米国トーメン シカゴとうもろこし・大豆定期相場コメント

2003年11月20日

 

 

本日の相場

とうもろこし   ---変わらずの寄り付き、高値引け---

  OPEN HIGH LOW SETTLE

CHG

OPEN INT

CHG

DEC 03 230 3/4 - 31 1/4 235 1/2 230 1/2 235 1/4 + 4 156322 8737-
MAR 04 237 1/2 - 37 241 1/2 236 3/4 241 + 3 1/2 210026 5978+
MAY 04 241 1/4 - 41 245 240 1/2 244 1/2 + 3 38383 644+
JUL 04 244 - 43 3/4 247 1/2 243 247 1/4 + 3 34477 100+
SEP 04 242 1/2 244 1/2 242 1/4 244 + 1 3/4 6415 129+
DEC 04 244 - 43 3/4 245 3/4 343 1/4 244 3/4 + 1/2 30145 873+
          478720 1011-

 

大 豆       ---やや高値寄り付き、高値引け---
          

   OPEN HIGH LOW SETTLE CHG OPEN INT CHG
JAN 04 750 - 48 1/2 760 745 3/4 759 1/4 + 10 1/2 114138 3377-
MAR 04 744 - 43 1/2 755 1/2 741 754 3/4 + 11 1/2 43624 15-
MAY 04 720 1/2 734 718 1/2 733 1/2 + 13 42137 231+
JUL 04 710 - 09 719 708 718 1/2 + 9 1/2 21426 110-
AUG 04 682 688 1/2 681 687 3/4 + 7 3464 337+
SEP 04 637 644 636 1/2 642 + 7 1/2 1193 27+
          238694 2135-
  MEAL CHG   OIL CHG  

WHEAT

CHG

NY-YEN
DEC 23260 +140 DEC 2698 +76 DEC 373 1/2 + 10 108.75 - 108.90
JAN 23160 +110 JAN 2689 +72 MAR 385 3/4 + 8 3/4  
MAR 22940 +100 MAR 2667 +61 MAY 380 1/2 + 4  
MAY 22480 +130 MAY 2631 +58 JUL 351 3/4 + 1/2

 

本日の相場の動き

 

 

(コーン)  


寄り付き前に発表された週間輸出成約高はやや強気な内容であったが、寄り付き後暫くは前日の弱気な相場展開のフォロースルーにより若干弱含む展開となった。しかしその後は上昇に転じ、セッション中の大部分は強気サイドでの取引となった。昨日まで多く見られたファンドによるリクイデーションは本日見られず、多くの市場参加者が「Wait and See」の姿勢で臨んだと見られ、取引量は少なめであった。前日の下げ過ぎ感も手伝って流れの変わらぬまま、期近を中心に前日比上昇して引けを向かえた。 南アフリカの作付け面積予想が20万エーカー減少して670万エーカーと発表されたという報告が入ったことも本日の相場を支える材料となった。また、マーケットにはさほど影響を与えなかったものの、中国政府が2003年度の穀物生産量予想を4億4200万トンと発表しており、これは前年より2%、ここ5年間の平均より8%少ない数字となっている。12月限は4セントアップの235.25として引けている。

 

(大豆)   


輸出成約高はやや弱気な内容であったものの、懸念されていた米国政府のテキスタイル製品へのセーフガード発令に対する中国側からの抗議などのニュースが入ってこなかったことが好感され、前日比やや高値での寄り付きとなった。その後、中国において搾油マージンが低下していることが嫌気されて序盤は少し弱含む場面もあったものの、基本的には徐々に値を上げていく展開が続いた。農家売りは鳴りを潜めていると言われている。最後まで強気な展開が続き、1月限は10.5セントアップの759.25として引けている。

 

本日ファンド筋はコーン市場では2,500枚の売り越し、大豆市場では1,500枚の売り越しとした模様。本日時点でのファンドネットポジションは、コーンで 約83,100枚のロング、大豆は約38,500枚の ロングとなった模様。(推定)

 

 

各生産地の天気予報および状況

米国中西部 

中西部は今週非常に”暖かい”日が続いている。シカゴでも本日明日と最高気温は60度半ばまで上昇。週末にかけても50度以上の気温が予想されている。しかし週末後半より来週にかけては0.5-1.5インチの降雨が主に中西部中南部を中心に見込まれる。同時に気温も来週の火曜をピークに一気に冷え込み、最高気温も30度台にまで落ちる。その後はやや回復。次のまとまった降雨システムの到来は来週週末にかけて。ベルトの65%の範囲で0.35インチ以上の降雨を見ると予想されている。

NOAA 米国各産地6-10日間予報 (11月26日〜11月30日)】 

  気温 降水量
西部ベルト N A/N
東部ベルト A/N A

 

米国土壌水分地図および14日後予測.

