週の相場回顧】 農務省発表内容に再び暴騰 

月曜に高値引けしたものの期近で安値669までつけた事で綺麗に山を下り始めたかと思いきや、発表前日まで680のラインを持ち堪える展開は継続した。特に前日の動きに表れていた様に発表数値に対する非常に大きな警戒感、、本日の動きを見た後そう理解している。 

しかし本日の発表内容については驚きを隠せない。34ブッシェルという収量は1993年来10年振り、2468百万ブッシェルという生産量予想値も1996年以来。三大主産地であるアイオワ・イリノイ・ミネソタ各州、本来この3州で全米の50%近い生産を賄う。しかしこれらいずれの州においても先月9月の発表収量からこの1ヶ月で見事に5ブッシェル下方修正されているのが何と言っても大きい。“大豆は(収穫して)見るまで分からない”とよく言うが特に今年の場合は各地で粒形の小粒化が指摘されており、この現象が収量に影響を及ぼしているという点は頷ける。極限られた地域のみの現象という訳ではないという事であろう。しかし収穫も未だ半ば。今後の改善という可能性が残っていることも又事実である。

これら各州にある生産者にそれぞれ本日の収量についてのコメントを求めた所、総じて“現状を映している”と発表内容を受け入れるタイプのコメントばかりだった事にはやや驚いたが、“現状”として受け止めるべきだろう。 

このような非常にショッキングな発表内容に本日はチャートも15セント以上の窓を“再び”つける形となった。 

【来週の展開は??】 

これまでのコメントの通りここまでの度重なる上昇劇は全く予想出来なかった。本日の高値は736.しかしセッション中盤以降引けまでで15セント程値を削り綺麗に安値引けとなっている。振り返ると、9月農務省発表後に一気に6ドル相場へジャンプしその後昨日までのこの1ドル幅の上昇もその殆どが“本日”への警戒感であったと言える。本日その長く最も待ちわびたものを衝撃を以って見終えた相場は、セッション序盤に全てを出し切った後、終盤にかけてはその達成感から値を崩し始めたと捉えている。農務省の発表内容においては需要サイドに大きくメスが入れられ、ブラジルの生産量も4百万トン上乗せされている。これら全てを確認した相場には、“改めて”目先の調整局面を期待したい。しかしこのファンダメンタルズがある以上、目先の下降トレンドをとはいえ過度な期待も現時点では持つ事が出来ない。来週数日の値動きを見る事で、発表後の市場ムードを嗅ぎ取りたいと考えている。(A)

 

 

弊社作成の本相場情報は、各種コメント内容を保証するものではありません。又、本相場情報により、各種商品売買を推奨する意図も全くありません。

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)