 

アルゼンチン  

産地ベルトは昨日ほぼ全域でドライとなった。次の降雨は週末で産地の40-50%の範囲に0.10-1.00インチ所によっては1.75インチが予想される。中心は南部・東部となる。コルドバなど北西部産地の15%のドライは深刻ながら、その他の地域については水分不足というレベルでもなく、生育初期は順調に進むものと見られる。

ブラジル

昨日はマットグロッソ北部・東部、ゴイアスの南西部を除く全域などでコーン・大豆産地の約20%に0.10-0.75インチの降雨を見た。特にマッドグロッソ北西部、ゴイアス中南部では所によって2.5インチまでの雨量となっている。来週頭にかけてもマッドグロッソを中心にほぼ毎日シャワーが期待されており同地域においては目先理想的な降雨が期待されている。今後は、ややドライといわれているサンパウロ西部、パラナ北西部、マットグロッソドスル北東部、マッドグロッソ南東部などに十分な降雨が到来するかどうか、により注目していく必要あり。

 

 

本日の発表等

【寄り付き前の発表】

 

1)  USDA発表 週間輸出成約高(11月13日の週)  (単位:千トン) 

 

  週間成約高 輸出成約量累計 成約残
  今年度 来年度 今年度 昨年度 今年度 来年度
コーン 917.1 0.0 19,217.8 15,441.0 10,243.0 0.0
大豆 714.1 0.0 17,884.8 14,185.5 10,419.5 180.0
小麦 1,095.1 0.0 18,294.5 15,357.0 5,050.0 41.0
大豆粕 74.8 0.0 2,679.0 2,426.4 2,058.4 5.3
大豆油 13.0 0.0 138.9 212.7 101.3 4.4

大豆にはやや弱気、その他にとってはやや強気な発表内容となった。

 

2)  USDA発表 週間輸出船積高(11月13日の週)   (単位:千トン) 

 

  輸出高 輸出高累計 USDA通年予想
  今週 先週 今年度 昨年度  
コーン 912.6 716.4 8,974.8 7,321.7 47,630
大豆 1,005.7 1,597.8 7,465.3 6,672.5 24,220
小麦 513.5 559.0 13,244.5 10,545.4 29,260
大豆粕 157.1 109.5 620.6 530.7 4,080
大豆油 12.4 1.5 37.6 53.7 390

 

本日のトーメンの意見

 

(本日の総合コメント)

本日のコーンの上げは昨日の中国ミッションの訪米中止報道から急落した反動の域を出ていない。今朝程発表された輸出成約高も予想のレンジの上限に近いものの市場に驚きを与えるものではない。暫くはコーンは大豆や小麦市場の影響を受けながらも、3月限で230セント〜250セントでのトレーディングレンジ内での動きに終始するものと考えている。

大豆、小麦、コーン、棉花など米国の主産品の貿易・価格動向において中国の動向が今後も大きなインパクトを与える。米国のセンサス・ビューローの統計を調べて見ると、2002年度の米国の対中国との貿易収支は1,030億ドルの貿易赤字となっており、2003年1月〜9月までは既に897億ドルの貿易赤字を記録して、既に昨年度を上回るペースで入超となっている。中国にとって米国は本国の繊維製品や家具類など輸出製品の大のお得意先といえる。ガット・ウルグアイラウンドでは2004年末で繊維・衣料製品の輸入関税が撤廃されることとなっており(MFA: MultiFiber Arrangement)米国での繊維業界は早々にレイオフを強めている。ジーンズで有名なリーバイストラウスは米国での生産から完全撤退を宣言している。市場では中国製品にセーフガードを適応したとしても、コスト競争力の高い他発展途上国からの繊維・衣料品輸入を止められないと考えられている。一方、米国では棉花生産の内、輸出にドライブをかけており(約18百万ベールのうち約13百万ベールが輸出)、中国の減産から米国棉花が大量に中国に輸出されているのが現在の姿である。一方、自国の大豆搾油消費が増加している中国では、生産増が著しい南米からの輸入比率を高めているものの、米国大豆に付いても安定的な供給先として押さえておきたいところ。また、コーンに付いては中国でのコーン需要の増加、生産の停滞、期末在庫の減少から予想より早く純輸入国となる可能性が高まっており、コーンに付いても米国からの供給ルートをしっかりと押さえておく必要がある。上記の棉花もしかりである。以上より今後、米国で生産される農産物(大豆、コーン、棉花、小麦など)の原料が中国に流れ、中国の安価な製品が米国に流れると言った貿易の流れとなり、相互依存を強めながらも貿易バランスでは米国の赤字が続いていくように思う。ブッシュ政権が繊維・衣料輸入で示した強硬姿勢を見る限り、今後中国が農産物の他国依存を一層強める場合は米国が農産物を政治・経済の対中国との交渉カードに使ってくることが考えられる。中国側としては当然、農産物分野で反米姿勢を強めているブラジルなど南米主要供給国との友好関係を築いて行く戦略となろう。(H)

 

弊社作成の本相場情報は、各種コメント内容を保証するものではありません。又、本相場情報により、各種商品売買を推奨する意図も全くありません。

 

(トーメン穀物相場情報ホームページアドレス http://www.toyotatsushograin.com/)